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青龍寺でいちばん印象深く心に刻まれたものは、この本堂前に置かれた錆びつき、凍てついた香炉だった。 ここから凍てついた氷の道に雪がしこたま乗った山道を、指先と膝の可動性を最大限活かして駆け下り、八瀬にたどりついたときはさすがにホッとしました。 八瀬のような洛中から離れた処にもこれだけのおびただしい無縁石仏が集められていて、庶民の満たされなかった悲願の数々を思い起こさせるに十分だ。 古代のかまぶろ跡を今に残すかま風呂温泉旅館まで来るとケーブル比叡山口の八瀬駅は近いと思いきやここからまだまだ徒歩を強いられました。 さて、僕の2018年の正月は、昨2017年正月の新黒谷・金戒光明寺に続き、この比叡山別所・黒谷の青龍寺詣でで終わり、いよいよ新しい課題に向けてスタートする機運をつかんできました。 いよいよ、戦後第73年目の異民族慰霊祭に向けて、深く静かに、常にちょっと背伸びして、できるところから少しずつ前へ進めていきましょう。
2018年01月31日
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弁慶にない堂の常行堂 古代の漆技法に魅せられた自称・漆かぶれの浦元さんから漆部氏(ぬりべし)と良弁の関係についておたずねしていたら、昨日「南都佛教」の研究誌から「漆部氏と良弁について」ほか良弁関連の抜き刷りをいろいろ贈っていただいた。筒井英俊氏の「良弁と漆部氏」と堀池春峰氏の「金鍾寺私考」はその要約を持っていて、イメージづくりに役立ててきたが、原典は持ち合わせていなかったので、とてもありがたい。今日はそれらの細部をむしゃぶるように読みふけっている。 良弁に関する記事というものは99%までが伝承の中でのみ語られてきたので、正攻法での詰めは到底のぞめない。それで、これまで彼をどのように扱うかについてずいぶん悩んできた。(そう、極楽とんぼに見えても人並みに悩みはあるのだよ) 二日前の比叡山の雪中の行ったり来たりの道中は、「今の僕そのままだな」と苦笑したものだった。 まもなく突破口がみつかるのかどうかはなはだ心もとないが、とにかく粘菌のようにネバネバ・ギブアップとこだわり続けておれば、いつかはこのくたびれ坊主にも光明が差し込むのではと思い試行錯誤の日々を続けている。 ただ、良弁から法然まで、あえかながら強靭な一縷の糸は「秦氏」というキーワードでつながっている。僕の「きのこ目の日本史」は、古代最大の幻の興産民・秦氏をかくし味にした物語であることだけは確かである。 しかし、こうして格闘しているとやすやすと自身の思いのたけを言葉にしている作家たちがうらやましくてならない。つくづく馬齢を重ねるだけの人生を歩んできた自身の能力の無さに打ちひしがれ、自分が卑小に見えて仕方がない。 卑小を飛翔にかえる決定的な瞬間とは何か。模索の日々が続く。弁慶にない堂の法華堂(この2堂が左端にかいま見えるわたり廊下でつながっている)
2018年01月30日
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坂本のケーブルカーより琵琶湖の竹生島を望む 比叡山にはムックきのこクラブの旅で3度、個人で5度余り登り、歴史とキノコ世界の交差点として思索を重ねてきたが、法然が善導の専修念仏思想に出会い開眼した比叡山最大の難所・黒谷の青龍寺は訪ねたことがなかった。しかも雪中である。この旅は、ここ数年来、法然の御忌1月27日の前後にこそ訪ねようと思い描いてきたことで、寒波到来の報に忌日の翌日の日曜日、いよいよ時満ちたりと即決したのである。伝法院 まずは西塔を巡拝して行者道を黒谷に向かうことにする。 西塔は伝法院よりはじまる。 ここから谷へ下ると伝教大師最澄の御廟所の浄土院がある。比叡山でもっとも清浄な聖域である。浄土院(最澄御廟所) 浄土院の脇の石垣には伝教大師を守るかのように繁茂する地衣類と氷雪の結晶たち。 さらに進むと渡り廊下が天秤状であることから弁慶が担ったという「にない堂」の伝承の残る法華堂・常行堂。その奥には恵亮堂があり、転法輪の紋所が際立つ釈迦堂がある。弁慶担い堂の渡り廊下恵亮堂転法輪堂(釈迦堂) ここで、お焼香を捧げ、香りの良い「叡山香」を購入し、黒谷の様子を聞くと、「住職がいないといけないから」と電話を入れていただいた。