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.利江 「こぉ~ら、まだ動いちゃダメ。」 こういちが連れて帰った白い子虎に治療を施す利江。 白い子トラは痛がるのか、時折イヤイヤをするように後ろ足で利江の手を除けようとする しぐさをする。スウラン 「白い虎、初めて見た・・・・。」ゆうすけ 「とても希少だよ。」スンチャ 「おっ、居た居た。 このおチビちゃんか、勇敢な子虎ちゃんってな。 普通、恐れを成して逃げるだろうに・・・・。」 しゃべりながら歩み寄り、利江の隣に座り込むスンチャ。利江 「ほらぁ、ダメって言ってるでしょ!」 ポコン 軽く頭を叩く利江。 その時、反射的に後ろ足を動かした白い子トラ、手を差し伸べていたスンチャの手を その後ろ足で引っかいてしまう。 シュっスンチャ 「痛てっ」スウラン 「それも避ける、修行。 当てられたスンチャ、悪い。」ゆうすけ 「こんなに小さくても野性だけに爪も鋭いや。」スンチャ 「こんのぉ~!」 怒ったスンチャをキッとにらむ白い子トラ。スンチャ 「こ、こいつっ!」利江 「ジっとしてなさい。 今は構わなくていいのよ。 ちゃんと状況を見極めなさい。」 白い子トラの目を覆うようにおでこを撫でてあげる利江。利江 「はい、出来たわ♪ しばらくは大人しくしてんのよ。」 利江は白い子トラの脇を抱えて、自分の前に下ろした。 すると、白い子トラは、包帯で巻かれた右後ろ足でびっこ引きながらも、 再び利江の膝の上に戻り、ゴロンと横になってしまった。スンチャ 「なんだ、甘えん坊さんじゃないか。」 再びスンチャをキリっとにらむ白い子トラ。スンチャ 「はいはい、私が悪る~ございました。 白旗降参・・・・。\(- 、-)/^^」利江 「こんなに小さくてもとても重いの・・・・」ゆうすけ 「家猫とは訳が違うから・・・。 この大きさでも15kg は有りそうだな。」スウラン 「何か名前、付けるいい。 何故か利江、なついている。 利江、考える。」利江 「名前かぁ・・・・。 どんなのにしましょうね・・・」 白い子トラのケガしてないところを撫でてあげる利江。利江 「少し考えましょ。 それより食事が大変よね・・・・」ゆうすけ 「そ、そうか・・・・ ここは肉を出せないからな・・・・」こういち 「なに、心配はいらないよ。 じっちゃんには話をつけといた。 食事はさすがに敷地内ではダメだけど、 外でなら問題ないってさ。 でもまだミルク・・・・でもないか、やっぱもう肉かな ^ ^; 」 白い子トラを囲む4人に向かって歩いてきたこういち。 その姿を見た白い子トラ、利江の膝から降り、こういちを向いて顔を上にあげた。 立ち止まり、しゃがみ込んで足元の白い子トラの頭を撫でながら、こういち 「元々野生のトラだけに、長くは世話してあげられないから・・・ 元気になるまでだけどね。 自分で普通に走れるようになるまではおいらが食事を捕まえてくるよ。」 白い子トラは、こういちと利江にお尻を向け、スンチャが目の前になるように伏せた。ゆうすけ 「ほほぅ。。。 このおチビちゃん、こういちと利江ちゃんには自分より上位と見たようだ。」スンチャ 「上位?」ゆうすけ 「あぁ、ネコ科には大将には尻を向けて外からの敵を見張る習性がある。 スンチャには、快く思っていないらしい (^ ^; 」スンチャ 「なんだよぉ~ (;; 敵にするなよ・・・」スウラン 「スンチャ、おチビちゃんと拳法練習出来るある。 本物の虎拳が相手。。。」ゆうすけ 「あはは、そりゃいいや♪」スンチャ 「ォィォィ・・・・」白い子トラ 「ガァー」 『あはははは。。。』~~ ~~ ~~ガイザー総帥 「しっかりと頼みましたよ。」 黒鼠 リーダー 「ははっ」ガイザー総帥 「では私は、ブルーガーの元へ行って来ます。」黒鼠 リーダー 「あの・・・・」 クラウス 「どうした?」黒鼠 リーダー 「ブルーガー様の現在位置などはお分かりなのでしょうか・・・?」クラウス 「心配は無用だリーダー。 ガイザー様は、我々の[気]がある処に移動される。 現在位置を調べる必要がないのだ。」黒鼠 リーダー 「そ、そうでしたか・・・。 出しゃばりまして失礼致しました。」ガイザー総帥 「まだ皆の能力も把握は出来まいに。 無理もない。 心遣いには礼を申すぞ。」黒鼠 リーダー 「ははっ」 ガイザーはそう告げると、右手で握りこぶしを作り、腕を真下に勢い良く伸ばす。 サッ☆ 『フン!』 V ズバっ☆ V~ ~ ~ 青空の下、日差しが眩しい川べり。 その川沿いに今はまた姿を消した山々に向かい、隊を進めるブルーガー達。 とある川原で足を止めた。チョウ・ギョッキ 「ブルーガー様、どうやらここのようです・・・・。」 目の前に広がる血生臭い光景に口を開くチョウ・ギョッキ。 その目線の先には、猪を丸焼きで焚き火をした姿がそのまま残っていた。 そしておびただしい出血の後が二箇所、同僚が手にしていたと思われる剣が同じ位置に 2つ、そして川べりに一つ落ちていた。テイ・チョンミン 「あの剣、我らが手にするのと同じっ!」グ・リョクコウ 「殺害現場はここと見て間違いなさそうですな・・・。」 落ちていた剣のそばに歩み寄り、ひとつを取り上げるリョクコウ。グ・リョクコウ 「この剣、刃こぼれも血糊なども、全く争った後がありゃせん。 突然の奇襲を受けたか、手も足も出なかったか・・・と推測しますだ。」ブルーガー 「なんとしたことか・・・・」 そこへ突然姿を現したシルクハットにマント姿のガイザー。 V ズバっ☆ V 『おぉぉ。』 ( ガイザーの能力を知らない異人達は驚きの声をあげる。 )ブルーガー 「これは、ガイザー様。 わざわざ僻地にいらして頂くとは。」 片ひざをついて頭を下げるブルーガー。 それを見た調査隊全員が同様の姿勢を取る。第217話 伝説が動く 8 へ(黙っているといいこと無いぞ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年09月28日
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. 木の上の枝にちょこんと座り、幹に背中を付けて話す Ryuichi。 チーランの前に立ち、 Ryuichi をにらむこういち。こういち 「こんな朝っぱらから何用だ。」殺流拳 Ryuichi 「なんだよ久しいのに、無愛想な挨拶だな。 なに、一戦交えてもいいんだけどよ、この林、二人で戦うと無くなっちまうだろ。 まぁ林どころか、近くの山の2つ3つは吹っ飛んで無くなるかもな。 なぁその練習、おれにもやらせてみろ。 おれも上手いもんなんだぜ♪」 彡ピョン 木の枝から飛び降りるとこういちの横を素早く抜け、こういちの練習していた同じルート の木に向かってジャンプ、そしてジグザグに木々を渡り始めた。 シュ シュ シュ シュシュ ( ここで蹴りか )ズガっ★ シュ シュシュ ( ここも )ズガっ★ シュ シュ バサ バサ バサ バサバサ ドスっ バサ バサバサ ドスっ バサ バサ ササッ ササッチーラン ( !! ) 一往復して、スタート地点で立ち止まる Ryuichi。殺流拳 Ryuichi 「どうだい、大したもんだろ。」こういち 「 ・・・・ 」殺流拳 Ryuichi 「さてっと、挨拶はもういいや。 今日はよ、ちょいと陳南家 南流伝承者さんの耳に情報をと思ってな。」こういち 「情報?」殺流拳 Ryuichi 「あぁ。 近く、大竹林寺が動く。 