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♪携帯を持たず心のもやもやを手紙に託すうばたまの夜 夫婦の間でも照れくさかったりプライドが邪魔して、面と向ってどうしても口では言えない 事がある。 昨晩、上さんに手紙を書いてDKのテーブルに。 お互いに携帯電話が有ればピッピと、それで済むんだろうけど・・・ 今朝は、上さん仕事があるので私より起きるのが早い。 枕もとに早々の返信があった。 ある事で気まずくなり、ずっと口を利かず冷たく暗い空気を吸って何日かを過してきた。 彼女は更年期のせいか情緒不安定もあり、私のせいで気晴らしも出来ないでいた。 そんなこんなで、つもりに積もったものを手紙に書こうと思った。 書き始めたら簡単な文章になった。 そう、一番言いたかったことを書ければ、余分なことは書かなくてもよくなった。 「ありがとう」と「ごめん」プラス α 。 これで我が家には平和が。 意思の疎通と風通しが、身近な人ほど必要だと感じている今日この頃。先はまだ長い。
2007.11.30
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♪両眼の人工レンズなりしもの2条の光線放ちたるらん 網膜はく離の手術の後遺症の為に左眼も白内障になり、きのう手術をした。 5年前の右目に続いて、これで両目が人工レンズとなった。 こうなりゃサイボーグのように、目から光線でも発射したい心境だ。
2007.11.29
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♪空中のパレットの色振り撒きて木々は手品師最後の演技 ぱらぱらとマジシャンがカードを切るように、落ち葉が道路を彩リはじめた。 街路樹の桜やトウカエデの紅葉が真っ盛り。 木々が眠りに入る暗くて寒い冬の前に、一年最期の演目を華麗に演じています。 人も冬眠する生態ならばこんな締めくくりも出来るなあ、と思ったりする。 エネルギーの消費も抑えられるし・・・・・。
2007.11.28
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♪晴れたればまた時雨れたる霜月の木守りの柿や淋しかるらむ 木守り柿は、収穫の時に全てを採らず、1個2個を木に残しておくという習慣。 稔りを与えてくれた木・自然・神に捧げものを残すという感謝の意味があり、そうすることで、 また次の年の豊かな稔りを信じてのもの。 葉が落ちて、どんよりとした空に一つだけ残された柿の実は、いかにも淋し気だ。 過疎の村に漂う侘しさと、自分が重なって・・・・
2007.11.27
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♪伝統の付いて行けざる変転の時代は人を追い越してゆき 伝統を誇る多くの店が時代の変化から取り残されてゆく。 旧弊に甘んじ自らを伝統の檻の中に押し込んだまま出ようとはしない。社会がどんどん変化し て、変わる事を求められているというのに。 人は安定を求め変化を嫌う。人の心を遥かに越えたスピードで変わって行く社会に、取り残され た人間は淘汰される運命なのか。 淘汰なんかされてたまるか。頑固親父が生きる抜け道はどこかに必ず有るはずだ。
2007.11.26
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♪今頃に妻が夢中になりしものbeadsじゃなくてB'zなんです 間もなく51歳になる妻は、数年前に衝撃的な出会いから「B'z」ファンになり、今や難関を突破し てチケットを入手してはコンサートにも出かけるほど。 その「B'z」が、音楽界の発展に貢献したアーティストや音楽関係者をたたえる「ハリウッド・ ロックウオーク」の殿堂入りを果たした。 全作品の通算売り上げが日本ではダントツの、世界でも7位に入る7582万枚(17日現在、 オリコン調べ)を記録していることや、米西海岸ツアーの成功など海外での実績が認められた。 また、B'Zと共演経験もある人気ギタリストで、自身も殿堂入りしているスティーヴ・ヴァイの推薦 も大きな後押しとなった。 1985年設立され、これまで、エルビス・プレスリーやジョン・レノン・エリックック・クラプトン、 KISS、ヴァン・ヘイレン、エアロスミスら175組が受賞など名を連ねている。 アジアのアーティストの受賞は初めての快挙。
2007.11.25
