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詩:ハァモニィベルさん詩:塚元寛一さんびいふじゃあきい・かもめ【特に風通しの悪い言語ゲーム】 ハァモニィベル1 ひどい降りかたの雨の下にいた。収穫がみな吹き飛ばされた荒野にも似た世界で2 眼の前に訪れた〈し〉のすべてが数でしかなかった。「史」思」氏」死」「詩「」飼」3 レンジから弁当を取り出すわが子よ、思い出しておくれ。アルハズの光る骨のこと。4 渇きの嵐が胸を砂ボコリで一杯にした深夜、めざめると不眠の雑種犬が舌を垂れる5 〈真昼の球体〉は4角い鉄柵に囲われ、コツッ、コツッ、と誰かが叩く音が聴こえた6 誰ひとり目撃されない者達が、えて勝手な論証と和讃を投げ合っている世界の子守唄7 出発した駅の名前は、もはや誰もが覚えていない8 見知らぬ景色は、灼熱の風と、季節を負う家族の背中9 皮膚が地に貼りついて叫んでいた顔こそがまったく顔ではなかった事例10 「集団で鰯になったことがある」と、そう言ったのはソーセージを頬張る彼女11 偏食した双生児のように、そぞろ歩く僧侶と二人凍ったまま12 夏の夜、四畳半のアパートは孤独の爆心地で、嗚呼、「空が剥がれ」ていく13 焼けてしまった〈紫の脳髄〉に夢を、静かに吊るしていたのに疲れはじめて14 その部屋を出る。稲妻のない丘を降りるように。玄関の小さな靴を履いて15 湖から、夏の門の燃える眩暈へ、執着の・・・16 火の街の静寂が漂う終着の駅まで。玄関の小さな靴を履いて ※ 《時代はフヤケにまみれた腸(はらわた)の続巻を吐いて》17 わたしは、私ではない。わたしですらない。ふりをしていても。―と17-2 さわらないことで確かめ合うさわりかたの法則 [触/障]。にふれて17-3 遮断機の上がらない踏切の向こう側。並んだ沈黙の総和が出血する。18 比喩のスピードが、旋回した脳の外側に膨らむとかならず18-2 ただの好ききらいを断定するTシャツの批評家がノックする18-3 目の前の部屋には入れず。が」部屋ですらなし。ただ窓なき「儀式」の事例・・・・・・・・・21今日もまるで出ないペンのようだ。心に何も描かない。ネット投稿詩を見たいち読者の〈し〉。 【赤い彗星シャアと見せかけたパンティーへの国会議事堂プレイ】 塚元寛一 1 雨 雨は固有な性格に分かれた拍子と韻律である。先入見からの推論はこ うだ。舞踊や笛吹きや立琴弾きの音楽がつくりだした悲劇と喜劇のため の演劇的作用である。詩的定式乃至様式が揺れ動くカーテンのように火 の消えた夜の息を無常のうちに伝え、われわれはそこに幽霊を見、挙句 ドッペルゲンガーを目撃したと一瞬のうちにすみやかなる混乱をして、 夢の中のように自分が何処にいるのか一体全体判らなくなってしまう。 そのために槍は必要であり、これは竹槍である。真っ直ぐに咽喉に突き つけるのだが、ドンキーホーテの風車よろしく異常な好奇の賜物として の狂気は硝子のように割れてしまう。やがて割れた破片は、狂奔な追従 へはしらせ混沌へと邪悪なメビウス-再現される在りし日の磔刑へと追い やられるであろう。また構成的・生産的な技術は、動物的な部分として 説明される。君は被害者ではなく、加害者である。けだし、典型は卓越し、 蓋然的な要素を一切持ち合わせるものではない。一つ逃れたところで同じ、 すぐまた次の過ちを犯すのが習い。だから君は言うのだ、変身、と。 2 赤 血まみれの追剥がやって来る。その時、詩作、思索という行為は憂慮す べき嗜欲と言えよう。精神の中の若干の不定が煽情的な発明へと模範的な 多様性、全体性を否定しながら同時進行する。またこのふるえおののくべ き複雑な彩の感得は、燃え残った焚き火に末期的様相をいだいたものにし か訪れえない。これはのろまな黒い牛が、尻尾をちぎられ、猛突進してく るようなものである。暴走。否、元々角砂糖を積んだような積み木細工の 当然の帰結である。そしてこれは都会の宙ぶらりんの凧における八本の足 をつけたいという滑稽な妄想のようなものであろう。しかしそれが殺人的 な光の骨組をつくり、鯨が潮を吐く。可能だが俄かには信じ難いもの、信 じ難いが不可能だと盲信する者によって解体される。秋の日のヰ"オロン のためいき。この時、トロイの木馬は生まれ、夢魔のかたまりは一斉に増 殖活動をはじめる。そのような時、旅人と呼ぶ節もあるが、宇宙的な溶接 機のために一体化する交差点の浮游感覚とでもいうべきエロイムエッサイ ムであろう。