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大晦日。朝起きて窓の外を見ると、めずらしく雪が積もっていた。ムスメが雪ダルマを作ってくれとウルサイので、一緒に外に出る。寒さに弱く根気のない大人は冷たい雪に触るのが20秒で嫌になり、そのへんの雪をすばやく集めて、適当なミニだるまをすばやく作り、全面的にスバヤく家に帰りたいヒトになっているのだが、「まだまだ!」と、なかなか帰らせてくれない。ムスメは最近「しもやけ」という言葉にこっていて、ツベタイ雪の塊を素手でいつまでも握りしめながら「しもやけなるかな?」などと、うひうひ言って喜んでいる。しかしそういえばワシだって子供の頃は、冬は毎日自分の背丈よりも高い雪の壁をかきわけて家の外に出るような雪国で育ったのだが、寒いとか冷たいなんて思った記憶がないなぁ。子供の手や足にはそのへんの神経が生えてないのだな、きっと。こんなんできましたけど。モヒカン雪ダルマ。
2004年12月31日
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昨夜はエライ目にあった。夜、今夜は京都らしくおばんざいの店でも行こうかなぁなんてホテルからタクシーで先斗町に向かったのだが、夕方プールでさんざん遊びつかれたムスメは車の中で完全に寝てしまい、突付いても揺さぶってもまったく反応なし。目的地で車を降りると、仕方がないので座敷で横に寝かせられるような店を探して、重いムスメを抱えたままあっちの路地からこっちの路地へと店の引き戸をガラガラ開けては、すいません座敷はあいてないですかだめですかそうですかすいません座敷はありませんか無理ですかそうですか、と何軒も何軒も行ったり来たりして、真冬というのにもう汗ダクになるわ腕はパンパンになるわで、なんだか今回の旅行はホンマ疲れます。結局、どこにも入れなかった我々はそのまま再びホテルに戻り、近所のお好み焼き屋でテイクアウトしたネギ焼きを部屋の中でモソモソと食べておしまい。うーむ。そして朝、ホテルをチェックアウトし、雨の中、京都でいつも立ち寄るもうひとつの老舗カフェ「進々堂」に向かった。京大の目の前にあるこのカフェは、こちらも昨日のイノダコーヒに負けず劣らず独特の味わいのある店だ。すすけて黒ずんでちょっと黴の匂いのする薄暗い店内では、京大の学生や教授や海外の留学生達が、日本語英語独逸語伊太利亜語仏蘭西語古文漢文等々で熱く静かに議論をしていたりする、とってもレトロでアカデミックな雰囲気に満ちていて良い。店内に入ると、中は結構混んでいた。店の一番奥の、中庭が見える大きな長机の席に家族3人で座った。同じ長机には大学院生風の若者が座っていて、仏語辞典で何やら調べ物をしている。ワタシはいつものカレーセットを注文。ここのカレーは、昔給食によく出たカレーシチューの味によく似ていて、しみじみと懐かし旨い。子供には似つかわしくない空気を感じてか、ムスメも神妙な面持ちで周囲の気配をうかがいながら上目遣いでパンなどかじっている。勘定をして外に出ると、雨は上がっていた。その後クルマで市内の雑貨屋などを少し廻り、師走の京都の町を後にした。やっぱり、京都はいいなぁ。
2004年12月29日
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年の瀬・京都の二日目は、朝遅めにホテルを出て、母校の「学生会館」に併設してオープンしたばかりという森田泰通デザインのお洒落な学食に行き、ブランチを食べることにした。かつては薄暗い廊下や階段のそこかしこに「断固粉砕!斗争勝利!」なんてゲバ字で書き殴られたビラや、アングラ劇団の公演案内のチラシなどが何層にも何層にもぶ厚く塗りこめられ、机やイスが無造作に積み上げられた埃っぽい建物だったワタシの知る「学館」はもはやなく、すっかり毒の抜けた立派なレンガ造りの建物になってしまっていた。(そういえば旧建物の時、部屋に火をつけた奴がいたなぁ・・・)さて、なるほど学食の店内はお洒落だが、年末のせいか学生の姿も見あたらず、同じような家族連れ客がチラホラ。食券を買って本日のランチ(鮭のムニエル)セット¥750を食べる。うーん、まぁ、不味くはないけど学食レベルの味。ですかね。