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♪明け空に北へ飛び行く鳥たちの列を無視する輩が数羽 何の鳥だろうか、ちょっと崩れたV形がばらばら変形しつつ一応V形を維持してはいる。 そんな中に、全くその列に加わらずに一緒に飛んでいるのが何羽かいる。 まったく、何処にでもいるんだねぇこういう奴が。 渡り鳥のV字編隊は、先頭を飛ぶのは決まっておらず時々交代しながら飛んでいるらしい。 先頭は疲れるのでそういう暗黙のルールが出来上がっている。
2007.11.24
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♪計らずもダイヤモンドの60年記念写真の安げな笑顔 11月22日は「いい夫婦の日」だそうです。 先日、姉の舅姑がめでたくダイヤモンド婚を迎え、知人のスタジオで記念写真を撮った。 二人とも健在で結婚60年を迎えるなんて、今後の時代を考えるとあり得ない気がする。 舅は今でも、在所のある長野まで平気で車を運転するほどです。 まめによく動く人で何でも自分でやる。それが長生きの秘訣だろうか。
2007.11.23
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♪女生徒のやけに短きスカートの意にそぐわざり木枯らし一番 女高生の制服のスカート丈は何を基準に誰が決めたのか。短すぎると誰も思わないのだろうか。 親もよく我慢していると思うし、本人達も納得しているとも思えないんだが・・・ エスカレーターでお尻に手や鞄を当てている子等もいて、心もとないと感じているだろう。 第一この時期、見るからに寒そうだ。 中には意に介さず、自転車に平気で乗るし駅のベンチでは足を組んでる無神経な奴もいる。 短すぎるスカートに「あれは犯罪だ」と、ある婦人の言葉。 男子生徒・先生に与える影響はどうなのだろう。 日本では性情報が氾濫し性犯罪も増えていて、世界でも類を見ないほど情報の規制が甘い 国だ。 幼児や女生徒への性犯罪が、今後益々増えていく事は間違いのないのに・・・・・。
2007.11.22
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♪寒ければまた居所の無きネコのさむいさむいと鳴きし夕暮れ 飼いねこチャミーはメス17歳。 暑ければ暑いで大変だけど、寒いのが一番嫌いだ。 夕方になると何処も寒くて寝る場所がなく、大きな声で寒いさむいと訴える。 煩くてかなわない。 仕方が無いので膝に乗せて毛布でくるんでやったら静かになった。 その点、外の生活が長かったオス猫ギンは寒さ知らずで、炬燵にも入ろうとしない。 体格も倍ほどはあり、食べる量も半端じゃない。如何にも頑丈そうだ。 全く違うタイプの二匹の猫は、未だに仲が悪い。
2007.11.21
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♪紅葉の色づくままに散り降れり雨の上がりて抽象絵画 雨上がりの落葉した地面は、黒く光って絶妙な配置で葉っぱが散っていた。 抽象絵画かモダンデザインを見るようで美しいと思った。 二句切れとして時間の経過を表現した、つもり。
2007.11.20
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♪見えざらんものに魅せられ吾がままに己を貫きて星になりたり 電子楽器の修理をしながらジャズと写真をこよなく愛した、30年来の友人が死んだ。 真空管のオーディオアンプを制作していて、音に関して一家言もち音楽ファンの中には彼の制作 したアンプの愛用者もいた。 ツゥ-ツシ-ルマンスのハーモニカに触発されて、自分でもブルースハープを持ち歩いては時々 吹いたりしていた。仲間を増やしたかったのだろう、私もキーの違うのを一本貰って持っている。 ジャズ喫茶でセッションのメンバーが足りない時などドラムを叩いたりもしていた。 写真はモノクロで、花をモチーフにしたちょっと陰りのある作品を、主にグループ展で発表して いた。写真は光が命であり光を如何にに表現するか、目には見えない”もの”をどう表現するか に腐心していた。 電子楽器、オーディオや音楽、また写真といい、目に見えないものに魅せられ真髄を追い求める ロマンチストだった。 わがままな所もあり万人に好かれたというわけではないが、芸術に対しての深い造詣と洞察力を 持った男だった。 独身を通し、5年ほど前に膠原病を患って晩年は闘病生活の果てに、予期せぬ胃癌を併発して あっけなく逝ってしまった。享年58歳。 残念でならない。残された自分に出来ることはただ冥福を祈るだけだ。 彼の好きだった「ビル・エバンスとツゥーツ・シールマンス」のLP「AFFINITY」を掛けて彼への オマージュとしよう。合掌。
