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20世紀の前半に日本が戦っていた戦争の呼称は、時代とともに移り変わっている。当時の呼称は、1931年の柳条湖事件を発端とする「満州事変」。1932年の日蓮宗僧侶襲撃事件が引き金になった「上海事変」。1937年の盧溝橋事件を発端とする「支那事変」。第二次大戦のことを当時日本では「大東亜戦争」と呼んでいた。これを「太平洋戦争」と置き換えたのは戦後のことである。置き換えたのはGHQだった。あちらの言い方に合わせたのだそうだ。日本にしてみると、中国→インドネシア→インド方向に進んでいった戦争を「太平洋戦争」と呼ぶのは、ちょっと位置がずれている。とにかく1930年代から45年まで約15年間、大陸とは断続的にずっと(という言い方は変か?)戦争状態にあったと言ってもいいので、最近では「日中戦争」と呼ぶ。義務教育の教科書では、これが採用されている。「事変」なのか「戦争」なのか、という問題もあるし、「支那」という呼び方がいわゆる蔑称扱いされて使えなくなった、という問題もあるが、「満州事変」「上海事変」「支那事変」「太平洋戦争」と一つ一つ別個の事件として覚えた世代にとっては、ちょっとざっくりしすぎじゃないかと思ってしまう。「日中戦争」の呼称は、まだ中国なくね? と批判する人もいる。中華民国は既にあるが、当時の中国は内乱状態で政府がどこだかわかりにくい。それに、日中戦争として見ると、最終的に中国に負けたことになる。確かに負けたわけだが、中国に負けたという認識は日本ではあまりない。(中国のほうには、日本に勝ったというイメージがあるのだろうか。第二次大戦が終わっても、まだ内乱は続いていた状態だったけど)日本にとっては連合国、とりわけアメリカに負けた、というイメージが強烈だ。その「日本対中国」の言い方がいまひとつだと考えるせいか、これを「15年戦争」と呼ぶ人もいる。無難な感じがしなくもないが、慣れないと「どこの?」「誰と誰の?」と感じる情報量の少ない呼称。さて、新しいのが「アジア・太平洋戦争」。おお、さらに新しい言い方が出現した。これに関してはよい悪いではなく、「えー、また新しい名前にしたいの?」だ。テープ起こし者は歴史学者ではないので、どの呼び方が妥当であるかという意見は持っていない。(個人的に持っていたとしても、原稿に反映させたりはしない)話し手が「日支事変」と言えばそのとおりに書き、「日華事変」と言えばそのとおりに書く。「支那」という字はどのIMEでも変換されないが、もう単語登録してあるからいいもんね。強いて言えば、私は当時の呼称がわかりやすいと思う。ただ話し手がどの呼称を採用しているかということから、話し手の出自や現在のスタンスを感じるのみである。
2009年10月26日
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オーラルヒストリーなどで、少し年配の方のお話を聞くことが多い。インタビューのテーマは人それぞれだが、経歴や性別や性格が違っていても、ある時代を過ごしてきた人のその時代の匂いのようなものが感じられることがある。一つはやはり戦争体験、もう一つが高度成長期。この二つは、そのインタビューの主テーマであればもちろんだが、そうでなくても、自分史を語られる場合にそこはかとなく漂ってくることが多い。戦争の話でチラチラ出てくる単語に「スフ」がある。「だんだん物資不足になってきて、スフを着ていた」とか、「制服がスフになってから、折り目なんかつかなくなった」とか。ステープル・ファイバーの頭文字で「スフ」。粗悪な人絹の代表格だったようで、たくさん出回っていたのは、戦前日本は繊維産業が盛んだったこととも関連があるだろう。「アクリル」や「ポリエステル」といった単語と同じように、全く日常のありふれた単語の雰囲気で「ステープル・ファイバー」「スフ」と言われると面食らう。いや、面食らった、か。今ではもう慣れた。ああ、知ってる知ってる、その単語。知っているとは言っても、実際スフがどんな生地だったかは知らない。いったいどんな生地だったのだろう。わからない生地といえば、思い出す話がある。『赤毛のアン』だ。もう100年も前の外国の話で、時代がかった単語が幾つも出てくるのだが、その中に「モスリン」という生地が出てくる。日本では「モス」と言われていたものと単語は同じだが、『赤毛のアン』に出てくるモスリンは現在はほとんど流通していない生地らしい。友人のダイアナがアンのドレスを選ぶとき、「モスリンよりオーガンジーのほうがいいわ」と話すシーンで出てくる。「モスリン」がわからないせいで、「モスリン=野暮ったい」「モスリン=ふだん着」とインプットされてしまった。でも、よく考えたら、そんな生地でドレスを仕立てないだろう。単にその服のデザインの話をしていただけだったのだと思う。モスリンがわからないためのささやかな誤解だ。平織りの生地ということは調べられたが、さていったいどんな生地だったのだろうか。