永きの約を破り表に飛び出すようだぜ。 おれにはどうでもいいことなんだが、おまえさんには知らせておこうと思ってな。 おまえさんの使命に関わる部分に便乗する算段らしいぜ。」チーラン ( !! )こういち 「おいらの使命だと?」殺流拳 Ryuichi 「おれに隠し事はいらねぇよ。 みんな知ってるからな。 これを聞いたおまえがどう動くか、拝見させてもらおう。 じゃ、伝えたぜっ!」 彡シュバッ 話終えた後、その場から姿を消す Ryuichi。こういち 「 ・・・・ 」チーラン 「だ、だれ? あいつ。」こういち 「総本山対極試合 今年夏の季の出場者だったやつだ。」チーラン 「こういち・・・、まるでこういちだった。 動き。」こういち 「らしいな、見てたみんなが同じこと言ってたよ。」チーラン 「チーラン、かなり驚いた。 こういちがもう一人・・・・ でもチーラン分る。 こういち、同じじゃない。」こういち 「ほぉ、違いがチーランは分るのか。 こんな短時間で。」チーラン 「判る。 チーラン、いつもこういちの練習見てる。 木の揺れ方、違う。 けど、スピードは・・・・同じか解らない。」こういち 「だな、それに木を蹴りに行ったとき、やつは蹴り抜いた勢いのまま後ろに吹き抜けた。 その後ろの木でターンしてからルートに戻りジグザグに渡り始め、2つ目も・・・・ やつのお陰で、少し疑問が解ってきた気がする。」チーラン 「あんなやつ出て来る、総本山対極試合、とんでもない・・・・」こういち 「あいつは別格さ・・・。」 ( 隠し事は不要・・・か・・・ ) 手足に巻き付けていた丸太を結ぶツルを切り、地面に落とすこういち。 プチ ドサドサチーラン 「それも違う。 こういち、重り付けてやってた ^ ^ 今日は持ち帰らないのか?」こういち 「毎日だと、積み上げる場所が無くなってしまうから。 さて、戻るか。」チーラン 「うん。 ありがと。。。」こういち 「礼はいらないよ。 あいつ、おいらが回避させるのを知ってて打ってきた。 あいさつ・・・だからな・・・。」チーラン 「うん。」 ( こういち、うれしかった。 )~ ~ ~ 大少林寺に戻る道沿いで歩を進める二人。こういち 「ところでチーラン。」チーラン 「なに?」こういち 「自分に合った道具、何か見つかったか?」チーラン 「うん、見つかった♪ ・・・というか、結局・・・だ。 チュウラン、三節棍。 スウラン、双剣。 チーラン、雹が馴染んでいる。」こういち 「そうかぁ、雹か。。。 チーランの使いこなし、中々あの域までは見れるもんじゃない。 それに、体が柔らかいから見ていて美しい舞に見えるし、向いてると思う。 素敵な出会いが出来てよかったね。」チーラン 「うん。。。」こういち 「あとは雹の先端を相手に掴まれたときの対処を、いくつか考えておくといいだろう。 無手、そして小道具の備えなどね。 チーランは三人の中では非力な方だ。 パワープレーは難しい。 だけど、スピードは抜群。 そこを生かすのがいい。」チーラン 「うん♪」 ガルゥゥゥ・・・・ グワァオオっ 突然、道路脇の奥に林が見えるその手前の深い茂みの中から、二匹の獣の威嚇で吼える声 が聞こえてきたっ!チーラン 「・・・ん !? 」こういち 「先程からやりあっていたよ。 自然界の掟、そのまま放っておいたのだが・・・・」 高さが1mあろう深い茂みから、一つの吼える声と供に、高さが3mは超えているであろう 巨大な野生の熊が、仁王立ちで立ち上がったっ! グワァオオオっ!チーラン 「うわっ !! 」 二人からは少し離れたところではあったが、茂みの上に突如現れたその姿に驚くチーラン。 すると続いて巨大な熊の前方では、茂みの草むらが カサカサ と動き、白い色の塊が 巨大熊に向かってジャンプ一番、襲い掛かったのであったっ! GARRRRRRRRR GAOOOOOOOOOOOっ! 茂みの上に見えた姿は、手足を広げて飛び掛る野生の猫のように見えた。 しかし巨大な熊は、飛び掛るその獣を巨大な前足で一叩きっ! Kyainnnnnn・・・ その白い猫に見えた獣は、こういち達の目の前まで飛ばされてしまうっ!。 転げる白い獣。 見ると体長 60cm 程のまだ子供。 そしておびただしい鮮血のその下には、灰色の縦じまが見えた。チーラン 「虎の子・・・。」 白い子トラは、苦しそうに横たわった身体を前後の足で起こそうとしている。 そこへ、こういちが歩み寄っていく。こういち 「勇敢なんだな。」 白い子トラの横でしゃがみ、頭を数回なでてあげる。こういち 「おまえは偉いぞ。 自分で一度戦うと決めたらおまえさんのように最後まで諦めずに戦う。 素敵な姿だよ。」 白い子トラは力を抜いて、だまってこういちを見つめて聞いている。こういち 「だけどね、今回は力の[差]が有りすぎ・・・・。 無茶もいいとこだ。 今命を投げ出すのが無駄だと思ったら、引くときはちゃんと 引いて、次にリベンジってのも大事なんだぞ。 生きていればそれが出来る。」 その言葉に、とても悔しそうな顔をする白い子トラ。こういち 「しょうがないなぁ・・・・。 本当なら助けないんだぞ。。。」 そう言い終わるとその場にスッと立ち上がるこういち。 グワァオオオっ! そのままこちらをにらみ吼えている巨大熊に、視線を合わせた。 と、突然っ!チーラン ( !! ) チーランは巨大な[気]を感じたっ! 同じ様に目の前の巨大な熊、突然戦意を喪失した顔で茂みに4つ足での立ち姿に戻る。 そして茂みの草を カサカサカサ と揺らしながらこちらを見ること無く退散したので あった。 こういちの足元で苦しそうにしていた白い子虎は、驚きもせずにずっとこういちを見つめ ていた。 こういちは再びしゃがみ込み、血まみれの白い子トラを撫でてあげる。こういち 「まず、そのケガを治療しなきゃ。 いいよ、安心して。そのまま寝てて。」 わきの下に両手を添えて、そっと抱き上げるこういち。 白い子トラは、安心したかのようにそっと目を瞑り、こういちの懐のぬくもりを感じて 眠りについたのだった。第216話 伝説が動く 7 へ(ほらぁ、ダメって言ってるでしょ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年09月27日
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. ここは、ファイナルウエポン社のアジト兼戦闘員製造工場、 今ここでは、既に敷地に入りきれない程の戦闘員が次々と製造されていた。 敷地の外側には掘っ立て小屋が建設され、製造された戦闘員の移住区になりつつある。 周りは、雑林地帯、雑草の荒野に挟まれ、隣接する民家がないためそれを可能としていた。 工場そばには一本の川が流れており、川を行き来する運搬船、脇の道を行き来する荷車に より、食料、その他の物資の運搬を行っている姿が見れる。クラウス 「おい、それはあっちに運べよっ!」 食料・荷物搬入の陣頭指揮をとるクラウス。クラウス 「そいつは持ち込んだ場所の食材係りに聞いてくれっ!」 半ば市場の卸業でもやっているようにも見える。 そのクラウスの少し後ろに、突然現れたシルクハット姿の一人の男。 V ズバっ☆ V それに気づき、後ろを見るクラウス。クラウス 「こっ、これはこれはガイザー様。」 回れ右をして片ひざでしゃがんでお辞儀をするクラウス。ガイザー総帥 「そのままでよいぞ、クラウス。 ずいぶんと活気が出てきたようですね。」 辺りを見回すカイザー総帥。 