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. 尚もナンチャン坊に打って出るザウバー、 その打撃速度が徐々に増してきているようだっ! ズゴっ バコっ パシパシ、 ガシガシっ! その速度に比例するように、ザウバーの繰り出す拳が段々当たる数が増えてきた。 ドコっ★ ズゴっ★ ズコーン! 鋭い蹴りも見事に決まり、飛ばされたナンチャン坊を目だけ追うザウバー。 しかし、ナンチャン坊はまたまた立ち上がったのだった。 周りの7人をチラ、チラっと見たナンチャン坊。 クンナを始め、チュウラン、チーラン、スウラン、そしてスンチャにゆうすけと利江。 みな一様に口元を緩め、ナンチャン坊の視線が来た時にうなづく者もいた。 それを見たナンチャン坊、 またまたスタスタとザウバー目掛けて歩き始めた。ザウバー 「くそ、これで終わりにしてやるっ!」 『 うぉぉぉぉぉりゃぁぁぁっ! 』 ザザっ 物凄い速さであっと言う間にナンチャン坊に近づくと、渾身の力を込めた 強烈な蹴りをナンチャン坊に放つザウバー! するとナンチャン坊は、 ザウバーの左側に向かって飛び上がり、物凄いスピンで回転を始めたっ! ぶかぶかだった羽織物が、遠心力で花のように広がり、ザウバーの視界を奪った。 そして左わき腹に拳を一発叩き込んで着地した。 続けざま、ザウバーの 膝っ小僧 の裏側を軽く蹴り抜く。 トン ザウバーは、力が抜けたようにその膝から崩れた。 ガクっ 『おぉぉ!』 修行僧から歓声が上がる。 片ひざで、一方の手を地面に付いた姿勢のザウバー、 どうしたことか、その体制のまま動かなくなってしまった。ザウバー ( ぬぅぅぅ、なんということだ・・・・。 自分で蹴り抜いた、そして打ち抜いた場所が腫れてきやかった・・・。 そして・・・なぜか体が動かねぇ・・・・・くそ坊主め・・・・ く、くそ・・・・ )二十三房長 「ザウバー殿・・・・ここまでとするが、よいかな。」ザウバー ( く・・・・ ) 苦痛で声にならないザウバー。 左足の膝を地面に付け、右ひざは立てて、そして左手を地面に付き、左わき腹を右手で押さ えた姿勢のまま動かない。二十三房長 「それまでっ!」 その声を聞き合掌して一礼、振り返って観戦していた修行僧達の中に消えていく ナンチャン坊。 一人の坊さんに苦湯を飲まされたザウバー。 悔しさの気持ちとは裏腹に、体が未だに言うことをきかない。 その傷ついた身体をゆっくりと、ゆっくりと起き上がらせる。 そして顔を館長の方に向け、ザウバー 「館長、邪魔したな・・・・」 一言吐き捨てたその顔は澄ました姿であったが、見つめる瞳は凍るような冷たさを放って いた。 そして石垣の下で倒れている戦闘員を摘みあげ、引きずるようにその場を後にしたのだっ た。 ザウバーが立ち去る後姿を見た館長、館長 「あの男、心に野心が芽生えてしまったようだ・・・・ 今日ここで師範を助けたことと陳南家 南流伝承者殿と戦わせたこと、 この選択でよかったのだろうか・・・あるいは・・・・」~ ~ ~南ちゃん 「じいちゃん、ありがとう。 ちょっとほころびが増えちゃったけど・・・・」 南ちゃんに貸した赤と金色の羽織物を受け取りながら、坊さん 「なぁに、陳南家 南流伝承者殿に着て頂いた羽織物として家宝になりまする。 大切にさせて頂きますじゃ。」 『ナンチャ~ン♪』 二人の元に、みんなが集まってきた。 振り返る南ちゃんと坊さん。クンナ 「あれがレペル-3ってやつだな。」南ちゃん 「うん、彼がそうだね。」チュウラン 「まるで速い。 チュウラン、相手無理。」クンナ 「おれだってそうさ。 目で追うのがやっとだもん・・・。」 ゆうすけを後ろから抱きしめながら、スウラン 「でも、ナンチャンのお陰。 相手、たっぷりと見れた。」チーラン 「あんなん、相手出来ない・・・・。」ゆうすけ 「あそこまでは無理・・・だろうな。 人間の常識を遥かに超えてしまっているもん。 ってさ、もうその髪型・・・・いいだろうに。」南ちゃん 「あぁ、これか・・・・忘れてた。」 レゲエ白髪に手を掛けて、スポっと取り去る。坊さん 「またこいつに戻しませんとな。」 (T ←^ ^;これこれ。。。) と、そのレゲエ白髪を受け取る坊さん。 片手に、プラスチックのTの字を先っぽに付けた木棒をみせながら。利江 「モップ・・・?」南ちゃん 「そう、じいさんが用意してくれたんだ。」 あごひげもむしり取りながら返答する南ちゃん。南ちゃん 「レベル-3は、一端どんな程度なのかが目に映ればいいさ。 出来れば戦わない方がいい。 それよりスンチャ。 上出来だったじゃないか~♪」スンチャ 「おかげさまで。 戦ってて気が付いたよ。 ナンチャンが組み手してくれてたレベルって、 あの異人よりも少し上でやってくれてたでしょ♪」チュウラン 「そうだ、それ感じた。」クンナ 「だな。」チーラン 「うん。」南ちゃん 「まぁね。 でもみんな凄いよ、ちゃんと戦えてたもん。」スンチャ 「みんな?」 不思議そうな顔をするスンチャ。ゆうすけ 「戦闘員を相手にみんなシャドーしてたのさ♪」スンチャ 「なんだよ・・・おれの戦いを見てなかったか・・・・」チーラン 「見てた。 スンチャ、カッコ良かった。」ゆうすけ 「完勝だったぜ。」 少し照れながら、スンチャ 「ま、まぁ、相手一人だったからな。。。」南ちゃん 「うん、その余裕が持てるのがいい。 いずれ複数を相手にしなくちゃいけなくなるかもしれないからね。」チュウラン 「チュウラン、まだまだ修行。」クンナ 「だな。」 そこへ、師範がやってくる。師範 「ナンチャン、いえ、陳南家 南流伝承者殿。」 突然輪に割って入り、南ちゃんの目の前で片ひざをついて師範、師範 「命救って頂き、ありがとうございました。 私(わたくし)の力では、到底あの者に敵うはずもなく・・・・」 片ひざを付いた師範の横にしゃがみながらゆうすけ、ゆうすけ 「師範さん、面あげて下さいよ。 あいつは特別なのさ。誰だって無理ですよ、あのレベル-3には。 それにこういちにはお礼なんて。。。なっ♪」 南ちゃんを見るゆうすけ。南ちゃん 「うん。 気にしない、気にしない♪ まさか突然ザウバーがここ大少林寺に来るとは思ってもみなかったさ。 それにお礼ならこのじいさんにだよ。 機転利かせてくれたお陰さ♪」師範 「匠人様。」 南ちゃんの隣にいる坊さんに合唱する師範。坊さん 「なぁに、わしに出来んことをしてくれるこういち殿だけに、 思ったことを任せればいいだけのこと。わしも楽しませていただきましたよ。 それにの、あやつの態度、師範殿もよく辛抱されておった。 若かりし時のわしじゃったら、食って掛かっておったかもしれんでの。 しかしあの腕前では、その場で命を捨てておったことじゃろ。 これも御仏の思し召しじゃろうて。 南無阿弥陀仏。」ゆうすけ 「けど・・・・ザウバー・・・・」南ちゃん 「あぁ。」クンナ 「ん・・・?」スウラン 「ザウバー、どうした?」ゆうすけ 「・・・あいつ、なんか野心に火がついてしまったかもしれねぇ・・・ こういちに負けたのであれば、自覚があるからなんでもないんだけど、 別の・・・それに下っ端と名のる者に負けただろ・・・・ 大少林寺に対して敵対心、 そして今以上に更に強くっていう気持ち・・・持っただろうな。」利江 「しかたないわ。 今の場は、こういち君が代理で立ち会わなければ、師範の他にも死者が 出ていたかもしれないもの。」チーラン 「ナンチャン、みんな守る。」南ちゃん 「後のことはまだやりようがある。 だけど、みんなの前で・・・それも無益な死に様は、師範は見せては いけないと思った。 それだけのこと。 大事なのは、先の展望を見据えつつも、今この場、今をしっかりと生きなきゃダメなん だ。今を大事に、そして自分でしっかりと選択していかなければ・・・」チュウラン ( 先の展望を見据えつつも、今この場、今をしっかりと生きなきゃダメ・・・か。 )ゆうすけ 「今出来ないやつが、後回しにしても、その先にだって対処できるかってことだよな。 先を全く見ない選択は、ただ視野の狭いやつってこと。 ザウバーの事はやつの動向次第だが、またその時にしっかりと作戦練ろうや。 今日の選択、利江ちゃんの言うように、止むを得ない選択だったってことさ。」 そう言うと、スっと立ち上がるゆうすけであった。第208話 調査隊 11 へ(どうした、雲行きが怪しいではないか) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月31日
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. 土砂を取り除くため、同じ作業を何回か繰り返すブルーガー。 ザバザバサバチョウ・ギョッキ 「で、出てきたっ!」 ギョッキが走り寄るその視線の先には、見事に周りの土砂を取り除かれた白骨死体が 複数その姿を現していた。ブルーガー 「こんな力加減が難しい局面は初めてだ・・・・。 丸ごと除く方が数倍楽だな・・・・。」 独り言をつぶやきながら、ギョッキ他、戦闘員達が眺める場所に歩いてきたブルーガー。グ・リョクコウ 「出てきましたな・・・・ これはまさしく人骨・・・」テイ・チョンミン 「こ、これがあたいの村のご先祖様かも・・・・か。」チョウ・ギョッキ 「こ、これを見ろ! 腹から上下、真っ二つだぜ・・・・。」グ・リョクコウ 「この上半身と下半身は、同一人物のようだ。 この背骨の切り口、合わせるとピッタリ。 それに鋭利な刃物でスパっと・・・ですな・・・」ブルーガー 「どんな戦いだったのであろうか・・・・。 人間、簡単に二つに切り裂くなんてこと、そう出来ることではない。」テイ・チョンミン 「こ、こっちの人・・・・ 頭蓋骨が縦に割れてる・・・・」 ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ 重い空気がその場に流れた。チョウ・ギョッキ 「チョンミンから話では聞いていたが・・・・ 実際に見ちまうと末恐ろしいぜ・・・」テイ・チョンミン 「話したあたいだって・・・ブルっちまってるさよ・・・。」グ・リョクコウ 「さすがに武器や装飾品の類はありませんな。」テイ・チョンミン 「うちの村の場合、持って帰って来てたらしいからな。」??? 「おぉっ、本当だぜ。 今日、ここを掘り起こす連中がいるって話は。」 突然のその声の主に 一斉に顔を向ける戦闘員達。チョウ・ギョッキ 「誰だっ?」 そこには、少し離れた草むらからちょこんと顔を出していた一人の若者の姿があった。土俊(どしゅん) 「おれはどしゅんてんだ。あっちの村に住んでいる。」チョウ・ギョッキ 「そこで何やってるっ!」土俊(どしゅん) 「そう怒鳴りなさんなって。 今日の朝、隣村の友人から聞いたもんでね。見に来たって寸法よ。 野次馬根性ってとこだな。」チョウ・ギョッキ 「あの富夜(フウヤ)ってやつか・・・・」グ・リョクコウ 「なぜここだと分った。」土俊(どしゅん) 「この辺りじゃ有名よ。 この場所はな。 昔から言われ続けてたもん。 ここいら辺り掘りゃ、人の骨が出るんだぜって。」 片手をおでこに当てて、土俊(どしゅん) 「ありまぁ、本当に出たんかよ・・・ いい伝えは本当だったんだな。くわばらくわばら・・・・」グ・リョクコウ 「わしは2つ向こうの村に住んどるが、こんな場所までの話は耳にしておらんぞ。」土俊(どしゅん) 「じゃ、村によって違うんじゃない? 