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詩:森朱鞠さんツイッター:森朱鞠 @goldeneyelulu写真素材:TSさん(arranged by しぇりーいすちゃん)わたしは言葉の意味を本当に知っていたか?わたしは空(そら)を見上げた空(そら)を知るということ空(そら)について一滴、一滴と、分かったことを垂らして空(そら)という字を眺めるわたしは空(そら)という名のバケツをひたひたと飛沫する迄まんぱんにしなければならない
2015年03月30日
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●マドル●マドラー●マドラスト● 田中宏輔「LA LA MEANS I LOVE YOU°」より * ことばはまわる●しゃりんのようにまわる●まわることば●まわる● ま ま まわるのだ●しろい ふくそう●ああそれは はちよけで すか●ちがいます●でも くろいと はちがきますよ●うぞうむぞ う●くろ くろ くろ●ふくれあがり あり●とかい は ありの す●さくたろう はぎわら てき せかい●くろい たいや●おう えん す る ひとびと●「ねえ かじでもあったの?」●おう えん す る ひとびと●「ひまだねえ」●まわる め が●さ んけつ こきゅうこんなん もんぜつ●はしる いや まわる め ●たったかたったか はしる●「はしれこーたーろーってすてきなうた だよ ね」●はあ い!●はやい すぴいど あせ ああ あせ ●てにあせにぎるりんじょうかん●あつい●でもさむい●「よるにまら そんしろよ はなびもよるだろ」●ばかはたかいところにのぼる●けむ りはもえつきたあしたのじょー●ばかはたかいところにのぼる●まわ らない ことば は むじゅん の みほん●ゆーもらす な かい わ●じっきょうちゅうけい●かんけいのないことをはなしまくる● まらそんらんなーのいきはうるさい●よるのくつおと は やけに ひび く●ふゆは ひびきすぎる●たいこ は うるさい●「ねえ あのひと ばかなの」●ばかだよ●むらかみはるき も ばかだろ●ばかはかっかっ こつけたがるんだ●かっこつけない ひと は しゃかい の ありだけ ど きらいじゃない●むらかみりゅう は ばかだろ?●ずっとまえ に ぎゃんぶる と さっか について かんがえた●ぎゃんぶる を する だけ で にんげんのくずだけど さっかにとっては そこに しょうせ つのどらまつるぎい を みてる●「はっそう は ただしい でも だ いたい ぎゃんぶるをするさっかは にんげんのくず」●くず は にんげ んのふりをしたがる●えごいすと の てんけい●しかし むろうさいせい の にわいじり を みると それもどうかとおもう●さいせい むろう● さいせい ふかのう●ことば は しゃかりき まわる●まらそん は な んだか さうな●さうだ●そーだ●まらそん は さうな●はやくでたいけど さうじあらびあはもっとあついはず●はやくでたいけれど かそう される ことをおもえば あついなど と は●ことば は まわ る●しゃりん のように まわる●しゃりん の した は まわらない●しゃりんのした は へっせ●へっせをよんでいると くらくなる●たぶん このひと かく しているけど うつ なんだ●えんせいろんしゃ なん だ●いつか かん がえた●へいわ なんか いのってない●このひと も たぶん じんせい は いやなおもいでだけだとおもって しんだんだ●でも まらそん は つづく な●つづく●どうして ひと は はしるんだろう●とかい の ありのように はしる ひと●あり は はしらないけど とかい の あ り は はしる●いなか の あり は うしのように あるく●きぜわし く はしれ●しんけいしょう のように はしれ●ふれふれ●あめよ
2015年03月29日
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目の前に一本の道が現われた。 この道を行けば、海に出る。 田中宏輔「陽の埋葬」より * 太陽が地を射す でもライフスタイルの変更は 難しい 木を植え種をまくのは 途上国の権利とこれからの世代の権利 難しい いのち 環境汚染ハイテク兵器問題に政治の問題 いのち 心にともった灯は あたらしいささやき
2015年03月29日
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大きい蟻が小さい蟻を食べている。 それは禁じられてはいない。 田中宏輔「千切レタ耳ヲ拾エ。」より * 照らす/照らされる あるいはveritas sinceraとcerta omnino et infallibilis notitia 認識論、存在論、形而上学の基本的な立場がある。 我々は如何にして神の認識に至ることができるのか。 そこから我々は如何にして認識方法の妥当性を得るのか。 神は昔、自然であった。 しかし神は、いつからか機械にも、人の心にも表れた。 この被造物は善きものである。 神が人を創造し、我々も神を創造した。 神の付帯性を述語することは、 純粋現実態において不可能だが。 たとえば神に知性は必要ない。 