ファイナル・ウエポン社の社長で、この戦闘員軍団の 総帥である。クラウス 「はっ、ここにきてだいぶ戦闘員の増強が図れましたので。」 立ち上がりながら応えるクラウス。ガイザー総帥 「移転時のゴタゴタがようやく片付きましたよ。 あの少年を相手していると、会社が潰され兼ねないですね。 かなり痛い出費となりました。」クラウス 「こういちの足止めの件ですね?」ガイザー総帥 「えぇ、まさか最新の戦車を2台買うハメになるとは・・・・ それに、つぎ込んだ戦闘員も全てパーです。 副総理からお怒りの言葉頂いてきましたよ。 ま、お金で片がつきますからね、話はほとんど聞いていませんでしたが。」クラウス 「スワン様のその後の御様態は・・・?」ガイザー総帥 「かなり回復してきました。 リハビリ・・・というよりは、既に戦闘に備えて鍛錬を始めてしまってます。 負けん気が強いですからね。 よほどやられた事が悔しいのでしょう。」 ガイザーが右手で握りこぶしを作り、腕を真下にゆっくりと下ろした。 すると、建屋から二つのイスが宙を舞って外で会話する二人の元へと近寄ってきた。 頭上にて両手でキャッチしたクラウス、ガイザーの後方へ回り、そのイスを差し出す。 着席した姿をみて自分ももうひとつのイスをお尻にあてがい着席する。ガイザー総帥 「さて、その少年対策にと進めているブルーガーの調査はその後どうなってますか?」クラウス 「はい、衛星電話にて ちくいち報告を頂いてます。 まず、伝説の[石]に関わる話。 昔その[石]の話を聞いて各村からの派兵隊、その[石]を守る部隊があると噂 されていたようですが、その部隊とかち合ったであろう派兵隊の遺骨を発見した そうです。」ガイザー総帥 「そうですか。 噂や語り継がれの事柄でも、その証拠を発見したのであれば、一歩前進という ところですね。」クラウス 「はい、 そして[石]の在り処と関係するかは不明ながら、突然姿を現す山々が存在しする ことも突き止め、その存在の確認も数日前に出来たご様子。 なんでも、満月の夜から翌日の朝までしか姿を現さない不思議な山だそうで。」ガイザー総帥 「満月の夜ですか・・・・。およそひと月に一回となります。 それは怪しいですね。 それも目に出来たとは。すばらしいことです。」クラウス 「そこまでの進展、感服致すところです。 ところが良い話ばかりでもないようで。 その山のふもとまで先遣隊を向けたところ、謎の死を遂げたと。」ガイザー総帥 「スペック戦闘員を・・・・ですか・・・・。」クラウス 「はい・・・ その[石]を守る種族とかち合った可能性があり、尚も調査を続行すると 数日前の連絡が最後でございます。 それゆえ、戦闘員も更に量産している次第で・・・・。」ガイザー総帥 「スペック-1とはいえ、そう易々と・・・・ 数でモノを言わせることも必要ですね。 続けて下さい。」クラウス 「はっ。 そしてもうひとつご報告が。」ガイザー総帥 「なんでしょう。」クラウス 「は、この地でスペック-3が一人増えましてございます。」ガイザー総帥 「おぉ、それはめでたいですね。 ひと目拝見しましょうか。」クラウス 「はっ!」 イスから立ち上がり、返答し一礼するクラウス。~~ ~~ ~~ 辺りは薄暗く、朝日がまだ顔を出し始める前。 東の空が一夜の闇をかき消すように、ジワリジワリと明るさが増してくる。 鳥のさえずりも心地よく、爽やかな一日の始まりを予感させる。 毎度恒例となる早朝練習中のこういち。 手足に丸太を縛りつけ、林の木々の中を往復していた。 シュ シュ シュ シュシュ シュ シュ シュシュ シュ シュ シュ カサ カサ カサ カサカサ カサ カサ カサカサ カサ カサ カサ ササッ ササッ 400m ぐらい先までを木々をジグザグに進み、一往復して戻ってきて、こういち ( 木の葉は・・・・揺れるか・・・・。 ) その場で往復するルートを眺めながら、こういち ( 何か変化をつけなきゃダメだな。 よし、全てステップではなく時折蹴り倒す動作も入れてみっか。 ) サッ 再び林の木々の高いところをジグザグに渡り進みだすこういち。 そして、 シュ シュ シュ シュシュ ズガっ★ シュ シュシュ ズガっ★ シュ シュ カサ カサ カサ カサカサ ボキっ カサ カサカサ ボキっ カサ カサ ササッ ササッ メリメリ ガサガサ ザザー メリメリ ガサガサ ザザー こういちに蹴り込まれた木の幹が折れ、上部の枝や葉を伴って音を立てて落ちてきた。 続けて木々の間を抜けて行くこういち。 先程蹴り抜いた同じ木の折れた先端の直ぐ下で、再び蹴りを行っている。 シュ シュ シュ シュシュ ズガっ★ シュ シュシュ ズガっ★ シュ シュ カサ カサ カサ カサカサ スパっ カサ カサカサ スパっ カサ カサ ササッ ササッ ヒュ~ ドサ ヒュ~ ドサこういち ( ステップの踏み込み、そして蹴りに行く踏み込み、 この違いを織り交ぜて繰り返しやってみるか・・・・ ) 林を向いたままやや顔を斜め下にかしげ、目線だけ後ろに向けて 「なぁ、いつも見てるだけだろ。 たまには自分も何か練習してみたら? チーラン♪」 少し離れた大木の後ろから姿を現すチーラン。チーラン 「同じこと・・・・出来ない。 でも見てる、イメージはわく。 見てる、楽しい。」こういち 「睡眠不足だろうに・・・・。 おいらは昼間も寝てるからいいけどさ ^-^ !! って、おぃっ!」 突然、こういちがチーランに向かって走り出したっ! 彡シュバーっ >>>ズボーーン! ササっ こういちがチーランを抱えてその場から回避させ、地面を数回転げて止まった。 そのチーランが居た場所に、音と供に大きな穴が開いた。こういち 「なにもぶっ放すことはねーだろが。」殺流拳 Ryuichi 「久しぶりに会ったほんの挨拶代わりさ。 ほぅ、こんな練習もやっているとは、まめだな。 陳南家 南流伝承者さんよ。」 なんとそこに現れたのは、総本山対極試合でみなを震撼させた、 あの謎の殺流拳の使い手、Ryuichi だった。第215話 伝説が動く 6 へ(どうだい、大したもんだろ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年09月21日
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. ここは広大な自然が広がり大竹林寺のある大地。 その不思議な異空間には、とがった山にも見える岩で出来た階段が1つ空に向かって 伸びていた。 その階段を数人の男達が、二つ飛ばしやバク転で降りてくる。また、 一人が階段の頂上から飛び降り、手足をモモンガやムササビを思わすような側翼が広がり、 腕の上には、少し大きめの翼を操り、グライダーのように自由に大空を遊泳しながら 降りていく。 地上では密林の中を駆け巡る数人、一人だけのっし、のっしと歩く姿も見える。 その一堂、奥深くに小ぶりにそびえる尖がった山々のふもとの洞窟を目指していた。~ ~ ~ 黄龍道(おうりゅうどう)元帥の広間、 広間の周りを複数のかがり火が炊かれ、薄暗いながらもチラチラと明かりが灯っていた。 中央やや上座に近衛軍副長を先頭に、後ろに控える7人の軍長たち。 片ひざで座り、頭を下げた姿勢。 その姿は明かりが暗く、うっすらとその容姿、そして体格を伺い知るのがやっとな程。 前方上座に位置する右斜め前の小スペースには、大きい水晶玉の前に上座を背にした マーシャが座り、参集した8人を見据えていた。