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神戸トアロードのアトリエ苺さんで開かれているきのこ展を覗いてきた。「なぜ今、きのこだろう」という思いもあって、不思議な気持ちで訪ねたのだが、そこはきのこを知り染めて誰もが感じる初々しい熱情が感じられる作品で満たされていた。 作家の今別府祥子さんは不在だったが、学生時代に図書館でベニテングタケを見てこの世界にのめりこんでいったという。 私のきのこ初心の時代の感動がそのまま伝わってくる個展であった。 展示された作品群の中では、とりわけ、この黒地に白で描かれた絵画作品がきのこの本意を伝えていると感じて印象に残った。この作品あたりから今別府さんのきのこをめぐる新しい旅路が展けてくると思った。 それとこのテキスタイル風のプリント。きのこは陰陽図が示すような、らせん世界のシンボルであり、ヨーロッパ古層文化を代表するケルトの無限増殖を彷彿させるシンボルでもある。そんなきのこへの熱いまなざしから導き出された作家の無意識がここには見られた。 まだ若い作家さんだと聞くので、学生時代にきのこと出会ったしあわせは、歳を重ねていくにつれ実感されることと思う。この初心を忘れずにこれからの人生、歩みつづけてもらいたいと祈る。 月のしずくの近号をプレゼントしてきたので、またいつの日かムックきのこの旅でお会いできるのを楽しみにしている。
2018年02月25日
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わが国で国家レベルで急速に進行している深刻な事態を生物の基本的生命権の立場から緊急特集を同時掲載して、14号まもなく御手許に。 第一特集は暦の文化。そして緊急特集は「政治嫌いではすまされない今の日本」です。戦後73年目の昭和の日を迎えるにあたって、私たち市民が最低限知るべき権利を奪われていることを痛感しており、ここに私の想いを述べています。 私は、暴走しはじめた諸制度(制度とは制度であるかぎり権力装置です)というシステムに対して、どんなに非力でも、たった一人でも、対抗できる手段として、芸術、文化、文学、哲学、宗教、生き物愛好会など、あらゆる非制度的な活動を通じてゆるやかに防衛戦線を張っていかなければならないと考えてきました。その活動の始まりの1歩が「月のしずく」第14号です。どうぞご高覧の上、それぞれがご自分の立ち位置から少しでも多くの人に今進行している深刻な事態をお伝えくださいますようお願いいたします。 日本文化の基層は陰陽道であり、我が国には朝鮮半島経由でやってきた仏教がその役割を担ったという私見の巻頭言とINDEX、そして編集後記を以下に抜粋しておきます。 巻頭の言葉 古代人は、脅威的な自然のふるまいや病をもたらすものの背後にはそれらを司る神がいると考え、神と交流することによって自然の動向を事前に察知し、神の力を借りてそれらを操作する技術(神憑りと占い)を磨いていきます。いわゆるシャーマニズムです。しかし、それらの技術は素朴で断片的でしかなかったため、この世界を原理的・構造的に把握し、その原理に基づいてより包括的に世界を把握する体系を求めはじめます。古代文明はその探求の精華でした。 中国では世界を陰陽の2元に還元し、それらは四象という4元に展開、そこからさらに森羅zgk万象を構成する8つの気の状態、すなわち8卦(か)へと展開する易の思想を生み出します。これらとは別に万物・万象を「木火土金水」という5つの気の働き、すなわち「五行」に還元する思想が段階的に生み出され、この五行の思想に陰陽八卦が結びつき陰陽道は道教として大成されました。この膨大なアナロジー(相同)の凡愚の体系ともいえる陰陽・八卦・五行の思想は世界帝国・中国の最先端の科学として、我が国の王権を支える必須の魔術として朝鮮半島経由で大挙して押し寄せます。その担い手が面白いことに我が国では仏教僧であったことが重要です。暦という言葉は「日(か)読み」(声を出して日を数えること)に由来します。そして、日を知る人が「聖」(ひじり)と呼ばれ、自然の原理体系である暦を支配することが王権を掌握する者となったのです。 INDEX巻頭の言葉 1知っているようで知らない暦のはなし 2日本的魔術(マジック)の歴史と暦 3 暦雑感 茶屋町一郎 4安達ひろみの世界 ムラサキシメジ 5隠された日本支配の構造 ぼうびなつこ4コマ漫画 6政治嫌いできすまされない今の日本戦後73年目の真実 7あやおちゃんの 食の自然暦 奥村彪生 8欲望の民主主義かってない分断の危機を乗り越えるために 10致命的な「種子法」廃止!! それがもたらす深刻な事態 11きのこクラブの春の旅 新刊紹介「発酵の科学」 12 編集後記 ★この2月17日、鯨問題で取り上げた『ビハインド・ザ・コーヴ』の八木景子さんが、ロンドン国際映画製作者祭で長編ドキュメンタリー部門・最優秀監督賞を受賞しました。おめでとうございます。 ★日本のコメ農家への補助金が今年から打ち切られます。競争力強化の名のもとに、農協解体に続き農業を工業化する規制改革が破壊的なスピードで進行しています。緊急特集しています。