2007.11.19
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♪ヌーボーの赤きビロード纏たる乙女の目覚めにA(ラ)の音を聴く ボージョレヌーボーをパスタと共に頂いた。 木苺の香りと共に何故か「ラ」の音が聞こえてきた。 澄んだワインレッドの色が照明の光を受けて輝きながら、442Hzの管弦楽の響きとして頭の中で 鳴ってる。 作曲家のメシアンは音を聴くと色が見えたそうです。 私はその反対で色を見て音を感じた。 これは私にとっては初めてのことで、単にイメージがそうだったということなのかも知れませんが、 色には確かに音をイメージさせるものが有るように思う。
2007.11.18
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♪頂きに登りて見ゆる山裾の人の手になる木々青々と 奥三河の岩古谷山に登ってきた。 わずか800メートル足らずの山ながら、溶岩でできた山だけに峻険で絶壁や奇岩が独特の景色を 作り出していて、愛知の妙義山とも言われている山です。 例年なら紅葉している時期なのに今年はまだ始まったばかりの感じ。 そのためか頂上からの眺めは杉や檜の緑ばかりが目に付いて、少々ガッカリの一日だった。 どんなに山奥に入っても、人工林が広がってるところは紅葉もせず味気ない。 その点、落葉樹で覆われている山は表情が多様で美しいものです。 この季節はやはり紅葉してこそ日本の風景と思うし、杉や檜ばかりの山々を見ると画一的で 寂しい気持ちになってくる。 向いにある明神岳の紅葉時にはこんな風景が見られる。 たった1000mほどの山の景観には思えない険しい岩山である事が良く分ります。
2007.11.17
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♪逆らいて川の流れに満ち潮の上り行くなり非力なままに 小四の夏に父の海辺にある実家に滞在した。 そこで見た情景が余りに不思議で、鮮明に頭に焼き付いている。 海に近い川の中を、死んだ魚が上層と下層で真逆に流れていた。 真水と海水の比重の違いで、上潮に乗っている魚の死骸は流れる川の下を潜り抜けるように 上っていくのだ。その意味を知ったのは随分後だった。 自分の生き方は丁度こんな感じなんだと思っている。 人のやる事はやりたくない。流されて生きていくなんてナンセンスだ・・・ ただそれは目算を持ってのことでもなく、単にその流れに逆らいたいだけなのだ。 反骨と言うようなものでもなく、反対の為の反対をしているどこかの党の原理に近い。 どうしてそんな捻じ曲がった根性になったのか。雪に埋もれながら育ったダケカンバの様にもう 元には戻らない。
2007.11.16
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♪暗黒の宙(そら)に昇りて輝ける地球を星と思いし瞬間 探査機「かぐや」が、月に地球が昇る様子を送ってきた。 月を縦に周回しながらハイビジョンで撮影した美しい映像。 地球全体を星の視線で眺めたのは初めてのこと。 こちらは地球の入りズームした大きな地球が美しい。 宇宙ステーションから見た地球の映像は、部分的にしか見せてくれなかった。 しかし、今回は遠い月そのものから地球を眺めたものだ。 何とも美しい、奇跡のプラネット。 私は、先の万博のアイデア募集に「会場に国際宇宙ステーションから見た地球の映像を、常時 大画面で映し出す」という案を出した経験がある。 一個の生命体としての地球を、外からの目で客観的に見ることによって、その崇高な美しさに 誰もが心を打たれるはずです。 戦争、公害、動物や植物、人種や宗教等など、人間が抱える様々な問題が如何に無益なもの であるかを考える素晴らしい「場」になると思ったのです。 地球をこれ以上汚さないためにも、神の目線で地球を見続ける必要がある。 月にカメラを据えて、地球の映像をいつでも見られる様にする。 そして、月を愛でた万葉人のように、地球を愛でて短歌の一つも詠ってみるというのがいいね。
2007.11.15
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♪救われし人多かりしこの歌と吾(わ)も生きゆかん Let it be あるがままに、神の御心のままにゆだねよう。 賢者の囁く言葉、 Let it be 肩の力を抜いて、そのままの自分で。 答えはきっとあるんだから。 心のままに あるがままに・・・