青龍寺からは「雪がふかく、とりわけ山門までの石段が凍っているので慎重においでください」とのこと。ご親切な釈迦堂の尼のご住職に感謝。左の樹木の向こうにかいま見えるのは琵琶湖 その釈迦堂の裏山が西塔でもっとも僕の好きな香炉ケ丘があり、鎌倉時代から思惟を重ねてきた弥勒石造がある。ここで持参のコーヒを焙てて昼の小休止。香炉ケ丘の弥勒石像(僕はこの石像こそが比叡山の要石と考えている) さて、楽ちんの雪中登山はここまで。ここからが大変でした。黒谷道へ降りる取っつきが見つからず、峰道レストランまでのドライブウェイを行ったり来たり。瑠璃堂(堂名から推察するにおそらく薬師如来をお祀りしているのだろう) ようやく行者道をみつけ瑠璃堂まで下る。 しかし、ここから先は道が途絶えている。あれれ、ぎょぎょぎょ。以前はこのまま進めば青龍寺にいたる道が通じていたはずだったのだが。致し方ない。 ふたたび奥比叡ドライブウェイに戻り、すっかりなじみのコースとなった横川方面へ歩き、峰道レストランを超えて50mほど歩いたところに新道を発見。ようやくみつけた青龍寺への新道(険しいながら車道だ) そこからひたすら下ること30分。真盛上人供養塔に差し掛かると青龍寺が見えてきた。法然を慕った真盛上人供養塔青龍寺山門 しかし、鎌倉時代、今よりもっと寒い冬が常だったと容易に想像できるが、よくぞこんなところに籠って四半世紀近くも修行されたものだ。天皇家の秘密軍団・八瀬童子発祥の地の八瀬からも、比叡山上の伽藍群、そしてきのこ形の墓石の元三大師・良源の横川からも遠いこの地で。青龍寺本堂 鳴り物好きな僕にはうれしい「ご自由にお撞きください」とある梵鐘をついて楽しんでいると知恩院青龍寺係の山田大輔氏が本堂から顔を出し堂内に招き入れてくれた。 青龍寺は、便利きわまりない現代でも、隔世の感ある別天地。「訪い来る人はあるのですか」と尋ねると、「登山客は素通り。ただ、二十五霊場の一つなので、発心を起こして朱印をもらうためにだけ訪ねてくる人はあります。それ以外はほとんどありません」との答えが。本堂脇の鐘楼 青龍寺の本堂内部はとても門前を通過しただけでは決して分からないほど充実しており、素晴らしいものだった(カメラご遠慮のため、内陣がお見せできないのが残念)。経蔵は台風で大破し、目下普請中で、そちらに安置されていた本尊も本堂の脇部屋に置かれていた。また法然のイメージがまとまったら、今度は緑の季節に再訪しようと思ったことだ。車道もドライブウェイからここ青龍寺まで。八瀬までは徒歩しか手段のない急な山道が続きます。 さて、スッタモンダしましたが、なんとか本日の目的はすべて達成。足取りも軽く青龍寺からの急坂を八瀬まで小一時間滑りをたのしみながらひたすら下った。 さあ、法然の精神形成の場にも立ち会い、僕の正月は終わった。いよいよ如月2月に突入。 青龍寺・比叡山冬季すすめコース 冬の比叡山は八瀬側のリフト・ケーブルは運休なのでJRで山科まで行き京阪に乗り換えて浜大津まで行き、そこから坂本行に乗り換えて終点の坂本で下車。徒歩で日吉大社脇のケーブルで根本中堂のある東塔まで上がるのがベターだ。そして、できればとりわけ静寂のただよう西塔を巡拝しましょう。釈迦堂裏の弥勒像はぜひお忘れなく。冬以外ならすべて山道をたどれるのだか、雪の季節は、道が途絶えてしまっているので奥比叡ドライブウェイを横川方面を目指し峰道レストランから数十メートル行ったところの標識に従って青龍寺に行き、さらに八瀬道を下るのがよろしいかと。
2018年01月29日
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法然忌の今朝は雪で明けました。 昨日までの寒さに比べると雪が降った分、暖かです。 今日は粛々と仕事をこなし明日は比叡山黒谷を目指します。日本史の中のきのこたちには、この法然ももちろん含まれます。 朝日が昇り始めた当初の朝の駅。 今日は土曜日にもかかわらず、乗客が意外に多く窓際がすべて先客で占められていましたので、職場まで立っていきました。途中の風景です。 週1~2度、仕事の途中通過する大阪湾の埋め立て地の夢洲あるいは咲洲のメルヘンチックなごみ処理場。 昼過ぎにはこのように晴れましたので、明日への期待がいや増しに高まります。 法然ちゃん。待っててね。