2018年02月23日
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弘仁寺からは、天理と奈良東大寺を南北につなぐ県道(上ッ道山の辺の道)をとり、北へ30分ほど歩くとこんもりした竹林で覆われた小山がみえてきます。近づくにつれ、山全体が稲荷の森的な雰囲気が漂い始めます。まずは最初の稲荷神社に詣で、やや東へ辿ったところにある赤鳥居をくぐり、竹林の森を北へ進んでいくと神社に出ます。ここは、山全体が神の域のような設定です。さらに進むと掃除の行き届いた参道に出ます。そこが円照寺です。途中こんな立派な神社もありました。奥へ奥へと竹林の中の道は続きます。 円照寺は後水尾天皇第一皇女・梅宮様が仏頂国師を師として22歳で出家され、翌年(寛永18年・1641年)京都の修学院に同名の寺を創建、深如海院宮大通文智公主となられます。 寛文9(1669)年、後水尾天皇の中宮・東福門院の篤志によって将軍家から寺領300石を寄進せられ、この静寂の地に禅苑を開基されたと伝えられています。臨済宗の寺院で通称・山村御殿と呼ばれ親しまれてきました。以来第6世・伏見宮文秀女王殿下まで門跡寺院として法灯を継いでこられました。 開山の公主は、母の菩提のため毎年華花会を開かれたので、その伝統により華道山村御流家元として知られています。 そのせいで禅寺というより華道会館のようなたたずまいです。 しかし、荒れ果てた竹林の奥に、突然こんな広大で瀟洒な寺域が出現したのには驚きました。非公開寺院のため、トイレを借りるにとどまりましたが、生垣の椿がとても美しい寺でした。 山門を出て竹林の道を戻らずに長い参道を下り県道に出たところにバス停がありました。助平心を起こして当初立ち寄らずにおこうと思っていた当寺に立ち寄ったおかげで、これから1時間余りかけてとぼとぼと疲れた足を引きずってJR帯解駅へ戻る必要がなくなりました。まもなく市バスが到着。近鉄奈良駅まで車上の人となり、めでたしめでたしのフィナーレでした。
2018年02月20日
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弘法大師が早暁奈良を発ち高野へ向かう途中、夜明けの空に明星が落ちるのを仰ぎ見て、ここに明星王子の本地仏・虚空蔵菩薩の像を安置したと伝えられている。 虚空蔵菩薩は明星の応化。虚空蔵菩薩求聞持法で大悟した空海にまつわる逸話から生まれた伝承であろう。 この辺りは古代名族の和邇氏や小野氏、春日氏、柿本氏らの本拠地のあったところ。上ッ道・山の辺の東方の小山は如意山とよばれその山ふところに弘仁寺はある。下ッ道山の辺の道は人足が絶えないが、それでも寺院に立ち寄る人は少ない。ここは、十三詣り以外にはおとなう人とてなく、人の気配の途絶えたとても素晴らしい寺域が広がっている。私たちにとっては得難い空間だが、それが住職には不満なのであろうか。質問の度に愚痴が漏れ聞こえた。 本堂には秘仏の虚空蔵菩薩。明星王子。天部立像。不動明王などが安置。 本堂脇の明星堂のびんずる様 明星堂の横から虚空蔵山(如意山)への道が続いているので、折角だからと登り始めると途中で途絶えてけものみちとなる。そのけものみちで出会った完全に近い野獣の頭蓋骨。シカと思ったがイヌかもしれない。確認するのを忘れたので、とうの昔に絶滅した日本狼にしておこう。画伯が素晴らしい作品の素材と大喜び。 荒廃のきわみの虚空蔵山頂上はさびれた旗竿が一基あるのみで、明星の落ちた痕跡などあるはずもなく、すごすごと降りるのみ。寺院コミュニティの崩壊がありありと感じられわびしい。 素晴らしい寺域にめぐまれているのにいささか惜しいと感じた。 寺を出て北へ下ると奥の院らしきものがあった。ここは講中の人たちがお祀りしているのだろうか、人の手が入っていた。 今回の旅では、正暦寺がもっとも心に残った。発酵文化発祥の地ということもあろうが、なんといっても寺院を包む空気が素晴らしい。また訪ねたいと思ったことである。 ここでムックきのこクラブの如月の旅は終わりになるはずだったが、助平心が起こって門跡寺院で境内には入れないとの触れ込みのある円照寺にも足を伸ばすことにした。
