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トランス状態というのか。精神的及び肉体的苦痛を長時間強いられていると、ある種の幸福感が訪れるというアレ。国民の祝日、Labour Day。草引き、建物の修繕、大掃除などの奉仕活動が島全土で行われる日。ボンの学校でも、毎年先生や保護者中心に有志で行われるが、嬢が小さいことをいいことに今まで逃げていた。その代り去年は500ドル(500円)寄付した(炊き出しの費用になった)。まるで金だけ出して兵力は出さないどこかの国や。今年はうまい言い訳が見つからない。それに、子供と家に引きこもっているのにも限界を感じる今日この頃。というわけで参加。外出が嬉しいらしく、足取りの軽い子供たち。学校へ向かう道中、校長先生と遭遇。「カギがなくなった、どうやって入ろう」という先生と、共に学校へ向かう。蓋を開ければ無人。雨季のせいでたっぷりと水を含んだ地面。緑も鬱蒼として、まるでジャングル。先生の話によると、去年は大盛況で、ペンキの寄付も手伝って、校舎のペンキ塗りかえ、職員用トイレ設置など目に見える成果があった。今年の参加者は校長先生、カギを持ってきた給食のおじさん(といっても同い年)、私だけ・・・。「とりあえず、掃除しましょう」マイペースで作業に集中できるのはいい。毎回期待(?)を裏切らない、他の親たちの無関心ぶり。そりゃ、今の季節洗濯物だって大変だし、祝日ぐらい休みたいだろう。家電製品の普及率が低く、家事の負担は日本の主婦の比ではない。私だってよその掃除してる場合じゃない。本棚の整理をしながら拭き掃除。持参の雑巾でホコリの中にゴキブリのフンも混じる。自分の子供が昼間過ごす場所。きれいにしてやりたいと思うのは親として当然じゃないか?(自分の家は汚いけど)同じ本が何十冊も出てくる。ここでは本は立てるものではなく、積むものらしい(我が家もその傾向があるが)。ほとんど活用されていないのは明らかだった。しかし、中には思わずうなってしまうようなコレクションもあった。作業の手を止め見入ってしまう。子供の頃のファンシー文具にあったなぁ、こんな絵。キャベツ畑人形。ファッションもレトロでたまらない。80年代ノスタルジー。エホバの証人の例のパンフやキリスト教関連はごみ袋行きでいいだろうか?子供は学校のおもちゃで機嫌よく遊んでる。「○ちゃん、ずっとこれで遊びたかった」ボンに至っては、ラジコンに首っ丈。能天気な電子音のメロディが延々と鳴り響いていた。持参のおやつで、託児所状態。来てよかった。家ではこんな穏やかにはいかない。校長先生が校内になってるプラムやマンゴをくれる。年少組の先生もやってきて、校長先生との会話が聞こえてくる。暗い部屋。埃っぽい、すえた匂い。女性の声のパトワ。私の記憶の中の、「田舎のジャマイカ」。近所の子供二人が遊びに来た。中国語のマネ。ボコボコにしてやりたいのもやまやまだが、今日は許してやろう。ボンと仲良く遊んでくれてるし。終始トミー・リーを口ずさんでいたのが気になる。10歳でトミー・リーか・・・。※トミー・リーは悪魔キャラのアーチストである。聖飢魔II(古い)のような、といえばわかってもらえるだろうか。気がついたら2時を過ぎていた。持ってきたフェスティバル(揚げパン)をかじりながら、一抹の不安にかられる。いつまでやるんやろ・・・。パーティーの終焉は、突然訪れた。「キャロル先生が晩御飯の支度があるって。ベンもお腹すいたって。だから○さんもそろそろ」そんな簡単な理由で終わるのか。これは一種の「修行」だった。終わった後は違う自分になっていた。
2013/05/23