[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「みなの者、相変わらず素早い参集、見事である。 この伝達能力、そしてみなの能力をこの世の表舞台の人間達に思い知らせる刻がきた。 我らは長きに渡り、この[探神霊石]を表の人間から守ることを使命としてきた。 そしてまた、長い眠りについている[三獣神]の監視をも使命としてきた訳だが、 そこにある[神霊巫女]より報告が入った。 [三獣神]の一獣神が、そのいにしえからの深い眠りから間もなく目覚めるとのこと である。」 『おぉぉ。』[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「すなわち、一端の監視の使命の区切りを迎えることになる。 代々より受け継がれ、これらの任の全う。我ら大竹林寺は立派に守り通してきた。 余の代で、これがなされたこと、先代の匠もさぞ喜ばれていることであろう。 この区切りを持って余は定めとし、ここに決断した。 我ら大竹林寺は、新たな野望に向かって突き進むこと。」 『おぉぉ。』 『待っておりました。』 『いよいよですな。』[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「[三獣神]による人類全滅後の創世記を経て、 我ら大竹林寺は、次なる表の世界を支配することをここに宣言するっ!」 『おぉぉぉっ!』[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「あと二つ月刻を [改新大戦] の[始の日]と定める。 明日の晩に月刻を向かえるが、その次。 いよいよである。 それまでしっかりと準備をし、また英気を養うとよい。 尚、作戦は[近衛軍副長]より申し伝える。 よいな。」 『おぉぉぉぉっ!』~~ ~~ ~~ 今宵、グ・リョクコウの言う満月の夕刻、そして大竹林寺の言う[月刻]を迎えた夕刻。グ・リョクコウ 「とうとうこの宿舎は襲われず終いでしたな。」ブルーガー 「うむ、何かしらの防衛線の位置・距離があるのかもしれんな。」テイ・チョンミン 「でもさ、その現れたり消える山を見ることが出来るだけでもさらに一歩前進なんじゃ ないかね。」チョウ・ギョッキ 「伝説をこの目で見る。 もう伝説から現実に変わるからな。」グ・リョクコウ 「まぁ現れても大したことはありゃせん。 景色の中に、山が増えるだけじゃて。」ブルーガー 「ギョッキ、全員を集めよ。 残りの調査隊全員で見てやろうではないか。」チョウ・ギョッキ 「はいっ!」~ ~ ~ ブルーガーの参集により、調査隊の残り全17人が宿舎前に集められた。ブルーガー 「みなの者に告ぐ。 満月となるこの夜、骨の発掘に継ぎまた一つ伝説をこの目で見ることになる。 しっかりと目に焼き付けてくれ。 その出現するという山に、伝説の[石]があるのかどうかはまだ判らん。 そして[石]を守るという種族が居るかどうかもまだこの目で見ておらんがため 断言が出来ぬ。 しかし、既に我々はその種族に出くわしている可能性もある。 あの3人の遺体がそう思わせておる。 そう簡単に倒されるお主らではないからだ。 その山の出現に合わせて、ふもとまで隊を進行させたかったが、夜間の移動は 危険を伴うと判断し、今宵の見学のみに止める。 しかし、明朝は、この目で見た山に向かって隊を進めたい。」グ・リョクコウ 「ブルーガー様・・・」 話を進めていたブルーガーに口を挟んだリョクコウ。 そして山に向かい、指を指し示した。 指の指すその先では、なんということだろう、 とても言葉では言い表わせない幻想的なスクリーンがそこにはあった。 夕刻で赤く照らされた山々のその奥から、ぼんやりと、もう一つの山々が姿を現し始めた。 『み、見えた・・・』 『あ、あれが・・・』 居合わせた戦闘員の口々から驚きの声がささやき始めた。 その後は、黙ってその景色を眺めている面々なのであった。 どのくらいの刻が経ったであろうか、 夜空には見事なまでの満月が、煌々と辺りを照らし始めていた。 第214話 伝説が動く 5 へ(それはあっちに運べよっ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年09月19日
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.利江 「なんか・・・だなんて・・・喜ばしいことよ。」ゆうすけ 「ん・・・なんていうか、心の準備無くというか、気が付いたらそうなっちゃった みたいな・・・。」利江 「でも実際どうなの? なんか、二人で居るときって楽しそうよ。」ゆうすけ 「おれってさ、なんか片思いで終わるタイプなんだろうなぁって思ってた。 自分を中心に考えればね。 ところが今回、逆に言い寄られてしまったんだ。 まるで想定外。 だけどさ、言い寄られるって悪くないもんだね。 何故か急にその人がクローズアップされてくるんだよ、気持ちの中で。 するとさ、嫌いじゃないっていう見方ではなくて、おれはこの娘の気持ちに応えてあげ られるかもって思い始めたわけ。 きっと言い寄られると弱いタイプなんだろうな。 だから、まだ恋とか愛とかは判らない・・・・。 でも、これからじっくりと煮詰めていけたらなぁってさ。」利江 「それもカップルとなる組み合わせの一つの形なんでしょうね。」ゆうすけ 「まだ夫婦って訳じゃないから、相手の気持ちも考えながらっていう余裕というか 大人になってっていうか、そんなのまだ無いから、かち合うこともあるだろうな。 成るように成るさ。」利江 「館長様が私におっしゃった言葉と同じね。 ゆうすけ君は頭で色々と考え過ぎちゃうんじゃないの? 恋愛も。」ゆうすけ 「確かに。 どちらも先のことは判らない。自分一人できばっても始まらない。 流れの赴くままにってことだからね。 頭使うのはおれの専売特許みたいなとこあるから・・・。 勝手に推理しちゃうみたいな癖がな。 それにしても、まさか利江ちゃんが、こういちの能力を上回るモノを身に付けていた なんて。 まったく、あの日は驚いたよ・・・・。」利江 「うん・・・・なんか声・・・・獣のの吼えるような声がなんとなく聞こえて・・・。」 自分の首からぶら下がるペンダントを手にして、利江 「今は何も感じないわ。」 こういちは、湖をただ じぃ~と見つめているだけだった。ゆうすけ 「なぁこういち。」こういち 「なぁに?」ゆうすけ 「おまえならさ、この水面の上を走れるんじゃないか?」こういち 「どうかな・・・・やったことないし。」ゆうすけ 「いやさ昔TVでさ、水面を駆けるトカゲがいるのを見たことあるんだ。」利江 「あっ、私も知ってる~♪ なんかガニ股みたいに走ってる姿が印象的だったわ。」ゆうすけ 「軽量な体重に加えて、蹴る足が沈む前に次の足が浮力を得てって、足の回転の速さ と水面を蹴る力とその速度が伴わないと、人間では理論的に無理なんだが、 こういちなら、その理論値の上をいってると思うからさ。 歩幅や足裏の表面積などなど 違いはあれど、計算上では たとえば 体重が80kg の人が水面上を走るのなら、108km/時の速度で駆け抜け、 踏み込む足は 20回/秒、踏み込む脚力は体重の約一割増しでなら って。。 おまえ見てると、理論が関係なくなっちゃうからさ。」こういち 「必要があればね・・・・。」ゆうすけ 「たとえば、今この水面から動物が出てきたとする。 