ボルトとネジを見てみよ、弁証論における反駁のようにパー ルハーバーの夜景を、すべてのもの――あるいはより多くのものを含むも のを・・。そしてそれは裸のランチと呼ばれ、またの名を厚顔無恥と言い、 節操がない。しかし巨大な空洞のふりをしたがる者にはよい目晦ましであ る。最後には喀血し、必ずと言っていいほど死にたいと口にする。 3 技術 アルス 君には『技術』が欠けていると、如何なる知識を持っていようとも、口 ア ヌス にしてはいけない。『尻穴』が欠けている、と法螺吹きな海豚たちは、自 らが海の藻屑、悪魔の手先であるがゆえに豚となったがゆえにオーヴンへ とオープン・ザ・ドアし、その人工的な熱や気魄を持つことで逆説的にみ じめに熱弁をする。愚か者よ、焼けた火箸を背中にあてて何を刺青してい るのだね。爪を剥がしてあげようか、血の涙を流させてあげようか。彼等 バルス は逆上する。何を隠そう、『破壊呪文』だからである。毒々しい傷跡よ、 闇に涵った漆塗りの街にかぶれて悶えながら、帆のようにはためくことな く無様にそよ風ごときに吹き飛ばされる風船たち、否、アリスよ! おお、 アマリリスよ、なんて君は身の程知らずのお馬鹿さんなんだろう! 4 犬 題材に対して歪んだ鼻の犬になることが多い。困ると、猫の鳴き声をす る。これは古びた羅紗の衣類のようにすりきれた魂の深い谷底の清澄なる きょうおん 跫音のせいかもしれぬ。一切が光晴、田村のように気負い過ぎであり、そ のまた一切が絶望的な呼吸困難である。まるで廃墟となった孤島のコンク リート建造物的な印象が、卵の黄身のように崩れ出す時、それゆえに彼等 は曖昧模糊ないしは軽妙洒脱なものにすがらなくてはいけない。時間と風 と光の世界。しかしその高速度撮影はしかしながら、スローモーションで なければならないという制約があるのだが、カメレオンの舌では巻きとれ ない。蓄音器は巻くだけであり、それは針金を頭に巻いているだけのアブ ない野郎です。お陀仏! しかし冷静になれ、そこには純粋な脱帽がある。 帽子を脱ぐと首ももげる。もはやその時、トカゲと呼ばない者がいないの が許される範囲内ことだからであるらしいと煙に巻くしかない。月にホエ ール・ウォッチング! 右手に、恐竜の卵に見せかけた段ボールの箱! 5 球体 遠く山々を照らしだし、きけきけ、わだづみの声、これは双生児として の月の妖しげな誘い、ルナティックという魔の悪意にみちた歪なる輝き。 仏教では球体を瞑想の景象のように扱い、たとえばそれは紋章との一致を も可能にする。大丈夫、困ったらフリーメーソンを出しておけばセピア色 のゆるやかな連中は座礁したまま動かなくなる。陰謀! そんな陰 毛! しかし御存知ないのかね、かの仏教徒たちが小川のまるい石を拾いながら、 揺曳する飛沫の帳に石を投げてはヘヘヘン、どうでえ、していたように、 それは一つの女性的なとある部位のごむまりであった。古き時代からドメ スティックバイオレンスの芽が脈々と編まれていたのである。そして詩は この歴史をあたかも正史のように取扱い、黄金虫する。放埓、非行、不良、 そして美人を見るたびに毒蛇の叱声を浴びたがごとく、孤独なマトリック ス-それも一つのイナバウアーをする。そして賢治にとりあえず石を投げ るだろう。投げろ、投げろ、それがお前の林檎だぞ、脳味噌だぞ。 6 仮面 仮面劇は運命の悪夢のように、いつの日にか、訪れ来る生の終りにも似 た秋の歌を聴かせる。この淫乱というほかない多情は繊細であり、羞恥に よる紅潮をもユゴーの意匠であり、ヴァレリーの鬱屈した不安定な精神の 妄想によって炸裂する。騙りの構造。いわば個性という知的対応物には価 値の迅速な変換が特別な想像力の中でおこなわれるので、ダンテ・アリギ エリのように天空までぶっ飛んでゆかなくてはいけない蝶のように! 男 色ごときで、自分の師をさもえらそうに地獄の底で見つけ出さなくてはな らない。そのような時、僕は呟く。おお、地球儀よ踊れ、そして銀河に踊 れ、ご都合主義の青い靴、くねくねと大きく身をくねらせて真っ逆さまの イカロスよ。お前は羽根じゃない、大地にうずくまり懺悔しな、この蛇野 郎。蒲焼にされて犬の餌になる前に何とかいいな! 月を失踪させ、火星 を血に染まったぼろ布に変え、水星をヒドラへと変えながら、このめちゃ くちゃな回収不可能な詩ですらまだ仮面という一つの言い訳をして。 7 駅 われわれが駅について思う時、それはあらゆる種類の再生が海であるよ うに、その幸福をもたらす旅としてある種の悔恨と純度の高さを説明する ヴェール だろう。万華鏡よ、その紗は街燈のようなお飾り、しかし文明の腐りきっ た幻想と言い捨てるにはまだ早い、しかしそれは拷問、拘束、檻、息苦し さ、家畜、愛玩動物としてただちに共犯者的なよろこびを見出すだろう。 そしてキセルをし、そしてただちに掏摸をし、ただちに女のスカートへと 右手を突っ込む。それが特異で説明し難い詩人の本質の一つであることは 疑いがないので、詩人は駅でよく、サラリーマンですと答える。そうでな ければ脱糞する、嘔吐する、よくわからない? 何故だね、彼等は駅とい うものの正体を誰よりもよく知っている、自分自身だとね。