何故なら神にそもそも名前は必要ない。 そして我々はそれについて聞く。 神に知性がないのは何故かと。 神に名前が必要ないのは何故かと。 私は昔から哲学の胡散臭さが嫌いであった。 女性の哲学者がいないように扱う節にも嫌悪があった。 たとえば某基督系の人の話と、 また違う某基督系の人の話は噛み合っていなかった。 私はこのことにおいて、 知性はいらないと完璧に理解した。 私は知性というものが、 いかに必要のないものであるのかを。 聞くことに懸命になる、 考えることで一杯になるということは、 労働をしていないということだ。 労働という考え方を、 私はマルクスの屑ぶりから理解した。 ニュートンも考えれば考えるほど屑だった。 マルクスの話をする人間は嫌いではないが、 マルクスそのものを好きではないと思った。 ニュートンの話をする人間は嫌いではないが、 ニュートンそのものを好きではないと思った。 私はもちろん神について話している。 あなたには神についていささかの知識もいらない。 神がマルクスやニュートンを、 どう思っているかと考えることは必要なことだ。 その昔、われわれは一夫多妻制であった。 地方には夜這いの風習が残っている。 われわれは何かを愛そうとしていた。 われわれはしかしそこでも支配や権力を見た。 神は完全である必要もないし、不完全である必要もない。 神は人間である必要もないし、動物である必要もない。 私は見知らぬ島のきれいな海の光景を思い出す。 私はそこで見た花や、果実のことをひっそりと思いだす。 神は昔、性のよろこびを認めていただろうし、 性そのものを戒めることもまた神の働きであった。 神は多様な概念の中にいる。 あるいは神は多様な概念そのものである。 あるいは神は多様な概念そのものにはいない。 神は単純なフォルムの中にある。 神は単純なフォルムの中にはいない。
2015年03月29日
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「どの猿も 胸に手をあて 夏木マリ」 「抜け髪の 頭叩きて 誰か知れ」 「フラダンス きれいなわたし 春いづこ」 「ゐらぬ世話 ダム崩壊の オロナイン」 「顔おさへ 買ひ物カゴに 笠地蔵」 「上着脱ぐ 男の乳は みんな叔母」 「南下する ホームルームは 錦鯉」 田中宏輔「木にのぼるわたし/街路樹の。」より * FROMM ホースの水で虹をつくる建築現場。 芝居がかりの横柄な口のききかた。 紙の上の真実を、 断ち切るように見上げる。 鉄骨が打ち込まれるたび、 何かが崩壊してゆく、 遠近感=親近感。 「じゅきょう」は、もう終わっているのに。 「じゅぎょう」は、終わらない。 ――誰かがいたずら書きした、 ラーメン屋のシャッターに、 僕の瞳のシャッターが押される、 違う、カッター。
2015年03月29日
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いつの日だったかしら、 わたしがここで死んだのは。 わたしのこころは、まだ、どこかにつながれたままだ。 こわいぐらい、静かな家だった。 田中宏輔「むちゃくちゃ抒情的でごじゃりますがな。」より * 言葉を見てる、見てる、見てる 無邪気に貝をひろっていた。 スパアクするカアブするこの惑星の春の目覚め。 貝殻の中の小さな海にも冷たい空が匂うように光るから、 腐蝕した玻璃の破片と呼ぼう。 触れられたくない別の側面を立場や考え方で誤魔化すのは、 今更もう墓へと運んでゆくよりほかはない死の谺であるからだろう。 ある人はテロ行為が本当に悪いのかと言う。 暴力が絶対的に悪いのかと言う。政治は暴力ではないか。 愛それ自体が暴力ではないか。 みんな好き勝手なことを言う。そしてその好き勝手を許しているのは、 僕であり、君であり、われわれなんだっていうこと。 ずっと黙っていた埃を払えば、炎は金粉のようにも見えよう。 いかなる嘘にも、生命力あふれた千匹の蚯蚓の気持ち悪さを見たような、 それゆえの美しさがそこにあろう。 愛が、人を傷つけることにふさわしいマイナスイメージが、 Cクイック。バックアタック、スパイクサーブ。 原形を失いまったく機能しない、快楽のもっとも初歩的な、 玩具の部屋で水辺のゆりかごが売春婦する。 肺のなかへ爽涼と汐風が入る。 なめくじが時間を這うほどののろさで。 影もないドアをすぎて、何年後かの後にペンキの匂いを思い出す。 そしてそれはJoker を振りかざして。 僕等は言わなくてもいいとも言った。わかるからと言った。 そうだ、わかってもわからなくてもどちらでもよかったから。 オペラグラスでアラベスク風な雨を見てる。 砂漠に蒔かれた植物の種のように何の感慨もなく見てる。 人は見たいものにしかみないから、僕にだって見えないものがある。 たとえば、聖書が廃品回収に入っている。 その男の腕に、いつか錆びてしまったブレスレットがある。 そしてそこから僕は前世や因縁にまで想い馳せてしまう。 というのは、まるっきり嘘だ。でも、最初に聞こえていた波の音は、 時々予想だにしない形で、あの工場のプレス音へと移り変わる。 イタリアで聞いていた夜の道路の音に切り替わる。 錯覚。連想。確かに、それはそれで美しいよね。さみしいけど。 