2007.11.14
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♪子を思う詩(うた)読みたれば突き上げる非力な親の熱き悔恨
2007.11.13
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♪あるがまま信じるままに生きゆかむ薄紫にジャカランダの花 南半球のオーストラリアではジャカランダの花が咲き、日本の桜の季節と同じ様に春爛漫の 季節です。 ソメイヨシノの白っぽい花と違って、薄紫色の花が木全体を被う様はなんとも優雅です。 日本では古来から紫色は高貴・優雅さの象徴とされています。 秋は桔梗・竜胆・紫苑などの青紫の草花が模様の主題になる事も多く、春よりも心を動かされる ことが多かったようです。 そのせいか私はジャカランダの花に心惹かれ、薄紫色の高潔なイメージに憧れすら感じてしまい ます。
2007.11.12
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♪小春日にモンキチョウ舞い狂い咲くサクラもありて冬まだ遠し 立冬が過ぎてもまだまだ暖かい日が続く。朝顔がまだ咲いているのも見た。 暖かいのは有り難いが季節が無くなるのは頂けない。 「科学が地球を救えるか」というフォーラムが有ったが、天変地異は人の力で防ぐ事は出来ない。 コロンビアでは3日に大量の雹と大雨が降って洪水となり大きな被害が出たとか。 首都ボゴタ市内のシモン・ボリバル公園では約10センチ降り積もった。 道路が冠水、ひょうを含んだ水は低地や地下の駐車場に流れ込んで、乗用車約70台が埋 まったという。
2007.11.11
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♪隣国の五点一線計画の囲碁の国にて連珠思わす 遼東(リアオトン)半島と山東(シャントン)半島の間、日本と目と鼻の距離にある黄海と渤海。 「五点一線計画」とは、中国の東北振興を目指して、黄海と渤海に面した5カ所の地域を、海岸線 を貫く海浜道路で結ぶというもの。 西は葫蘆島市の綏中県から東の丹東の東港市までの全長1443キロの海浜道路で、5カ所の 沿海重点発展区域を含む全省の沿海地区を結び、開放経済を大いに促進する計画という。 本格的に経済発展を推し進めている中国は、将来とんでもない国になると予想される。 アメリカを凌ぎ世界第一の大国にのし上がっていくのは間違いないだろう。 連珠=五目ならべ
2007.11.10
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♪アスペルガー症候群なる人の居て解せぬ行動あの人もかな アスペルガー症候群は、思い込みが激しく周りが読めなない一風変わった人という特徴がある。 こうだと思ったらそれ以外は全く眼中に無くなり、それが否定されるとプッツンしてしまうあの人 はその可能性が強い。 また、偏執的な傾向が強く一つの分野に異常なほどの関心を持ち、いわゆる「おたく」のように 並外れた知識で驚かされたりする。 ビル・ゲイツ一族も軽度のアスペルガー症候群らしい。 アスペルガー症候群である(だった)とされる著名人 アイザック・ニュートン(自然哲学者・数学者) アルバート・アインシュタイン(物理学者) トーマス・ジェファーソン(政治家) グレン・グールド(ピアニスト) ジェレミ・ベンサム(経済学者) ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(哲学者) バーノン・スミス(経済学者) リチャード・ボーチャーズ(数学者) テンプル・グランディン(動物学者)
2007.11.09
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♪秋深し秋刀魚の腸(はら)に舌鼓中天の月青く光りぬ 新鮮な秋刀魚は、中天に輝く月のようにとても美しい。 刺し身にできるほど新鮮なものは、腸(はらわた)に苦味が全く無くて絶品。 家族の分まで奪いたいほどだ。 しかし、はらが嫌いな妻は私の分以外は初めから取り除いてしまっている。 何とも勿体ない事をする。
2007.11.08
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♪前提に想像力のありぬべし音で見せたる料理番組 NHKラジオには実演しながら音だけで料理を紹介するコーナーがある。 実際の音があるのでその雰囲気は十分伝わってくる しかし、これは受けて側に想像力がある事が前提となる。 NHKも随分思い切ったことをするものだ。 昨今のように相手の心や、事後の状況など全く想像できない人が増えて来ると、将来こんな 番組は成り立たなくなる。 相手に想像力が有るという事を前提に出来なくなると社会は崩壊してしまう。 想像を越えた事件が頻発している今、モラルハザードとダブルパンチの殺伐とした社会が目の 前まで来ているようで怖い。