次に、たまには京都らしい所にもムスメを連れて行ってやろうということになったが、ワタシの提案した清水の舞台は却下され、「金ピカなのがわかりやすくて良い」という、貴金属の好きな妻のなんだかよくわからない提案によって金閣寺に行くことになった。金閣寺に行くのは二度目だが、確かに今回も金ピカでよく光っていた。外国人観光客に混じって、金閣寺をバックにオメデたく記念撮影などする。(そういえば、この寺にも火をつけた奴がいたなぁ・・・ )激しく寒くなってきたので早々に移動し、京都に来ると必ず立ち寄る「イノダコーヒ」へ。(そういえばここも5年前に一度火災で燃えたなぁ・・・)この店は、メインの新館フロアも良いのだが、離れになった旧館がかなり渋くてもっと良い。冬の日は、BGMもない静かな室内にストーブのシューシュー言う音だけが僅かに響いてなかなかノスタルジックな気分になる。この日はあいにく旧館は満席だったので、新館でお茶をする。ここのコーヒーは最初からミルクが入っていて、角砂糖2コが必ずセットで出てくる。ガラスの容器も渋いぞ。こんな寒い日は、ここのおすすめ通り、ミルク&砂糖の甘いホットコーヒーが正解なのだ。あー、落ち着くなぁ。ぶくぶくぶく。・・・ん?やめなさい。ぶくぶくぶく。やめなさい。ぶくぶくぶくぶくぶく。おい。ムスメがホットミルクをストローでぶくぶくしている。暮れも押し迫ってきました。
2004年12月28日
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年末の休暇ということで、妻子を連れて京都に行った。本当なら速攻でアジアのビーチリゾートにでも飛び立ちたいところだったが、今年はどうも気乗りがしないなぁと思って国内に踏みとどまっていたら例の津波のニュースが飛び込んで来たので、ワタシとしては、密かにかなり驚いていた。で、年末はおとなしく、手近な京都で家族サービスである。実は夏にも一度、お盆の週末を使って1泊だけ京都のウェスティン都ホテルにステイしたのだが、なかなか雰囲気が良かったので今回も同じくウェスティン都を2泊とり、特にあてもなく京都でぶらぶらするだけだ。初日は午後に西宮を出発し、クルマで京都東インターまで高速を飛ばして夕方前に三条蹴上のウェスティンにチェックイン。部屋に荷物を入れると、さっそくムスメを連れて室内プールへ。プールには、先客で外国人ばかりが8名ほど。ワタシは25mプールでムスメを背中に乗せて、行ったり来たり行ったり来たり計14往復も強制労働のカメの役をさせられてヘトヘトになる。ジャグジーに入ると、先に入っていた筋肉隆々で褐色の肌のデカいアメリカ人のゲイの兄さん約2名が、キャッキャと言ってお湯を掛けあったり手をつないで微笑みあったりしているのを、ムスメは「なかよしだね」と言いながら眺めていた。そうこうしているうちに夜になり、祇園に出る。町屋を改造したイタリアンの店に入り、コースの料理とワインをいただく。築百年以上という建物は非常にオモムキがあってなかなか良いし、ムスメのために、メニューにない種類のパスタの注文も聞いてくれたりしてサービスも丁寧なのだが、肝心の料理の味は感動するほどのものはなく、まぁ普通。この店の最もユニークな点は、建物が古すぎるせいか部屋自体が斜めに傾いていることで、ムスメは特注のタラコ・パスタを頬ばったまま何度も革張りのツルツルした椅子から滑って転げ落ちそうになっていた。わははは。が、ワタクシはワインのボトルが空になる頃には、はたして店が斜めなのか自分が傾いているのか、すっかりわからなくなってしまいましたよ。二日目に続く。
2004年12月27日
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長かった長かった今年一年間の仕事が、本日ですべてカタがつきました。う、嬉しい!感無量。とりあえず、寝ます。72時間ぶりに。ぐー・・・。
2004年12月22日