随分と昔の話ってことだ、人伝えで長年だろ、 内容も変わっちまったりもするわな。 そこまではおれとて分らんよ。」 手の平を上にしてみせて、知らんポーズをしてみせた。土俊(どしゅん) 「じゃ、おれは引き上げるぜ。 あんたら、この辺りの人じゃないね。 あまりこの先、北に行くんじゃないぜ。 怖い化け物がうじゃうじゃ居るって 話を聞く。 あんたらもそうなっちまうがな。 [魔物の住む山]、気をつけるんだな。」 白骨死体を指差して話す土俊(どしゅん)。土俊(どしゅん) 「おりゃ、忠告したぜぇ。 じぁな♪」 顔を出していた草むらから姿を消す土俊(どしゅん)、 数人の戦闘員がその場に駆け寄るも・・・・戦闘員 「あれ、消えちまってます・・・・。」 「どこにも居ません。」チョウ・ギョッキ 「何だったんだ? あいつ・・・」ブルーガー 「 ・・・・ 」テイ・チョンミン 「こわい化け物か・・・・あの部族のことかな。」グ・リョクコウ 「魔物の住む山・・・そうも言われもしたわな・・・。」~~ ~~ ~~ザウバー 「おい坊さん、今のうちに自分へのお経でもあげるんだな。 ちいとばかり気がムシャク シャしているんで、加減するのを忘れるかもしれねぇからよ。 末席のあんたじゃ食い足らんだろう。 そこのやつをすぐに引っ張り出してやるよ。」 師範に目を向けるザウバー。ナンチャン坊 「ここの修行は半端じゃないアル。 心配ない。あなた、この私倒せないアルネ。」 声を押し殺して話す南ちゃん(こういち)。ザウバー 「ほざいたな坊さん。 今日にでもあんたのお墓が建つことになるぜっ」二十三房長 「それでは、始めっ! 」 掛け声と同時に打って出たのは、なんとナンチャン坊からだっ! 裾を引きずりながら前に出た。 そして袖も長く、手首から先が見えないその状態から、 ガシっ、ガシっ バン パシパシ ズゴっ★ 自分が出ようとしていたところを虚を突かれたザウバー、 最初は防戦一方。ザウバー ( この・・・く、くそ坊主め・・・・ 手が見えねぇから拳か掌がわからんっ! ) 『おりゃっ』 バシっ★ 掛け声と供に、水平打ちをお見舞いするザウバー、ナンチャン坊の体が横に飛ばされる! よろけながら数歩後ろに下がる姿を見せてから踏ん張り、 再びザウバーに向かうナンチャン坊。 パシパシ ガシっ★ パシパシパシ ガシっ★ パシっ ズゴっ★ 二人の手がぶつかり合い、激しい攻防。 途中いくつかのナンチャン坊の掌がザウバーの胸に当たるが、ザウバーはものともせず、 次の手套を受けた後に、拳をナンチャン坊の肩口にヒットさせた。 再び飛ばされるナンチャン坊。 今度は派手に転げて見せた。 『あぁ・・』 修行僧達からため息がもれる。ザウバー ( この坊主、そこそこスピードはあるようだ・・・・。 だが、この程度の打撃なら問題ないっ! 次はこちらの番だぜっ! ) ようやく立ち上がったナンチャン坊の後ろから襲い掛かるザウバー、 ナンチャン坊は少し口元を緩ませ、目だけ後ろをしっかりと見ていた。 後ろ姿のナンチャン坊に、右の回し蹴りを蹴りこむザウバー。 後ろ向きのまま肘(ひじ)を少し上に持ち上げ、前かがみで避けるナンチャン坊。 その肘の位置に蹴りが当たり、その勢いで横に転げるナンチャン坊、 それを後追いして、続けて前蹴り、また追いかけて前蹴りで攻めるザウバー。 その前蹴りの都度、両手をクロスさせ、上から体重を乗せて蹴りの力を股を広げた 自分の下方に受け流すナンチャン坊。 そして左右の拳を繰り出すザウバーっ! 『 うりゃっ うりゃっ! 』 それをしっかりと見定めて、右手の甲から腕を擦り上げ、二つ目を 左手の甲から肘までを擦り上げと受け流したナンチャン坊、 三つ目の拳は、左の肘をザウバーの拳の軌道に乗せたまま当たるのを待ち、 拳を打ちぬく勢いに乗って体ごと、飛ばされてあげたのだった。 『 そぉーりゃっ! 』 ゴスっ ゴロゴロ・・・・ 地面を転げるナンチャン坊、 だが、再びゆっくりと立ち上がって見せた。ザウバー ( くそ坊主め、倒しても倒しても起き上がってきやがる・・・・ )第207話 調査隊 10 へ(館長、邪魔したな) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月29日
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.戦闘員 「うむ? 何か堅いものに当たったぞ・・・・」 平らな地形で木の枝の棒を地面に突き刺していた一人の戦闘員からの吉報が届いたのは、 それから間もなくのことであった。ブルーガー 「なに、人骨らしきモノが見つかったと?」チョウ・ギョッキ 「はい、恐らくは。」ブルーガー 「よし、案内せい。」チョウ・ギョッキ 「はっ!」 西洋の甲冑のようにも見える衣装をひるがえし、ギョッキの案内で骨が発見された地点 におもむくブルーガー。 そこは、他の戦闘員も集まりブルーガーの到着を待っていた。チョウ・ギョッキ 「おい、あれを。」 ギョッキに人の頭蓋骨らしき骨を手渡す一人の戦闘員。 それをブルーガーに見せるギョッキ。ブルーガー 「うむ、確かに人骨に見えるな・・・・ 見つけたのはどの辺りだ。」戦闘員 「はっ、あそこの深さ30cm のところで。」 小走りで発見場所に移動し、指差す戦闘員。ブルーガー 「よし、上の土砂を除けてみよう。 ギョッキ、みんなをこの場所から退けてくれ。」チョウ・ギョッキ 「はっ。」 ブルーガーに頭を下げ、みんなに振り返ったギョッキ、チョウ・ギョッキ 「これからブルーガー様が、この辺りの土砂を除けて下さる。 みな、あの斜面辺りに非難してくれ!」 『サー!』 機敏に動く戦闘員達。 その移動している背中姿を見たブルーガー、 少し辺りをキョロキョロとした後、ブルーガー 「よし、あそこがいい。」 そうつぶやいた。 そして、 目をつぶり、ゆっくりと左腕を斜めに胸に当て、拳を握って何かを念じたブルーガー。 すると、発見された地点の半径 5m 程の辺り一面の土砂が、少しずつ、ゆっくり、 ゆっくりと宙に浮かび始めた。 『おぉぉっ』 ブルーガーの能力を始めて見る戦闘員達から、驚きの声が沸きあがる。 目を開けて、浮いてる土砂を確認してから、再び拳を強く握る。 すると浮いていた土砂が、突然スピードを増して 50m 程先の斜面に向かって一斉に 方向転換し移動を始めた。 ザバザバザハっ 土砂が激しい音と供に、斜面に叩き付けられていく。~~ ~~ ~~スンチャ ( たぶんナンチャンは、この異人のスピードよりも、僅かに速めて練習してくれて たんだ。 だから・・・速くは感じないっ! ) 体重を移動し、向き直るスンチャ。戦闘員 「おのれーーー! こうもおれをコケにしやがってっ! きさまぁーーー、殺してやるっ !! 」 『 うぉぉぉぉっ! 』スンチャ ( 気合とは裏腹、スキだらけだな・・・・ ) 『 ハっ ハっ ハイヤーーー! 』 前方から来た右拳を、身体を左に振り右腕で受け流し、そしてすかさず左拳を相手の わき腹へ、 続いて左後ろ回し蹴りにいったスンチャ。 みごとなコンビネーションだっ! そしてなんと、見学する修行僧達の後方にてクンナ、チュウランが、 さらに隣の房ではチーラン、スウランが全く同じ動作をしていたっ! 同じ人物をいくつものカメラで追っていたようにも見えるほど息がピッタリの動きだ。 『 ぐぉ・・・・ 』 彡バタン 体が伸びきり、宙を舞った戦闘員の体。 背中から地面に叩き付けられたのだった。 蹴りぬいて着地したままのポーズのスンチャとクンナ。 ところが、 三姉妹はというと、倒れた相手に対して、トドめの拳を左右一発ずつ片ひざを付いて、 連続で相手のドテッ腹に打ち込んでいた。 『 シュ、シュ 』二十三房長 「それまでっ!」 片手を挙げて、終了の合図を出す。 一瞬、静まった会場。 そして、 『おぉぉっ』 『パチパチパチ♪』 『す、凄いっ!』 拍手に混じって、歓声も上がっていた。利江 「スンチャさん、やったわ♪」ゆうすけ 「余裕が伺えたな。 大したもんだ。 それにみんな同じ倒し方だったし・・・。 なぁ、おまえら姉妹、そろってトドめを刺してたぞ・・・・」スウラン 「相手、気を許す、良くない。 打てる時に打つ、鉄則。 やめの合図、まだ出てなかった。」ザウバー ( な、なんてやつだ・・・・ スペックー1相手に完勝だと !! なんというざまだ。 ) 引き上げたスンチャを修行僧たちがもみくちゃにするほど祝勝していた。二十三房長 「次、ザウバー殿。」 その様子を座ったまま、太い眉を眉間に寄せ、目を細めて見つめていた。 そしてゆっくりと立ち上がりながら、ザウバー 「おれが敗れたわけじゃねーのに、なんかムカムカしてきたぜ。」 そして のっしのっし と中央に向かって歩を進め、倒れている戦闘員の横に立ち、ザウバー 「だらしねぇやつだ。 引っ込んでろっ!」 彡ズゴーーン! ドサっ ゴロゴロ・・・ 倒れた戦闘員の横っ腹目掛けて、強烈な蹴りをお見舞いしたっ! 宙を飛び、房入り口の石柱に激突して地面に転げた戦闘員。 『うわ・・・・』 場内が、一瞬にして氷ついた。 ・・・・ ・・・・ ・・・・館長 「ではザウバー殿、お手並みを拝見させて頂こうかの。」ザウバー 「く、お前ら相手では、準備運動にもならんわ。」 その様子をじっと見つめていた小さい坊さん、金と赤の羽織物をかなり余らせて 立ち上がった。 裾は完全に地面に付いたまま。二十三房長 「では引き続き、ザウバー殿と、・・・・えぇっと・・・」館長 「ナンチャン坊だ。」二十三房長 「はい、ナンチャン坊様との試武をとり行う。」 ナンチャン坊は、その羽織物を引きずりながら中央へと歩を進める。 隣の房との間にある垣根の隙間から二人を見つめる3人。スウラン ( スペック-3、実力、見せてもらう。 )利江 ( 。。。♪ )ゆうすけ ( こういち、バレないようにな・・・・ ) そしてこの4人も、今度はしっかりと腰を据えて二人の動向を目で追っていた。クンナ/チュウラン/チーラン/スンチャ 『見せてもらおう、スペック-3とやらを。』 ナンチャン坊は中央に立ち止まると、彼ら7人をチラ、チラっと確認した。第206話 調査隊 9 へ(おりゃ、忠告したぜぇ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月27日
