森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.09.11
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カテゴリ: 生の欲望の発揮
高校のときの現代国語の先生の採点方法は変わっていた。
間違った部分に×をつけてある。
正解の部分には○はつけない。

テストが返却されると、間違いばかりを指摘されているようで悲しかった。

今思うと、その先生の人生観は減点主義だったのかもしれない。
100点満点のところに視線をおいて、間違っている部分を見つけだして否定する態度が強かったのかもしれない。
100点満点が当たり前であって、間違いは許さないという気持ちが強いのかもしれない。

ことさら問題点を指摘して、減点していくやり方は自他ともに不幸になるように思う。
上から下目線で現実、現状を否定していくので、次第に生きることがむなしくなっていくのだ。


森田理論の考え方は加点主義にあるように思う。
斉藤光人元理事長が言われるように、どんなに人格者と言われるような人でも、内面には猥雑なもの、醜いもの、汚いもの、好色なもの、意外と稚拙なもの、狡猾なものなどを持っている。
(生活の発見誌 1993年6月号 32ページ)

そこに焦点を当てて自己嫌悪、自己否定するよりも、自分が持っているもの、強みや得意なものに光をあてて、それを伸ばしていくような生き方をしたいものです。

山崎房一さんに「無理して自分に100点満点をつけよう」という詩がある。

人間は、だれでも欠点がある
その欠点を見て、自分に40点をつけると
40点のような気分になって
40点の行動をするから
40点の人生を送ってしまう
自分は40点だ、と思い込んでいると

40点を50点にすることは不可能だ
自分に100点満点をつけよう
自分は40点だな、と思っていても
無理して100点満点をつけていると
自然に自分の古い殻が破れて、新しい自分に変わる


自分の存在を否定すること、自分にとって、一番心強いことは、どんなことがあっても
自分が自分の味方になって、自分を守ることです
自分にとって自分は、自分の安住の地でなくてはなりません。
(きっと自分を好きになる 山崎房一 PHP研究所)

弱みや欠点は寛大な気持ちで許容して、強みや長所はどこまでも伸ばしていく。
神経質性格にはマイナス面だけではなく、プラス面もあります。
プラス面を見つけ出して、それで勝負していくしか、我々神経質者の生きる道はない。

岡山県 牛窓





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Last updated  2023.09.11 06:20:08
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