2018年02月18日
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ルクセンブルグのオーガニックたばこの「Che」(チェ)は、エルネスト・チェ・ゲバラをデザインしたたばこです。チェ・ゲバラ大好き人間で会員の桧山真一さんがグリーンボックスのたばこを持参してみんなにふるまってくれたことでその存在を知りました。 全部で4種類。写真右のブラックボックスはSTRONGでタール9mg・ニコチン0.9mg。左のレッドボックスはLIGHTでタール7mg・ニコチン0.7mg。ほかにグリーンボックスのメンソールとホワイトボックスのULTRA LIGHTがありタール3mg・ニコチン0.3mgです。キューバの無添加・無香料葉のみを使用。フィルターも天然ヤシのチャコールフィルターで、しかもうまい。 喫煙は犯罪同様の扱いにされる昨今ですが、毛嫌いせずにたまにはくゆらしましょう。耽溺することなく嗜むならたばこも酒もよき友達です。ちなみに僕は1週間に数本程度。酒宴の席では興に乗じて3~4本。しかし、喫煙を習慣化することは決してありません。けむいだけですから。 でも、喫煙習慣を知らずして人生を語るなと言いたいのをじっとこらえている今日この頃。 ついこの前なんか、朝の電車で時折一緒になる可愛い女の子に声かけただけで、痴漢同然の扱いを受けました。今では事務仕事中にぼんやり考え事をしていたら、じっと私を見ていたとセクハラ騒ぎになったとか会社勤めの人から聞きました。住みにくくなりましたなぁ。この世界!!。
2018年02月17日
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北部・山辺の道の脇にある正暦寺、弘仁寺、そして円照寺は、年次行事のないときはひっそりとしずもり返っている。そんな寺をつなぐ道をめっぽう寒い北風にあおられながら歩きます。この地の石仏は種字石仏が多く、密教系の修験の人たちが行き来したことが伝わってきます。鼻欠け地蔵尊 鼻だけではなくお顔がそがれていました。御気の毒。 しかし、ものは考えようで、僕のように顔あるばかりに苦労の絶えない身分より良いか!?。 深紅の実が美しい南天浄土の正暦寺を抜けると、そこはかとなく香を漂わせている蝋梅がそこここの農家の庭に、あぜ道に。 虚空蔵山(右端)への道はこの先右へ。左は天理・石上神社へと続きます。 風が小熄みになったところでお昼に。画伯持参のきんばいかを抽出し、ブランデーで割った果実酒。日にかざすとワインレッドの美しい色彩を湛えています。含むとブランデー。 本日は、常連のメンバーたちが風邪でバタバタ倒れたこともあり、風邪対策。画伯のキンバイカの果実酒。極東地方のウス―リー地方のバリザン(薬用酒)。加えて、僕が今ぞっこん参っている、けしからんうまさのコリコリホルモン。野田阪神で見つけましたが、広島の名産らしいです。 ホルモン、鶏肉のたぐいのまったくダメな画伯も試食。 さて、腹が満たされたら酩酊気分で嵯峨天皇・弘法大師ゆかりの弘仁寺へといざ参ろうぞ。
2018年02月14日
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奈良中心地からわずか8kmという地にありながら、菩提仙川の清冽な流れの傍らにひっそりとたたずむ悟りの山=菩提山・正暦寺。私のがむしゃらな旅路の果てに、そして新しい旅のはじまりに、この隠れ里の趣きのある山寺に行き当たった機縁をとても喜んでいます。 発酵文化の私たちの安息の地として折々たずねましょう。 冬季には見事な南天で満たされる寺域を貫き流れる菩提仙川の流れ。この地の別称「錦の里」のもみぢの季節は言うまでもなく、桜の季節も素晴らしいといいます。 平重衡の南都焼き討ち以来、幾度かの再建にもかかわらず、現在では小高い地にある本殿と鐘楼堂、数寄屋風建築こけら葺き屋根の福寿院客殿のみが残されています。 しかし、この地は寺院には珍しく天部の仏や鎮守の神にささげる清酒を自家製造する「僧坊酒」造りの寺として清酒づくりの伝統を今に伝えてきました。 