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. 二十三房に場を移した一同。 中央を広く空け、囲むように修行僧らが囲む。 館長と師範は上座に位置する場所に着座し、そして向かい合わせの反対側の位置にザウバー があぐらを組んで座っている。 金と赤の羽織物を着た小さい坊さんは、館長の斜め後ろにちょこんと座っている。 その中央では、まずは付添いの戦闘員とスンチャが向かい合っていた。二十三房長 「これから他流試合の[試武]をとり行う。 くれぐれも相手に危害を加えない程度にお願い申し上げる。」戦闘員 ( ふん、こいつらの腕前は知れているとこだ。 あっと言う間に沈めてやるよ・・・ )スンチャ ( 再び異人相手か。 ナンチャンがこっそりと教えてくれて助かったぜ。 その後の修行の成果を試すチャンスだ・・・・。 ) 隣の房との間にある垣根の、向こう側から二十三房の様子を伺う二人の姿も。ゆうすけ ( しっかりと頼むぜ、スンチャ。 )利江 ( ここでザウバーが戦う姿が見れるなんて・・・・ ) この二人の元へ、スウランが歩みよってきた。 小声で、スウラン 「スウラン、ゆうすけの側で見る。」ゆうすけ 「スウランか。 あの真ん中に立っているやつ。 ありゃレベル-1だぜ。」スウラン 「異人ってことか。」ゆうすけ 「たぶんな。 その後ろに座っているやつが連れてきたからだ。 その座っているやつ。 あいつがザウバーと言ってレベルー3なのさ。」スウラン 「あいつはレベル-3か・・・」ザウバー 「堅い前置きはいいから早く始めてくれっ! 長くは掛からねぇからよ。」二十三房長 「うむむ・・・・ では、始めっ! 」 スンチャは始まりの掛け声と供に、拳をギュっと握る。 そして六合拳の拳套の動きを始めた。 ハィ ビュっ ハイハイ ザッザッ、 ハァ~~ 戦闘員は慌てて飛び掛らず、スンチャの拳套の動きをしっかりと見定めている。 その力強い拳套、一般の修行僧を卒業し更に こういちにレベル-1対策を指導して もらった第一号者らしく とても力強く、見る者を圧倒させる。戦闘員 ( こ、こいつの六合拳、只者ではない・・・くっ・・・ ) ザッ、ビュっビュっ ハイっ さっ 手套を前にかざして動きを止めたスンチャ、キツく戦闘員をにらみつける。戦闘員 ( このぉ・・・・ ) 戦闘員、スンチャの力強い拳套を目の当たりにしても気落ちせず、 スペックー1能力全開で襲いかかったっ! 『 オーーーリャーーーッ! 』 シュっ さっ、 シュシュっ ガシっさっ 全開のスペックー1、その素早い動作に 周りを囲む見学の修行僧から驚きの 声が漏れていた。 『すげー』 『なんて速さだ・・・・』 ところが、 その動作に機敏に反応し、一つ一つを丁寧に避けるスンチャの姿があった。スンチャ ( ひとつ、ふたつみっつ・・・・フンっ よっつ・・・・ ) 紙一重で交わし そしてまた交わし、時折受け流すことも行っていた。 そして、スンチャ ( 今だっ! ) ハイヤーっ! ズカっ★戦闘員 「うぉっ」 勢いよく伸ばした掌が、戦闘員の胸にヒットっ! 戦闘員は後方に転げてしまう。 打ち抜いた掌の姿勢のまま、転げた戦闘員を見据えるスンチャ。 『おぉぉ』 修行僧から、先程とは違った驚きの声が洩れる。スウラン 「スンチャ、カッコいい。」利江 「すごいわっ♪」スンチャ 「うん、動きが良く見えるぜ。 練習と変わらない♪」 手ごたえを掴んだスンチャ。 それとは対象的なのが戦闘員。 胸に手を当ててのっそりと立ち上がった。戦闘員 「こ、こいつ早え・・・く、くそ・・・・」 そして、再び立ち向かうも、 シュシュっ ガシっさっ シュっ さっ、スンチャ ( ひとつふたつ、フン!みっつ・・・・よっつ・・・・ )スウラン ( ひとつ、ふたつ、 みっつ・・・・よっつ・・・・ )スンチャ 「ハイーーっ!」 ズカっ戦闘員 「ぐわっ」 勢いよく伸ばした掌が、戦闘員の胸に再びヒットっ! 戦闘員は再度後方に転げてしまう。 打ち抜いた掌の姿勢のまま、またまた転げた戦闘員を見据えるスンチャ。 『おぉぉ』 かすかにニヤリとスンチャの唇が動いた。 なんとスウラン、その場に立ち上がり戦闘員の動きに合わせて 避け方、 受け方を自分なりにイメージし数えながら小さい動作で動いていたのだった。ゆうすけ 「見ているだけでは物足りないみたいだな ^ ^; 」スウラン 「折角の本物。 見てるだけ、もったいない。 ほらあそこ。。。同じ考えね。。。」 スウランの指差す先には、なんとクンナとチュウランが 右手をおでこの少し上、 腰は低く右足は伸ばしており 左足は膝をまげて相手側のそばに、そして左手は掌 の状態 で前に打ち抜いてスンチャと同じポーズで止まっているではないか!利江 「みなさん勉強熱心なのね。。。」ゆうすけ 「そこまで避け方と受け流し、そして打ち込むタイミングが同じになるもんか?」スウラン 「基本避ける。 間に合わない受け流す。 スキある打つ。 同じはまぐれ、でも似た動きなる多い。」ゆうすけ 「ってことは、チーランも・・・・・」 辺りをキョロキョロと探すゆうすけ。 ふと後ろの気配を感じ、振り向くと・・・・・利江 「やだ、チーランさんまで。。。」 隣のガラ空きの房の真ん中で・・・・ あはは、これまた同じポーズ で止まっていたチーランであった。第205話 調査隊 8 へ(確かに人骨に見えるな) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月22日
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. 宿舎西側の林を、総勢21人で捜索している調査隊。チョウ・ギョッキ 「くそぅ・・・・ガセだったのか?」テイ・チョンミン 「骨なんて見当たらないよ・・・・」 額に手の平の甲を当てて、流れ出る汗を拭うチョンミン。 長目の木の枝を手に、雑草を掻き分けたり、地面を突いてみたりしていた。 奥の戦闘員の居る辺りが騒がしくなり始めた。戦闘員 「リーダー!」チョウ・ギョッキ 「どうした?」 駆け寄るギョッキ。戦闘員 「骨・・・です。」 地面の一部分が 15cm 程掘られていて、話す戦闘員が手にしたモノの土を 払い退けていた。 見ると片手の上に頭蓋骨が乗せられていた。チョウ・ギョッキ 「ちっ、そりゃ人のじゃねぇな。 豚か猪のってところだろう・・・・・」 落胆するギョッキ。 そこへグ・リョクコウが話かけてきた。グ・リョクコウ 「リーダー。どうだろう、斜面は無視してやや盆地のようになっている場所 に集中してみては・・・・。 もし、今我々が敵と戦うとしたら、平らな盆地のようになっておるところの方が 戦いやすいと思うんだが。 昔の人だって考えは同じだと思うがの・・・。 それに斜面に骨があったとしても、転がって動くこともある。 そんな時は平らなとこで止まるもんだよ。」チョウ・ギョッキ 「なるほど♪ それは名案かもしれん。 みんなっ、平らな地形のところを集中的に探してくれっ!」 『サーっ!』 ~~ ~~ ~~ザウバー 「で、参加した後は、どんなことが待っているんだ?」師範 「参加者同士で勝ち抜き戦を行って頂く。」ザウバー 「勝ち抜いて行くとどうなる。」師範 「全てに勝つと、格闘界の最強を名乗れることになる。」ザウバー 「ほぅ、最強をね。」師範 「そうだ。 だが、勝ち抜いた末に前回の最強者と当たることになる。 このお方の流派、過去1000年を超える大会その全てにおいて、最強の座を 譲ったことが無い。」ザウバー 「そいつぁ~すげーや。 ワクワクしてきたぜ。 でよ、 その最強さんには、どうすれば会えるんだ?」館長 「ザウバーとやら。 それが私を訪ねてきた本来の目的かのぉ。」ザウバー 「なんだ館長、するでぇじゃねーか。」利江 「こ、こういち君に会いたい・・・ですって?」ゆうすけ 「やつらは大会の最強者がこういちって事を知らないんだよ。」ザウバー 「そいつにちょっくら会って、相談したいことがあるんだがな。 なぁ、どうすれば会えるんだよ。」館長 「誠に残念ながら、その最強流派の方。 その大会でしか逢うことが適わんのじゃ。」 ザウバー 「なんだとっ! 次の大会はいつだっ?」師範 「はい、今年の夏の季は終えましたので、次は冬の季(2月)となります。」ザウバー 「来年だとっ! く・・・くそう・・・・そんなに待てねぇ・・・・ 連絡は取れないのかっ?」館長 「残念ながら・・・・」ザウバー 「むぅぅぅぅっ、 面白くねぇぇぇぇっ!」 突然立ち上がったザウバー、思い通りに事が運ばずにカッと来たっ! 振り向き様、後ろに控えていた戦闘員一人を一蹴っ! スゴっ! 彡彡ぐぁーーーーー バリっ 蹴り抜かれた戦闘員、そのまま後ろにある扉を突き抜けてしまったっ!ゆうすけ ( うわぁぁぁ !! )利江 「き( ゃ・・・・) 」 慌てて利江の口を押さえたゆうすけ 飛ばされて二人の横を突き抜けた戦闘員、その先の廊下まで飛ばされ、そのまま泡を 吹いたまま起き上がれない。ザウバー 「実力で会えばいいのかっ! 大少林寺、今すぐ俺達の相手をしろっ!」 キリっとザウバーをにらむ師範とスンチャ。館長 「まぁまぁ。 心を沈めて下され。 今ここで我々と戦って勝ったとしても大会の出場権が得られるものではない。 どうじゃろう、他流試合としてお二人、拳を交えてみては。」スンチャ 「2 vs 2 ならもう一人の、後ろの連れとはおれがやるっ!」師範 「すると、ザウバー殿とは私がお相手せねばなりませんか。」 『ちょっと待つアルヨ。』 部屋入り口から館長まで、一直線に走る通路の両側に座る金と赤の羽織物を着た坊さん の中の一人が口を開いた。 そこに居合わせた全員がその坊さんに視線を注いだ。座っていた坊さん 「この男、師範殿が相手するのではまだ実力的に早過ぎるアル。 実力が一番末席のこのおい(ら・・・じゃないや)私(わたくし)めが お相手するアルヨ。」( 押しつぶしたような声で ) 着ている羽織がそこそこブカブカで、髪の毛はレゲエタイプの白髪。 白い口ひげを生やした背の小さい坊さんが立ち上がって話した。ザウバー 「くそ坊主め、おれではまだ早いというか。 いいだろう。 そのたわごと、二度と言えなくしてやるっ!」ゆうすけ ( こ、こういち・・・・っ! )利江 「あんなところに居たのね♪」 その時、入り口の横に隠れていたゆうすけの横に、突然現れた坊さんがプラスチックの T型を先に付けた一本の木棒を手にしながら、 坊さん 「ありゃ、わしの着ぐるみじゃ ^ ^;」利江 「そ、その手にした棒って・・・・」坊さん 「ナンチャンが今使っとるよ。 付けとる髭(ひげ)は布団からむしった綿を即席での。」~ ~ ~第204話 調査隊 7 へ(みなさん勉強熱心なのね) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月20日
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. 新築の宿舎の外から、心を和ます水の流れる川の音に混じり、 突然、人の声が飛び込んできた。そして皆振り向いた。 すぐさま外にでる4人。チョウ・ギョッキ 「きさま、そこで何やってるっ!」 宿舎から十数メートル離れたところに立つ太い木の、中間辺りで横に伸びる 太めの枝にお尻を載せ、太い幹に背中をもたれ、片足を真っ直ぐ前に伸ばし、 もう一方の足を"く"の字に曲げて腕を組んでいる男がいた。 見た目は古びて薄汚れた布でできた衣服を身にまとい、足は作業性を良くする為か 包帯のような布で足首上から膝下まで巻かれていた。??? 「通りすがりの者さ。 いつもの道に、余計なモノが立ち塞いでしまったからな。 今晩はここで休むつもりでいたのさ。」グ・リョクコウ 「その通行人とやら、 お主、そこから立ち聞きしておったな。」??? 「なに、ここでこうしていると聞きたくなくても聞こえてきてしまうの だからな。 それに立ってではない。 こうして寝ててだ。」ブルーガー 「通行の邪魔モノを作りすまなかった。 お主の名を聞こうか。」富夜(フウヤ) 「フウヤってのがおれの名だ。 そっちは?」ブルーガー 「わたしはブルーガー、この旅の引率者だ。」富夜(フウヤ) 「ブルーガーさんかい。 まっ邪魔な建物も、全く通れないって訳じゃないんでね。 モノ珍しいからすぐに通り過ぎずに見学してたってのが正直なところだ。」ブルーガー 「フウヤ君、聞こえてしまったという昔の行方不明者の人の骨だか・・・・」富夜(フウヤ) 「話に出ていた昔の人がっていう骨、この辺りに転がっているのが そうなんじゃねーかな。」チョウ・ギョッキ 「この辺りに !! 