はっきりとは聞こえないけれど、 落ちていく絵本の世界で、 この色ばかりのあざやかな色彩をえがき、 枯れて落ちていった木の葉。 未完成がばら撒いた陰惨なエゴイズム。 こわすではなくて、破壊する。 はじめるではなく、誕生する。 そして遠くまで歌がきこえる。 オレンジの波に揺られながらブランデエ色のあじわいが、 異例で破格のよろこびを添える。 歌は蔓草のように儚くそこにある。 理解できないコードは、デコンポリューションされて、 苦い散薬となったろうか。 星を見るために夜は暗くなったろうか。 でもある人が言ったよ、信号を意識的に見るために夜が暗いのかと思った。 耐性メカニズム、保守のなかで、それは革命。 しかし脂溶性であることから感覚組織への、 移行性にすぐれているがまだ見慣れない。 人それぞれのまったく別な旅行があるのに、僕等はそれを、 目の上のたんこぶじゃなく、頭の上の雲にしてしまった。 まだ来ない、春をポスターにする。 まだ何も傷つけられていないものにまで、ガーゼする。 叫び声を、踏切の音だと言い募る。 ぴったりとくっついている常識と僕自身の当たり前をさらけだしながら、 とざされた扉をあてもなくノックし続ける。 歌は死ののちも微妙な心理を孕んで驢馬の耳みたいに垂れているだろう。 僕は宮澤賢治を研究する詩人がとてつもなく嫌いで、通俗的で、 アカデミズムだと看破する。けれど、宮澤賢治が本当に好きな人も、 その中にはいるんだろうということが淋しい。 現代の宮澤賢治は航空機から爆弾を投下しているかも知れないのに。 ああ、否定的な調子に合わせて使う、いいえ、で。 物と物の記憶は咽頭炎というより、編桃炎。 時は過ぎ行く。物理的・化学的な反応が極端な形で増大する、爆発。 ただそこに在るだけで欠けてゆくばかりと知りながら、 絶えず僕はそこにありえない形のイメージを押しこんで考えた。 誇張なのか飛躍なのか妄想なのか、ああ、時間は絶えず生まれた頃の記憶を。 夜があまりに長いので、 ひとつふたつと数えた子守唄のレヴェルにまで引き上げて。 少しずつ花色が変わってしまう。 顔を掻きむしってまたFakeを始めている。 嘘がさらに連想となってイメージのプリントを始めてゆく。 硬い骨の色になってしまう、空の月も。 空に届こうとしている緑のブランコが揺れる。 また、言葉一語一語を美酒のように飲み干す。 夜があまりにも長い。 そして僕は咽喉の凹みが引き金に似ているなとぼんやりと思う。 必要のないことが美しくて、さみしいことが本当だと実感しながら、 それでも、必要のあることも美しくて、さみしいことも、情念の問題で。 おこたらない注意の中にあっても、 心はもう華やかな若さをなくしている。 僕は直方体のバスを見てる。 クレヨンより色鉛筆に似てる空の色を見てる。 まろやかな蒼い小石を探しながら、 まっ白い化石となって。 乾燥した感じの陽射しにくすぐったく踊る羽虫を見てる。 そしてさっき、また、僕の人生の価値観を否定したくなった。 醜いものが美しいなんてどうかしてるって!
2015年03月29日
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詩: しぇりーいすちゃんツイッター:しぇりーいすちゃん @izchan1※転載:詩集『不思議の泉』p.176 よりイラスト: トラ太郎さんツイッター:トラ太郎 @torataro123登録スタンプ:トラ太郎のクマさんとうざちゃん みみ いし 「耳の石」 しおさわぐ なつのゆうだち むねさわぐ まりんぶるう みみにみつけた ちいさな おおきないしを ならして とおくちかく うみのこえ とぎれとぎれの うれしい かなしみ あましずく ふるえるよな がらすだま らむねのびんを からからと ならして いろをのみこみ うみのこえ みみに いしもつ さかなが まどべで ひとつぶないて いつか どこかの ほしのすな よぞらの おとしない おとしもの つぐんで つむいで みみのいし なみのたてごと まくらにおいて うみのこえを きのうのあしたに きいている
2015年03月29日
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誕生日に買ってもらった ヴィジュアル・ディクショナリー、 どのページも、ほんとにきれい。 パピルス、羊皮紙、粘土板。 食用ガエルの精巣について調べてみた。 田中宏輔「みんな、きみのことが好きだった。」より * 墓 月はこぼれた。 ほうきの目が見えるほどの境内に、 通夜がおこなわれている。 (テニスボールに見えたものが、 ラグビーボールに見える、 餃子に見える、 トンネルに見えてくる、) ・・・兄が言う。 墓参りはしない、と。 成程、 宗教離れですね。 さらに続けて、墓に骨を、 いれられたくない。 葬式もしたくない。 ――賛同。 海に撒いてください、火葬して、 骨を犬にあげてください。 なんだったら地獄の門-ダルヴァザへでも。 ・・・でも境内にいる、 原子力発電所のように私はいて、 通夜はやはり行われている、葬儀、告別式、 火葬、遺骨迎え、埋葬、あとは法要。 香典は不祝儀用ふくさに、 酒は必ず用意する、軽食でも、 盛大な精進料理にかかわらず。 そんな風に先祖や歴史のつながりが、 更新されている。古い書物がひもとかれぬまま、 常識だのを振りまわすガイドブックをめくりながら。 (御神燈はほおづきのようなあかり。 遺影は絵に描いたようなうさんくささ。 公孫樹の樹に、松の樹に、杉の樹。 世間を逃れる隠遁-山里志向をそそる。) ――でも二十九にもなって、 墓参りしたくないなんて馬鹿だって思う、 葬式にも出ないなんて言うのは馬鹿だ、 社会はそうなんだよ、 面倒くさくてもそれが伝統なんだよ、 と思いながら、 しかし一体それがどんなに、 それがどんなに―――。 「昔はあの月にも月宮殿とやらがあったとか・・・。」 ありましたか・・? おもむろに口を開く、記憶の中。 竜宮城でもらった玉手箱。 魅入られでもしたように呆然となる。 あの月。 「若い人が自殺をしているそうですね・・・」 死にたい人は、 もう死なせてやりなさい。 止めても無駄だし、 そんな馬鹿の為に考える時間が勿体ない。 それに死にたいのが好きなら、 わざわざ生きることはない。 (狂いたいのが好きな人もいれば、 真面目や堅物なのが好きな人もいる。 好きにやらせてあげんさい!) 極楽浄土へでも好きなだけ行くといい。 お前の好きな嘘の世界を信じ続けるのが吉! ...白っぽい埃屑。 ――淋しげな甲高い犬の鳴き声、 そのあとに、鹿鳴。 そして私はしばらく寺の壁の一点を、見つめていた。 (新薬の話で、十年五十億という話を聞いた。 嘘だとは思わないけど、多少は盛ってるかも知れない。 けれどすごい話だ、新薬と墓。新訳と墓・・。) ・・・少し前に夜の墓へと行きました。 兄を連れて墓参りです。 花を買って、お茶を買って、お菓子を買って。 でもタオルを忘れて、 墓の周りの草も抜きませんでしたが。 (これも新しい古墳なのだと思ったんですよ、 これこそが文化のもっともいらないものだと、 思ったんですよ――。) ・・・呪いとか、罰当たりとか、 あるはずがないじゃありませんか。 言霊思想とか、アミニズムとか、 数珠玉とか、霊石だとか、 そんなものが間違った形で人を騙すなら、 のさばらせるくらいなら、 のさばりつづけているくらいなら――。 「白色矮星って、蛍みたいですよね・・・。」 そうですか・・? おもむろに口を開きたくなる、記憶の中。 金剛石のような、それすら、風に吹かれているようで、 いつの日にか、星の名前も変えられるでしょうか? あの月も・・・・・・。 でも写真で十分じゃないでしょうか。 墓参りをしなくても十分。 大切なのは心ではありませんか。 愛や、正義を信じている情熱ではありませんか。 先祖を思いやる気持ちが本当なら、 そこに感謝と真心があれば本当に十分。 神社や寺もいらない。 なまぐさ坊主もいらない。 ――無数にうがたれた空の漏斗から、 氷のかけらのように光る。 ふっと思う。 みんな、本気で泣いたかい? そしてみんな、そこでちゃんと人生を噛み締めたかい。 両手いっぱいにかかえた瓦礫を、 宝石に変えることはできたかい? ・・・月は空しい速度でしずんでゆく、 太陽はあかるくかがやかしい速度でのぼってゆく、 カーテンを開ければ、朝だ。 そして朝、歯を磨き、顔を洗う。 誰が死のうが、生きようが、 そんなの構っていられない世界だけれど。 墓参りのあたらしい形を見つけようよ。 墓を撤去してその代わりに樹を植えようよ。 どうせならもっと先に残るものを作ろうよ。 もっと先の人が喜ぶことをしようよ。
2015年03月28日
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そして、ぼくは、いままた、 パンツをすり下ろし損ねたのです。 田中宏輔「火だるまパンツ事件」より * カモン。 はブレーキをかけられない。 カモン。 はブレーキをかけられない。ヘイヘイダアダアダ。ぐおお。ヘイヘイヘイ。(うそ、))くらむ、(うそ、)))くらむ、ラルウィ、スピイ。「ビィバッパ!」ウィイイイイン。カモン。 た。 た。。 の の のようなざわめき。カモン。イエ。ババ。イエエ。フウウウウアアアラエアアラララ。カモン。タッタッツタッツタッツタッ! タッタッタッタッ! Oh...どうして! ( - い )うっとうしい。こわれろ。こわれろ! ッカモン。カア! (うそ、))くらむ、クウウフフフアアアアエエ。チェケラハッハッハッ! (うそ、)))くらむ、アフィ、ラリイ。「ステーキを っただけで、 の になる。」カモン。ヘイヘイヘイ・・・! 、 、 、 。どうして! どうして! 、の 。どうして、どうして! はヘイヘイヘイ! アアアウ! アアウン、くああ。ウウッ。(うそ、)うそ、う、う、うそ、うそ、うそ、うそ、(うそ、)くら、む、くらむ、ディバッバ、ディディー、クウウウアアアイイエエエ。Oh...どうして! (ベルトコンベア- )いらない!こわせ! こわせえええ! ッッツカモン、くう、カモン、カモン。も したい だ。あの が・・ 。あの が――ウウ・・ 。 すことなんかない。 えることしかできない。 を くすることしかできない。ダダッ! ベイベ。うう、 が てない。 を みたい。ガラスを みたい。それで! ガシャアアン! カモン。 えたぎる、スープに れたい。(うそ、)くらむ、(うそ、)くらむ、ダダダ、オオオウ、オオウ、アアアアウオウオウオウエエ。(うそ、))くらむ、(うそ、)くらまない、クラララ、ディスダス、ウウ。アアアウン。Oh...どうして! どうして!