2015年08月15日
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祈り ~ カルトナージュ (1)THE LIBRARY 2015 手作り本出展の 天野行雄さん×黒木アンさん を取材してTHE LIBRARY 2015に 天野行雄さん × 黒木アンさんが出展され、今夜閉幕しました。第1回目の今回はその模様を黒木アンさんのツイート画像からお伝えします。【8月2日(日)】いよいよ搬入。【8月4日(火)】出展秘話。【8月4日(火)】天野さんのきらきら。【8月4日(火)】会場の様子。【8月7日(金)】左下は浴衣姿で朗読するアンさん。【8月9日(日)】天野さんも会場入り。【8月9日(日)】天野さんとアンさん。
2015年08月15日
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※ 川柳誌『バックストローク』湊50句選PDF by湊圭史さん に寄せて 詩: 塚元寛一さん ツイッター:びいふじゃあきい・かもめ @kamome7440 フォト・アート:羊谷知嘉さん ツイッター:羊谷知嘉 Chika Hitujiya @hail2you_cameo ツイッター:Engineerism @Engineerism 画タイトル「Divided in Harmonia」 素材:京都の和菓子屋・月餅屋 直正川柳 DE バックストローク 1. すべての物が茹だってしまいそうな真夏の午後のひと時。 風の絶えた夕暮れ。目を閉じても網膜に焼きつく、ガラス窓の果てのそこに、 何物も燃やさずにはおかない虹がある。 それは善と悪について、残酷について、幼な子について、苦しみについて、 弱さについて僕に語った――。 四方で崩れてゆく気配、光が水に反射して、僕は白い牙を剥き出しにした、 魔物を見た。緑の幕がなければ、僕も、泣きたいほどに切なく・・。 柔らかい雑多な音がやわらかな海の地平に触れてやわらかくとどまり、消え、 すべてを溶かしそうな熟れた熱気の中、柔らかく澄んだ星の声をとどける。 身体のどこかが破れてしまいそうな赤ん坊の泣き声が――。 子守唄のように打ち寄せ、息の詰まりそうな黄が菜の花のように囲む。 そこに頭上から舞い降りた水銀の滴りが孤独なねばりを僕にあたえる。 ぎんぎんぎらぎらと白っぽい雲はオレンジや杏の色に染まっているのに、 僕は昏れかかる海を見ている。光の穂がいくつもうまれてゆく―― 波の音を聞きながら・・。 造形的混沌のヴァリエーションが編まれ、正方形や、三角や、円形が生まれ、 内なる球形に胸を締め付けられる懐かしさ、その人恋しさは、 さながら貝の肉のようにぬるぬると柔らかくありつつも、 滑り落ちる水晶球のはかなさ・・。 その弱い神経に触れて、僕は雲の仮面、道化の杖を欲した。 いつしか生命の伸張を途中で停止したために畸形の手足がうまれたように、 蟹の甲羅の隙間にびっしりと埋め尽くした不気味なしろい虫を生んだ。 赤ん坊がもう、しゃれこうべとなり、世界はすっかり、荒廃した。 玲瓏たる月の光は僕に記号を与える。すすり泣きは静かに吸い込まれ、 それは左腕に湿り気をあたえ、波をうつようにしなう波との、 シンクロを可能にした。 いのちの波へとむやみに近寄れない、人の心――。 それは闇だから、それは彼岸へと向かわねばならない現世的な容貌だから・・。 雨が降った先程から、絹のように光りながらも重いその経験や生活の心地は、 いまこの瞬間も蒸し暑く、ねじりにも似た、めまいの感覚として嚥下される刹那、 それでも記憶という帯を辿りながら、僕は名前を呼んでいた。 その感触に揺られたがごとく・・、 葉に夏特有のむしむしした臭いが無造作に残っている松林に、 ネオンサインがあたり、飛行機は轟音を立てながら離陸していった、 ジリジリと音を聞かせている蝉に、もう消えてしまいそうな、 すがすがしい青の記憶を残しながら。 