2018年01月27日
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先週の土曜日と昨日の木曜日、伊丹の「みやのまえ文化の郷」で開催されている「日本酒の自然誌」を覗いてきた。 2度訪ねたのは、撮影禁止と思い込んで1度目はカメラを持参しなかったので、昨日、カメラ持参で再訪したのである。 昨年阪急百貨店でひらかれたうさぎのねどこ主催の「自然と人工物の間」展以来の、久々に面白い企画だった。自然史レガシー継承・発信実行委員会の主催。 私はこうした試みをきのこで30年やってきたが、これこそが、高い給料をもらって国家に資源生物学者として貢献しなければならない博物館の学芸員たちがやることではなく、ナチュラルヒストリーの分野でアマチュア主導で手掛けるべきもっとも重要な事業なのである。 今回、もしこれがアマチュア主導で行われていたら、もっと充実した資料展示ができたであろう。大航海時代にはじまった博物史コレクションの収集は、神の意思が世界の隅々まで浸透していることの証明でもあったから、宣教師たちがキリスト教布教という名のもとに植民地支配の先鋒となって活躍した結果できあがったものだ。したがって博物誌(博物史的コレクション)はいずれも完璧な収集を旨とし、ゼネラル・コレクションでなければ意味をなさない。たとえば、今回の展示には、ムックの旅でたまたま立ち寄った名張の花菱の見事な牡丹を配したラベルはなかったし、花の清酒ラベルは「越の寒梅」や桜のラベルを除けば、皆無に等しく、もう少し充実していたらなと思ったことだ。 しかし、今や狭くなった地球で時代遅れの感が否めない自然史の分野で、そんな贅沢は言っていられない。学芸員たちがなんとか形にしてくれたことはまことに喜ばしい。継続して第二弾、第三弾と博物館に集まるアマチュアの人たちの力を借りながら充実させていってもらいたいものだ。 この入り口に飾られた摂津の酒樽銘鑑の屏風もとても気に入った。 このポルチーニのラベルの酒はわがきのこ村の大江良亮くんがかれこれ10年ほど前に見つけてきて、以来数度ギャラリーきのこの集まりで試飲したことがある。が、今回同じ酒蔵から期間限定で諏訪泉の山廃にきのこラベルがあったことは知らなかった。 しかし、ラベルに描かれた日本産ポルチーニのヤマドリタケモドキやハラタケの解説はなくトガリアミガサタケの展示とは、なんともちぐはぐさがいなめない。キノコファンからすればちょっと首をかしげるものだが、おそらく手持ちの実物標本がこれしかなかったのだろう。 きのこの専門家がいないことで、にわか仕立てのものもあるが、それでもそれぞれの酒にはその生き物の標本と解説がそえられていてとても親切な展示となっている。「酔鯨」に代表される鯨のラベルの酒にはナガスクジラの骨格標本がともに飾られ、今回のメイン展示として会場中央に鎮座ましましていた。 この会場では小倉ひらくくんの手前みその歌のCMソングの流れる中、酒精材料のもやしの展示や食品サンプルまで並んでいて、スクリーンにはアスペルギウスをはじめ酒づくりの主役の微生物たちの映像が放映されている。 カエル工房の溝さんがみたらよだれをたらしそうなカエルのコーナーの展示。 焼酎のほうがふさわしいと思われるムカデの酒には、むかでの標本が添えられている。 クラゲはないかなと探してみると、白露垂珠Jellyfishが飾られていた。山形・鶴岡のクラゲで有名な水族館にかかわる清酒だ。 火の気のない凛とした空気がつまった元酒蔵の会場で厳粛な面持ちになって会場を巡るのはとてもすがすがしい。 2018.1.13(土)~1.28(日)10時~18時(17時30分までに入場)なので、あと3日ある。 旧岡田邸住宅・旧石橋邸住宅の「みやのまえ文化の郷」は、JR伊丹駅、阪急伊丹駅から歩いて5分の場所で入場無料、その上、ミュージアム・ショップの自然大好き人間向けのグッズの数々もとてもお手頃価格でうれしいものばかり。アマチュア生き物愛好家たちにはいろいろ教えられることがある素晴らしい展示につき、ぜひかけつけてほしいものだ。
2018年01月26日