往時、この寺では、仕込みを3回に分けて行う「三段仕込み」、麹と掛け米の両方に白米を使用する「諸白(もろはく)造り」、酒母の原型である「菩提酛(ぼだいもと)造り」、そして夏場の腐敗を防ぐための火入れ作業など、近代醸造法の基礎となる酒造技術が確立されていたといわれます。 それが現在、「南都諸白」に受け継がれたがゆえに、日本酒発祥の地とされているのです。 今でも毎年の1月、境内で酒母(しゅぼ)の仕込みが行われ、「奈良県菩提酛による清酒製造研究会」に所属する県下の蔵元さんがその酒母を持ち帰り、清酒づくりを続けています。(写真上) 京・狩野3代目、狩野永納の描く板襖画、庭園に面した欄間絵が残り、借景をほしいままにする庭園も見事なものです。 本堂は石段を昇った小高い丘の上にあり、鐘楼は僕のような音好きの不届き者に静寂が破られないように撞木の綱は外されていました。 本尊の薬師如来像が安置される本堂。 汲みてみよ瑠璃の御壺の薬師水 諸病を除く清き誓いを (大和北部88ケ所霊場 第73番正暦寺御詠歌)本堂脇の石龕には三尊像が刻まれていました。また、この広場では、老いてなお色香をかすかに漂わせているコガネニカワタケ Tremella mesenterica が出迎えてくれました。
2018年02月13日
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目覚めると曇り空。と思いきや、霧でした。 駅頭に立つ頃には、雲間から太陽が「夜明けの歌」を歌っています。 生物多様性世界の真の実現に向けて、活動を重ねてきたムックきのこクラブの今年の活動は、とりわけ重要です。 夫々が個性化を益々洗練させながら、右でも左でもなく、ましてや上でも下でもない、生き物の基本的生命権を唯一の思想的根拠とし、ゆるやかにつながるための最初の一歩の年なのです。 「不揃いこそが美しい」これが野山のきのこたちが全身で訴え続けてきた私たちへのメッセージ。それを焦らずしっかりと形にしてことが私の使命と考えています。 祭日の今日もJR桜井線・帯解駅は閑散としていましたが、駅北の帯解寺まで来るとものすごい人だかり。今日は戌の日の腹帯の日だそうで、ガードマンまで出る物々しさ。 このようなおしゃれな帯を求める人、安産のお礼に返還がてらお参りする人がいつもは静かな境内にあふれているのです。 この如月の2月が出産予定ののぞむくん・アリンコちゃんご夫妻のために、「ワンちゃんの安産お守り」と「帯解地黄煎飴」を買い求めてきました。明日早速送ります。 境内にはさまざまなモニュメント・歌碑・おいなりさんなどなど、所せましと建て込んでいます。やっと一息ついた帯解寺門前の構え。 戌の日の稼ぎ時のため、本日は帯解地蔵の拝観はままなりませんでした。 さて、この帯解寺での目的を果たしたところで、本堂前の御前立?!のお地蔵さまに合掌。 いよいよ、発酵文化にゆかりある日本酒発祥の地。菩提仙川の奥にある正暦寺へと、いざ、しゅっぱ~つ!!。
2018年02月11日
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今日は一日冷たい雨がしとしとと降り続けました。時折濡れながら仕事する羽目になりましたが、自動車の暖房で手を暖め、あたため、しながらなんとかこなしてきました。野田でみつけたといってこりこりホルモンをもらいました。これはいけます。食べるとやめられなくなるいい塩味加減。 明日は晴れるといいね。みんなにこりこりホルモン試食してもらうため持参、帯解寺にお参りしてきます。 写真は嵯峨野のモダン地蔵尊。
2018年02月10日
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桔梗の五芒星の紋所・安倍晴明で一躍有名になった陰陽道だが、今、暦との兼ね合いで調べているが、興味がつきない。陰陽五行と暦を制する者が世界を制するとして、我が国の知識層は古代より競ってこのアナロジーの体系を取り入れた。日本文化の基層のなすものだとあらためて感じ入っている次第だ。こちらも月のしずく次号で触れてみたい。
2018年02月08日