この青酸い夏の樹の香りを口腔へと喰らいながら、 街路灯に、牛の胃袋の中のような美しい思い出が眠っていた。 ほら、もう眼を開けなければいけない、あたらしい始まり――。 蟻がまた小さな穴へとはいってゆき、栄養を吸った稲の合間を居心地わるそうに、 蛇が泳いでゆく・・。起伏が、稜線が、デコボコした道が、煉瓦が、 屋根が浮かび上がってくる、内なるその風を連れて――。 僕は少年の頃に片思いをしていた女性の愛らしい形を感じた。 何かの拍子に浮かべる表情、頬の笑窪、耳の形、眼のかがやき、 それらが一体となりながら、僕はひとしきりこの世界について考えた。 厚塗りのバターのような人の心。情報戦略・・。 撃たれた小鳥のように僕は見つめていた、 そのジャングルジムをまわしながら、屋上の人影が揺れていたみたいに・・。 宗教や、権力のための争い。自由、それは血よりも強い贖いの感情を刺激する。 僕は穏やかで深い夕暮れの色にこの星の薄汚れた価値観を見ている。 僕の眼は薄暮の色に染まり、炎のままに、冷たく、色を閉ざしながら、 沈んでゆこうとしている・・。 誰かの心を、ただその人の心を、すっぽりと包むことのできない腕を持ちながら、 長く別れていた感情のめまぐるしいうごめきを感じながら――。 甘美な、生の誘惑をおもいえがくたびに、波が打ち寄せる、 君を呼びながら、僕は、君をいまもうまく見つけられずにいながら、 それでもいつか、靄の中から形のあるものが浮かびあがってくるように、 君に触れて、君に本当の生活や、愛や、よろこびについて、もう一度語りたいと、 心の底から思った。沖合に船がゆき、道路には車がはしっている、 執着と絶望が寄せては返す象徴的な幸福へのあきらめのシーン。 それでも、この海沿いの公園で、人を信じる気持ち、許すことについて僕は考えていた。 夜が明けずにいながら、そして多分今日もうまく眠れずにいながら、 僕はもう一度、魔物がいた場所を見つめる。 そして今度こそ、深く呼吸をして、射止めてみせようとする、 そこに君がいる、この鮮やかで、どうしようもない夕暮れのなか。 その瞳の黒い星の光は奇跡を求めてる、 でも、ゆるやかな不安とまどいの傾斜をわたりながら、 僕は君を見つめている――。 とけてゆくたましいの静けさの中、 この美しくて切ない景色を、光り輝いているおそろしい虹の橋に変えないように、 それでも人同士が、毎日を楽しく生きてゆくための何かを思い描いていた。 波の音がして、叫び声が消えた、海に・・・・・・。
2015年08月13日
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絵:コマさん ツイッター:コマ @watagashi4 詩小説:香鳴裕人さん ツイッター:香鳴裕人/am @zxam9リャナンシーの夜 2.きみのありか リャナンシーという妖精は 人間の男に取り憑き 精気を吸い取るかわりに その者に詩や歌声の才能を与えるという それならば僕は、 リャナンシーに取り憑かれているのではないか 何も自分が選ばれた天才だと気取るつもりはない ただの凡才であったものが 中途半端に過ぎる才能を与えられ こうして煩悶しているのではないだろうか あの島で、 夜光虫にうち震えていた おそらくは 僕にとってだけのリャナンシー あの夜の僕の鼓動を 何と綴って表そう 詩人の腕の見せどころだというのに ほどなく暁のひかりが 世界をつまびらかにして 夜の魔法が解ける 孤独なリャナンシーの 優しい呪いが あの夜を照らした 僕にさんざめいた火光は いつしか脹れあがり弾けた 目に焼きついたはずの光景は その閃耀に塗りつぶされてしまい 形姿を失って ただ心にたゆたうのみ きみが羽撃つ音を狂瀾の中に聞く 誓い言をきみに結い付けたくても 向か離く距離が 何よりもそれを許さない 少しずつ、確実に 心に残っている記憶がぼやけていく 目的を失いつつありながらも 言葉が巡るよ ラジオの雑音ほどの詩情のらせん階段 夢を食って塗りかえたものを返す夜空 恋歌の拍動は悪食で気持ちさえも呑む きみのありかに触れたいだけで紡ぐ詩 そのうち言葉さえ役目を失う夜が来る ラジオの雑音ほどの詩情がうそぶく夜 夢を食い散らして時々は返さない星芒 そのうえ恋歌にも呑まれてしまっては きみのありかに触れたいだけで紡ぐよ そのうち言葉さえ役目を失う夜が来る 僕は嫌だ リャナンシーに吸い尽くされていたい 言葉を捧げていたい ラジオの雑音ほどの詩情は 中途半端に過ぎる才能は 返さない それでいい