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中山寺の十一面千手観音 近頃は天気予報官が大流行りで、テレビでもラジオでも1時間置きに狼少年・狼少女たちが大袈裟で終末論的なウエザー・レポートを喚き散らすので、地球もいよいよお終い感が漂います。「太陽と月の結婚」の著者アンドルー・ワイル氏は近著で、心身の健康のためには「ニュースは見るな」と言っていましたが、「天気予報も聞くな」と付け加えなくてはならないかも。 今日も空気は冷たいけれど、アレルヤコーラスまがいの風が吹きすさぶといった風情はなく、おひさまニコニコの一日ではじまりました。 聖書には、「狭き門より入れ」に始まる「山上の垂訓」という戒めがあります。明日への不安は取り上げ出したらきりがありません。神や仏ともうるわしい距離を保って生きていきましょう。 そうすれば、こうした仏像も親しみを込めてみつめることができるようになります。不安以上によからぬ期待(セット)ももたぬことです。そしたら横行する詐欺行為に騙されることも少なくなります。 そうそう、先週訪ねた秋篠寺の伎芸天はなかなかエロい肢体の持ち主でしたよ。 あまたある十一面観音像も均整のとれたナイスボディの仏像が多く、さほど関心のない僕でも見ればムラムラと忘れていた感情を掻き立てられます。 ああ、罪深いね。このぼくちゃんは・・・。
2018年01月24日
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春のような大寒をやり過ごし、ようやく冬らしくなってきました。数年前の1月、雪の八坂の林泉あたりの枝垂れ桜に止まっていた寒烏。今日は街中を走っていてこんな風景を方々でみかけました。しかし、あと十日余りも経てば節分・立春と続きいよいよ春の気配が濃厚になってきます。
2018年01月22日
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西大寺から北へ体性寺を経て今回駅北の目的地・秋篠寺へ詣でたが、その南門、苔の結界手前には春日大社末社の旧社殿を移築したとの伝えのある八所御霊神社が鎮座。 御霊信仰の高まりに呼応してつくられたとみられ早良親王、火雷大神(菅原道真)、伊予親王、藤原吉子、橘逸勢、文屋宮田麻呂、吉備真吉備、藤原広嗣の八怨霊が祭られている。 僕の大好きな、やんちゃで聞かん坊だった広嗣が怨霊なのはわかるとしても、真吉備も怨霊だったのかといぶかりながら秋篠寺の南門をくぐり、腹時計の命ずるままに昼の祝杯。 今日は滑り込みセーフで駆けつけてくれた奥村彪生ちゃん。その手作り弁当は滑って転んだにもかかわらず一糸の乱れもない豪華絢爛なものでした。作り手の気合いが感じられます。 フキとツクネ、甘みを抑えたいなりずし、巻きずし。いつもいつもありがとう。 お酒は桧山さんが持参した摂津のお酒・清鶴。佐田さんの酔鯨。澤山さんの対馬の純米酒。橘さんのカベルネ・ソービニオン。寒中に一杯ひっかけながら足で稼ぐ寺社きのこもうでは最高です。酔うほどに冴えてくるおやじギャグ。歩きながらの銘酒テイスティングは、頭の回転も心なしかよくなるようです。 伎芸天女寒きしじまの夕にすら 匂ひこぼれて立たせ給へり 鈴木ちよ 秋篠寺での眼目は、多くの文人墨客に愛されたエロチックな肢体の伎芸天像。しかし、見るべき像は多く僕は地蔵と薬師、そして十一面観音を特に注視してきました。まさにこの短歌のような空気がただよう本堂(国宝)の気配は世上のものとはいささか異なるように感じます。 写真は御香水閣。飲めませんでしたがおいしい水がわいているらしいので、合掌してお祈りの言葉がわりにボサノバの「アガ・ジ・べべール(おいしい水)」を口ずさんで来ました。 さて、いよいよ駅南コースの最初は、行基産湯の池と伝えられる民家の間に残された小池。 中学生になり、陸上部に入って多忙を極める木歩ちゃんが久しぶりに元気な顔をみせてくれましたのでパチリ。 池から100m余りいったところにある菅原天満宮。センター試験の当日午後でしたが、受験生らしい若者たちが多数お参りしていました。 たたり神はたちどころに救済神に転じます。祟りをやわらげればその霊力を善き方に転じうる。我が国古来よりの現世利益信仰の基本中の基本がこの考えにはあります。 さて、いよいよ駅南の目的地、行基の活動拠点であった喜光寺。ここで彼は入寂したと伝えられています。