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ワタシの隣の席には、この半年間一緒に某プロジェクトをやってきた後輩のIくんが座っているのだが以前の日記にも書いたことがあるが、やはり彼もワタシ同様に普段からかなり忙しくて、特にこの半年間は某プロジェクトチームに強制加入させたせいで、文字通り馬車ウマのごとく働いてもらっていた。1週間ほど前には、まだ20代後半の彼もついに体力的に力尽きて一時ダウンしてしまい、病院通いを余儀なくされるという哀れな状況に、さすがにちょっと無理をさせすぎたかと、上司として少々反省していたのだった。(ちなみに彼、某KO大学出の、割と美少年風)昨夜は金曜で、まだ仕事は山のようにあったのだが、どうせ土日も出勤だし、ということで珍しく早めに切り上げて、職場の仲間5名と飲みに出かけることにしたのだ。一軒目は、近所の創作料理系の居酒屋で静かに鍋などをつついて、職場の組織をどうするのが良いかといった、極めて日本の正しいサラリーマン的な話をしていた。 皆、そのまま2軒目の、いきつけのワインバー(写真)に向かったのだが、ワタシだけはちょっと仕事のことで気になることがあったので、一度オフィスに戻った。小一時間ほど作業をし、メールなど送った後で再び皆の飲んでいるワインバーに合流すると、会社のメンバーがさらに2名ほど増え、全員ずらりとカウンターに並んで座って飲んでいた。すでにワインのボトルも急ピッチで空いている様子で、先ほどとはうって変わって会話が隣同士好き勝手にデタラメな内容になっている。で、ワタシは冒頭の後輩Iくんの隣の席に座ったのだが、そこで、結構酔っ払った彼から思いがけない告白を聞いた。突然「心斎橋(仮名)さん、実はね・・・」と。「実は先週ですねえ、ボク体調が悪いといって病院に通ってましたけど、実はアレ、風邪とかじゃなかったんです、えへえへ」と。あ、そう。で、なに?「はい、実は『性病』だったんでえす」と。聞くところによると、彼は先週、ひとり暮らしの自宅の部屋にデリヘル(出張風俗)嬢を招き、あれこれイケナイことをしてもらった挙句、最後におまけとして「淋病」をプレゼントされてしまったそうなのだ。ほほう、なるほど、淋病ですか。淋しかったんか?いやそうじゃなくて、ワタシはデリヘルにも性病にも今まで縁がないのでよく知らないが、そりゃキミ、イケナイことしてもらって自業自得やがな。仕事させすぎて過労で倒れたかと心配して損したぜ。ワシの心配を返せ、こぉの性病野郎!なんて本人には言ってないんだけど、まぁそれはそれでかなり辛かったみたいだし、そこまで責めることもないか。軽い罰として、今日の日記にこうして公開しておくに留めておこう。ギク。そういえばワシ、つい先日も彼のデスクにあったボールペンとか使ってたんだけど・・・。
2004年12月18日
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「マナーを守りナサイ!」という、妙にカン高い男の声が響いた。最近、移動時間は貴重な睡眠時間と決めているワタシだが、今日も電車の中で半分眠りかけていたところに、この声で目が覚めた。見ると、自称“演説家”の鳥肌実によく似た50過ぎと思われる背広姿の男が吊革を持ったまま立っていて、真下に座っている主婦らしき女性に何やら怒っているのだ。「マナーを守りなさいと言ってるのがワカランのか、この△○×△!」と、鳥肌男はさらに金属的なカン高い声で、女性に向かって激しく怒鳴った。どうやら女性は、携帯でメールを打っていただけのようなのだが、これ以上この男から攻撃を受けるのはよろしくないと思ったのか、静かに携帯を閉じてバッグにしまった。と思ったら鳥肌男、吊革から手を離すと、今度は数メートル前方で同じく携帯メールをしていた予備校生風の男子のところまでツカツカと歩いて行き、グッと顔を近づけると「車内のルールを守りナサイ!」と叫んだ。予備校生は、うっせーな、という表情で鳥肌男を睨みつつ、メールをやめようとしない。すると「車内には、ビョーキのヒトもおられるんデスヨ!電源を切りナサイ!早く切りナサイ!」とヒステリックな金切り声をあげる鳥肌男。ほとんどの乗客が、「アンタこそビョーキの人じゃないの?」という眼で鳥肌男を見ている。そりゃまぁ確かに、この車輌は「携帯の電源オフ車輌」ということになっていて、鳥肌男の言っていることは間違っていない。壁面には注意を促すステッカーも貼ってある。もしかすると、すぐ隣にペースメーカーをつけた人だって乗っているかもしれない。しかしだ。こうして毅然と正論を主張し、注意をして歩く正義の鳥肌男が、どう見てもビョーキの人に見えてしまうのが現実である。