そんな時 どうやって戦うよ。 相手は水中を得意としていたらなおさらだぜ。」こういち 「考えたこともないや・・・・」ゆうすけ 「のんきだなぁ・・・ 今のうちに ケースbyケースの戦い方をイメージしといた方がいいぜ。 おれが考えてあげられるのはヒントだけだし・・・。」こういち 「 ・・・・ 」ゆうすけ 「それともう一つ。 気になることがあってな。」こういち 「・・・?」ゆうすけ 「おれはガキの頃からおまえを見慣れているし、成長をこの目で見続けていたから 気が付き辛かったんだが、 不思議なことを平然と姉さんと二人は行っているんだよ。」利江 「不思議な事・・・・?」ゆうすけ 「まぁさ、なんでかんでこういちについては不思議が多いけどよ、 この間さ、工場で姉さんがザウバーやスワンと戦ったろ。そんときに妙に・・・。」利江 「えぇ、今思うと凄い豪華メンバーだった。。。♪」ゆうすけ 「うん。 その時の光景が目に焼きついて離れないんだよ。」こういち 「どういうこと?」ゆうすけ 「姉さんはさ、ヒールじゃん。 いつも。」利江 「そうね。 ファッションのこだわりだと思うわ。」ゆうすけ 「まぁね。 でもさ、 あれだけ激しい戦いをしても・・・・ハイヒール、壊れないんだよ。」利江 「そう言われれば・・・。」ゆうすけ 「姉さんやこういちの脚力や俊敏な動きに対して、地面との摩擦をしっかり作り、 でその力を遺憾なく発揮出来てる。 これって、どう考えても不思議なんだよ。」 こういちは自分の靴を見る。こういち 「近くの靴屋さんで買ったどこにでもあるやつだけど・・・」ゆうすけ 「うん、そこなんだよ。 たぶん姉さんも同じだろうな。 特別な靴じゃない。」 起き上がるゆうすけ。 そして地面に両足を開いて立ち、一方を内から外に引きずって見せた。 ズズズ・・・ゆうすけ 「こんなおれの力にだって靴はよじれ、もっと力を入れると悲鳴を上げ始める。 この力が、もっと強かったら・・・・」利江 「もげたり破れたり・・・・」ゆうすけ 「するだろうな。 普通。」こういち 「ちっこいころは裸足だったけど・・・・」ゆうすけ 「おれの推理が正しければ、何か潜在している能力があって、 それを無意識に利用しているのかもしれない。 こういちと姉さん。」こういち 「潜在している能力・・・?」ゆうすけ 「あぁそうだ。 知らずして使っている・・・意識してじゃなく。」利江 「どんな能力・・・?」ゆうすけ 「たとえば、身体を急に方向転換できる能力・・・かなぁ、 地面との摩擦を利用しなくても別の力で STOP AND GO ができるとか。 または、それに加えた浮遊術のたぐいかもしれない。 重力を無視なのか、自分で意のままに身体を動かせるっていうか・・・。 何かしらのこんな方向性の能力さ。」こういち 「浮遊って・・・空中に浮かぶこと・・・?」ゆうすけ 「数ある推測の一つだけどね。 つまり、別の力で体を動かさないと、靴はこういちの動きについていけないって。」こういち 「なにも教わってないや・・・・」ゆうすけ 「だとしたら、過去の伝承者も気が付いてないのかもしれない。 でも、間違いなく別の力は働いているよ。 または・・・こういちや姉さんの代で、新たに覚醒した能力かもしれない。」利江 「そういえば、館長様も、歴代の中で一番だって。。。」ゆうすけ 「どちらにせよ、その能力は使っている状態だって。」利江 「ね、たとえばこういうことかしら。 こういち君は良く木々の間を地面に足を付けずに行き来する練習をしているわよね。」こういち 「あぁ、ちっこい時に教わった練習方法だからね。」利江 「その時、蹴る反動で蹴られた木がピクリとも動かなければ・・・・ ゆうすけ君の推測が現実として目に映るってことでしょ。」ゆうすけ 「そぉ~♪ つまりそういうことよ。」利江 「ゆうすけ君の推測する[何かの力]、それを意識して使えるようになればいいわけ♪ 意識して出来るようになったら、何が出来るようになるかは解らないけど。 特訓してみる価値がありそうよね。」こういち 「特訓ねぇ・・・・。」 (きょとんとして応えるこういち。) ( 妙に利江ちゃんが前向きだなぁ。。。 ) その時こういちの目には、対岸に建つ青龍の神社の小さい社屋に、怪しい衣服で素早い 動きの数人が入っていくのが見えた。こういち 「ゆうすけ、あそこっ 神社っ」 こういちの指差す方向を見るゆうすけと利江。ゆうすけ 「なにか動いてたけど・・・」利江 「人のような姿には見えたわ。」ゆうすけ 「利江ちゃん、良く見えたなぁ・・・」こういち 「なんか、木の皮か、それに見えるような衣服着てる人達が急いで中に入っていった。」ゆうすけ 「神社の定期掃除かなんかなんじゃね~の?」こういち 「そうかなぁ・・・」第213話 伝説が動く 4 へ(見事である) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年09月13日
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.ブルーガー 「こ、これはっ !? 」チョウ・ギョッキ 「申し訳けございません・・・・。」ブルーガー 「スペック-1がこうも簡単に・・・・ 気にするな、お主の性ではないわ。 人数が少なかったのか、不意を突かれたのか、真っ向勝負で敗れたのか・・・。 戦い様が伺い知れん。 対策の立てようがない。」テイ・チョンミン 「こいつぁ突き抜けてるね、何かが。 どの穴も一直線上に入口、出口が繋がるよ。 それに、入り口は斜め下からだ。 肩、脇・・・・上面の傷口がやや裂けている。貫通した出口ってことだ。」チョウ・ギョッキ 「斜め下から・・・かよ・・・。 どんな攻撃なんだ・・・・。 地面から鉛の玉が発砲されたとか?」テイ・チョンミン 「モノが何かは判らん。 が、まぁそんなところだろうよ。 ただ、鉄砲に類するものならば、もっと出口は吹き飛ぶように 広がるのが普通だ。 これは綺麗すぎる。 細い槍のようなもので刺したとしても、今度は引き抜く時に入り口が 少し荒れてしまうものだ。 不思議な傷跡だよ。」 少し考えたブルーガー、ブルーガー 「たとえば、こんな感じか・・・?」 ブルーガーは、林の手前に生える一本の木を指差した。 そして、 ブォーーーーっ!==============> 細いレーザーのような炎が、一瞬で木に穴を開けてしまった。 直径 15mm 程に黒く入り口がこげた穴。やんわりと煙が立ちこめて消えていった。 『おぉぉ。』ブルーガー 「これは火炎だから、焦げが発生してしまうが、 [気]のようなもの、それが細く打ち抜いたとしたらどうだろう。」グ・リョクコウ 「なるほど。」 打ち抜かれた木の裏側を見に行くチョンミン。テイ・チョンミン 「限りなく近いね。 傷跡は・・・。 出口の破裂具合は似ているよ。」ブルーガー 「すると、何かの高い圧力で打ち抜かれたってことになる。」チョウ・ギョッキ 「道具か、[気]か・・・・」ブルーガー 「遺体については残念な結果だが、 代わりに、大ざっぱだが二つの資料が手に入った。 一つ目はこのような攻撃があるということ。 二つ目は・・・近づくと攻撃に遭うってことだ。」チョウ・ギョッキ 「これから・・・どうしますか?」ブルーガー 「うむ、我々は調査隊だ。 攻撃の先方役でも突撃隊でもない。 調べることを目的としている。 したがって、次の行動のための情報を必要なだけ持ち帰る必要がある。 最悪は、戦力を建て直し出直すことも有り得る。 