2015年03月28日
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いくら きみをひきよせようとしても きみは 水面に浮かぶ果実のように ぼくのほうには ちっとも戻ってこなかった 田中宏輔「水面に浮かぶ果実のように」より * 果実 果実 約束の頭がい骨だよ 疾風の速度で旗が揺れていた 無言のままラジオの電源を落とし 「楽園」に ・・・・・・海が ・・・融合の灼熱 ―――鳥が飛んでいる ――車が浮かぶ 甘い罰、苦い罠で汚す 果実 (迷いが生んだ。 ブラックホールだよ) ・・・カプリチオ ・・・手に入れても ――綱渡り ・・・永遠に来ない カーニヴァル 蜜を啜るのは飽きたよ 腐る前に食べるのも億劫なほど 果実 輝く月のような永遠を望む ショートする フラッシュバックゲーム 「・・・黴の生えた美しいホテル」 ・・・ エロスタナトス ・・・もてあまして ――快楽 揺れている振り子が止まる 不気味さも 古い出来事のように止まる波の音 ・・・耳が ・・・マリンスノウ ――多分もうすぐ血の流れ ――解剖台のうえの蛙たち
2015年03月28日
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唇と 汗と まぶしかった 一瞬 田中宏輔「夏の思い出」より * Lonely Man and Blues その雨の中を漂いながら、 いつだか消えてなくなつた、 憧れを手さぐりに掻き集めた、 そして僕等はひそかに、 なやましい沈黙。 始まらない夏 -Story- 淡い線香花火のように残る、 くちづけや、 手の感触。 夏が終わってしまうね、 終わってしまう、 ケータイがポケットで (RURURU...rururu...) 震えてる、 裸足で、 ありのままの姿で、 拾い集めていく 、 とりとめない日々 -Melody- (Lonely Man and Blues...) もしも、 走って行けたら、 船酔いへ、 あの少年のような哀感へ、 柔らかい絹の褥へ、 Oh...Lonely Man and Blues... 四角い窓、 光を遮る時計、 麻酔は解かれ、 僕と君の一度目の夏、 二度目の夏、 三度目の夏、 瞳にうつっている一面の雲、 蝉の声、 破り捨てられてもう見当たらない、 カレンダー。 生まれては散っていく、 花。 ケータイが、ポケットで、 (RURURU...rururu...) 震えてる、 誰にも気づかれず、 いつかの答案用紙。 恋のレッスン。 ・・・キスひとつで、 抱きしめることだけで、 本当にただそれだけで、 よかったのに。 (Lonely Man and Blues...) 木々は白く輝く、 色彩失せた灰色の風。 宝物は引き出しにしまいこまれ、 もう飾ることはない、写真。 膝を抱え続けながら、 はがれてゆく夏の記憶。 Oh...Lonely Man and Blues... 風を吸い込んで、 よろこびと不満が、 シーソーのように揺れる、 罌粟粒ほどの遠くの舟みたいに、 あおあおと晴れた空に彷徨っていた、 はげしく揺れることもなく、 そのまま沈んでしまうこともできず、 ただ、彷徨っていた、 僕と君の一度目の夏、 (やさしく噛んだりしながら、 耳に息をふきかける) 二度目の夏、 三度目の夏、 空と地面の区別もなく、 夢と現実の区別もなく、 ひとつになろうとして、 ただ、ひとつになりたくて、 夢を見ていた、 そういう夢を見ていた。 (Lonely Man and Blues...) 振り向かないのなら、 振り向かせてみせる、 惹かれていく衝動を、 止められない夏の蜃気楼、 柔らかな唇、 ベンチの上のコカコーラ、 濡れたままのシャツ、 Oh...Lonely Man and Blues... Lonely Man and Blues... Lonely Man and Blues...
2015年03月28日
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でも よくわかったね ここが 田中宏輔「こんなふうに」より * すろおもおしょんるうぷ ――slow motion loop―― 呼吸ひとつで 胃の中がひっくり返る だってそれぐらい 無遠慮な愛情の接し方 鏡の不快 数年間の深い 蟻地獄に陥ちたみたいに やっぱり呼吸ひとつで 襟首のあたりに 言葉が見つからない 猫背ぎみの僕も さみしくはにかむように うつむく君も 辻褄の合わない言葉を いくつも重ねて 人形のように ぎくしゃくとして不自然 呼吸ひとつで 幸せのすぐうしろ 不幸せのうしろには 死それとも ふたたびの幸せ? 雪が降り積もって 神様が豚のように鈍感で 恋の箱の蓋はこちらにしか 開いてなかったよ 意地悪だね神様 びろうどの おもちゃみたいだったね僕
2015年03月28日
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たとえば、こんな星でもきらきらかがやいているように露が光るような朝。 (天に口無し人を以て言わしむ、) こうしなさいよ、こうする方がいいよ、それがわかってても、 無駄だな、馬鹿だな、そんなのってないよ、ああ――ああ・・・ 一度許してしまうと全部抜けちゃうんだぜ、甘酸っぱい感傷の情の趣、 遠いところを見つめてなかったら、それは本当の自分の気持ちじゃないんだぜ、 軽/重 <宇宙を泳いでいる流れ星・・・> <ねえあの森から君は出られたの?> ・・・わ・・・か・・・ら・・・な・・・い・・・ ・・・・・・わ・・・・・・か・・・・・・ら・・・・・・な・・・・・・い・・・・・・ 角のない、物分かりのいい人になろうとしてゆく、僕。 説明がつかないくらい、ひどいことも忘れてしまおうとする、僕。 気がつくと、新しいドアになってゆく。瘡蓋に。ねえ、ザラッとした感触も、 そいつが甘くなくても、たとえ因縁が計り知れぬほど深かろうと、 人生を見つけよう・・・。 瞳を潤わせよう、沈黙の底から不思議な宝石を―――。 (けものが吠えるような、わけのわからぬ悲鳴がきこえるよ、) 月の出の間もない夜更け、すべての光彩を消したような夜に、(に、) 白く凍てつきながら意識が光に誘われる運命の曲折へと。 音 楽・・・。 僕は――でも・・・影と光がかわるがわる現われはてたすえに、 (フフ・・・僕は――でも・・・影と光がかわるがわる現われはてたすえに、) 太陽と月の間のゴーストタウン――へと・・・ゆく。(・・・を)思い出させる。 ファング 牙。王侯貴族の肖像画みたいな幸せだな、弱い価値観だな、愛だな。 日々の争い事の多くが、針の先をつつくようなものなのだと気付く。 、、、、、、、 気付いてしまう、 (脳細胞に普及する一切の思考停止を促す音の波、) 屈辱を栄光に転じようとする人達もいて、 、、 いて、底が見えないほど深い瞳もあるんだよ、寸前まで堪えることで、 逃れてゆかないことで、ありえないほど音は空高くぶっ飛んでゆく、 ファントム 幽霊。僕らって、何故かそんな折り曲げたナイフで、プールへの飛び込むドキドキなんかで、 時を忘れてしまう――忘れられたあの頃はビデオの早送りを見ているよう。 でも、そんなのもう夢だ。 シ イ ダ ッ ダ ッ フ ィ ー ハ ッ ハ ッ・・・。 音 楽・・・。 、、 、、、 、、、、、、、 その、ひびき、わすれないけど、 、、 、、 、 、、、、 、、、、、、、 その、おと、の、つらなり、わすれないけど。 ねえ、群れをはぐれた、僕等ひとりひとりの胸に宿るものは、何・・・? 日ごろ考えていたことがひとりでに焦げる、 あの頃、僕等ひとりひとりが本当に探していたものは、何・・・? 音 楽・・・。 音 楽・・・。 夜空が溶けて落ちるんじゃないかと思えたすさまじい雨の響きさえも、夢。 でも時々そういうものが蒼ざめた僕の表情の中によみがえる。 苦しくも痛くもない、夢... see sth in a dream...... 浮かんだ考えを打ち消してゆくキュレーションサービス―― 笑っていても、泣いていても、 ラ ラ ル プ ア ァ リ リ ル ダ ア ・・・ 音 楽・・・。 くたくたに疲れて布団の中にはいりながら、背筋にひやりとした電気が走る。 息詰まるような緊迫した沈黙のアジェンダ。 時間と空間をなかったことにして、いま、光ろうとしている言葉が、 眼を閉じた闇の中にびっしりと硝子の鱗のように埋め尽くされ、 その合間や小さな穴から、人生の欠片のことを僕は考えてる。 一瞬でも仕事からはなれられないハードワーカーの僕の胸に、ある、 のちの言葉を語り尽くしたあとでも、さきの世の言葉がある 蒼い火花、動物的な美しさと人間的な隠すことのできない激しさ。 本当とか当たり前とかがわかって子供は大人になったと思う。 でもそこから本当や当たり前を強い風のようにうちふるわして、立派になる気がして、 風船がポンポンにふくらむまで空気を注入する、ふくらむんだよ、 ねえ、バケツの水を汲み出すように必死で働くんだよ、 ああ虎でもライオンでもいい、歯をくいしばって戦え、 魔法のランプなんか、きっと――ない・・・。 どこからか散らばってくる、ほんのわずかな光は四角い箱。 拡張を続ける、途方もない空想が死んでゆく。 (やさしさが、抑揚を抑えた批判になる、) たったいま見た夢を忘れてしまうみたいに、ぼうっとして、熱がなくなるさまは、 棺桶。重い、海のひびき。球体になることはできない四角い箱状の中にためられた光が、 ぷすっと錐で穴をあけられたように、夢やあこがれが逃げてゆく。 交錯する、亀裂の中――――――。 大海に放り出されて。 進/退 <不安な血のうごめきを感じるよ・・・> <ねえ現代の、切り裂きジャック達?> ・・・潮汐の干満による海面の昇降を観測する機械。 ・・・・・・こんな悲しい機械みたいなものがベルトコンベアーに流されてる。 胸を突き刺すような――思い出に・・・忘れたくないことばっかりが輝いてる、 人生に。何年も・・・何十年も・・・何百年も・・・何千年も、 この太陽は昇った、この月は昇った、感情の一番奥深い所で、動物でも、本能でもない、 もっと違う働きを別のもの、それが、愛なんだと、それが真空なんだと、 音 楽・・・。 音 楽・・・。 音 楽・・・。
2015年03月28日
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黒い鈍い光の星が、空に飛び、夜の水族館の景色を見る、 、、、 見てる、金銭への執着。物質欲の肥大。 感情の欠落。向上心をなくした――現状維持の保守的な態度。 テールランプが長く尾を引く。下手な自転車乗りに。下手な口笛吹き。 うまくかくしてごまかす [U](a ) 歩いているだけで、きっと酔っ払ってしま――う、なつかしい匂い・・。 悲しい気持ちをずっと探していたような気がする――夜に・・・夜に・・・。 見積もりの、熱狂が、来て、 そよ風のように広く開け放たれた樹脂ワニスの空へ、 広大な野原へと、意識が自由に駆け巡る。 ド ゥ ー プ ダ ッ プ デ ィ ー プ ダ ッ プ・・・。 音 楽・・・。 林の梢に鳴る風の音に快い疲れに頭がつつまれている間に。紙やすりさ。 美しかった夢、寂しかった夢が、消えてゆく――のを・・止められない・・・。 ...(奴隷の境遇) ......(結局眼をそらせない限りは) 音 楽・・・。 壊れた車輪に、空飛ぶフライングソーサー。ああ・・・ああ・・・ 、、、 、、、 、、、、、、 、、、 ぼくが、きみを、みつけられた、きせき。 、、、 、、、、 、、、 、、、、、、 、、、、 ぼくが、こうして、きみを、あいしている、よろこび。 (ひどくロマンティックな気分でピイピイやってる馬鹿な気分を、 消しちゃ駄目さ、あの幸せがかつて刻み込まれた不安を消してくれる、) デリケートな指先が、神経質な白いすべっこい指の皺をなぞる。 五本の指の釣り合いのとれた黄金比率に、(に、) めいめい勝手な曲がり方をしているはずのそれに、 胸の奥がどんどん冷えていく――んだ・・・。 明/暗 <宇宙船に乗りこんだような気分だよ・・・> <ねえスペースシャトル、僕等は何処へゆく?> いまスイッチを切るように頭の中から全ての明かりを消し去る、都会特有の渇き。 