」富夜(フウヤ) 「あぁ。 昼間少し歩いてみな。 あっちの林にそれらしき骨がゴロゴロと転がってるぜ。」 ここを通る地元人ならみんな知っていることさ。 もっとも、かなり土に埋もれてしまっているがね。 まっ、探すなら明日にするんだな。 月明かりだけじゃ暗くて効率が悪かろうって。 おれは少し休んだら立ち去るよ。 建物の前、通ってもいいよな。」ブルーガー 「わ、わかった、ありがとう。」 西側の林を振り返りながら宿舎に戻る4人であった。~~ ~~ ~~ 翌朝、晴天の下、鳥がさえずり清清しく気持ちのいい朝を迎えた大少林寺。 その第一門番2人の見守る前に立つ、ザウバー他2人の戦闘員の姿があった。ザウバー 「諸用で参った。 館長に取り次いでもらいたい。」門番 「お名前とご用件を。」ザウバー 「総本山対極試合のことで伺いたいことある、ファイナル・ウエポン社の ザウバーというものだ。」門番 「少しお待ち下さい。」 もう一人を残し、用件を伝えに向かう門番。 第二門の門番に伝えに走って行く。ザウバー 「ほう、ここが大少林寺か、立派な門構えだな。」 門前から辺りを眺めている3人。 そのころ、第二門の番をしているスンチャのところへヤボ用で向かうゆうすけ。ゆうすけ 「スンチャはまじめに立ちんぼしてるのかな。。。」 普段と変わらず、スタスタと歩を進めるゆうすけ。 そのゆうすけの視界に、突然、第一門の前で背中を向けて辺りをキョロキョロと しているザウバーの姿が目に飛び込んできたっ!ゆうすけ ( うわっ ) 慌てて柱の陰に隠れるゆうすけ。ゆうすけ ( な、なんでザウバーがここに・・・・ 急いでみんなに知らせなきゃっ! ) ザウバーの視界に入らないように物陰を使いながら、小走りで建屋に走っていった。~ ~ ~館長 「私が館長だが、ザウバーとやら。 用件を聞こうかの。」 スンチャの案内で、部屋入り口から一直線に走る通路の両側に、金と赤の羽織物を着た 坊さん達数十人が並んで座禅を組んで座っているその前を通過し、 奥に座る館長の前で立ったまま受け応えするザウバー。ザウバー 「早速だが館長、 総本山対極試合について知りたい。」師範 「ザウバー殿、 失礼だが、仁王立ちのままでは人に尋ね事をする態度ではない。 もう一段、低い姿勢でお尋ね下さい。」ザウバー 「ほぅ、上下があるのかね? これでは頭が高いとでも。」 一歩後ろでそれを聞いて、ムッとしてザウバーを見つめるスンチャ。師範 「左様、館長はここでの 長 でございます。 それにお願いに上がったのであれば、今よりはお願いする姿勢が必要かと。」館長 「まぁ良いではないか。 ここの門下生でもない、上下もありゃせぬ、御仏の前では皆平等じゃ。 ザウバーとやら、何か拳法を身に付けておいでかな?」ザウバー 「うむ、空手を得手としているが。」館長 「そうであったか。 立派な体格していなさる。 さぞ、腕っ節も抜き出ておいでじゃろうに。」ザウバー 「まぁな。 館長、話が進まねぇーや、まっ、腰を据えて話そうではないか。」 するとザウバー、その場であぐらを組んで座り込んだのであった。 師範から言われて座るのでは面白くなかったのであろう、 何か口実を見つけて座ったように見えた。 連れ添っていた2人の戦闘員も同様に座った。 その様子を、ザウバーの遥か後ろ、入り口横の隙間から中を覗く2人の姿が。ゆうすけ 「な。」利江 「本当だ・・・・何しにきたのかしら。」ゆうすけ 「これからの会話から推測するしかねぇな。」館長 「さて、総本山対極試合についてとな。」ザウバー 「あぁ、どんなやつらが集まってくるんだ?」館長 「その試合の事がよく分りましたな。 一般の人にはなじみが無い試合じゃ。」ザウバー 「じゃ、おれたちは一般じゃないんだろうな。」館長 「なるほどの。 入手した経緯は関知するにあらず。 この試合はのぉ、 この全国土の中からの選り優りの強者が集まる試合なんじゃよ。 飛びっきりの使い手達じゃ。 もっとも、このことを耳にし、実力があるもので権利を取得した者であれば、 国土の枠は存在せんがな。 今では異国からも参加されておる。」ザウバー 「枠は存在しねぇか。 権利を得た者・・・・どうやって選りすぐりを選択している?」師範 「それは私から説明しよう。」ゆうすけ 「総本山対極試合について聞いているな・・・・」利江 「あの人達も出たいのかしら?」ゆうすけ 「やつらが出ても、メリットは無いだろうな。 別の何かが目的だろう・・・・。」師範 「当大会は、年2回行われている。 夏の季と冬の季。 前回の出場者は、[入山証] なるモノを授かる。 次回参加時にはそれを持参する決まりだ。 これを持たぬ者は参加資格を得られない。 また、[入山証] を持たぬ者が飛び込みで参加を所望される場合、 大会に向かう道中にて、参加者に[入山試合]を申し出て実力で勝利し、 その参加者から奪うことで入手できる。 後はそれを当日会場の受付で照合し、登録を受けるだけだ。」ザウバー 「実力があれば誰でもってことかい。」師範 「そういうことだ。」第203話 調査隊 6 へ(するでぇじゃねーか) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月17日
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.黒鼠 リーダー 「はい。 以前総本山対極試合 の出場権を持つ、最上級クラスの拳法家の一人と お話したことがありました。」ザウバー 「たしか・・・・李 チュンスク・・・だったかな。 その者は化け物には感じなかったが・・・。」黒鼠 リーダー 「はい、その 李 チュンスク なる者は総本山対極試合に出場出来る権利を持つ者 で、それはそれで最上級と名乗れる凄腕の猛者です。 しかし、その大会の出場者の一人に過ぎません。 その総本山対極試合、その猛者達がとある人物を倒すために開かれている 大会なんです。 そのある人物・・・・これが選りすぐりの猛者達でもまるで歯が立たない程の 化け物と聞いております。」クラウス 「この地にも、そんな化け物がいるってぇのか・・・・」黒鼠 リーダー 「はい。」 ・・・・ ・・・・ ・・・・ 突如絶句したザウバーとクラウス。 ・・・・ ・・・・ ・・・・ しばらくしてザウバーが顔を上げた。ザウバー 「そんな化け物がぞろぞろとあっちこっちにと居られても困るな。 どうだろう、その大会の主役の化け物、敵と見ずに味方にしては。」クラウス 「ほほぅ、それは面白い考えだ。」 同様に顔を上げてニタニタし始めたクラウス。ザウバー 「味方に加えてこういちとぶつける。 または話が付かなくてもこういちとぶつけることは出来るかもしれん。」黒鼠 リーダー 「そのこういちってのが大日本国の・・・・。 私には、総本山対極試合の主役の方が恐ろしいですが・・・・」クラウス 「オレ達はその逆だな。 実際に拳を合わせているこういちが化け物だ。 試合の主役さんは半信半疑でピンとこねぇよ。聞いただけじゃな。」ザウバー 「まぁ、お互い様ってことだ。 その主役ってやつ、どこに行けば会える・・・?」黒鼠 リーダー 「はぁ・・・・、総本山対極試合そのものが謎が多く、大会出場者も多くを語ろう としませんので、さっぱり・・・・。 ただし、総本山対極試合の開催は、大少林寺で仕切っていると聞きます。 そこに行くと、何か情報を得られるかもしれません。」ザウバー 「そうか、大少林寺が最初の手がかりか。 まずはそこから当たってみるとするかな。」 クラウスが手にするウイスキーのボトルをむしり取ったザウバー、 ぐびっと口に流しこんだ後、 ( チャポン )ザウバー 「面白くなってきそうだ。 ワッハハハハハ 」~~~ ~~~ ~~~ こちらは調査隊の一行。 滝と川のふもとに、拠点を構える作業をしている。 戦闘員(異人)達が、蹴りなどで木々をなぎ倒し、枝も綺麗に削ぎ取り、 宿舎の基礎や柱を川に跨らせて作っている。 とても素早く、そして手際がいい。チョウ・ギョッキ 「お~ぃ、そこの。 縛るロープが足りない。丈夫なツルをもう少し見つけてきてくれないか。」戦闘員 「サー!」ブルーガー 「立派な拠点ができるな。 寝泊りできればいいだけなのだが・・・・」チョウ・ギョッキ 「こんなことにでも体を使わせないと・・・・ やつら、動きたくてうずうずしてましたから。丁度いいくらいです。 それに、休む場所は居心地が少しでもいい方が。」ブルーガー 「うむ、任せる。」 ブルーガーは建造中の宿舎の周りを、調査のため散策を始めた。ブルーガー ( 幻の民族・・・・か。 昔からこの地に居座っているのであれば、地の利はそいつらにある。 まだ出くわしていないから、たたの噂なのか実在しているのか・・・ ただ、実在すると仮定し、準備を怠らないに越したことはあるまい。 南北は川の上流・下流、 東は歩いてきた林とその脇に滝。 西はそのまま林が伸びる・・・か。 )~~~ ~~~ ~~~ その夜、出来た宿舎では戦闘員達が楽しそうに自分の寝床の場所を決めていた。戦闘員 『おれここ♪』 『オレはここがいいな。』 『お前はいびきがうるさいから端っこにいけよ・・・・』 『うひひ、おれはチョンミンの横な♪』 『あっ、おれも。』テイ・チョンミン 「おぃ、こらっ! おまえらあっち行けっ! あたいは女っ! 別の部屋に寝るのっ! おまえらと一緒の部屋だとおちおちと寝てらんねぇだろが。」チョウ・ギョッキ 「チョンミンは人気者だ。 まぁ、女性が凶暴な野獣の檻の中で一緒ってのもなんだな。 だが、見ての通り部屋なんて立派なものは無い。」テイ・チョンミン 「女一人の中でモテても嬉しくもなんともないっ! いい、またブルーガー様の近くで寝る。 一番安心だ。」グ・リョクコウ 「おい、チョンミン。 ブルーガー様がお呼びだぞ。」 それにリーダーもだ。」テイ・チョンミン 「あいよ。」チョウ・ギョッキ 「分った。」 すぐさま立ち上がり、奥にある直径 50~80mm ほどの枝複数で作られた部屋を隔てる 間仕切りの向こう側にある、ブルーガーの個室に入っていく二人。ブルーガー 「集まってもらったのは他でもない、 グ・リョクコウの案内により、伝説の[石]が眠ると言われる目的地が もう目と鼻の先に迫っている。 ここからはテイ・チョンミンの情報を今一度紐解いてみたいと思う。」 集まった3人が深くうなづいた。テイ・チョンミン 「あいにく、あたいが実際に見たものは何もない。 みな父に聞いた話。 その父も昔話を聞いてあたいに話してくれたもの。 その[石]を長きに渡り守り続ける民族、または部族がいると。 昔、伝説の[石]の噂を聞いたうちの村民の当時の長(おさ)が、 村の猛者達を集め、その[石]を目指して旅に出たという。 その猛者達、それはそれは強い連中で、当時、村と村が争っていた時、 襲い来る隣村の兵隊数十人を、その猛者達8人で迎え撃ち、返り討ちに した程の腕前だと。 その旅立った一行・・・・それっきり帰ってこなかったという。」グ・リョクコウ 「うちの町にも同じ話が伝わっておる。 いつの時代だか知らんが、[石]を手にするべく部隊を派兵したらしい のだが、それっきり戻ることがなかったと。 うちの町ではそれ以来、[石]を探すことも神の怒りに触れると 恐れられ始めたようだ。」チョウ・ギョッキ 「複数の村・町で、その[石]を目指した部隊が出撃したってことになる。 それも色々な時代に噂を聞き・・・。 けど、部隊が行ったっきり戻らないのと、守る部隊?部族?がいるってのは、 必ずしも繋がる話ではないぞ。」テイ・チョンミン 「別の場所に移り住んでいるとか、迷子になったとか、何か帰れない別のこと が発生したとも考えられる。 だが、まだその続きある。 半年待ってもその猛者の一行が戻らないので、その家族をはじめとする 親族が騒ぎ出し、その一行を捜索する部隊が結成された。 その確か一年後・・・・・ 複数の捜索部隊のそのほとんどが手ぶらで帰って来た中で、 ただひとつの部隊だけが猛者達一行の手がかりを持って帰ってきた。 猛者達が手にしていた武器数点、 猛者達が身に付けていたいくつかの 装飾品を手に・・・。 家族が、本人のものと間違いないと太鼓判を押して死亡が確認された。 その武器には争った後があったと。 装飾品をまとっていた白骨、腕や足が折れていたり、お腹から下の下半身が 少し離れたところにあったり、頭蓋骨が縦に二つに割れていたりと・・・・ ひどい状態だったらしい。 ここから [守る部族がいる] の話が出たと思う。」グ・リョクコウ 「頭蓋骨を真っ二つか・・・・ 何か斧のような武器を持っていたことになる。 剣のたぐいでは、肉、皮は切れても、頭蓋骨を真っ二つには・・・・ 槍などの剣先でなら、突き刺して相手の命を奪うってことじゃから。」ブルーガー 「命を失っても、骨はそのまま残る・・・・か。」??? 『その骨の有りか、教えてやろうか。』第202話 調査隊 5 へ(建物の前、通ってもいいよな) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月15日