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書店で定期購読している『月間日本』2月号を開いて唖然としました。我が国の主食であるおコメの自由化のために民間企業の参入を阻害しているとして種子法(主要農作物種子法)が2017年ひそかに廃止されました。この廃止法案とセットで成立した農業競争力強化支援法案では「これまで公的試験研究機関が有する種苗の生産に関する知見を民間事業所へ提供することを促進する」とあります。 2018年4月から日本の農業をグローバル化の波から守ってきた「種子法」が廃止され、300品種以上ある日本のお米が民間企業の手にわたり、公的な財産であった種子が私企業の私物化されるということです。この中には海外企業も含まれ、遺伝子組み換え農業を推進してきたモンサントが今か今かと手ぐすね引いて待っているのです。 それだけでなく、1年限りで収穫された種もみを使用できないハイブリッド種子を毎年買わされることになり、農業が完全にアメリカや大企業に従属させられることにもつながっていきます。日本のおコメを「安心・安全」という見地からではなく「儲かるかどうか」の基準で取捨選択される時代がはじまるということです。 農業の担い手を農家から企業に置き換え、農業を工業化する最初で究極の一歩が「種子法」廃止だと思います。 生き物愛好家、生き物の中でもきわめて特殊な生物であるきのこ愛好家の私たちは、はみだし生物のきのこの視点から見るとこれがいかに恐ろしい計画のはじまりかがよく分かります。 一般の市民が知らされないままにどんどん改悪法案が生まれ、命の防波堤となっている法案が廃されていくこの国に未来はあるのかとさすがに脳天気な私でも真剣に思ってしまいます。 『月のしずく』会員にはまもなく出来上がる14号で伝えますが、じっとしてはいられなくこのページのヴィジターにも併せてお知らせすることにいたします。 詳しくは「月間日本」2018年2月号。さらに同社の臨時増刊『日本のお米が消える』をお読みください。廃止されてからでも遅くはない対処法までがつづられています。
2018年02月07日
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立春も過ぎ、いよいよ追い詰められた冬将軍がゲリラ的に猛攻をかける季節に突入。 しかし、蝋梅は狼狽しながらも顔を出し、ツバキノキンカクチャワンタケはまだしも、日なたでは椿も必死で花を開いているだろう。そんな小さな春を探して、徒歩では奈良でも最高に不便な山寺に出向くことにする。ここを選んだ理由はただひとつ。京終(きょうばて)のさらに向こうの帯解(おびどけ)という艶な名をもつ寺のことがずっと気がかりだったからである。 帯解寺はJR同名駅前なので問題ないが、せっかくかの地を訪ねるのだったらと持ち前の貧乏性を発揮して、かなり不便な天理市との境の弘仁寺とそこからさらに山深い正暦寺の二寺を制覇しようと思い立ちました。 帯解寺で心の準備をし、駅からタクシーに分乗して最遠の地まで行き、そこから舞い戻ることにしますが、それでも延々と歩き続ける旅となりますのでちょっと覚悟の上お出ましください。 ムックきのこの旅は行き当たりばったり、気の向くまま、足の向かうままの旅。下見をすれば旅の醍醐味の半分は失せてしまうので、集まった誰もがはじめて足を踏み入れる土地ばかり。参加者は苦労しますが、それでも生還できたときの喜びに優るものはなく、そんな旅を楽しむ人たちによって続けられてきました。しかし、道を間違えてブーイングがでないように、マダラのおっさんが必死のパッチでみんなの倍ほど駆け回ってルートを確かめていることでなんとか反乱も起こらずにきています。「途中離脱もOK」とうたっていますが、途中離脱するとそれこそ帰れなくなりますから一旦乗ってしまったらトコトン一緒に行動するしかない旅が多いのも事実でした。藪漕ぎしたり、40キロも歩き倒して暗くなってから辺鄙な単線鉄道駅に辿り着いたりとか。だから途中で休憩の度に盃を交わすのかもしれません。 しかし、昔の人たちはそんな風に旅をしてきましたので、考えてみれば旅というものの本意を地で言っているだけのことかもしれませんね。 そんなことですから、みだらマダラのおっさんがくたばるまで、そこそこちょっと背伸びの旅が続けられていくことでしょう。 帯解寺は183cmの地蔵菩薩半跏像がご本尊。腹に結び紐がついていることから腹帯地蔵と呼ばれ、安産祈願のお地蔵さまということになってます。 いよいよ臨月間近い山ガール・ありんこちゃんのためにみんなで祈ってきましょう。 今回、最遠の寺・正暦寺(しょうりゃくじ)の脇を流れる菩提仙川の清流はその珠のような水から日本酒が作られ日本酒発祥の地と言われています。 寺そのものは度々の兵火で焼失し、今は福寿院一院を残すのみらしいです。しかし、その先の山の上に本堂と鐘楼が残っているらしいのです。この鐘楼こそがマダラのお目当てでぇす。 続いて天理市との境の虚空蔵山の山腹にある弘仁寺。本尊が空海とゆかりの深い虚空蔵菩薩というから、やはり行かねばならない寺のひとつなのでぇす。明星が落ちた霊山に嵯峨天皇が勅して建立したという由緒ある寺です。ここにも鐘楼はあるかな?!。それが問題です。 さあ、もう行ったつもりになってきたらこの旅は成功です。 この11日、建国記念日の日曜日、どうぞお出ましあれ。