2015年08月10日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058637546.html 君に触れたいと言った むら立つ梢 鳥は舞う掌屋 Artemisの幼いころの姿のように 開きそめた荊棘は 潮騒のような心に接吻けをする 枝折り河の閘 不敵に 香りなどなく もとより産声など浮世になく メオラネスの邪悪 不釣り合いな青葉の木陰を紅の扇がゆく たよわきものの神泉苑の御池の静かな舞曲 素粒子のような夢の中 銀河フィラメントの泡沫 よごしたシミか
2015年08月05日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058635414.html 大葬儀がはじまる――― 大葬儀がはじまる―――記憶の篩にかけられて・・・・・・ デイヴ・ブルーベック・カルテットのTake Five。 なおも消えやすい――夜明け前は放棄され・・・ 肌さむうなる瞼毛・・。 『トゥルーマン・ショー』は1998年のアメリカ映画。 24時間、テレビ放送されていると知らずに過ごす。 あらゆるものはテレビのセット。演出のてこの手をいれられ、 そんな苦しい感じ、特殊な、奇想天外な人の絶望。 「夏になったら死のう」と――君は言っていたのだった・・ (撮影順序、空間の処理、時間の配合) ずっと昔、美文を書く人は包茎だと言っている人がいた、 アイスクリームでさあ、と言っていた。 「そういう美術教育や、音楽教育があったら嫌だね、 美しい声だったら、乳首陥没なんだ―― きれいな色づかいだったら、そいつは禿頭になるよ、 まちがいなくね――」 馬鹿なことって、大らかな資質だが、 種子を求める粘つく果肉の酸っぱい匂い。 ・・・・・・空に翼をかえすべく、袖に手をいれるごとく、 夕暮れの岸辺に感覚の閾が見え・・照る月影の面の滴々露。 複雑性と密接な照応・・クレーンに吊りあげられた視界に場面を置き、 ひとかたならぬ困難をはらんだ神秘的な主題の概略・・・ まぐわう羽根や爪・・さみしく取り残された内蔵―― 蛇使いが踊る・・・中心へと向かう運動――霧いとしげく立ちまわり、 (可視性と不可視性との境界の揺らぎをかんじながら、) ふりし昔をなつかしみ―― なにか・・・まゝならぬと言い―― 心に如何なる空ろ舞ふらん・・・ 心に如何なる空ろ舞ふらん・・・
2015年08月05日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058630308.html アイスクリイム舐めたい ケーキの包装紙舐めたい いや、ビールでもいいんだけどさ トマス・ジョージ・アブラバル 吾輩のご主人とかいうやつ ちょっとそこの茶店寄ってこうぜ こ――う・・アツいと駄目だよな もう完璧に駄目だよな プール泳ぎたい
2015年08月05日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058618216.html あ、さが起きて途切れている。 眼が見た空間の各点に対応する点がこの地図。 母親に、だ、かれている。階段へ、筋肉の捻転へ。 標識のような記号性に空間を把握しながら、 パンがある、コップに牛乳をそ、そぎこむ。 新聞を、お、り畳んでいる。 公共事業・公共投資・公的資金の投入・公教育・公安の維持。 地上というターミナル・ステーションに、 流れ込んでくる開口部から鼻の穴のような、 あ、さが起きて途切れている、 現実において空虚で取るに足らぬ形式として。 その拡がりのすべて、 あふれる光や空気や時間の渦、 母親に、だ、かれている。
2015年08月05日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058609129.html Pexels×kamome Studio 「アイスクリーム大理石に付着するまえの添付イチジクとビニールと麻縄」 君は誰とつながろうとしているのだろうか? 速過ぎて聞こえない螺旋状の(ゆ) 僕の眼には、はっきりと歯を落として見える すこやかな催眠の恍惚をもっている子宮 レストランの服装、メニューの印刷の具合、品目、 観葉植物とワインクラーのぐあい、テーブルクロスと、 壁に飾られた絵画、硝子のコップを含めたコップの種類―― 二つの信念(a,b)が前提となって、 余白を生かした画面構成になる。 君がにじんだから、折り曲げた中指。