が、満月の刻まで、あと数日。 まずは[魔物の住む山]を一目見てやろうではないか。」 『おぉっ』ブルーガー 「ギョッキ、二つ命ずる。 1つ、この周りの巡回人数と頻度を増やせ。総がかりでよい。 2つ、先遣隊の費やした日数と時間、そして川の流速から、大よその戦闘地点 を割り出せ。」チョウ・ギョッキ 「かしこまりましたっ!」ブルーガー 「そして皆のもの、 スペック-1の彼らとてこの有様だ。 油断することなく、心して掛かれっ!」 『サーっ!』~~ ~~ ~~ ここは、鮮やかな緑が広がる密林と、透き通る青さがキラキラと輝く湖、 真っ白な雲がくっきりと浮かび上がる青空、そんな広大な自然が広がる大地。 その奥深くに小ぶりにそびえる尖がった山々のふもとの洞窟の中。??? 「マーシャ、その後の動向はどうじゃな?」 どくどくしい衣服を着た男が、ドデカイ椅子に越しかけ、足を組み、 そして肘は肘掛けに乗せ、頭をその手で支えている姿勢から、斜め前にある小スペースに、 置いてある直径が30cmはあろう大きい水晶玉の前に座る一人の女性に話かけた。 その女性、水晶の玉に手を当てながら、マーシャ 「はい、かなり[気]がハッキリとしてまいりました。 目覚めるのはそう遠くはないでしょう。」 頭にティアラに似たわっかを被り、また、宝石なのかいくつもキラキラ光る石をぶら さげている。 眉間には赤く丸い石が張り付いている。 その赤い石に向かって頭の被り物から、一匹の竜と思われる形をした金色の装飾品が まさに噛み付かんばかりの姿をしていた。 首にも装飾品を付け、扇状に素肌をほどよく覆っている。 全身はきらびやかな装飾品で覆われた羽織物が、その容姿を隠している。[神霊巫女]マーシャ 「黄龍道(おうりゅうどう)様、そろそろ頃合かと存じます。」[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう) 「そろそろか。 余の代で[三獣神]が目覚めるとは、これも定めであろう。 大竹林寺、長きに渡り地上に出られずじっと[探神霊石]の監視とガードを 続けて参ったが、それもここで終わりにしてくれる。 大竹林寺が人類全滅後の創世記を経て次なる表の世界を支配してくれようぞ。」 そう、ここは大竹林寺の生活拠点であり、そして現世の大竹林寺の主、 黄龍道(おうりゅうどう)元帥の広間であった。[近衛軍副長]トンコウ 「早いところご指示を。 各軍共に力を持て余し、今か今かと うずうず しております。」[竹林総元帥]黄龍道(おうりゅうどう)元帥 「うむ、 なれば、あと二つ月刻を [改新大戦] の[始の日]と定める。 それまでに準備を済ませよ。 まず、各軍長を呼べ。」[近衛軍副長]トンコウ 「はい、承知しました。」~~ ~~ ~~ この日こういちは、ゆうすけ、利江らと供に 青龍湖に足を運んでいた。 そう、夏休みに総本山対極試合が開催された時、大少林寺に向かう途中利江が何かの[気] に反応し、また こういちが身構えたあの湖である。 その湖、いつものように髪をなぜるような心地よい風、鳥のさえずりもやさしく耳に届く。 波は穏やかで、太陽の光をキラキラと反射させている。その照り返しが眩しい。 川岸に立つこういち。 高原に位置する湖だけあり、もやっと雲が辺りの木々に掛け布団のように一部覆っている。 ゆうすけ 「普通の湖なんだけどなぁ。」利江 「眺めているだけでも、とても気持ちいいわ。」 空を眺めるように、地面に大の字に寝転がるゆうすけ。 利江もその横で、お尻を地面に付けて体育座りで並ぶ。利江 「お付き合いを始めたんですってね、スウランさんと。」ゆうすけ 「なんか・・・そうなっちまった。」第212話 伝説が動く 3 へ(でも実際どうなの) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年09月11日
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. いつしか月明かりが雲間から消え、厚い雲が空を多い尽くす。 大自然の中では、夜間は月明かりが頼り。 辺りは真っ暗に近い。 日中、先遣隊として使命を受けた3人の戦闘員が、川沿いを上流に向かい、 グ・リョクコウに指差しで教えてもらった2つの山の間を目指す。戦闘員1 「今日はこの辺りで野宿しよう。」戦闘員2 「あぁ、こう真っ暗だとヘタに動かん方がいいな。」戦闘員3 「早いとこメシにして休もうや。」 昼間の移動中に捕まえたのであろう、中くらいの大きさの猪を背中から降ろし、 川っ淵の広場に降ろす戦闘員3。 戦闘員2は近くの林の中に行き、薪(マキ)にする木々を拾い集め出す。~ ~ ~ 闇夜の中、そこだけ焚き火の明かりが光々と3人とそして辺りをぼんやりと照らしていた。 猪を太い丸太で吊るし、火にかけている。そこを中心に囲む3人。戦闘員2 「見えない目的地に向かって進むってな・・・・なんか気合が入らんな。」 手にする剣で、丸焼きの猪を少しずつ切り刻み、焼けた肉を口に運びながら、戦闘員3 「まぁ確かに。 歩を進めても、向かう方向が合っているのかとか・・・ 突然現れる山、本当にそんなのがあるのかって・・・・な。」戦闘員1 「うむ、それは言えてる。 どうも半信半疑・・・だ。」 ぐびっと水筒の水を口にして、戦闘員2 「伝説の[石]かよ。 実在すると思うか・・・?」戦闘員1 「火の無いところに煙は立たないというからな。」戦闘員3 「でもよ、様々な内容で伝えられていて、どれが本当かわからねぇんだろ?」戦闘員1 「人から人へ伝わる過程で変化しちまうからな。」??? 「本当の事を教えてやろうか。」 『なにっ !? 』 突然の声に、さっと身構えて、声の主をキョロキョロと探す戦闘員3人。 『だ、誰だっ!』??? 「なんだ、見つけられないのか。 大したことないなぁ・・・・」 その声は、川の方から聞こえてくるようだ。 3人が一斉に川に向き直る。 すると、見つめた目の前から、大きな水の塊が勢いよく飛来して、3人の間に 落下した。 ザバッ ジュッ 焚き火が一瞬にして消え、水蒸気が音を立てて湧き上がる。 辺りは突然暗闇の世界へと変わってしまった。 サラサラと川の水音だけが耳に。 『く、くそぉ・・・・・』 『どこに居るっ! 出てこいっ!』??? 「ふっふっふ、明るいところから急に暗くなって目が利かないか。 いいだろう、少し待ってやる。 その間おれの話でも聞いてろ。」 手にした剣を立て、その声のする方向を目を細めじっと見据える3人。[水軍長](とう すいじゅ) 「おれの名は、(とう すいじゅ)。 水軍を率いている。 他に軍は8つあってな。 お前らは他の軍の軍長にも既に逢っているんだが。」 『なんだって !! 』[水軍長](とう すいじゅ) 「そう報告を受けたが・・・なんだ、自覚がないのかね。 なんとも頼りない連中だな。」 3人の目が、この暗闇に少しずつなれてきたようだ。 川が見え、その奥の対岸も薄っすらと見えている。 だが、血眼になって声の主を探すも、誰もいないではないか。[水軍長](とう すいじゅ) 「ぼちぼち見えてきたか・・・? だが、まだおれと目線を合わせているやつはいねぇなぁ。 こうすれば判るか。」 雲間からようやく月が徐々に姿を現し始めた。 話終えると同時に、真ん前の川の中から月明かりに照らし出されながら、 腕を組んだままの上半身、足を開いた下半身と人が水中から押し上げられた かのように、徐々にその姿を現した。 