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. 暗い茂み。 木々の葉が覆い尽くし、日差しの多くを遮っている。 時折、鳥の鳴き声も聞こえてくる。 道無き道を進むブルーガー率いる二十数名の戦闘員達。 集団の先頭を歩くのはグ・リョクコウ。 伝説の [石] の有りかを伝わり聞く者。 中では一番具体的であったことにより、 道案内を任されているようだ。グ・リョクコウ 「歩き辛くてすまん事です。」ブルーガー 「いや、構わん。」グ・リョクコウ 「これでも獣道を伝っているのだが・・・・」チョウ・ギョッキ 「それより、目的の山はまだまだ先だろうに何故今からこのような道を。」テイ・チョンミン 「広くて歩きやすい道、どこで幻の民族に監視されているか解らん。 言い伝えによると、昔それを探しに行った男達、一人も帰ってこなかった言う。 隣村でも、そのまた隣村でも同じこと言うとったらしい。 リョクコウにお願いし、ここを選んでもらってる。」ブルーガー 「大事なことだ。 しっかりと石橋を叩いて渡ろうではないか。」チョウ・ギョッキ 「はい。」 集団は、長い一列になりながら歩を進めている。 時折出現し、襲い掛かるへびも難なく捕まえて袋に詰めていた。 飛ぶ鳥の捕獲はブルーガーの[力]でこれまた難なく手元に。 当然の如く、猪なども捕獲して食料として使用するようだ。 太い木の枝に4本の足を縛り、二人で担いで移動していた。 数夜キャンプを行い、一つ、二つと山を越えていく。 そう、恐らく伝説の[石]探しでは、過去に例が無いほどの最強軍団21人が。 道案内役で先頭を歩くグ・リョクコウ、 ここ地元で育ったことで[石]が眠るであろう山を指差しできる程、具体性が高い 情報を持つ一人。 そのグ・リョクコウ、少し木々が開けた空き地、直ぐ目の前には緩やかな滝と川がある地点 に立ち止まり、グ・リョクコウ 「リーダー、この辺りで腰を据える拠点を作りたいと思うのだが。」チョウ・ギョッキ 「拠点か・・・、ちょっと待ってくれ。 全員、ここで停止してくれ。」 チョウは、集団の行き足を止めた後、確認のためブルーガーの元へと歩み寄る。チョウ・ギョッキ 「ブルーガー様。」ブルーガー 「どうしたのだ?」チョウ・ギョッキ 「はい、リョクコウがこの辺りで拠点を作りたいと・・・・」ブルーガー 「ほう、拠点か。 うむ、話を聞こう。」 ギョッキはグ・リョクコウに合図を送り、ブルーガーの元へ呼びつけた。チョウ・ギョッキ 「リョクコウ、ここに拠点を作るその理由をブルーガー様に説明してくれないか?」 ブルーガーに一礼したリョクコウ、指を刺しながら説明を始めた。グ・リョクコウ 「まずここは、ご覧の通り川があり生活に必要な飲料水が容易に手に入る事。 そして背中は林、川のある所には野生動物も水飲みに現れることからも、 我々の食料(魚類・山菜類・肉類)にも不自由はなく、適す事。 そして何より、わしが幼いころ聞いた[石]のある山は、ご覧なせー、 あの山の向こう側に現れる。」 グ・リョクコウが指差すそこは、鮮やかな夕日に染まる山々の姿。チョウ・ギョッキ 「あ、現れるとはどういうことだ・・・?」グ・リョクコウ 「あの山々、その中に少し高い2つの山があるだろ。 丁度その間辺りかのう、満月の夕刻から翌朝までの間だけ、巨大な山とその峰が現れる という不思議な山だよ。」ブルーガー 「満月の夜だけ現れる・・・のか・・・。」グ・リョクコウ 「へぇ、地元の人間でも夜の出来事、普段との違いに気づく人は少ないのう。 わしはじい様に聞かされ、あれじゃと数回目にしたので、意識して見れば判るがの。」ブルーガー 「その不思議な山に伝説の[石]があるというのか?」グ・リョクコウ 「わしも聞いた話でな。 行ったことも見たことも無いよって・・・」チョウ・ギョッキ 「益々怪しい雰囲気だな・・・・。」グ・リョクコウ 「すなわち、刻が来るまでここで待つことがよかろうということよ。」ブルーガー 「分った。 ここに拠点を構えることにしよう。 チョウ、直ぐに準備に入れ。」チョウ・ギョッキ 「はい、かしこまりました。」 振り返り、調査隊一行の元へと走り出した。ブルーガー 「現れたり姿を消したり・・・・不思議な山だ・・・・」グ・リョクコウ 「満月と先程お話したが、それは聞いた話でのーての。 わしが夕刻、山が現れるのを数回見たときにいつも満月だったというだけ。 翌朝には再び無くなっていての。時間もわしの経験した部分でよ。」ブルーガー 「つまり、満月の日というのと、現れている時刻というのは、お主しか知らぬ 事と捕らえていいのか?」グ・リョクコウ 「だけかどうかは分りませぬが、そこは実際にわしがこの目でみている事柄だよ。」ブルーガー 「うむ、貴重な情報だ。 次の満月まではどのくらいあるのだ?」グ・リョクコウ 「さてと、あと5~6日くらいかの・・・・。」ブルーガー 「よし。」~~~ ~~~ ~~~ ガシっ ズカっ バシバシっクラウス 「どうだ、少しは慣れてきたか?」 工場脇の広場にて、クラウスと拳を交えていた黒鼠のリーダー、黒鼠 リーダー 「はい、お陰さまで。 最初は加減するのが難しく、普通の生活に苦労しておりました。 クラウス殿とこうして拳を交えると、パワーを得たことを忘れてしまいます。」クラウス 「うむ、施術を得た同じ次元同士では、本人個体の得手の差くらいになるからな。」 横で見ていた黒鼠 一(イークン)、黒鼠 一(イークン) 「それはどういうことで・・・?」黒鼠 リーダー 「たとえば馬車に乗っているのが私、立ち止まっているのがお前だとする。 その状態で鞠(まり)を投げっこするとしよう。 お前が私に投げようとしても相手が速くてうまく放れまい。 だが、馬車に乗る私の横をクラウス殿も馬車に乗って並走していたとする。 私からクラウス殿へは速度が同じなので相手は言わば止まっているのと同じ 状態になる。 したがって投げっこもお互いにやり易いということだ。 つまり、移動速度、拳の打ち出す速度が同じ次元だから、 自分の吐出(としゅつ)した能力が感じ辛いということだ。」黒鼠 一(イークン) 「な、なるほど。」クラウス 「だがな、個体差の部分でオレよりもリーダーの方がスピードは速い。 技のザウバー、力のクラウス、スピードの黒鼠リーダーと言った感じだな。 繰り出される拳に、オレでは付いていくのがやっとだぜ。」黒鼠 三(サンクン) 「見ている我々からは、まるで異次元。 圧倒されっぱなしです。」 そこへザウバーがウイスキーのボトルを片手に、のっしのっしと現れた。ザウバー 「ほれ、クラウス♪」 ぐびっと口に流しこんだザウバー、手にしたウイスキーをクラウスに放った。 ヒョイ~~ パシっザウバー 「なぁに、パワーなら誰もクラウスに勝てねぇよ。」 手にしたボトルをラッパ飲みで喉を潤したクラウス、クラウス 「あのガキ以外は・・・・ってとこだな。」黒鼠 二(りャンクン) 「あのガキ・・・・とは、大日本国にあった工場を・・・ってやつですね・・・」ザウバー 「そうだ。 このスペック-3の状態で初めて拳を交えた・・・・というか、 その姉貴の蹴り一発だけで十分体がいっちまったよ。」黒鼠 一(イークン) 「い、一発で・・・ それも姉弟で・・・・そんなやつらがいるんすか・・・・」クラウス 「あぁ、いる。 オレはスペック-3になってからは一度もまみえてないがな。 ブルーガー様やスワン様ですら無傷ではなかった。 それに・・・・」ザウバー 「総帥ガイザー様も・・・・だ。」黒鼠 二(りャンクン) 「なんと !? 幹部の方や、総帥殿までもっ!」黒鼠 三(サンクン) 「そんな化け物みたいな人間この世にいるなんて・・・・」黒鼠 リーダー 「化け物なら・・・・こちらにもいる。ザウバー 「ほぅ・・・、こっちにもいるのか。」第201話 調査隊 4 へ(オレ達はその逆だな) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月13日
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. 訳の判らない利江、ちょっとハニカミながらも、先程押し込んだ指を横に ズラし、バストトップの上に準備した。 一度チュウランの顔を見る利江。 うなづく姿を見て・・・ そして・・・・ ツン、ツン・・・・利江 「あっ・・・・」チュウラン 「どうだ。」利江 「か、硬い・・・」チュウラン 「そだ。柔らかさ、無い・・・。」スウラン 「修行、衣服擦れる。 若いころ、痛い。 それ乗り越える、硬くなる。」 衣服が擦れるのは利江も知っていた。 確かに長時間だと痛いこともある。 だが、これほどまでに硬くなるとは・・・と驚く利江。チュウラン 「修行積む。 こうなる。」チーラン 「子供のころ。 女捨てた。 強くなる。修行・・・・でも・・・・」スウラン 「チュウラン、女捨てず、修行できる。」チュウラン 「出来ない。 強くなれない。」スウラン 「な、スウラン。 彼氏作る。 でも強くなる、証明する。」チュウラン 「スウラン、無理。 強くならない。 彼氏、見つからない。」 シャワーに打たれながらの4人、 少し沈黙が続いた。 恐らく三人の間では、度々出る話題なのかもしれない。 その話題に、突然飲み込まれる利江。 ・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ その沈黙を破った一言目はスウランだった。スウラン 「チュウラン、良く聞く。 チュウラン、言うこと解る。 よく解る。 修行、いっぱいする。 いっぱい強くなる。 [志]、変えない。 でも・・・、女、捨てない。 彼氏作る、証明する。 いっぱい強くなる。 約束する。 チュウラン、見守る。」チュウラン 「証明・・・・ 相手いたらの話。 空想、良くない。」スウラン 「 ・・・・ 彼氏・・・・出来た・・・・。」チュウラン 「なにっ! 