全7件 (7件中 1-7件目)
1
母の嬉しそうな様子 南風一まだ母が認知症にもかかっておらず健康だった頃のこと週末に母の家を訪ねていたときのことだった何がきっかけでそんなエピソードが飛び出すことになったのか今ではもう思い出せない それは私がまだ2、3歳の頃でもう少し長じて知恵がついた頃の私ならばとてもあり得なかった話と思う母と私は近くの神社かお寺のお祭りか市に出かけていた母が参道に並ぶ露店でたこ焼きを一串買って私に与えたという私は美味しそうにたこ焼きを食べていたのだがなにせまだ知恵がないものだから一方向からばかり食べていたので案の上ちょうど串に届くまで食べてしまったときそっくり半分が串から地面に落ちてしまった私はまだ地面に落ちて土が付いたものはもう食べられないということが分からなかったらしく地面に落ちたたこ焼きを手で拾って口に運ぼうとしたらしい母が「土が付いているからだめだよ」と私の手からたこ焼きを取り上げてしまった私は恨めしそうに母親が取り上げてしまったたこ焼きの残りを見ていたらしいその様子を見ていた露店のたこ焼き屋のおじさんが「落としちゃったか。さあ、これをお食べ」とたこ焼きを一個刺した串を私に差し出した私は串を受け取って今度は下に落ちないように串をくるりと回しながらたこ焼きを頬張っていたということだった・・・その思い出話を語ったときの母の様子は眼前にそのときの幼児の私がいるように嬉しそうな表情だった(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2022/03/29
コメント(0)
成長の喜びと哀しみ 南風一 孫が今春小学校一年生になる早いなあと思いつつ健康に小学校に入学するまで順調に生育できたということは喜ばしいことに違いないつい先日生まれたばかりと思うのにいつの間にか7歳になるコロナ感染が続いてこの2年間は以前ほど孫と遊ぶこともなかったそれでなくてもゲームに熱中するようになって爺の家に遊びに来ても以前のように爺の車に乗って公園に遊びに行くこともほとんどなくなっていた爺と一緒にじゃれ合うのが楽しかった記憶がある今ではそんな戯れもいつかしら無くなっていた孫の成長は嬉しい反面少し哀しいことでもある(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2022/03/27
コメント(0)
たとえ幻想に過ぎないとしても 南風一女性に抱く「魅力」は対象者自身に本当に在るものかも知れないし男性側が抱く幻想に過ぎないものかも知れない ただ一つはっきりしていることは今日数か月ぶりに偶然出くわした彼女はいつもと同じように「お疲れ様です」という言葉を挨拶として投げて寄こしたに過ぎないけれど彼女のその何処に魅力があるのか?というのは表現することが難しいけれどもう40歳を過ぎた既婚者に過ぎないけれど確かに彼女には「魅力」があるもし状況がそれを許してくれるのならばたとえセクハラだとか犯罪だとか言われようとも確かに彼女とセックスしたい気がしたただ姿を見て短い挨拶を交わしただけに過ぎないのにそんな気にさせる女性というのはそうそういないことも確かだろう(そう思う男性側の年齢的なもの、境遇、その他色んな事情が 普通ならばそう思わないであろう「魅力」を感じてしまうことだってある)そういうややこしい事象ってこと (詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2022/03/26
コメント(0)
時の移ろい 南風一 先日書いた昔好きだった小学校同級生の女性とのその後について少し書いておこう彼女とは中学校まで同じで高校は違ったけれど大学が東京の方で近くになって何回か会ったことがある連絡し合って会ったのが1回か2回偶然に喫茶店で会ったのが最後の3回目かな最後のときは運が悪いことに私が好きだった大学の同学年の彼女を下校途中に誘って入った喫茶店だった小学校以来の同級生の彼女が偶然その喫茶店を訪れていて「あ・ら、デートですか?お似合いですね」とか茶化されて私も誘ったばかりの彼女というにはまだ早かった同学年の彼女の手前小学校同級生女性の言葉は 大いにバツが悪かったそんな小学校以来の彼女の長じた姿を見かけたのは彼女と私が卒業した小学校の近くのコンビニにおいてであったちょうど私は姪の運動会を撮影するためにハンディカムの電池を買うために小学校近くのコンビニに立ち寄ったときだった背がすらりと高い彼女を見つけて私は彼女の方へ笑いかけたつもりだったけれども彼女は私に気付くことなくそのまま横を素通りして行った私は彼女の麦わら帽子を被ったジャージ姿の後ろ姿を見送りながら現実とはこんなもの・・・となにやら砂のようなものがさらさらと崩れ落ちていくような感覚に襲われた彼女も私もまだ30代半ばだったから二人にはまだ若い頃の面影はそっくりあったと思うのだが鼻から彼女は俺がこんな処に居るはずないと思っているし俺もまた彼女に会えるとは思っていなかったから彼女が俺に気付かないことも尤もだ・・・なんて自分を慰めていたっけ(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2022/03/25