四十九院でおなじみの門構え。 薬師寺別格本山とされ、行基の精神に倣い、宗派に偏らず、民衆に奉仕する仏教信仰の新しい形を打ち出している数少ない寺院として私は注目しています。 唐招提寺にあると思っていた教科書などでおなじみの行基そっくりさんの像がここの行基堂にもあり軽い驚き。 ここは花ハスが有名で、夏の季節には見事な蓮の花盛りがみられるとのこと。あまたの枯れ蓮の鉢のかなたにはこの寺にゆかりある古き石仏たちが妙法蓮華のわき役としてたたずんでいました。 弁天池には弁天さんと思いきや、身は白蛇で頭は人頭の宇賀神が鎮座。秘仏ながらちょうどご開帳とのこと。 本堂のご本尊三尊。ガイド役を務めていただいた浦元さんの計らいで、ここでは高次喜勝師の法話。そのあと、別院で山田法胤さんの法話を聞くことができ、久々にほのぼのした旅になりました。 「力の行基、知の良弁」といわれた天平時代を画した痛快きわまりない男の像がここの行基堂にありました。 かくして新春事始めのムックきのこの旅も無事終了。いよいよ4月の異民族慰霊祭より始まる第4期きのこ暦の2年目に向けて活動開始です。 今年も健康に留意しながら、常に「ちょっと背伸び」の精神で、いつもニコニコ「下町の太陽」と呼ばれるようなきのこ国際人の理想に向けて歩み続けましょう。
2018年01月21日
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僕個人の新年・3日目の1月19日。ふと思い出してあわてて屋外に飛び出しましたが、午後6時過ぎの夕空に月はすでになく、西の地平へ沈むところでした。ややブレて繊月の三日月というにはいささか肉付きがよくなってしまいました。が、何とか写真に収めることができました。 2月末にお手元へ届く「月のしずく」第14号(2018年3-4月号)は、私たち庶民の生活を律する暦の話の小特集を予定していますが、昭和の日の北方異民族慰霊祭に向けて緊急記事も掲載いたします。どうぞお楽しみに。 今年は私のまわりでさまざまなものが一斉に動きはじめています。 それを予知していたかのように、私の8ケ年計画のきのこ暦第4期も何とかかんとか滑り出しました。 まずは、私個人の殻を破り、新しい一歩を踏み出す1点突破全面展開に向けての第2年目のはじまりです。
2018年01月19日
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僕の新年はかれこれ20年以上も昔から1月17日となった。さて今年もいよいよエンジン全開。今年はなんとしても一皮むけたいと思いつつかれこれ20年経ったということだ。あがきが足らないということだろうね。 大寒もまだというのに今日は汗かきながら仕事をこなした。3月中旬の日和とのこと。季節の春と身の上の春。いずれも早いに越したことはない。 いざ、生きめやも。
2018年01月18日
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第23回目の震災記念日は暖かい冬の雨に覆われ静かに明けていきました。 秋篠寺の境内の役小角と菩薩像。傍らのクチナシの実を胸に一日静かに過ごしましょう。
2018年01月17日
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2018年新春の旅は西大寺界隈の街中散歩。近鉄のスクランブル交差点ともいうべき、えき中マルシェもある西大寺駅から数分のところにこんな閑静な寺院があるという驚き。東大寺にたいする西の守りの西大寺、往時は10数万坪あったという。 総勢12名。今回は古代の大和に詳しい浦元さんが参加してくださり、詳細なガイドつきの旅となり、中身の濃いものとなりました。写真は、恵美押勝の乱平定を祈願する四天王像を納めたという四王堂。西大寺の塔の基壇跡。中興の僧・叡尊お手植えの樹齢700年の菩提樹の面白い実。四天王堂脇のさりげない気配りが感じられる手水鉢。(下) 本日のきのこは老たけたノウタケのみ。脳みそ形のきのこの体全体が胞子となって飛散し、後に柄が残るのみという色ボケ老人の私のなれの果てのようなきのこに「おぉ、おいたわしい」と思わず駆け寄りパチリ。 西大寺の奥の院に当たる体性寺と叡尊の墓石の五輪塔。ここの住職さんがとても親切なお方で、突然押し掛けた私たちに、いろいろと話しをしてくださり西大寺がとても身近なものに感じられました。遠路の客に、なんとしてもお薄をふるまうというのをこれ以上迷惑はかけられませんと辞退して、あるかなしかの後ろ髪を引かれ乍ら立ち去るのはなんとなく気がひけました。体性寺地蔵堂。体性寺の叡尊の五輪塔。