その様は、全身ウロコに囲まれたような衣服?を身にまとった格好をしていた。 3人は驚きで声にもならない。 [水軍長](とう すいじゅ) 「で、お前ら。 伝説を探しに来たって?」 『 ・・・・ 』[水軍長](とう すいじゅ) 「おぃおぃ、会話ぐらい出来るだろう。」戦闘員1 「そ、そうだ。」[水軍長](とう すいじゅ) 「なんだ、できるじゃないか。 だが、残念だなぁ。 おまえらともここでお別れとなる。」戦闘員3 「な、なに! ふざけたことをっ!」 目の前の非現実的な出来事に恐怖し、己がそれに打ち勝たんがためか、突然、 川の上に立つ 淘 水寿(とう すいじゅ)に向かって斬りつけに行った戦闘員3だった。 しかし・・・ ピシュ ピシュ ピシュ ピシュ ピシュ 『ぐわぁ!』 なんと、川に数歩足を踏み入れたところで、戦闘員3は突然水面の四方八方から 発射された、細い槍のような水撃に串刺しにされ、その場に倒れてしまう。 バシャーーン (水面にうつ伏せで倒れる戦闘員3) 『んな・・・・』 その槍のような水撃は、戦闘員3が倒れるのと同じに、水滴となって弾けて消えて しまったのだった。[水軍長](とう すいじゅ) 「こういうことだよ。 前に警告されたはずだ。 この先に歩を進めるなとな。」~~ ~~ ~~ 翌朝、朝日が昇ったばかりの調査隊宿舎では・・・戦闘員 「リ、リーダー、大変ですっ!」チョウ・ギョッキ 「どうした、こんな朝早くから・・・・」 眠そうな目をこすりながら。戦闘員 「は、はい、先遣隊の3人が・・・・」チョウ・ギョッキ 「もう帰ってきたというのか?」戦闘員 「そ、それが・・・川を浮かんで・・・遺体で流れ着きました。」チョウ・ギョッキ 「な、何っ! 遺体でだとっ!」 飛び起きるギョッキ。 遺体を見るなり、チョウ・ギョッキ 「3人とも体が穴だらけじゃないか・・・・」グ・リョクコウ 「なんですかな、騒々しい・・・・。」チョウ・ギョッキ 「リョクコウ、これを見ろ。」グ・リョクコウ 「こ、これは・・・なんとしたことか・・・・」チョウ・ギョッキ 「これをどう見る。グ・リョクコウ 「自然界の何かに出会って・・・というよりは、人為的に殺られた・・・ とみるべき内容ですな・・・・。」チョウ・ギョッキ 「例の種族の仕業か?」グ・リョクコウ 「さて・・・どうでしょ・・・ このような死に様は、初めてお目にかかる。」チョウ・ギョッキ 「うむ・・・・ おぃっ、ブルーガー様にお伝え申し上げろっ!」戦闘員 「サーっ!」第211話 伝説が動く 2 へ(たとえば、こんな感じか) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年09月07日
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. 漆黒を迎えた大少林寺近くの岩山。 月明かりが時折雲間に見え隠れしながら辺りを照らす中、 ドン ドーン ドンドン 静かな山並みに、重いトーンの音が今日もこだまする。ゆうすけ 「ほんと、よく飽きずに毎度同じこと繰り返してやってるよな・・・」こういち 「だから同じじゃないよ。」ゆうすけ 「だけどよ・・・」こういち 「いい、見てて。 これがいつもやってる 空撃波。 」 そういうと、横に突き出ている岩に左手を添えて、右手を縦に動かし、 岩を切断。 スパっ 左手に乗せた1m3くらいの岩をそのまま前方空中高く放り投げ、 彡ひょい その軌道を確かめた後、左手を右わき腹の辺りに水平に出し 少し指先を丸め、 続いて右手拳をその下を素早く通過させ 空中の石に向かって拳を打ちぬいたっ ドンっ という音の次には、 ドーン と、大きな塊が空中で砕け散ったっ! 続いていくつも打ち抜くこういち。 ドドン ドドドンドン 砕けたいくつもの岩が、さらに打ち砕かれていったのだった。ゆうすけ 「あぁ、いつものだ。」こういち 「ところがさ・・・」 次にこういちは、足元に落ちている比較的小さめの手の平サイズの石を拾うと、 これも空中に放り投げた。こういち 「そしてこれが、」 今度は、手の平をその石に向けてかざした。 すると、手の平は何かが発射された反動で、ピクっと動いた。 スパーン 石が砕け散ったっ!こういち 「違うだろ。」ゆうすけ 「ち・・・違う・・・・というよりこれって・・・・」こういち 「そう、殺流拳 Ryuichi が使った気砲さ。ガイザーも・・・かな。」ゆうすけ 「お、お前も使えるのか・・・?」こういち 「みたい・・・。 でもあまり練習してこなかっただけ。」ゆうすけ 「みたいって・・・伝承者として全部身に付けているんじゃないのかよ。」こういち 「一通り教わったさ。 だけど全てを簡単に練習できる訳じゃないから・・・。」ゆうすけ 「でよ、その・・・使い勝手はどうなんだよ。」こういち 「後のやつ。 南流 衝撃波。 こいつは威力があり、到達速度も速いね。」ゆうすけ 「見た感じ、空撃波は空気の弾を打ち込んでいるのに対し、 今のは[気]、空気を動かさずに突き抜けていく感じだ。」こういち 「そうみたい。 ただ、使いすぎると疲労が増すんだよね。 だから今まであまり練習しなかったんだ。 今くらいの程度なら、ほとんど問題ないけど。」ゆうすけ 「中学生くらいからならか・・・。 すると、デカイの打つとかなり消耗するってこと・・・・。 ガイザーにしろ、Ryuichi にしろ、あの時・・・・ 彼らも実はそのまま戦うと不利になってたかもってことか・・・。」こういち 「同じならね。 あんなデカイのぶっ放したら、相当疲れが出たと思うけど・・・。」ゆうすけ 「どちらも一瞬たまげたけど、[気砲]のたぐい。 そうか、そんな裏があったのか・・・・。」こういち 「さっきの答え。 ここでたまぁに交ぜて練習してたから、同じじゃない。 力加減が難しかったし・・・・」ゆうすけ 「そ、そっか・・・・なるほど。」 そこへ、スウランが近づいてきた。スウラン 「ゆうすけ、ここか。」ゆうすけ 「よう、スウラン♪」 スウランはゆうすけの隣に座り、ゆうすけの頭と肩に手を添え、 自分の膝に導いてあげた。スウラン 「スウラン、大少林寺の中 彼女出来ない。 でもここ、大丈夫。」 なすがまま、そのまま膝枕に甘えるゆうすけ。 こういちもその場にペタンと腰を据えた。ゆうすけ 「なんか照れくさいや。。。 あの中では、他の修行僧達を刺激しちゃうからな。 ねえさんが紐解くまでは大少林寺は女人禁制。 悪く思われるとまた逆行して 禁止にされてしまっても・・・・な。」スウラン 「悪い前例 作りたくない。 守るべきは守る。 ナンチャンの練習見学、いいデート場所ある。」こういち 「ここではこういちでかまわないよ。」スウラン 「そっだった。 けどどちらで呼ぶ、判らなくなる、 当分ナンチャンでいく。 チュウラン、利江と一緒。 利江に護身術教えてる。今も。」ゆうすけ 「護身術は助かるな。いざというときに役立つ。 けどよ、そりゃ普通の痴漢とかに言える話であって、やつら、 スペック-1では焼け石に水、どうにもなんないな。」こういち 「おいらが守るさ。」ゆうすけ 「けどよ、年がら年中 護衛 もしてられないだろうに。」 そこへ、クンナが慌てて駆け寄ってきた。 『おぉ~ぃ。』スウラン 「クンナ、どうした。」 スウランの膝元から、ムックリと起き上がるゆうすけ。クンナ 「今、今館長様のところに、巡礼者から情報が・・・・。 こういちに知らせるようにと。」ゆうすけ 「何があった?」