聞いた話では、ペースメーカーを装着している人にとっては、「誰が携帯を使っているかわからない満員電車に乗り込むのはまさに恐怖である」とのことらしいが、実際の携帯電波の影響度はともかくとして、ペースメーカーを装着している人のそうした恐怖感にほとんど想像が及ばないのはワタシを含めて、世の中の大半なのではないだろうか。現実的なことを言えば、そんな状況下で「車内では電源オフ」といくら言ったって、その「危険度」が想像できない限りは個人のモラルアップなど望めない。とすると、一番良いのは強制的に電車内では携帯の電波が入らないような仕組みを作るしかないだろう。◎参考記事それにしても、恐るべしは鳥肌男である。その後も彼は精力的に車内をわっせわっせと走り回り、あっちに行っては「電源を切りナサイ!」、こっちに行っては「マナーを守れ、マナーを!」と相手かまわず、正義の指導員として大忙しなのである。ちなみにワタシは先日、駅のホームでつい考え事をしながら満員の「女性専用車輌」に乗り込んでしまい、気がつくと周囲の女性軍から圧倒的な「死ね死ね光線」を浴びて泣きそうになったことがある。そんなところをこの鳥肌男に見つかったりしたら、「今すぐ電車から降りナサイ!」などと激しく詰め寄られて、もう窓から飛び降りるしかないですな。
2004年12月14日
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今、午前4時半すぎなんですけどね、さっき帰ったところなんですよ。何してたかって、モチロン休日出勤の深夜帰宅なんですけど、いやぁキテますね。さすがに。異常に忙しかった今年を締めくくるのにふさわしい、まさにフィナーレを飾る忙しさですね。で、日曜日のこの時間、さすがに帰りのタクシーもなかなかつかまらないんですよ。同僚のKくんと2人で御堂筋のど真ん中で両手を広げてタクシーにアピールしてるんですけど、ぜんぜん来てくれないんですよね。朝の4時だし。ようやく、一般道を時速160キロのスピードで走ってきた一台のタクシーが、雨に濡れる御堂筋で、闇を切り裂く強烈なブレーキの音とともに軽くスピンしながらようやく止まってくれたんですけど、ちょっとクレイジーな運転手みたいだし、いやだなぁと思いながらも、他にタクシーがいないので仕方なく乗ったんですよね。運転手はジイサンなんですけど。それがもう、やっぱり走り出したら高速道路を飛ばすわ飛ばすわ、ホントにちょっと宙を飛んでるんじゃないかというぐらいスピードを出すので、ワタシもKくんも緊張で体が反り返ってしまいましたよ。いやだなぁ。その後、高速を降りてもう比較的我が家の近所の一般道を走っていたんですけど、運転手のジイサン、ヘンなこと言うんですよね。「なんや、今のオバサン。あんなとこ座り込んで。」「え?」とワタシとKくん。「ほら、今、一旦停止の標識のところで、道路のすぐ脇のところに、おばさん座りこんでたやろ」と、運転手のジイサン。ワタシとKくん、疲れてはいたけれど、眠ってはいないし、ずっと外を見てたんですよね。「そんなの、見てないよ」と、2人同時に振り返ったけど、そこには誰も座ってないんですよねぇ。誰も。雨も降ってるし。なんか、いやだなぁ。
2004年12月12日
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実は近頃、ヒドイことになっている。割とマメに日記の更新をしたりしているので余裕をかましていると思われているかもしれないが、そんなことはない。ここ一週間は、もう仕事のピークで土日の休みはないし、帰宅は連日午前3時過ぎだ。朝は多少ゆっくり出社してはいるが、それでも平均睡眠時間はせいぜい4時間といったところだろう。しかし仕事だけに全神経を使い消耗しているせいか、最近、日常の行動に明らかに異変が起こり始めている。会社に時計をしていくのを忘れる。家に携帯を忘れる。ベルトをして行くのを忘れる。逆に会社のデスクに財布を置き忘れて帰る。おとといは、コンビニで買った弁当を温めてもらっていることを忘れて店を出てしまい、さらに昨日は残額約8万円ほど残っている半年分の定期券をどこかに捨ててきてしまった。このままいくと、会社に靴を履いて行くのを忘れたり、もしかするとムスメの幼稚園の体操帽をかぶって家を出たりしてしまうのではないかと、内心怖くなってきた。ワタシの脳の中は、早くも忘年会の真っ只中である。
2004年12月03日
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