2018年01月16日
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2018年の新春の旅は西大寺界隈。写真は神護寺の雪中きのこだが、寒波到来でどんなきのこに出会えるか楽しみだ。普通、きのこ観察会では西大寺などへは決して訪れることはない。 しかし、東大寺に対しての西大寺が開山にいたったのは、恵美押勝の乱との深いかかわりがあり、行基の没した寺や叡尊の墓所と伝えられる五輪塔も一見に値するので、ここに決めた。遠回りでも古代から振り出しにもどして今一度日本というもののありようを考えるきのこ旅はかれこれもう6年以上も続けられてきた。今年もどうぞよろしく。
2018年01月13日
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寒さの一段ときびしくなってきた今日は、岩波神戸のために生涯母の面影を追い求めた蕪村について書き起こした。良弁、空海、法然、親鸞、芭蕉と対話を重ねてきた私には、蕪村はとりわけ気がかりな男で、いずれ彼のこともまとめなければならないと思っており、その生涯の要約をこの際、メモがわりに残しておきたいと考えたからだ。彼の生涯は、4人の女性たちによって精彩のあるものとなった。人妻の阿満(おみつ)、彼の妻となったとも、一条戻り橋の遊女・綱(つな)、祇園の妓女・小糸である。いずれこの場でもお伝えしたいと考えているが、綱と小糸はとりわけ重要だ。 さて、この1月の終わりの法然忌前後には、比叡山を横断して法然の発心のはじめとなった黒谷にぜひ詣でたいと考えている。極寒に見舞われたら、うれしいのだが。
2018年01月13日
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1月9日は下限の月。一日良弁とその時代のことを思いめぐらせて一文字も書くことができず、10時間びっしりずらりと並んだ関連書をつまみ食いしながら机の前にすわって過ごした。 その間ちらりほらりとアイリッシュの「タイコネル」を味見して。まもなくタイコネルちゃんも空っぽになる。 さて、僕も空っぽの心で、古代豊前の東端に位置した宇佐の地の複雑な宗教事情をまとめあげて筋道をつけよう。 今年は、和詩における音数律についても今一歩突っ込んだ考察を試みたい。ムックきのこクラブの初春探訪会は秋篠寺と行基ゆかりの寺社めぐり。 この月末には、いよいよ法然の精神の骨格を形成した比叡山の別所・黒谷から八瀬への山道を踏破したいと考えている。 ポンコツながら生きている間に片づけなければならない課題が山積している。ぼちぼち初春の活動を開始したいと考えている。
2018年01月09日
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新年最初の音楽は、東雲過ぎに試聴したダンボール箱に眠っていたジョアン・ジルベルトとミュシャの娘のBebel Gilbert(べべウ・ジルベルト)が、ユーミンのナンバーをブラジル語(ポルトガル語)で歌った『海を見ていた午後』。続く2枚目はハービー・ハンコックのソロアルバム『The Piano』。いずれも久々に耳にする音源。そしてお雑煮を頬張ってから浮き浮きする心で、おもむろに神戸の港の見える追谷墓苑と慰霊碑へお参りに。 2日目は、僕の中で失われて久しかった幻の音楽、ニュージーランド出身のマルコム・マクニールの『I'm shadowingYou』ではじめた。整理して物置の奥から1000本余り出てきたのは、僕が20年かけて熱帯音楽のくくりで録音しつづけてきたカセットテープ。試聴したがなんとか無事のようで、ライナーノーツもすべてコピーがあるので、これから毎日が楽しみだ。冬至以後、立春までをトロピカル・ミュージックで温まろうっと。
2018年01月02日
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