一般に桃太郎は桃から生まれたとされていますが、じつは桃太郎には、桃から生まれなかった桃太郎もいます。などという話になるし婆つながりでかちかち山は
では、何から生まれたのかといえば、お婆さんのおなかから生まれたのです。
それにしても、なぜ桃太郎の誕生する場面が、桃から生まれる話とお婆さんから生まれる話に分かれているのでしょう。
そして、お婆さんから生まれる話が、今ではほとんど知られていないのはなぜでしょうか。
江戸時代の「かちかち山」での、もっとも一般的な殺害方法は、狸が手杵でお婆さんを打ち殺すというものです。という話になる。
お婆さんは殺される直前、手杵で麦を搗いていたからです。
縛られて軒につるされた狸は、「大ぶん痛い、縄を解いて下さい、麦を搗いて進ぜう」とだまして縄を解いてもらい、麦搗きを手伝うふりをして、無残にもお婆さんを打ち殺してしまう、というわけです。
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