コメント(0)
平穏に生きることの難しさ 南風一2月下旬のロシアによるウクライナへの侵攻とその後のウクライナ都市の破壊状況ウクライナ市民の暮らしの困難さを見てつくづく平穏に生活することの困難さを思う自分の人生を全うすることや家族や友人、親類縁者の幸せへ手助けすることさえ大変なことなのに国や都市という平穏な生活の前提となる生活環境さえ保証されない場所を変えて生きればいいじゃないかという考えがあろう他方 都市が破壊されても瓦礫の中で生きるのもまた人生という考えもあろうどちらも生活人の知恵には違いないがロシアによる軍事侵攻や生活基盤の破壊はウクライナ以外の国では起きていないという認識は必要だろうウクライナ国の人々におかれては自分の国に降りかかった災難は自分の国のこれまでの歴史につながっているそういう国に生まれてきたという前提の上に自分の人生を考えて行かねばならないそのハンディはウクライナ国の市民だけが背負うものだがその歴史がまたウクライナ国の市民の暮らしの幸せを形作っているいや現在から未来にも形作っていくものでもあると信じる(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2022/03/21
コメント(0)
思い違い 南風一中学数学で最大公約数と最小公倍数を習ったとき「今年のカレンダー」は何年後に再び使えるでしょうか?という例題の解法について教わった1年は365日365日を一週間日数(7日)で割れば「余り」が1日よって1年経過するごとに「余り」が1日ずつ増える閏年(オリンピックが開かれる年)には2月29日が加わるので4年に1回だけ「余り」が2日増える年がある「余り」を足し上げて行って一週間日数(7日)でちょうど割り切れる年が日付も曜日も同じとなる西暦年となる4年経過するごとに「余り」は5増加するから「余り」を足し上げた合計数が7で割り切れる最小数は5と7の最小公倍数だから5×7=35日数は4年ごとに5増加するので経過年数は4年×7回=28年よって28年経過すれば「今年のカレンダー」を再び使えることになるこの解法をずっと信じて疑わなかったところが今年(2022年)の3月11日は東日本大震災が発生してからちょうど11年目に当たり「金曜日」だったちょうど11年前(2011年)の3月11日も「金曜日」だった11年しか経過していないのに日付も曜日も同じになっている・・・中学数学で教わった28年よりずっと早い訪れではないか!その理由を考えると中学数学が教えていたのは「閏年」のカレンダーであって「閏年以外の年」は6年目か11年目には日付も曜日も同じ年が巡ってくる中学数学が教えていたのは「閏年」にも「閏年以外の年」にも共通に当てはまる最小数のことだった今後は「今年のカレンダー」を再び使えるのは何年後でしょう?という質問には「閏年」に限り28年「閏年以外の年」は6年目か11年目と憶えておこうカレンダーの日付・曜日が同じとなるのは意外に早かったということか・・・(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2022/03/19
コメント(0)
誰にも知られることなく 南風一小学5年生か6年生のときだったその頃は、体育の着替えといっても女子と男子は同じ教室で一緒に着替えをしていたある夏のプール授業があった日授業が終わって水着を脱いで下着や制服に着替えるときだった私は好きだった女の子が着替えている方向に何気なく目をやると彼女はスカートをはいて下から水着を脱ぐところだった彼女が水着を脱ぐために足を上げた一瞬だったスカートの上がったところから赤色の切り傷のようなものが見えた「彼女は脚をケガしていたかな?」ふとそんなことも考えてみたけれどいやいや彼女がケガしたという話は聞いたことがなかったそれからすると一瞬見えた赤い切り傷のようなものとは彼女の性器?・・・・確かにそうに違いないと思った日頃好きだった彼女とは追いかけっこしたり悪戯をし合う仲だったからまさか彼女の性器が見えたなんて口が裂けても言えなかったましてや友人たちには決して言えるようなことでもなかった俺は何も見なかったことに決めたその後も彼女と悪戯をし合う仲をずっと続けた彼女にも水着の着替え中に赤い傷が見えた一件は一度も話すことがないままに50年以上が過ぎたたぶんその一件の記憶は誰にも知られることなくこの世から消え失せてしまうことだろう(詩集の宣伝)「青春17切符+1」3月26日発売。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキング
2022/03/08
コメント(0)
全7件 (7件中 1-7件目)
1


![]()