ファベーラ 掘っ立て小屋の方がいいみたいに、 ゆるやかな雪崩れ。もやもやしてる――よ、それが耳馴れぬ異質なひびきを作り出す。 デ ィ ン ド ン デ ィ ン ド ン・・・。 音 楽・・・。 音 楽・・・。 でも、深く息をしてくらっとくるみたいに、呼吸をつづけてること、生きてるってことに、 眩暈があって、いまなお忘れ難いほどの不幸さえも、忘れさせようとする。 ス ケ ー ラ ビ リ テ ィ ... だけれども、にもかかわらず、 孵化したばかりの、世界に対する、恐れ。 プアマンズ・クルーズ・ミサイル poor man's cruise missile... どうすることもできやしない・・・。 、、、 しない、薄めることはできない怒りや悲しみが、どこともしれぬ闇を思わせる、 その先に、何が待つかも知らずに――――――。 底へ・・・そこへ・・・・・・底へ・・・・・・そこへ・・・うくく・・・ 無理矢理な空気で。ざらざらを表面上だけなめらかにして。奥まで届かない、 そんな切れ味の武器で。(で、)すべてを呑み込むことも、包みこむこともできない、 、、 言葉で。おお、言葉を。スライムのように増やして、増やすと・・して、 結局僕等は何一つ確かなことを話せなくて、分かり合えなくて・・・。 こだわりや抵抗が、精神を疲労させるものが、心の顫えのようなものが、 硬さをうしなってゆく。 命が尽きるまで、《継続・反復の終了》―― どこまでもどこまでも追い続ける。中断されたフィルム。 すっきりしない、漠然とした、あいまいな、 こめかみが痛くなるような不安、息詰まるような暗い穴の不安のなかを、 ブレス 句読点がゆく。am/pmへ。午前/午後へ。 シ ュ ビ ド ゥ バ シ ャ バ ダ バ・・・。 音 楽・・・。 ...(真理の夢) ......(磨かれてゆく身体は) motor-cycle under 50 cc... いや、いま、孵化したばかりの、世界に対する、恐れ。 プアマンズ・クルーズ・ミサイル poor man's cruise missile... 張りつめた何か消えてゆく奔流を失った鮭が、 ある日泳ぐことそのものをやめて、水槽の中でゆっくりと、 泳ぐことを覚えたみたいに。古いドアとなって衣替えでもするように、 そっとしまわれる、環境適応。 ...もうそれでいいよって...言って...言ってよ... 抑えていた気持ちばかりが...掻き立てられる...
2015年03月28日
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詩小説: しぇりーいすちゃん ツイッター:しぇりーいすちゃん @izchan1 加工写真: sampleさん ツイッター:sample @kaibutsu_head 『葡萄畑で』ゆるい垣根づくりの葡萄畑で、ゆうべは白いうさぎと出会った。ぴ、ぴぴ、とハレーションする風の息に、ふたつ耳をそろえ傾けている。 ((( 夜の底、しんしんしんと月の髪。物語のグラスが色づくまえに、すでにハートの鍵は握られている。うさぎが、私を葡萄色でみつめた。 ≪ アール・の青い湖に、心は、 全身の息を生にくり込みダイヴする。≫それは言葉の注がれた葡萄なのだろう。赤いふたつぶが、白いうさぎの目になり私に問いかける。一輪車の轍、シロツメクサが拉かれている、その先、身構えられた、大地の、やわらかな自由が広がる。 ((( 夜の底、こんこんこんと土の笛。焦がれた茶色の土壌に、根が手をのばし、浸し、浸す、滋養の水が動いている。と、白いうさぎ。いま、畝間のラインを駆けアールを描いてゆく。 白いうさぎ、 が時、をま綿、に妖し、く躍る、 ヌーボー、 の蒼夜の硝子。 白いうさぎが、 時間をフックにカガヤキ跳ねる、 デコの、 金月の窓絵。止まらぬ光陰の矢をココにとめ、永遠をうつしみにデザインする。が、野性の、白いうさぎ。その、跳躍は生命のアスレチックな機能だ。恐れも慄きも、驚きも、その身体エネルギーにタメ生きる瞬瞬を爆発させ、まえ脚で トン! 突く、うしろ脚を トーン! 蹴りあげる。今宵の、澱みのない月射の中をゆらぎなく駆けてゆく、烈しい運動能力。 白いうさぎが、葡萄畑の χ を越える、 光陰の矢となり、アールを超え、野性を生きる。 ≪ 自然の青い海に、魂は、 躍動を生命にくり込みダイヴする。≫そうして、雨の日は…ほら、ナラの木の洞のうち。ひとり泣くことも、あるだろか。 よるの胸 しんしんしんと 月のかみ… よるの腹 こんこんこんと 土のふえ・・・
2015年03月26日
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詩: るるりらさんるるりらの流支(るーしー)イラスト: 城ねこ@お絵かきさんツイッター:城ねこ@お絵かき @pokapokaoekaki 「 澪 ; mio 」
2015年03月24日
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詩小説: 蛾兆ボルカさん ツイッター: 蛾兆ボルカ @loveGame7cc https://twitter.com/loveGame7cc イラスト: akaringo* さん ツイッター: akaringo* @0_asterisk_0 https://twitter.com/0_asterisk_0『クリスタル・ハート』深夜、その夜の左側では雨の中の木造アパートの二階の端の部屋に明りがともりその中で彼女が、ちゃぶ台に紙を拡げて絵を描いているその後ろ頭では艶やかな髪が裸電球の光を細かく反射している同じ夜の(同じ街の、同じ時間の)雨の中の、右側では、高層ビルの地下階のバイオハザード対策制御施設レベル3(P3)区域の奥の一室で黄衣を着た彼が、顕微鏡の画面を見ていてその後ろ頭では白いディスポキャップが蛍光灯の光を反射している(二人のいる街に雨が降り続ける)裸電球の下では彼女の紙に、色鉛筆と絵の具で街が描かれていく道が伸び、家々と、店と、ビルと、アパートと、公園が描かれ窓には灯りがともるそれを描く彼女の後ろ頭も、描き込まれる絵の中の街に降る雨が描かれ公園には水溜まりできてて傘をさした彼女がしゃがみこんで、水溜まりのふちにいる、子ども用長靴ぐらいの小さな象を見詰めている小さな象は、嬉しそうに鼻を振り上げて彼女とお喋りする(無言で)(その頃の彼は無収入で暮らしは彼女が支えてたから昼間はオーエルをして彼女は夜、彼を待つ)その夜を雨だけが満たしていくその雨の中のアパートの中のちゃぶ台に拡げられた紙に描かれていく絵の中の水溜まりのふちで彼は小さな象になる彼は、顕微鏡の画面のなかにふと、ハート型の水晶みたいな結晶体を発見する 君、そこにいたの?と、言って、少し微笑む
