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2023年08月26日
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テーマ: 依存症。(262)
カテゴリ: 読書


暑さが続くようになってから、睡眠のリズムが狂いだし、このところ眠剤のお世話になり続けている。
毎日のように服用して寝るのだが、それでも二時間少しで目が覚めることを繰り返している。
それでも、眠剤なしで寝た時よりは、一度は深い睡眠になるようで、飲まずに夜を過ごした時の頭が重い感じはない。
眠剤依存症になったらいやだなと思いながらも、今は仕方がないと毎晩眠剤を飲む日が続いている。
そんな時に読んだ本二冊である。



​​ 「誰がために医師はいる――クスリとヒトの現代論 」松本 俊彦 (著)/みすず書房


ある患者は違法薬物を用いて仕事への活力を繋ぎ、ある患者はトラウマ的な記憶から自分を守るために、自らの身体に刃を向けた。
またある患者は仕事も家族も失ったのち、街の灯りを、人の営みを眺めながら海へ身を投げた。
いったい、彼らを救う正しい方法などあったのだろうか?
ときに医師として無力感さえ感じながら、著者は患者たちの訴えに秘められた悲哀と苦悩の歴史のなかに、心の傷への寄り添い方を見つけていく。
同時に、身を削がれるような臨床の日々に蓄積した嗜癖障害という病いの正しい知識を、著者は発信しつづけた。
「何か」に依存する患者を適切に治療し、社会復帰へと導くためには、メディアや社会も変わるべきだ
――人びとを孤立から救い、安心して「誰か」に依存できる社会を作ることこそ、嗜癖障害への最大の治療なのだ。
読む者は壮絶な筆致に身を委ねるうちに著者の人生を追体験し、患者を通して見える社会の病理に否応なく気づかされるだろう。
嗜癖障害臨床の最前線で怒り、挑み、闘いつづけてきた精神科医の半生記。
[月刊「みすず」好評連載を書籍化。精神科医による迫真のエッセイ]

目次
「再会」――なぜ私はアディクション臨床にハマったのか
「浮き輪」を投げる人
生きのびるための不健康
神話を乗り越えて
アルファロメオ狂騒曲
失われた時間を求めて
カフェイン・カンタータ
「ダメ。ゼッタイ。」によって失われたもの
泣き言と戯言と寝言
医師はなぜ処方してしまうのか
人はなぜ酔いを求めるのか

あとがき
参考文献

松本俊彦(まつもと・としひこ)
1967年生まれ。精神科医。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物
依存研究部長。1993年佐賀医科大学卒。横浜市立大学医学部附属病院精神科、国
立精神・神経医療研究センター精神保健研究所司法精神医学研究部、同研究所自殺
予防総合対策センターなどを経て、2015年より現職。
著書に『自傷行為の理解と援助』(日本評論社 2009)『自分を傷つけずにはいられない』(講談社 2015)『もしも「死にたい」と言われたら』(中外医学社 2015)『薬物依存症』(ちくま新書 2018)他多数。訳書にターナー『自傷からの回復』(監修 みすず書房 2009)カンツィアン他『人はなぜ依存症になるのか』(星和書店 2013)他多数。


この本は友人に勧められて読んだのだが、松本俊彦医師の本を読むのは初めてだった。
とにかく「目から鱗」のことばかり。
依存症に対しての誤解が私の中からするすると抜けていく感じだった。
特に、覚せい剤などについては、今までの誤解と偏見に満ちた自分を恥じる思いだ。
この本を読んだら、メディアに取り上げられる芸能人たちの覚せい剤関係の報道が、
いかに偏見に満ちたもので、それにより私達の目もどんどん曇り、
その人に対するマイナスイメージが強化されているかを知るだろう。
少なくとも私は、薬物依存となる人達へのまなざしは確実に変化した。
多分、ほとんどの人が依存症に対する偏見を持っていると思うので、ぜひ読んでいただきたいと思う。

​「世界一やさしい依存症入門; やめられないのは誰かのせい? (14歳の世渡り術) 」松本俊彦​

「スマホもゲームもやめられない」「市販薬を飲む量が増えてきた」「本当はリスカをやめたい」…
誰もがなりうる「依存症」について、最前線で治療にあたる精神科医がやさしくひも解く。

《もくじ》
はじめに

第1章 気づいたらハマってた──モノへの依存 1
事例:きっかけは、試験前のエナジードリンク:エミさん(中学2年)の場合
カフェインがくれるのは「元気の前借り」
市販薬は謎の薬! ?
「周囲が求める自分」になりたくて
疲れたときは、休もうよ

第2章 居場所がほしかっただけなのに──モノへの依存 2
事例:大麻をくれたのは、憧れの人でした:ソウタくん(中学3年)の場合
やめるのは簡単でも、やめつづけるのは難しい
クスリをやるのは、意志が弱いから?
アルコールは立派な薬物
ゲートウェイ・ドラッグとしてのタバコ
薬物の先にあるもの

第3章 依存症のしくみと歴史
脳がハイジャックされる!
快感の正体、ドーパミン
依存症になりやすい人、なりにくい人
世界最古の薬物
アルコホリック・アノニマスの誕生
日本の薬物対策史
規制するだけでは解決しない
命を守る、ハーム・リダクション
それでも薬物をやらないほうがいい理由

第4章 僕が僕であるために──行為への依存 1
事例:気晴らしが止まらない:カイトくん(中学1年)の場合
手の中の小さな部屋、スマホ
今、このときを乗り切るために
ゲームと心中するほどバカじゃない
SNSにとらわれて
インターネットが悪いのか?
誰にだって起こりうる

第5章 傷つけることで生きている──行為への依存 2
事例:切った瞬間、すーっとしました:メイさん(中学3年)の場合
拒食と過食のスパイラル
心のストレスと食欲の関係
切っているのは、皮膚だけじゃない
死にたいくらいつらい今を、生き延びる
トリガーはどこにある?
心の蓋の奥にひそむもの
ただ、そこにいてくれるだけで

第6章 依存症の根っこにあるもの
ある少年の物語
友が求めていたものは
依存症は、人に依存できない病
困った子は、困っている子
楽園ネズミと植民地ネズミ
自立って何だ?

第7章 社会と依存のいい関係
見せしめの逆効果
当たり前を疑う
依存症はなくならない
失敗しても、終わりじゃない
ありのままの自分を許す

[きみとあなたへのメッセージ]
依存症かもしれないきみへ
友達が依存症かもしれないきみへ
子どもが依存症かもしれない親御さんへ
生徒が依存症かもしれない先生へ

[ヒコ先生の相談室]
・「あの子、依存症かも?」と思ったら
・信頼できる大人の見分け方
・依存症の友達に、どう接したらいい?
・家族がゲームにハマったら
・友達の腕にリスカの痕を見つけたら
・逃げ場のつくり方
・心の専門家になるには

[困ったときの相談先リスト]


私が長年薬物依存や行為依存などに対して誤解していたように、ほとんどの大人たちが誤解していると思う。
できれば、学校でこれを教材にして依存症について学ぶ機会を作ってほしいと強く願う。
そのためには、まず中学校や高校の先生たちに読んでほしいと思う。





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最終更新日  2023年08月26日 09時27分17秒
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