相手、誰?」 驚くチュウラン、そして利江。二人はスウランの顔を見た。 一方のチーラン、チュウランの反応を確かめるべく、ゆっくりとチュウランの顔色を そぉっと見つめはじめた。スウラン 「さっき、お互い、確認した。 ゆうすけ、OK した・・・・。」利江 「ゆうすけ君ですって !! 」チュウラン 「ゆうすけか・・・・」 (ちょっと肩の力を抜くチュウラン。)スウラン 「ゆうすけ格闘弱い。 スウラン、強くなってゆうすけ守る。 [志]、変わらない。」利江 「ゆ、ゆうすけ君には憧れの先生がいるの・・・・聞きました?」スウラン 「聞いた。 憧れ、聞いた・・・。 約束した。 こっちの国、スウラン彼女でいい。 ゆうすけ、大少林寺部外者。 ここの約束、やぶってない。」利江 「ここでの約束?」チーラン 「同門者、恋しない。 付き合う、破門・・・・」利江 「そうだったの・・・・ ねぇ、チュウランさん、 まだ子供の私が言うのもなんですが、スウランさんの恋、認めてあげる 訳けにはいきませんか・・・? スウランさん成りに、決まりを破らない、みなさんに迷惑を掛けない配慮も十分に 伝わりますし、みなさんの志も貫くとおっしゃってます。」チュウラン 「志・・・・」 しばらく黙って考えているチュウラン。 シャワーの吹き出る音、そして水滴がタイルの床面を叩く音だけが響きわたっていた。 そして、チュウラン 「利江、知らない。 本当の[志]・・・。 でも話、出来ない。 スウラン、それ、守れるか?」スウラン 「チュウランに従う。 忘れてない。」チーラン 「チーラン。同じ。 チュウランに従う。」利江 ( 本当の志・・・? )チュウラン 「分った。 全てを頭ごなしに、否定しない。 スウラン、証明、する。 ちゃんとする。 それ見せる。」スウラン 「チュウラン。。。」チュウラン 「ひとつ聞く。 チーラン意識してのことか?」 それを聞き、スウランは利江を見た。 利江はチュウランを見た後、チーランに視線を向ける。 そのチーラン、自分の話題となり、ギュっとチュウランを見つめた。スウラン 「違う。 スウラン、ゆうすけスキ。 ゆうすけ、守る。 強くなる。」チュウラン 「その言葉、忘れない。 みんな、その証人。 いいな。」スウラン 「うん。 チュウラン、ありがとう。 スウラン、がんばる♪」 コックリとうなづくチュウラン。チュウラン 「チーラン、諦めろ。」 チーランはきつくチュウランを見つめていた。チーラン 「分ってる。 チーラン、分ってる。 でも気持ちは変わらない。」利江 ( チーランさん・・・・ )チーラン 「チーラン。利江、羨ましい。」利江 「っ?」チーラン 「チーラン、女捨ててる。 けど女。 分る、女の気持ち。 見てて分る、利江、こういちスキ。」利江 「えっ・・・・」チーラン 「チーラン、分る。 ナンチャンのそばいつも居る、うらやましい・・・」 やさしい目に変わり、利江を見つめるチーラン。チーラン 「今日、言われた。 ナンチャン、言われた。 チーラン、スキと。」 驚きの顔でチーランを見る利江。チーラン 「でも言われた。 チュウランもスキ。 スウランもスキ。 そしてゆうすけもクンナもスンチャもみんなスキと。 スキなみんなを守る。 みんなを守るが使命だと。 それ聞いた、心が何故かスーっした。 チーラン、心小さかった。 ナンチャン、心広い。」利江 「チーランさん。。。」チーラン 「ナンチャン、みんなのもの。 気が付いた。」 自分の気持ちを押し殺し、はにかむ笑顔で答えるチーラン。チュウラン 「短時間、よく心の整理付いた。 チーラン、偉い。」 ちょっぴりほっとした顔のチーラン。チュウラン 「なぁ、内緒話する。 内緒よ。 チュウラン、ナンチャン、スキ」スウラン 「えぇーー! チュウラン、恋するか?」チュウラン 「恋、ちがう。 ゆうすけスキ、クンナスキ。。。一緒。 こういち、スキ。。。どだっ。」チーラン 「あははは。。。なんだ。 チュウラン、スキ」 『あはははは。。。』 女4人、裸の付き合い、裸の秘密。 少しずつ、みんなの考えや言い分を言い合い、心が通い始めたようだ。 ツンツン♪利江 「きゃ~!」チーラン 「利江、未熟。 チーラン、ちょっと勝った♪」 気持ちとは裏腹に、みんなの前でははしゃぐチーラン。利江 「もぉ~、大きさじゃありません!」チュウラン 「じゃ、硬さだ。」 ド~~ン利江 「違いますっ!」スウラン 「じゃ、チューの数だっ」利江 「えっ? ちゅ~?」チュウラン 「ほぉ、そこまでいったのか・・・?」スウラン 「強引にだが、奪った♪」チーラン 「コノコノ!」 何故か、スウランのバストをツツくチーラン。チーラン 「これ、ゆうすけのもの。」 そして利江に歩み寄り、チーラン 「これとこれ、ナンチャンのもの」 そう言って、利江のバストトップと自分のバストトップを同時にツツくチーラン。 くすぐったいのか、少し腰が引けた利江。チュウラン 「じゃ、これもだ。」 自分のバストを差し出すチュウラン。 ド~~ンチーラン 「これダメ。 恋してない。」 『あはははは。。。』 なんたる会話なのであろうか・・・・ (*o*||| ( ちょっと羨ましいと思う作者なのであった・・・・ そ、そこにお邪魔してもいいですか・・・? ) カァーーーん★ (いつもの大きいお皿で)利江 「エッチ!」第200話 調査隊 3 へ(石橋を叩いて渡ろうではないか) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月10日
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. そのころ大少林寺では、なんと利江はチュウランと供に何か指導を受けていた。チュウラン 「利江、飲み込み早い。 動きも初心者違う。」利江 「ぃぇ、本当に初心者なんです。」チュウラン 「護身術程度なら、いくつかの型覚えるでいい。 利江。凄い。 スポーツやってた。 その動き、いい。」利江 「バスケットボール・・・ミニバス程度でしたけど。。。」チュウラン 「面白い、それ生かす。」 チュウランが、利江の動きを真似するように、片足を軸にコンパスのように 円弧にポン、ポンと軽やかな動きをする。チュウラン 「この動き、使える。」利江 「競技のルールの中では、一度決めた立ち足は動かしてはいけないの。 その癖が抜けなくて・・・・」チュウラン 「この動き、蹴りに行って戻すことくらいにしか似たの無い。 我々の、足の位置決める。 こうして体重移動よくやる。 あと、こんなステップふむ。」 右足を軸にして、左足でハイキック。 そして蹴り抜かずに素早くまたもとの位置に 戻して斜に構えたチュウラン。 その足を開いたまま、左足を伸ばし、右足に体重を載せて手套、肘とうで素早く打ちに 行く型を作ると、突然左足に体重を載せて手のひらで打ちに行く動作をした。 続いて反復横飛びのようなステップで前後左右、そして斜めにと軽やかなステップを 見せる。チュウラン 「そっちの国、両手で捕まえに来る多い。 こっちの国、蹴り、打ちで倒して捕まえること考える多い。」 チュウランは、利江の隣にくると、チュウラン 「たとえばこう蹴りに来る。 利江、立ち足決めて、反転後ろ下がる。 蹴り距離違う、空振り。」 相手の様を見せる。チュウラン 「空振り、体制崩れる。 利江、ここで腕を取り・・・・こう肩決める。 利江有利な体制なる。 腕握る、しっかり。 ここまで引き上げる。」 利江はゆっくりとチュウランがやって見せた動きをなぞってみる。チュウラン 「あと打撃、打ちに来た腕の外側に動くよい。 利江、受ける。飛ばされる、ダメ。 交わすよ。」利江 「はい。」チュウラン 「相手、腕力弱い時、同様に腕取れる。 ただし、逆の手の打撃、気を付けるね。」利江 「はい。」チュウラン 「利江が打撃強いなら、その反転時、裏拳当てる出来る。 または肘。 でもよす。 掴まれたら利江弱い。」利江 「避けるに専念し、こちらからの攻撃は極力避けるってことね。」チュウラン 「そうだ。 そのステップ、相手に囲まれたら逃げる有効。 次々と立ち足変える。 利江ドコに向かう解らない。 立ち足変えるまで、このステップで繋ぐいい。」 反復横飛びのようなトトン、トトンというリズムのステップを見せるチュウラン。利江 「それって、ドリブルの時に良く使います♪」 利江は、バスケでボールを受ける動作をし、まさにドリブルの動きをしてみせる。 急に立ち止まり、立足を決めての前後のステップ。 ボールを投げる動作の後、素早い動きで位置を変え、再びボールを受ける動作。 そして横のステップでのドリブル動作を行い、パスするモーションを見せた。 が、急に屈んで素早く直線のドリブル動作の次にイチ、ニッ、サンっで シュート! ジャンプして着地して見せた。チュウラン 「いいぞ、次の動きが読めない。 利江、凄い!」利江 「普通のまんまの動きで褒められるなんて。。。 リツコさんにも同じことを言われた。 なにか役に立ちそうだわ。」チュウラン 「今日、このくらいにする。 また明日。」利江 「はい、ありがとうございました♪」チュウラン 「シャワー浴びる。」利江 「私も~♪」~~ ~~ ~~ シャーー チュウランがシャワー噴出しノズルに向き、後姿で浴びている。 後から入ってきた利江、その後ろ姿に圧倒される。 上から下まて、引き締まった身体。 無駄な贅肉の無いスラっと伸びた脚。 普段はたんこぶのように結んでいる髪も解き放ち、濡れた状態で腰上まで伸びている。 しばし見とれる利江。利江 ( チュウランさんって、スタイルいいんだぁ。。。 なんか素敵だわ。 )チュウラン 「利江か。」利江 「はい。」チュウラン 「隣使ういい。」利江 「はい。」 キュッ、キュ シャーーー利江 「冷たいのよね・・・お湯じゃないから。」チュウラン 「汚れと汗、落とせるでいい。 十分だ。」利江 「チュウランさん、プロポーション素敵ですね。 憧れちゃいます。」チュウラン 「物心つくからずっと拳法。 筋肉質なだけ。 体、キズ絶えない・・・。」 チュウランが利江に近づき、腕、背中、足、それぞれに刻まれたキズを見せる。利江 「シャワーのしぶきで見えなかったけど、近くで見るとキズだらけ・・・・ この腕のキズ、深いですね・・・・」チュウラン 「5年前か・・・、剣術とまみえた時、バッサリ。 未熟、チュウラン悪い。」 と、その時、 『利江、まだ未熟♪』 利江は、背後から両手でバストを手の平で覆われたのだった。利江 「きゃーーっ!」 悲鳴と同時に、とっさに覆われた相手の右手首を左手で掴み、少ししゃがんで 相手の脇の下を後ろ向きで潜るようにして背後を取った利江、 そのまま相手の右腕の間接を決めて、右手で相手の背中を押したのだった。 『くっ、』 相手は右足で踏みとどまり、そのまま後ろ向きでやや足を左に投げ出すように 飛び上がり、自分のつかまれた腕を高跳びのように交わして利江の後方に着地。 腕は自分の前でつかまれたままの状態だ。チュウラン 「チーラン。」利江 「チ、チーランさん・・・?」 掴んでいた手を離す利江。チーラン 「利江。悪かった。 驚かせた。でも こっちが驚いた。」利江 「ご、ごめんなさい・・・・無意識に体が反応してしまって・・・・」チュウラン 「今やってたばかり。 体が覚えてる。」スウラン 「利江、やる。」利江 「スウランさん。」スウラン 「みんな一緒。 初めてだ。」 キュッ、キュ シャーーー キュッ、キュ シャーーー利江 「えぇ、そ、そうですね・・・・。」 チーランとスウランの身体を見て、やはり驚く利江。 この二人も、チュウラン同様身体に小さいが無数のキズ跡を残していた。利江 「みなさん、スタイルいいのに・・・・キズだらけだなんて・・・・」スウラン 「未熟、キズたくさん。 腕上げる、それでもキズ付く。」チーラン 「利江、おっぱい未熟。。。」 (クスクス。。。)利江 「ほ、放っといて下さい!」 両手でバストを隠し、下を向いて頬を赤らめる利江。チュウラン 「そのうち大きくなる。 今まだ仕方ない。」 チュウランが利江の目の前に立った。チュウラン 「利江、チュウランの触る。」利江 「えっ?」 顔を上げ、何を言っているのか意味不明な利江。 その目の前には、形のいいチュウランのバストがさらされていた。チュウラン 「いいから、触る。」利江 「は、はぃ・・・」 ゆっくりと右手を上げ、人差し指を突き出し、そぉ~とチュウランのバストに当てて、 ポヨン、ポヨン と。。。チュウラン 「違う、てっぺんだ。」第199話 ゆれる心 4 へ(これダメ18禁。 恋してない) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月08日