2015年08月05日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058426997.html なって ともに うすれる すれろ ≪ナ≫ %に動機はない ちょこざいなぬるいたらい この混乱はつづく →つゞく 亜科い視{=あか-い-み} (遠く走る獣の影の深刻!) のあたりでから 利いた風な口きくトランペットの畜生 ぺっぺっ! ええいまぬけめかっぱめ らばうう//瓶の破片 らばうう// あなたは 目当て →凍え(小声であるかもしれぬ) くるえ! わたしたちの (これがくせものだ、爆竹!) 背負ってきたものを 流れ去ってゆく 房――防風林―― 画像―― 『えあ・・』(狂文) うるさい 黙れ 大漁である沈黙のタイムリー [ごときもの]/【ごとく】 それでも歩いている 手をとめたり、 二言三言会話をかわしたりする 「目的」もなく 「裸」になりながら うつっている“聖なる薔薇” その姿は冗談だったから ここは放漫な腹部 あわててちぎった *らしい らばうう// らば// ナシ ナン くりかえしだ 茄子なす那須なす奈須 移動する金属製の物体の レースのようなてざわり 名も知れぬ鬼だ ・・・・・・には、 鹿だ(つかあれ/つかああれ) や お ぞぞろ ぞぞろ 募るがために語るが うまれるよりはるか 物干しざおがしなやか! 以前など(以下省略)―― いささか滑稽(ショートカット!) ことごとくしかし だと思うことだろう こともありければ ・・・・・・共通空間の偽装 あ・りけり ×××くちづけ)け!) 目! 毛の尻エスキモー
2015年08月05日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058411968.html 衣食住が満たされていたら幸せだろうか? 不平等や差別などないという因習的な国の中では、 それは不幸ではなく、別のことが不幸だ。 その好色な消息は墜落した春の歌をうたうが、 幸福は甘い見方であり、罪悪感の印象さえ薄れてくる。 地図に指紋を残すのと、 地図の場所に旗を立ててくるのも実は同じことだ。 予言が未来そのものであるというより、 過去そのものであるように。美学は創造的綜合であり、 形式のための形式だが、規定が内面的要因を越えたことはない。 たとえば一行と、一文字も、 変遷と装飾という意味では正確無比に均一である。 白は月の斑点ではない。発狂は変身であり、 読書は病気へのすすめだ。神の生誕。XはYのためにあるが、 Zはまだそのことを知らないということはおうおうにしてある。 ひもの結び目は消えてしまう。シャッターを押すギロチン。 やがてあらゆるものは煙となって消えるという意味では、 文明も生の中における詩のようなものだ。プライスよ、 幸福は感情である。それが砂の粒子、空の推測であるとしても、 それはキャプションにおける集計値のようなものではない。 だからこそ人は幸せだったという言い方をする。 人は不幸せだったという言い方を、 だからあまりしない。それは地形であり、 等高線であり、河川の位置であるからだが、 それは純粋な装置として欠くべからざる案件以外の何物でもない。 否定はカラー印画に似ているが、因果であろうと別に何の不都合もない。 レノンは、ノレンのことであるか? それは耳である文字の限界だが、 限界は見破ることのできないほど果てしない。 大衆は消えてしまう。 目の前に、わたしが読んでいた、 進撃の巨人は消えてしまう。 巨人に知性がないのは、 大人のインテリごかした中身のなさを、 見破っているからであり、 人間は子供であるという考え方。裏側の壁、入口は出口、 しかし消えてしまう。構造は、前梯的特徴がある。 芸術家タイプの発想は燃やせば灰となり、煙となる。 食われる。でも食われなければ、腐る。 そして自らを省みて悲しむ。革命は反撃の狼煙をあげるが、 社会ではこういうことが幾度も繰り返されている。 無秩序的な模倣、無計画を模倣する表出動機に、 堀りあてた一片の骨。