2018年02月06日
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風の冷たい午後、大阪港の荒波がみたくなって仕事の移動の間にホット・コーヒー片手に車で埠頭へ行ってお昼を摂った。ひゅるる、ひゅるひゅると風が冷たいので車の中でカツサンドを頬張り、立ち去る前にパチリ。 身を切るような風に鳩たちも今日はバスケットボールのように丸くなって仮眠状態だ。♪~ソーダ水の中を~♪♪~貨物船が通る~♪ ユーミンのようなおしゃれな光景は望めないが、港はいつ来てもいい。 続いて、大阪市内を抜け北上。向かった箕面から伊丹方面は風花が舞い、雪雲が山のかなたに待機中。 立春すぎはいつもこんな日々がしばらく続く。 春のありがたさを倍増するために・・・。
2018年02月05日
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名前が同じなばかりに柴咲コウさんのシングルレコードには度々お世話になります この4月の昭和の日の異民族慰霊祭に向けた月のしずく第14号がまもなく編集作業に入ります。 今、岐路に立つ日本の行方に暗雲が立ち込めています。 生き物愛好家にとって無視できない法案がこの4月廃止されるのです。主要農作物種子法(いわゆる種子法)です。 2016年2月批准のTPP協定の一連の流れなのですが、ここには日本の農作物の明日にとって見逃すことのできない大変な落とし穴があります。詳しくは月刊『日本』2月号所収の「日本のおコメが消える」をご覧ください。とりわけ元農林水産大臣山田正彦氏の「日本の農業はモンサントに支配される」は重要です。 すでに法の網の盲点をかいくぐって日本の食卓にのぼりつづけてきた遺伝子組み換え作物の自由化が歯止めがつかない状態になってしまいます。とりわけモンサントのGM(遺伝子組み換え)作物がこの法案廃止を手ぐすね引いて待っている状態が今です。日本の食品安全委員会はすでに「GM食品は安全である」と明言していますので大変です。しかし、国民のほとんどがことの重大さを知らされないまま政府のなすがままに決定されていっています。不本意ながら「月のしずく」第14号は小特集は我が国の文化の骨格を形成してきた「暦の文化」ですが、加えて「政治嫌いではすまされない今の日本」を特集します。 古代より連綿と築いてきた先人の知恵としての暦の文化と、現在の列島弧の対比させたいと考えています。 僕の苦手な分野の編集作業となりますが、なんとかかんとかこなしてしまうつもりです。乞うご期待。
2018年02月04日
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如月は椿のきれいな季節だが、今年はまだ美しいと思える椿にお目にかかっていない。 町は節分の恵方巻で異様ににぎわっている。 明日はいよいよ春立つ日。この時節になると寒さが身にこたえる。体が春先モードを先取りしてしまっているからだろう。 しかし、昔に比べると冬はずいぶんとしのぎやすくなっている。 寒さの苦手な僕には過ごしやすいが、農事に携わる者にとっては年々大変になっていることだろう。
2018年02月03日
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今、新書が面白い。残された余生のすべてを費やしても読み切れない量の本を抱えながらも、2日に1度は電車を待つ少しの時間、駅書店の新書棚をチェックする。ほぼ、毎日新刊が出ていて、しかも私の現代の関心事にビシバシ、コミットしてくるのだ。従来の手垢にまみれたテーマをあたらしい切り口で配列し直し、再構成して生まれてくる新書は、この錆びついた僕の頭の整理にもってこいなのだ。そしてついつい買ってしまう。しかし、あまたある蔵書とは異なり、ほぼ1日で読み切り、必要ならメモをとっても2~3日で完結する手軽さがなんともいえない。今の僕は、「新書マニア」。こんな言葉がふさわしいかもしれない。
2018年02月01日
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