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.チーラン 「な、こういち。」こういち 「南ちゃんだってば、今は。」 ドゴ、 ひょい ドーーン ドンドンドンドドドドンチーラン 「チーランのこと。 どう思う。」南ちゃん(←本人が言うので ^ ^;;; ) 「好きだよ。」チーラン 「え?」 かなり驚いて南ちゃんを見るチーラン。南ちゃん 「チュウランやスウラン、それにクンナやスンチャ、ゆうすけと同じようにね。」チーラン 「あ・・・」 今度は急に力が抜けたように顔を落とすチーラン。南ちゃん 「おいらの知る人はみんな好き。 そして守るべき人達だ。 み~んなね。」チーラン 「みんな。 守る?」 ドゴ、 ひょい ドーーン ドンドンドン南ちゃん 「そうさ。なんか危ない危機が迫っているみたいなんだ。 内緒だよ。 (^_-)-☆ その脅威に対し、おいらが立ち向かわなくちゃならないのさ。 その大好きなみんなを守るためにね。。。」チーラン 「大勢。守る。 出来るのか?」 ドゴ、 ひょい ドーン ドンドドドドン南ちゃん 「やってみなきゃわからないよ。 相手が分らないんだから。」チーラン 「危機。脅威。知らぬ敵。 怖くないか?」南ちゃん 「怖がっていては何も進まない。 だからこうして自分を鍛えるのさ。 何があっても負けないように。 そしてチーランも守るさ。」チーラン 「そっか こういち。 大変。 忙しい。 みんな守る。」南ちゃん 「あぁ。 ナンチャンだ。」チーラン 「うん。チーランも自分強くする。 こうい・・・ナンチャンの足でまといに ならない。」 ドゴ、 ひょい ドーン ドンドンドン南ちゃん 「その意気だ。がんばれよ。」チーラン 「ありがと。ちょっとだけ元気出た。」~ ~ ~スウラン 「ダメか・・・?」 猛烈に驚くゆうすけ。 ゆうすけ 「ダメ・・・っつぅ~か・・・・ 突然聞かれても・・・・その・・・・心の準備が・・・・」スウラン 「な、ダメか?」 真剣に、真一直線(ストレート)に聞き返すスウラン。 ゆうすけも心を開いて話始めた。ゆうすけ 「あのな、今までスウランを好きも嫌いも無く接してきていた。 正直、三姉妹は綺麗だしかわいいし、男からみて魅力はあるよ。 さっき手を握って引っ張られたろ。 そのとき、ちょっと照れちまってな。 かなりドキドキしていた自分がそこにいた。」スウラン 「な、ダメか?」ゆうすけ 「慌てるなよ。 まず先に聞かせてくれ。 おれと付き合うって気持ちは、おれのことが好きだからか? おれに惚れてのことか? または、付き合う相手がいても自分は変わらずにがんばれるという姿を 誰かに見せたいからなのか・・・? それとも、おれと付き合うところをチーランに見せて、良い所、悪い所を 先に示したいのか・・・?」スウラン 「ゆうすけ。 なんか堅い・・・。 でもそれ、全部。」ゆうすけ 「ぜ、全部かよ・・・・ ^ ^||| 」スウラン 「そ。 全部。」ゆうすけ 「なぁ、彼氏ってそもそもどういうものかって知ってるのか?」スウラン 「知ってる。 こんなことする。」 急にゆうすけに歩み寄り、ゆうすけの顔を鷲づかみにして唇を奪うスウラン。 な、な、な、なっ うわっ ( んぐぐ・・・・ ) 手をバタバタさせるゆうすけ。 ムードもロマンもあったもんじゃないって感じだ。 徐々にそのバタバタの力も薄れていく・・・・ しばらくして唇をゆっくりと離すスウラン。スウラン 「どうだ。 間違っているか」ゆうすけ 「あ、あのなぁー! これは関係が成立してからの話しだよっ! 間違っちゃいねーが・・・・」 真っ赤な顔をして懸命に話すゆうすけ。 だがファーストキッスがまんざらでもなかったようだ。ゆうすけ 「く・・・・ なんか、自分で気が付かないうちに、 (スウランを好きだったのかもしれない)・・・。」 『きれい。かわいい』と心の中の思うことと、 色恋物語とは一線を引いていたゆうすけ。 それが強引な告白を受け、告白されることが始めてで舞い上がってしまい、 突然心の中の堰が崩れていく。 スウラン 「なら決まり。」ゆうすけ 「ちょっとまてよ。 好きだと直ぐに彼氏・彼女ってのはおかしい。 心で綺麗な人、かわいい人だなってのは複数いてもおかしくないだろう。 けど、彼氏ってのはだな・・・・」スウラン 「ゆうすけ。スウランスキ。 スウラン。ゆうすけスキ。 ならいいんだろ?」ゆうすけ 「あ・・・あぁ。」スウラン 「じゃ決まり☆ ゆうすけ。能書き多い。 こっちに居るとき。ゆうすけ。スウランの彼氏。 これでいい。」ゆうすけ 「なんか漫才のコンビ決めるような感じがしないでもないが・・・・ それはそれとしてもよ、チーランの方だが、こういち、 やつは彼氏・彼女・・・関係ねーみたいだぞ。 女の子に興味をまるで示さない。 頭の中どうなっているのやら・・・・」スウラン 「それ。聞きたい。」ゆうすけ 「聞きたい・・・って言ってもな・・・・もうこれ以上話しようが・・・・」スウラン 「利江。彼女か?」ゆうすけ 「利江ちゃんの気持ちはそう成りたいって感じだろうな。」スウラン 「ゆうすけ。チーランも応援する。」ゆうすけ 「そりゃ無理だぜ。 利江ちゃんとチーランの間に入ってで二人を押すなんて。 チーランはスウランのお姉さんな訳だろ? 彼氏としては容認できないよ・・・・。」スウラン 「 今、彼氏。認めた。 男に二言ない。 よしっ♪」ゆうすけ 「・・・えぇっ! な、なに! チーランはおとり・・・? あちゃ・・・・」スウラン 「おとり。違う。 けどゆうすけ彼氏~♪」 と、またまた手を繋いで笑顔で岩場に戻るスウラン。 そこには勇気を出し、少し踏み込んだ話しをこういちと交わすことが出来、 ちょっぴり満足しているチーランがいた。チーラン 「スウラン。 どした。 笑顔。。。」 後方で南ちゃんの練習をちょこんと座って見ていたチーランが、 二人の足音で振り返り見て、スウランの笑顔を見て突っ込みを入れる。スウラン 「ちょっと進展。 いいぞ。」チーラン 「ゆうすけ。 手を。」 手を繋いだまま、赤い顔をして下を向いたゆうすけ。ゆうすけ 「なんか急にこうなっちまった・・・・ *^ ^* 」スウラン 「ゆうすけ。スウランの彼氏。 スウラン。ゆうすけ守る。」チーラン 「スウラン~♪ よかった。 ゆうすけ。がんばれ。」ゆうすけ 「ぃゃ、がんばれと言われても。。。」南ちゃん 「なんだゆうすけ。 いつの間にそうなってたんだ?」ゆうすけ 「うっ・・・、茶化すなよ・・・・ 聞こえていたくせに・・・・まったく。」南ちゃん 「まぁね。。。♪」第199話 ゆれる心 3 へ(まだ未熟) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月06日
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.南ちゃん 「そう、いい感じだね♪ みんな大したもんだ。。。」チーラン 「ふぅ。。。」 負けず嫌いのチーラン、がんばり過ぎたのか、珍しくペタンと座りこむ。 みんなが休む場所に歩み寄ってきた南ちゃん、南ちゃん 「えっとね 受けるとき、みんな勘違いしてたよ。 ガッチリ受ける と言ったけど、正しくは ガッチリと受け流す だね。」ゆうすけ 「難しくはベクトルの法則ってことだ。 ある一つの力を例に取ると、真正面から受けてしまうと、それを止めるには 作用・反作用で、同じ[力]が必要になるってこと。」(カツカツカツ) 足元の地面に絵を書き始めたゆうすけ。 チーラン 「まんま受ける。 腕折れる・・・・」ゆうすけ 「うん。 同じ[力]でなきゃ止まらないし、その[力]があっても場合により そう成りうる。 でもね、真っ直ぐに来た[力]は、あるモノによって分散することが出来る。 たとえばそのモノが地面だったとする。 太い白の矢印の[力]がこんな角度で当たったとする。(カツカツカツ) すると、青い点線と赤い点線の力の二つに分かれるんだ。絵は長さだけ参考にしてね。 この当たる角度によって赤青の点線の力(長さ)は変わるけど、よく見て・・・・ 地面が受けるのはこの青い点線の力だから、当たったところに同じ長さで青矢印を 書くね。 そして残りの力が跳ね返ってそのまま流れていく。 赤い点線の長さを跳ね返り方向に書くよ・・・ 理論上はこの進入角と当たった後の角度は同じにっと・・・」 (カツカツカツ) この実線の矢印が今の受け流すという[力]の部分になる。 ・ここでの地面 = 受ける腕や足 ・青の矢印 = 腕や足が受ける力 (または押し返す力) ・赤の矢印 = 元の[力]の残存。 (チップで空振りにさせる力) となる。 つまり、この青の矢印の分だけしっかりと受ければいいってことさ♪」クンナ 「この地面の当たる角度が小さければ・・・・」ゆうすけ 「うん、青の点線の長さが短くなる。 すなわち、押し返す力も少なくてすむってこと。」チュウラン 「真正面。 そのままの[力]。」ゆうすけ 「その通り♪ もっと実践的に例えると厚さ2cmくらいの平板。これを大きめの石や台に跨がせて 平らに置いて真上から手套を振り下ろす。みんななら訳なく割れるよね。これを 壁とかに斜めに立て掛けて真上から手套を振り下ろす。すると斜めの分滑り (上で は赤の矢印) が生じて割ることが難しくなる。 青い矢印が板を割るための力。 この 滑り が受け流しで力を逃がしている部分さ。 白い力をこんなに少ない力で対処出来るってこと♪」チーラン 「板が我らの腕・・・。 受け流し 滑りで逃がす・・・か。」チュウラン 「滑らせて軽減。」スウラン 「ナンチャン、手抜きしている思った。」南ちゃん 「ちゃんと打ち込んでいたさ♪」チーラン 「こんなに違う・・・ [力]」師範 秦 岱明(しん たいめい) 「したがって、なるべく打ち込まれた方向から必要最小限の角度に変えるように 受ければ、少ない、あるいは小さい[力]でもいけるということだな。」ゆうすけ 「そっ♪」南ちゃん 「異人、いわゆるスペック-1を相手にする場合、 最初に行う基本は、スキを与えないように、しっかりと攻撃を受け流す。 これを続けていくうちに、どこかで相手にスキが出来る。 そこを逃さずに、きっちりと打ち込む。 これを頭に入れておけば、少ない手数で相手にダメージを与えることができるさ。 