2015年08月05日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058329978.html What is mind?と言うと、(新緑の丘から吹く風よ――) No matterなんだけど、 弦の中へさやぎ入り、ガラスが割れた。 神経生活の上昇、知覚やテンポの混乱、 「揺れてる・・」 (否定はできないだろうね、憧れは眠りの中にある。) 「唐突に終わりを告げる――。」 ――大都市が砂に埋もれた、 コップの中で、はっきりと風だと気づかれるようなものとして、 うごめきまわる、――捕獲・・厄介なイメージの産物として、 めくるめく急進的なイメージの独楽のような、 拍節法における音強アクセントの段階付け。 急激なひしめきあいは多様性を主張する意図的な繰り返し。 君はドライな割り切り方を求めてる、 価値観とモラルの崩壊を前に――。 行動規範を欠いた都市に、 『匿名性という名の合理的精神』を、 『機能性とは精神に異常をきたす前ぶれ』だからと、 『無表情なコントロール』を・・ (controlを、コントローラーを・・。) (このはかないテクスト・ピアノに旋律は蝶のように来た。) (ああそれは、暗いひびきと軽やかなリズム・・。)
2015年08月05日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058318183.html 僕はうなずき、そしてまた、しばし無言で歩いた。 雑木の樹海を切り開いた、一本の道。天体観測。 ぐるりと半円を描いた坂道が丘の横っぱらにあり、 そこは露き出しの道。頂上には展望台がある。 藪や樹の枝が絡みそうになりながらの、夏の夜。 虫の音が降ってくる。 そして具体的にうまく説明できない、 自分たちの、後ろ暗い影に追われる。 夏の夜、君が長い黒髪を大きく掻きあげる。 そしていまにも蛞蝓、蚯蚓の類の汗。 でも空には星。おびただしい数の星。 いま、地上では地下の水路を通じて、 多彩な演出をする夜景。風は少し涼しかった。 ぽっかりと空いた心のように星が見えた。 頭の中に議論と批判が空洞化して、 コンセンサスを形成してゆく政治。 パターナリズムの、あんよ紐を断ち切りたい。 他者の思考に触れたい、コミュニケーションの世界で、 クランクアップが始まる。 塾の合宿がある、補修はないけど、 クラブ活動がある。 「不思議だね――。」 彼女が笑った。 法則性はすごく単純なんだ。 地道に経験をかさねれば、速度はもっと上がる、 退屈な練習だけど、僕は君のことがもっと知りたい。 「いつもは学校の話なんてしないのに・・、 いつもはテレビとか料理の話だよね。」 圧殺したり、侮蔑したり、嘲笑したりする。 でも操作的な公開性を克服しようとしたりする。 「健全なんだ。」 「恋人を縛りつけることが?」 すごく鼻につく言い方だと思う。 でも、画面がアップになる。 君のイメージが少しずつ変わってゆく。 「蛙のめかり時。」 「警戒音、危険音、雨鳴き!」 ・・・素っ頓狂な声を出しながら、 顔を近づけて、キスする。 そしてこれは一体何度めのキス? でもそれからはずっと、 晴れ、晴れ、晴れ、 青い空、赤い太陽、ずっと、ずっと、 晴れ、晴れ、晴れ。
2015年08月05日
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http://ameblo.jp/kamome7440/entry-12058307001.html 墨のように黒い気分なんだ。 それでも沿っていく、 持ちこたえる。 でも明るい世界から暗闇へと向かってしまう。 (眼からまっすぐ脳幹の上丘と呼ばれる部位に行き、 そこから頭頂葉を中心とする皮質野にいたる) (あるいは、眼から外側膝状体を経由して第一次視覚野に行く。 視覚情報はここから30ほどの視覚野に送られ、更に処理される。) 表層的な意味より深く。 本心が伝わっていることを信じる、火の粉。 矛盾や、腑に落ちないこと。 高次的コミュニケーションの世界で、 俗悪なメロドラマをする。 現実の声の不誠実を糾弾する、 エネルギー。 波形模様、アラベスク、 激しく交錯する線、円、渦巻き、 これは僕の暗喩、 これは光からの黒への反射。 (見ているものの情動的な重要性や意味的な連想が、 認識されないのであれば、 意識という言葉は何の意味も持たない) (手や指を正確に動かせるように複雑な計算をしているみたいに、 色や形の複雑なテクスチャーが生まれる。) 君にニューロンの複雑性を与えよう。 君にサイズ・コントラストの錯覚を与えよう。
2015年08月05日