2015年03月20日
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さみしさがありますやさしいねむりがあります人生の疲れと生きている切なさがあります――嘘はあたらしい夢でよかったのよ。――そういうわたしでよかったのよ。いまも生まれている・・・・・・この世界の愛には・・・・・・おそろしくむずかしい言葉が・・・・・・必要だったのだからAVE写真illus.詩N1152素材: (イラa。写a) 写真詩・イラスト詩:塚元寛一さん
2015年03月13日
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詩小説: sampleさん ツイッター: sample @kaibutsu_head https://twitter.com/kaibutsu_head 加工写真: とよよんさん ツイッター: とよよん @to_yo_yo_n https://twitter.com/to_yo_yo_n
2015年03月11日
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詩小説: ねんねさん加工写真: 音座越時さんツイッター: 音座越時 @on_thedge https://twitter.com/on_thedge (原画) https://twitter.com/on_thedge/status/570623745955491840/photo/1【記号座メランコリー】「大空洞」が二十年ぶりに流行っていると聞いた。 昔取った杵柄と当時の装備を出してみると全部壊れていた。 今となっては安い安いと妻子供に隠れて新しい装備を揃えた。 装備を揃えた時の高揚感に任せて、昔の同胞達に声をかけたが、いまさらやっていられないと誰も誘いに乗らなかった。 今の若い人たちに混じる気もせず、あきらめようかと一時考えた。しかし、結局一人で参加することにした。なに、最深部に入らなければ軽傷も負わないだろう。ある休日、若者の少ない時間を狙って「大空洞」に入った。ここは奴らの巣くう世界。外の世界とは次元が違う。 無限にわく奴らを探して撃つのが、昔流行ったのだった。 奴らを撃つのには何の呵責もなかった。意志もなく、どれだけやっつけても影響のないことが理論的に確かめられていたからだった。 暗い洞窟のような空洞の中を肩のサーチライトを頼りに俺は進んだ。ぐねぐねと動物の体の中のように蠢くそこは、来るたびに様子が違う。まるで若い頃に戻ったような錯覚に襲われた。ちなみに妻子は地域の行事に参加している。 暗いところには奴らはいない。 奴らは次元の穴を通って光が漏れてくる所、虚(うろ)にへばりつくようにいるのだった。 心臓をばくばくさせながら、第一階層を奥の方に進んだ。やがて、サーチライトの外に、光を見つけた。ぽっかりと開いた明るい虚。 散乱光を検知した最新型特殊ゴーグルの液晶画面は、奴らがそこにいることを示していた。 離合し集散する奴らが示す反応の大きさが何を示すのかも俺は忘れていた。 確か、奴らには大きさで表現出来る個性があったはずなのだ。しかし、とっさにそのことが頭から出てこなかった。 効率の良い狩り方も、急場をしのいで考える方策もその時は思い出さなかった。 訳のわからないままフルオートレーザーガンのトリガーを引くと、勝手に狙いを定めて緑色のレーザーが奴らを撃ち続けた。こんな機能は、昔の高級フルオートレーザーガンにもなかった。ものの数分撃ち続けると、奴らの反応はなくなった。 違和感を感じた。この数の奴らを見かけたら、とりあえず逃げて、狭い道から各個撃破を狙うのがセオリーだったはずなのだ。ゲームはとりあえず終わった。しかし達成感はなかった。探す、撃つ、隠れるが楽しかったのだ、と今更思い出した。 装備を買ったときの高揚感を今更ながらに思い出したが、あれは違和感が大きかったのかも知れない。 俺の若い頃はフルオートのレーザーガンなんて高くて買えなかったし、ゴーグルも奴らを探す機能がなくて音や風景のゆがみで察するのが楽しかった。 また、密封ドライスーツの肩にサーチライトを取り付けるのが楽だったが、若い頃のモデルでは、非常に外れやすかったり、七めんどくさい付け方のものが多くて、工夫するのが楽しかった気がする。 帰り途、すれ違った若者のグループは、「爽快感」が醍醐味だ、と話しながら歩いていた。 彼らは、俺の挨拶を返さなかった。
2015年03月08日
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詩: カニエ・ナハさんツイッター: カニエ・ナハ @naha_kanie https://twitter.com/naha_kanieHP: カニエ・ナハ http://nahakanie.wix.com/kanienaha-webイラスト: 黒沙鐶ミイカさんツイッター: 黒沙鐶ミイカ @diida8 https://twitter.com/diida8 (原画) https://twitter.com/diida8/status/554786698488344576/photo/1 「Anemone coronaria …風の娘…」 姉、喪が明けて―― 転がる風が鳴りひびく(あの子の涙が花になる リルケ詩集。読みさしの頁の中の 紅(べに)割れて(そこから夢魔がしたたって
2015年03月06日
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