スポーツの試合と異なり、審判は居ないから手数で判定負けなんてないからね♪」チュウラン 「スンチャ。昼間それで一撃で・・・・」スンチャ 「まぁね♪ 実戦は初めてだったが、スムーズに事が運んだよ。」南ちゃん 「あとはスペック-1のスピードに慣れれば、みんなならそう難しくないはずだ。」ゆうすけ 「みんな凄いぜ。 スペック-1を相手に出来るなんて。。。」南ちゃん 「次はスペック-1を少し上回る動きで行くよ。」スンチャ 「ってことは、こういちって呼んでもいいってことだな ^ ^v」ゆうすけ 「理屈ではそうだが、呼び名に癖つけとかないと・・・・」スンチャ 「やっぱダメかよ・・・・慣れないから呼び辛くて・・・・ じゃ、頭丸めてるときはってことで。。。^ ^; 」 『あははは。。。』~~ ~~ ~~ 漆黒を迎えた大少林寺近くの岩山。 電灯などひとつも無い大自然の中、月明かりが眩しく辺りを照らす。 ドン ドーン ドンドン 静かな山並みに、重いトーンの音がこだまする。 ドゴ、 ひょい ドーーン ドンドンドンドドドドンゆうすけ ( まぁよく飽きもせずに同じこと繰り返してられるなぁ・・・ )こういち 「同じじゃないさ。 最初のデカイのが弾けた後の破片は、いつも飛び散る方向がバラバラだもん。 それに、同じモーションではなく、小さい、少ないアプローチで威力を保つのに も新鮮味があるよ。」ゆうすけ ( 瞬時に手元の空気を圧縮させて発射。 空気を利用だけに、物理的には到達速度に限界がある。 速度を速くすると威力だけが増すだろ。 理論的には空気の振動なら音速が最高速度ってことだ。 それと、ここは空気が薄い。 平地と比べ圧縮率が少ない分、威力も弱いはずだ。 )こういち 「う~~ん、そうやって頭で考えてやってないから・・・ でも、ここではこう。 あっちではこうって感じはつかめてる。」ゆうすけ ( まぁな。 理屈抜きだぜ、おまえは。。。 体で覚えてやがる。 )チーラン 「ナンチャン。 独り言多い。」ゆうすけ 「チーラン! いつから・・・・」 以前のように、大きな岩陰から姿を現すチーラン。こういち 「おいら達と一緒にさ。 後ろから付いてきてたもんな。」ゆうすけ 「独り言じゃないよ。おれと会話してたさ。」チーラン 「ゆうすけ。 なぜナンチャンと無言で会話できる。 チーランにも教える。」ゆうすけ 「おれにもわかんないよ。 子供のころからそうだったから・・・・ 何をどうやったからって訳じゃないから。」チーラン 「 ・・・・ 」スウラン 「チーラン。 やっぱりここある。」 手前の樹木が覆い茂る辺りから現れたスウラン。ゆうすけ 「スウランか。」スウラン 「ナンチャン来る。 夜チーランいつも居なくなる。」チーラン 「 ・・・・ 」スウラン 「まったく・・・・」 うつむき加減でスウランの話を聞き流すチーラン。スウラン 「ゆ、ゆうすけ・・・。 ちょっとこっち来る。」 スウランは突然ゆうすけの手を取り、歩いてきた樹木の中に引っ張っていった。ゆうすけ 「ち、ちょっと、スウラン・・・・」 腕を引かれながら、こういち、チーランを数回振り向きながらも同行する。 そこそこ離れた場所に来ると、繋いでいた手を離すスウラン。 そして振り向き、スウラン 「な、ゆうすけ。」ゆうすけ 「な、なに・・・?」 女性と手を繋ぎ、連れ沿うなんてなかったゆうすけ、ちょっとドキドキしていた。スウラン 「な、・・・・」ゆうすけ 「ん?」スウラン 「な、ゆうすけ。 彼女いるか?」ゆうすけ 「えっ !? 」 突然の予期せぬ質問に驚きと同時に、急に顔が赤くなるゆうすけ。ゆうすけ 「唐突に・・・・ど、どうしたんだよ急に・・・・」 まごまごしながら赤い顔のまま話すゆうすけ。スウラン 「な、あっちの国に彼女。いるか?」 まじめな顔して聞いてくるスウランに対し、ゆうすけもまじめに答え始めた。ゆうすけ 「憧れる女性(ひと)はいるけど・・・・付き合っている人はいないが・・・ なぜそんなこと・・・・」スウラン 「チーラン。 こういちがスキ。 こういち来ると暇みてはこういちの近くにいる。」ゆうすけ 「そ、そうなのか・・・・」スウラン 「われら姉妹、ずっと女として育てられてこなかった。たくましく。力強く。 だが、急に女を感じると弱くなると聞いた。」ゆうすけ 「気持ちがそちらに取られる分、文武に集中できないからとそう言う人はいるな。」スウラン 「チーラン。 違う。 文武もがんばってる。 えらい。」ゆうすけ 「い、いいことじゃないか。。。」スウラン 「いいこと。 それできること証明したい。」ゆうすけ 「は・・・はぁ~?」 今度は、スウランがもじもじ始めた。 そして、スウラン 「ゆうすけ。 彼女いない。 な、・・・・」ゆうすけ 「あ・・・あぁ。」スウラン 「スウラン。 ゆうすけスキ 彼女になる。」ゆうすけ 「えぇぇぇぇっ !? 」第198話 ゆれる心 2 へ(でもそれ、全部) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月03日
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.スウラン 「なるほど、まずは・・・ ガシっ しっかりと・・・・ ガシっ 受けきってから・・・・」南ちゃん 「おっと、ダメだっ!」 仮想スペック-1からの打撃を突然止めた南ちゃん。南ちゃん 「スウラン、今の受け方だと腕が折れてしまうよ。 受けはガッチリとだけど、相手が打ちに来たこの手套を・・・・」 手をスウランにゆっくりと差し出しながら、南ちゃん 「相手の真っ直ぐ来るこの力を、こうして斜めに逃がすように受けるのさ。 そうすれば、力強く受けても相手の力を分散出来るからダメージが少なくて済む。」スウラン 「よしっ」 二人のからみを立ち話をしながら見つめる7人。師範 秦 岱明(しん たいめい) 「みなメキメキと腕を上げているな。」ゆうすけ 「相手の腕力が凄いですからね。 今までと違ったコツが必要となります。」利江 「でもみんな覚えるのが早いわ。。。」 『ハイっ ハイっ ハイハイっ ハイーー!』 バシっ バシっ ガツっガツっ ズガっ!スンチャ 「新しいことは何もないから。 元々は一度学んで身体に染み付いていたハズの部分だからさ。 今まではあそこまで厳密にやらなくても受けることが出来てしまったから ある程度の[力]加減で、次の攻撃に移る癖がついてる。 形だけ腕を上げて受けるのと、本物の攻撃をしっかりと受けるのとでは、 全く別次元。 南ちゃんは難しくではなく、簡単に伝えてそれをやって見せることができるから、 おれらも判り易く飲み込みが早くできるのかもな。」 『いいぞぉー、その調子♪』師範 秦 岱明(しん たいめい) 「それに、彼が相手をすると、みな生き生きと立ち回っている。 人徳だな。」利江 「そんな、師範さんとの時だって同じですよ♪」師範 秦 岱明(しん たいめい) 「いや、一見するとそうかもしれないが、実のところ、 私が相手をすると、みな打ち込む拳を少し加減してしてしまっているようだ。」 『次、チーラン行こうか。』ゆうすけ 「だからやつは段階的にと、最初は師範との立ち回りからやらせているんでしょうね。」師範 秦 岱明(しん たいめい) 「うむ、やはり陳南家 南流伝承者ならでは。。。だな。 館長様がいつもおっしゃっているが、彼にはほんとう感謝している。」利江 「。。。♪」 もう、ニッコニコの利江。 その利江の視線が、チーランと南ちゃんの練習に釘付けになっていた。南ちゃん 「チーラン、腕力がみんなより弱いから、 受ける時はもう一方の手も出来るだけ添えるようにしてみようか。」チーラン 「わかった。」 指導を受けるチーランのまなざしが、指導者として見つめる以上のものを感じて いたからに他ならない。利江 ( チーランさん・・・・ ) 『ハイっ ハイっ ハイハイっ ハイーー!』 バシっ バシっ ガツっガツっ ズガっ!南ちゃん 「最初から両手でいくと、脇がスキだらけになる。 切り替えて狙われるから、できるだけ添える手はギリギリまで遅らせてっ!」チーラン 「はい。」 『ハイっ ハイっ ハイハイっ ハイーー!』 バシっ バシっ ガツっガツっ ズガっ!南ちゃん 「打撃が当たる間際に間に合えばいい。」 バシっ バシっ南ちゃん 「そう、基本は一本で受けるだからね。」 バシっ バシっ ガツっガツっ ズガっ!~~ ~~ ~~黒鼠 リーダー 「なんですとっ! 私に次のステップの施術を・・・ですか?」ザウバー 「そうだ。 お前達は体の基礎が出来ている上、統率もしっかりと取れているからな。」 ガチャ 扉が開いて、クラウスが入ってきた。クラウス 「その通り。 この国のやつらは、力を誇示したがりやが多すぎる。 お国がらなんだろうが。 中では規律の点で抜き出ているのがおまえさ。 ステップアップ者の判断は、オレとザウバーの二人に任せられている。 DNAのパッチテストに合格してりゃ~後はオレ達二人が同意すれば施術が出来 るってことだ。」黒鼠 三(サンクン) 「リーダー、悩むことはねぇ。」黒鼠 二(りャンクン) 「そうだ、是非っ」黒鼠 リーダー 「身に余る光栄です。 断る理由はありません。」ザウバー 「よし、なら決まりだ。」クラウス 「これ持ってニース博士の所にいってきな。」 一枚の緑色のプラスチック板を差し出すクラウス。クラウス 「こいつにオレ達の推薦状とお前さんの名前がインプットしてある。 渡せばいいだけだ。」 リーダーはイスから立ち上がり、クラウスとザウバーに一礼したのち、片ひざを付いて その板を受け取った。黒鼠 リーダー 「有り難き幸せです。」ザウバー 「最初のスペック-2は大きく変わらん。 次のステップへの地ならしだと思ってくれ。 驚くのはその次だからな。」黒鼠 リーダー 「ははっ」黒鼠 一(イークン) 「リーダー、凄いじゃないですか。 我々の名誉ですよ。」黒鼠 リーダー 「あぁ、一言では嬉しい。 気持ちが高ぶり、ワクワクし通しだ。 だがその分、組織としての動きが重要となり責任重大ということを意味する。 その重圧もひしひしと感じるさ。」クラウス 「うむ、だがあまり自分で重くし過ぎるなよ。 ただレベルアップしたと気軽でも困るが、重く成り過ぎても判断や行動を鈍らす ことにもなる。」ザウバー 「まっ、そういうことだ。 お前ら3人、しっかりとこいつを援護してやるんだぞ。」 『はっ!』~ ~ ~ そのころ、戦闘員控え室の調査隊のメンバーは、新調されたユニフォームに身を包む人で 溢れていた。 身なりは拳法着そのものだが、色は迷彩模様となっている。チョウ・ギョッキ 「準備が出来た者から外で待機していろ。 それと先程指名した者、水筒、食事などを忘れずに持ってこいよ。 長旅だ、以下交代で運搬するから不公平なしだ。 いいなっ」 『了解。』 『分った。』 『おぅっ』 『うっしっ』チョウ・ギョッキ 「なんか返答がバラバラだなぁ・・・・ よし、米風だが、イエッサーの[サー]だけもらって、それを返答に 統一しようではないか。 仲間と分る合図の一つともなるからな。」 『サーっ!』チョウ・ギョッキ 「よし、いい感じだ。では外に集合だっ!」第197話 ゆれる心 へ(やっぱりここある) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年08月01日
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