2009年10月23日
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今年、春に雑誌『edu』に取材されまして、趣味を楽しんでいるママの特集の中で紹介されました。2009年8月号の「ママがいきいきする55の方法」というところに載っています。ちょっと時期が遅くなったけど、オンタイムで書くのがためらわれたので。『edu』の記者さんは、『33歳からのハローワーク アタシ探し シゴト探し』のときに取材を受けたときからの方。そのときに、「転職してフリーランスになったので、フラメンコを習い始めたんですよ」という話をしたのを覚えていてくださって、「まだやってますかー?」と連絡してこられた。「eduの読者層より、うちの子、かなりでかくなってますけど(高1と小6)いいですか?」などと確認をとって、取材はウェルカムなのでお話ししてきました。正直なところ、「母」と「趣味」の関連性は自分の中であまりわからない。それより、「母」と「フリーランス(ということは、かなりの部分が在宅ワーク)」というのは結構大きい。記事の方向性としては「ママがママの顔以外を持つことが家族に与える影響」というのだろうとは思ったけど、私の場合、母以外の部分を見せるのは、在宅ワークでの部分のほうが大きいのだろうと思います。とはいえ、在宅ワークとともに趣味のほうも9年目を迎え、フラメンコは私の中で確実なポジションができています。素人に毛が生えた程度の実力だけれど、子供たちから見ても、一昨年より去年、去年より今年のほうがうまくなっているのは多分わかっている。いや、わかってちょうだい。うちは夫のほうが私に輪をかけて、好きなことには時間と労力をかけ、駄目ならお金もかけるタイプなので、まず好きなことがあること、それに対して地道に努力せよ、というのは、子供にとってはどちらかというとプレッシャーになっているかもしれません。(笑)
2009年10月20日
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15~20人程度の会議の録音が悩みの種です。それ以上になると会場も大きくなるので、マイクを使ってくれる場合が多い。マイク設備にはたいてい録音部があるので、そこからダイレクトに録音することができる。直接ライン録音できなかったとしても音量は十分。スピーカーのそばにレコーダーを置けば、なお安心。だから、マイクを使わない15~20人程度の会議がとにかく心配。説明者、講演者がいれば、今どきはプロジェクターを使うのがデフォルト。録音者にとって、空調、扇風機の音は恐怖の騒音ですが、このプロジェクター音もご丁寧にかなり明瞭に拾う音です。肉声がプロジェクター音に負けるなんて、録音しない人には想像がつかないことでしょうけれど、ところがどっこい、わりとよくある録音トラブルの一つなんですよね。というわけで、数本のマイクをつなぐことができるミキサーを使ったらどうかと、ものは試しに買ってみた。買ったのはこちら。ポータブルマルチミキサー AT-PMX5P ¥12,600. 乾電池使用可で、プラグインパワーのマイクも使える。加えてお手頃価格。私は、LRが二股に3メートルくらい分かれるマイクを持っているので、それを1本、もう一つ、会議用の全指向性のマイクを1本。これをコの字の3辺に置いて、ミキサーで音をまとめてICレコーダーに録音する。構想としてはこのようなもの。問題は、接続があまりにも面倒なこと。備忘録として、使用機器リストをあげるとこれだけ必要。重っっ!・ミキサー本体 AC電源 乾電池・ラインイン端子のあるICレコーダー 1・RCA(赤白オス)-ミニプラグコード 1・コンデンサーマイク(プラグインパワー) 1・コンデンサーマイク(電池内蔵) 1・ステレオミニプラグ-6.3mmステレオジャックアダプタ・ミニプラグ用延長コード3メートル 4・ヘッドホン・予備電池セッティングに10分はかかりそうだし、一つでも忘れ物したらアウトだし、どこか配線間違えたら音出ないし、いろいろ不安だけど、次回録音はこれで行くざんす。
2009年10月16日