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5月は子供月間(child Month)。17日はボンの学校でchild's Day。また悪い虫が出て、安請け合いで折り紙教室を開くことに。当日の朝、ボンを送迎タクシーで送った後、自分と嬢の支度。巻き髪で盛って行くつもりがタイム・オーバー。もう、子供と犬(子犬が産まれ現在3匹)の世話で自分の時間なんて全然ない。ゲスト(?)なのに30分も遅刻。のーぷろぶれむ、ここはジャマイカ。学校に着いたらボンが飛んできた。他の子供たちも思い思いに走り回ってる。今日は朝からこの状態なのだろう。保護者は5、6人ほど。相変わらずのゆるさである。トップバッターは、ボンと仲のいいTちゃんのお母さん。「ドロボウはいけない」という勧善懲悪を身近な題材で説く。情感たっぷり。教会の日曜学校ってこんな感じなのだろう。「あの、今日やるつもりです?」おもむろに先生。え、そのつもりで来たけど・・。棄権という方法もあったのか。さて、私の折り紙教室。結論だけ先に行ってしまえば「わや」やった(大阪弁でめちゃくちゃということ)。去年、図書館のサマープログラムでやった内容そのままだったのが間違いだった。まず相手の年齢が低い。それに、折り紙の存在すら知らない人種にとって、折り鶴というのは超ハイレベルだろう。自分でも途中でわからなくなるくらい混沌と化した。でも楽しんでいただけたようなのでよしとしよう。印象に残ったのが、途中で、ボンのクラスメイトが中国語のマネをしていた(ジャマイカ人がよくやるやつ)。すかさずたしなめる先生。あぁ、やっぱりわかってくれる人はいるものだ。「次の出し物があるので、そろそろ」と切り上げられ、何かと思うとゲストによる「食育の話」。サプリメントの販促だった。「お母さん方のビジネスにもなるんですよ」なんや、マルチ商法やんか。「景気悪いですよね。お母さんたちもお金稼いで家計の足しにしたいですよね」失業率の高いジャマイカ。いっそ、自分でビジネスしたほうが。という人の弱みに付け込むようなマルチ商法は存在する。●VONや、胡散臭い健康食品を新聞の広告で見かける。こちらはアメリカ本社の(マルチ商法そのものもアメリカ発祥だったか)サプリメントだった。いかにもといった感じの幸せそうな白人の子供たちが描かれたパンフレットを配られる。「もう20年もこの仕事してます」と言うベテランのおばさんは主に補助で、やり手といった感じの女性がパワーポイントのコピーをめくりながらトーク。何十回と語ってきたのであろう、朗々とよどみないお題目。「子供は野菜を食べませんよね。野菜不足心配ですよね。そこでサプリメントなんです」「○ちゃん(ボンの名前)キャベツ食べるよ」ボン、ナイス反抗(日本語だったけど)。そう、なぜか生キャベツだけは食べる彼。彼女たちとお母さん方の雑談に耳を傾ける。「医者から血圧高い言われて。で、家にたまたまこのアロエジュース(商品)飲んだら、次の健診で下がってたのよ。奥さん家政婦行っていくらもろてはんの?(※家政婦は田舎で最もポピュラーな女性の職業)これ(商品)は自分用に置いとかはってもいいし、人に売ってもいいし。ビジネスになるのよ」この手のトークって万国共通やな。富と労働のヒエラルキーがここにも。出番も終わったのでおいとましよう、と思ったら「まみぃと一緒に帰りたい」「給食終わるまでいて」愛する息子と干してきた洗濯物を天秤に掛ける鬼母。今の季節、毎日午後は土砂降りの雨が降る。教室でボンの残飯を処理してたら私と嬢の分も運ばれてきた。デザートにケーキとアイスクリームも。child's Dayやもんなぁ。この後生徒の詩の朗読が予定されていたが、結局雨で中止(運動会と同じパターン)。雨宿りの後ボンと一緒に帰った。
2013/05/17
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