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Night entranceみんな淋しかった都会は夜のせせらぎ温もりが欲しいのに宇宙の物置小屋で可憐なぬいぐるみでも花火はこれから愛もこれから横断歩道わたりながら頑張れとつぶやく夜の少女たちThe city where everybody was lonely is the murmuring of the nightThe stuffed toy which is pretty at a barn of the space though I want warmthBut, as for the fireworks, the love has just begun from now on, tooPedestrian crossing night girls murmuring that I do my best while passingAVE写真illus.詩N1180素材: (イラa。写a) 写真詩・イラスト詩:塚元寛一さん
2015年08月02日
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恋の思いがけぬ曲折涼しい表情の彼女にほほえみをUnexpected winding of the loveTo her of a cool expressionA smileAVE写真illus.詩N1179素材: (イラa。写a) 写真詩・イラスト詩:塚元寛一さん
2015年08月02日
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Dust of several hundred years開けてと言ったら開けてくれるの閉じろと言ったら閉じるの眼を開けているから瞑るのに笑い皺は夏に沈みゆく船のようさ舌先を動かしながら耳となり寝ぼけながら歯のぬめりを感じる貪欲な世界が車の音であるみたいに君は音もなく降ってくるさみしいあの雨みたいだね降伏のしぐさでもしながら時が過ぎるのを待っている間蝶や花が数百年の埃をかき分けるAVE写真illus.詩N1178素材: (イラa。写a) 写真詩・イラスト詩:塚元寛一さん
2015年08月02日
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Heap of thin flameほそい炎の重なり水に飢えた静寂の焼き切りいろ紅き薔薇の雨に濡れわれは石榴の胤となりきみをあらしめたまへやわらかな熱を持ちしびろうどよやるせなさこのもの秘めたさに沈みゆくかなしいひと日よAVE写真illus.詩N1177素材: (イラa。写a) 写真詩・イラスト詩:塚元寛一さん
2015年08月02日
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水銀となった美しい瞳光の交響楽に病める白い手に消えゆく緑葉の仰け反った咽喉われらまどろみのひとときThe beautiful eyes which became mercurySymphony music of the light can be sickA time of the drowsiness of throat us which leaned back of the green leaf which I disappear, and reaches a fair handAVE写真illus.詩N1176素材: (イラa。写a) 写真詩・イラスト詩:塚元寛一さん
2015年08月02日
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呼吸困難美しい空虚DyspneaBeautiful emptinessAVE写真illus.詩N1175素材: (イラa。写a) 写真詩・イラスト詩:塚元寛一さん
2015年08月02日
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手の中でぽろりと落ちる果実をべとっとした熱風が眩暈を呼び緊迫の度を高めたたとえば歓喜と災厄が渾然一体となり不幸な眺めのフレームを作りだしていたThe fruit which falls in a hand carelesslyA sticky hot wind causes dizzinessI raised a degree of the strainFor example, an accident is united with delight harmoniouslyI created the frames of an unhappy viewAVE写真illus.詩N1174素材: (イラa。写a) 写真詩・イラスト詩:塚元寛一さん
2015年08月02日
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