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出だしのシーンで鷲摑みでした!(笑) 風景 がすごいんですね(笑)。 小さな滝 というか、 湧き水の水口 で 若い女性 が水を飲んでいるのか、手を洗っているのか、いや、水を汲んでいたらしいのですが、 彼女 が水の入ったポリタンクを持って歩き始める、その動きに沿ってカメラが引いて行って、小さく細い水の流れが、ものすごい谷の底を流れていく川になっていって、崩れた崖の谷間の上の大きな山々、その山の麓に点在する集落が遠くにあって、 彼女 が歩いていく先には立ち木なんて一本もない、なんだか荒涼とした丘の上に 赤いキャンピングカー がとまっていました。
おおー、スゴイ! 見たのは イリヤ・ポボロツキー という、 ロシア の 若い監督 の作品、 「グレース」 でした。
父親と娘の旅 のお話のようです。
現代ロシア版ニューシネマパラダイスやん(笑) とか、なんとか、お気楽に見ていましたが、どうも違うようです。 現代ロシア版地獄めぐり というのとはちょっとちがいますが、
現代ロシア版辺境めぐり という風情の ロード・ムービー でした(笑)。
人間同士ってのはこういうもんでしょ。 まあ、 監督さん がそうおっしゃっている感じで、納得しちゃうんですね。
海に行きたい というので、そうはいっても ロシア ですからねえ、
どこの海に行くんだろう? と思っていると、多分、 北極海に面した北方地域の海 ですね。で、そのあたりの 空き家ばかりのお屋敷群 、遠くに見えている 海 、 何も通らない道路 。ドキュメンタリィータッチでジーっと、だからロングショットで映し出される風景があって、その画面のどこかを走る赤いキャンピングカー、何もない山の間からフッと出て来たり、 目を凝らしていないと見えないと思っていると消えてしまったり、
アカン、寝てまう! で、まあ、 とどのつまりに、 寒そうな海 にじゃぶじゃぶ入っていった 娘 がすることを見て、ようやく、
ああ、そういうことか! と腑に落ちて、納得 でした。
現代ロシアの社会の描き方 ですね。 都市と辺境 、 男と女 、 子供と大人 、要素はたくさんあるのですが、なんだか、とても アンバランス で、そこがとても リアル なんですね。
追記
ところで、このブログをご覧いただいた皆様で
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