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【クラウド・コンピューディング】別な仕事で、二回連続で出てきました。一つは学生向けなので、「クラウド・ビジネスというのはね、SaaSというのがあってね……」という話。もう一つは研究者向けで、「クラウド・コンピューティングの今後」みたいな話。いずれも概念の説明がちらっとあって、まだ市民権を得ていない言葉だなあと感じます。コンピューター処理部門の切り出しのことですが、どこをどうやって切り出すか、サービス形態はさまざまで、それらをまとめてクラウド・コンピューティングと言うのはとてもざっくりな感じです。お客さんから見れば、「よくわからないけれど、真ん中のところは専門業者がやってくれるのね」というのは、いかにも真ん中がクラウド(雲)みたいな感じでしょうか。いずれにしろ、こういう業態は今後増えていくでしょう。使用者から見るとほとんど無意識に使えるというのは、感覚的にはちょっと怖いですけれど。データの塗り替えとライセンス使用料に、これまたデータとしてのお金が流れていく世界。テープ起こし業はアウトソーシングの一つと言えると思いますが、クラウド・ビジネスですかねえ。(笑)ツールとしてコンピューターは使用していますが、コンピューター処理ではない。というよりは、作業はかなりアナログですから。クラウド・マニュファクチュアのほうが近いかも。
2009年10月14日
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【ハブ】前原国交相が「羽田をハブ空港に」と発言して、「ハブ空港」という言葉が飛び交っています。民主党の政策は、母子加算の復活とか、後期高齢者医療制度廃止とか、高速道路無料化とか、今まで「必要悪みたいなもんかね?」という理解をしてきた政策にノーと言ってくれて、爽快感がありますが、必要悪というのは必要な理由があるから存在するので、そこの歴史的経緯をどう解決するかというところが肝ですよね。なぜ成田に国際空港をつくらねばならなかったか、当時なぜ羽田を拡張できなかったのかというところはどのように解決していかれるのでしょうか。三里塚闘争はそれなりに覚えています。鉄塔が倒されるシーンは、「あの中、人がいるの?」と思いながらニュースを見ていて怖くなった記憶がある。成田は遠いので、羽田が国際空港になるのは歓迎ではありますが……。ところで、この「ハブ」という言葉、LANやコンピューター・ネットワークを知らない人には馴染みのない言葉ではないかと思うんですが、どうでしょうか。自動車業界などでは、もっと古くからある言葉?なんのためらいもなく「ハブ空港」って使われているのですね。政治家が発言していますが、官僚が言い出した言葉でしょうか。インターネットが普及する前だったら、この言葉、たぶん「ターミナル空港」と表現されていたと思います。あえて「ハブ空港」という新しい言葉をつくって、議論を少しずつシフトしていくのは日本の官僚の十八番ですね。(あっ、民主党は政治家主導の政治なんでしたっけね)和製英語ではなくて、英語でairline hubと言うようですが、「国際拠点空港」と言えばいいじゃないか、とちょっと思います。HUBは日本語に訳すと「轂(こしき)」だそうです。牛車などの車輪の中央にあって、輻(や)が差し込んであるもの。中を車軸が貫いている。[goo辞書より]牛車ですって。それ以降新しい言葉ができなかったのかしら。「こしき空港」って言うのもなんですが、「ハブ空港」もね、似たようなもんですね。そういえば、日本人留学生が「フリーズ」という言葉がわからなくて射殺された事件は、いま確認したら1992年のことでした。PCが普及した今だったら、とても馴染みのある言葉になったのにと思うと切ないですね。
2009年10月13日
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……としか聞こえない言葉。「切れ者交えた」かと思ったが、そうは聞こえないし、似ている成句があるのやもと思って、「切れ者」「者交えた」「モノマジ」など、似たような言葉で検索するも、全然ヒットしない。成句でないならば、意味が通じない。もしや人名? 「○○エイタ」か?って、じゃあどんな姓だよ長すぎるよ、「ココンテイ~」とか「ジッペンシャ~」とかの企画もの的名前か?と勘繰ったが、こちらも手詰まり。でも、人名の可能性は捨てがたいと関連ワードで歴史を調べる。「○○の会」「初代」「会長」「1971年」「発足」などで探しまくった。古い市民団体の初期のことなぞなかなか出てこない。やっと出てきたのはやはり人名で、「○△#◇マサヒサ」であった。遠かった。
2009年10月12日
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