クンナ 「あぁ、なんでも、異人らしき小集団が、竹林山に向かっているらしい。 そう言えば判ると・・・。」ゆうすけ 「竹林山・・・って・・・・」 こういちを見るゆうすけ。スウラン ( !! )こういち 「 ・・・・ 」ゆうすけ 「何しに向かっているんだろ、やつら・・・・ 偶然や、たまたまそっち方面に・・・なのか、それとも・・・」こういち 「クンナ、ありがとう。 報告を確かに受けたってじっちゃんに伝えて。」クンナ 「なんのことがわからんが、分った。」 再び来た道を戻りだすクンナ。スウラン 「竹林山って、[魔物の住む山]と言われている山のことか?」ゆうすけ 「あぁ、おれも館長様から聞いたよ。 魔物やら、部族やら色々と言われているらしいが、大竹林寺の連中って ことだ。 その話、よく知ってるな。」スウラン 「スウラン住んでた村、その近く。 小さいころに[魔物の住む山]と教わった。 近づくなと。」こういち 「そこに何故やつらが・・・・」ゆうすけ 「今はわからん・・・。 もう少し情報を集めなきゃ。」第210話 伝説が動く へ(火の無いところに煙は立たないというからな) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年09月05日
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.~ブルーガー 「ギョッキ、あの間に現れるという山、 そこまでの道順を調べる先遣隊を数人向けろ。」チョウ・ギョッキ 「はっ。」ブルーガー 「そしてここ。 ここは宿舎であって、戦(いくさ)用の砦ではない。 外部の攻撃からは無防備だ。 周りの巡回を交代で行わせろ。」チョウ・ギョッキ 「かしこまりましたっ!」 ブルーガーの部屋から飛び出していくギョッキ。テイ・チョンミン 「急に・・・どうされた?」ブルーガー 「うむ、我々は既に[石]を守る部族に監視されているのかもしれない。 何かいやな予感がする。」グ・リョクコウ 「昨夜と今朝の者が・・・ですかな・・・。」ブルーガー 「彼らがズバリ・・・かどうかはまだ分らん。 が、こんな人里離れた僻地において、既に我々以外の人間に複数遭っている。 偶然と取るよりも、[石]を探す上での必然とするならば、 その幻とされる部族への関心を怠らないことが懸命だと考える。 何より、白骨死体が見つかっている。 噂の一部が現実だった証だ。」グ・リョクコウ 「確かに・・・。」ブルーガー 「ただ・・・ 既に出会った二人。 あの者達も只者ではないようだ。 その部族に出会ったのであれば、その能力を調べるのも我々の役目である。」テイ・チョンミン 「・・・やつらが・・・かもってことかい・・・。」グ・リョクコウ 「幻とは言え、やつらのお膝元。 プルーガー様のおっしゃる通りじゃな・・・。 [魔物の住む山]じゃからな・・・・」~~ ~~ ~~ えらい見幕で施設に戻ったザウバー、手にしていた戦闘員を 出迎えに立ってきたクラウスに向かって投げつけたっ!ザウバー 「なんだあのくそ坊主はっ! 」 彡シュっ バサっクラウス 「どうした、雲行きが怪しいではないか・・・・。」 がっちりとキャッチしたままその場に落とすクラウス。 ドサっザウバー 「どうもこうもねぇっ! その試合の主役さんには連絡が取れないとぬかす。 逢わせないつもりかもしれん。」クラウス 「その試合に出りゃいいことだろう。」ザウバー 「次は来年だとよ。」クラウス 「そりゃまたえらく先だな・・・・。」ザウバー 「それより戦闘員がこの様だ。」 クラウスの後ろからスっと現れるリーダー。黒鼠 リーダー 「彼ら大少林寺の武僧とは言え、異人、スペック-1相手に、 そこまで力がある者はおりませんな。 もしかすると、過日、私どもが町で出会った者かもしれません。 危うい戦いをした者がおりましたから。」ザウバー 「ところが今日はどうだ、 なんとこのおれ様が屈したのさ・・・・くそ坊主めが。」黒鼠 リーダー 「な、なんですとっ!」クラウス 「お前までもかっ!」ザウバー 「あぁ、洒落になんねぇな。」クラウス 「そりゃ雲行きも怪しくもなる訳だ。」ザウバー 「なんか派手な・・・・金と赤い羽織物を着たじじいだった。」黒鼠 リーダー 「匠人と呼ばれる坊さんです。 武僧上がりの坊さんもいます。 各房長だった者達ですが・・・・。 今、大少林寺には、総本山対極試合の枠は1名分と聞いております。 今年出場したのは、確か師範の秦 岱明(しん たいめい)という者。 匠人からではございません。」ザウバー 「やはりあの男が出場者であったか。 だが、その師範がおれとやると言い出した後、順番がダメだと。 まず末席の自分からだと名乗り出たのがそのじじいだ。」黒鼠 リーダー 「しかし、今実力があるものが大会に出場します。年齢に関係なく。」ザウバー 「誰が出場者でも構わんっ! おれは、そのじじいにやられたんだっ!」クラウス 「見たところ、コテンパンに・・・ではなさそうだが・・・・。」ザウバー 「そこまではやられん。 じじいだけに打撃は大したことがないんだが、倒しても倒しても起き上がって きやがった。 おれの攻撃の方が手数は多かった。 だが、殴って蹴った俺の手足が腫れてきやがった・・・・。 なんか魔法でも使ったかのように・・・・。 そして最後は、横っ腹が痛くて体が言うことを効かなくなっちまって・・・」 その場にゴロンと寝転がり、大の字になるザウバー。黒鼠 リーダー 「ザウバー様程の実力者にそこまで太刀打ち出来るものがいるとは思えません。 その金・赤の羽織物を着ていた者、実はその者が総本山対極試合の主役 だったのでは? と思いたくなります。」クラウス 「なにっ!」ザウバー 「だが、その主役ってのはじじいなのか・・・?」黒鼠 リーダー 「いえ・・・・。 若者だと聞いております。」ザウバー 「あのじじいにそこまで実力があるとは思えんわ。 実は知られていない拳法か魔法をあの大少林寺ってとこは、 持っているんじゃねぇのか?」黒鼠 リーダー 「さ・・・さぁ・・・。」ザウバー 「潰す・・・あいつら・・・ ぶっ潰してやるぜっ! 」 腹が煮えくり返る思いで怒鳴り散らすザウバー。クラウス 「おいおい、今はそんな暇ないぜ。 どうしてもってんなら、こういちとそのじいさんを戦わせる方法でも 考えるんだな。」ザウバー 「 ・・・・ 」 大の字のザウバーを残し、施設に戻っていくクラウスとリーダー。 そこへ、隣の研究棟からニース博士がザウバーに向かって歩いてきた。ニース博士 「ザウバー、ちょっといいかね?」ザウバー 「どうしたい、博士。」ニース博士 「例のDNA、もう少しで目処がつきそうだよ。」 身体を急に起こすザウバー。ザウバー 「おぉ、吉報じゃねぇか。 それで・・・?」ニース博士 「あぁ、注射一本でスペック化出来る技術はもうそこまで来ている。 それとの融合が出来れば完成だよ。 だが、まだもう少し時間が必要だな。」ザウバー 「おぉ、待ってるぜっ! 頼むぜ博士。 誰にも内緒だぜ。」ニース博士 「大丈夫、洩れようがない。 実研究は私が直接行っているからな。 他の者は何も知らんよ。」 深くうなづくザウバーであった。~~ ~~ ~~第209話 調査隊 12 へ(だから同じじゃないよ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。
2007年09月03日
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