2007.11.07
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♪佐布里(そうり)みちの峠(たお)越え行かば見晴るかす 鈴鹿の山に日の落ちゆかん ウォーキングで立ち寄るコースに旧佐布里村から岡田村に抜ける小さな街道がある。 軽自動車がやっと通れるほどの狭くてか細い道。 その急坂を登り峠を越えると、木々に囲まれた道の正面に鈴鹿連峰が見えてくる。 狭い道の間から見えるそれはやけに近く感じ、突然目の前に現れたときはちょっと驚いた。 峠は日本で生まれた国字で、山の多い日本ならではの文字だ。 元は「手向け」からきた言葉。 旅の安全を祈り道祖神に、加護を祈って供え物をすることからきていると言う。
2007.11.06
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♪するすると伸ばして見れば吾が未来潜望鏡に漠々の海 水底に生きるがごとき人生の見えざる先に待つものは何
2007.11.05
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♪出逢いたり真っ赤な笑顔のsunrise生かされしもの命燃やさむ 久し振りに早朝ウォーク&ジョグに出た。今朝は一段と美しい太陽が真っ赤に燃えて昇ってきた。 思わず手を合わせるほど神々しく、そして笑っているように見えた。 この太陽のお陰で我々は生きていくことが出来る。 と同時に、生かされているという存在でもある。 この年になって、古代から人は太陽を神として崇め、生きる象徴としてきた意味が良く分る。 文明という利器に溺れ、絶対的存在というものを忘れて生きている我々は果たして幸福といえる のだろうか。
2007.11.04
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♪あさがをの君の好みしうす青の花咲きし野に種摘みにゆく 里山にこぼれて咲きし朝顔のうす青き色まなかいにあり
2007.11.03
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♪酒という文字輝きぬ霜月の宵深まりし交差点角 急に冷え込んで、コンビニの「酒」の看板がやけに目に付く夜の交差点。 おでんをつつきながらの熱燗が恋しい季節の到来だ。 日本は四季それぞれに情緒があってつくづく幸せな国だ。 食べ物にしても酒にしても、季節の楽しみ方というものが有っていい。
2007.11.02
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♪妙音を漂わせつつ観世音菩薩が前を歩いてゆきぬ 美しい女人を見た。私の前を見事な姿勢で歩いていく。 上体が全く揺れない。背筋を伸ばし真っすぐ前を見て歩いていく。 オーラさえ感じるその存在に目を奪われ、見た瞬間に虜になってしまった。 正に観音様が歩いているようだ。他に形容の仕方がうかばない。 少し距離を開けて付いていく。 その間にじわじわと心の底から幸せな感情が湧きあがってきた。 一体この方はどんな人なのだろうか。一瞬の感じでは舞踊か武術のかなりの上級者という 印象。 170cmは有りそうな長身で、歩くスピードがかなり速くついて行くのがやっとなほど。 髪は栗毛色で長く、三つ編みにしてポニーテールの様に垂らしている。 黒いゴムぞうりを穿き手には何も持っておらず、左の手首に数珠様のブレスをしているだけ。 七分袖の黒いTシャツに腰までの麻のパンツで、僅かに肌がのぞいている。 化粧気はなく色白のぽっちゃりとふくよかな顔が、僅かに上気してピンクを帯びている。 歳は30前後の人を包み込むような眼差しと風貌は、やはり観音様を思わせる。 どこまでも付いて行きたい衝動をどうにか抑えて、神宮前の駅で別れる事となった。 一緒の道程だけでも既に1キロは歩いていると思うが、まだまだ先へ行く様子。 真っすぐ前を見て歩く姿勢とスピードは変わらず、疲れも見せない。 この香華を放ち背中にオーラを漂わせた女人の姿が、ずっと頭から離れない。
2007.11.01
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