2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
全133件 (133件中 1-50件目)
頭に包帯をしたパジャマ姿の女の子ぷっくりした人差し指をくちびるにあててベットの上から小さな声でわたしにささやく「もぐらさんのあなをおしえてあげる」足音を忍ばせて病棟の廊下へ見つけたのは細い通気口「ここよ」と女の子「入口しかないの? 穴は1つだけ?」とわたし「さいきんはぶっそうだから もぐらさんも1つしかあなをつくらないのよ」と女の子”まったくものわかりのわるいオトナね”という感彼女は取り澄ました表情で腰に両手をあててぷんぷんとスリッパの足音も高くベットに戻っていくわたしは叱られた従者のようにうなだれてそっと微笑みを隠す
2010/03/31
コメント(0)
桜花を 通り抜ける風
2010/03/31
コメント(0)
近所の 子どもたちの 世話役を
2010/03/31
コメント(0)
知識と経験があるだけに 主治医の方針と よく対立する 医師の場合は 自分の病気を 人に委ねられず 診断してしまう 正常な判断力ならばよいが モルヒネや病気で 能力が落ちている時でも 病人の治療の 主導権を握りたいのだ 医療従事者の末期は まことに壮絶
2010/03/31
コメント(0)
スクールの生徒さんや、日本語教室の講師仲間にすすめられて。時間のある時に、と取り置いていた「気象学からみる源氏物語」の研究。ちょっとめくってみました。気象学とは関係のない、おそろしいエピソードを発見。すごく簡単に訳してみます。”光源氏”が22才のころ。夫婦仲のよくなかった2人ですが、(正妻の)”葵の上”が懐妊しました。源氏もつわりに苦しむ葵の上の様子に愛しさを感じるように。そのころちょうど季節だったので、祭の見物に出かけました。源氏の愛人の”六条御息所”と車ではち合わせ。運悪く、互いの家来たちが車争いをしてしまうのです。源氏の家来が、六条御息所の牛車を壊して、恥をかかせてしまいます。そのころから葵の上の寝所に、六条御息所の生霊が姿を見せるという事件が起きはじめました。見舞った源氏の前にも彼女に取りついた生霊が出るようになっていったのです。8月の中ごろに難産の末、娘の夕霧を産んだ後、まもなくして急に苦しんで他界してしまいます。源氏の愛人であった”六条御息所”(ろくじょうのみやすどころ)とは。早い時期の源氏の愛人の1人です。7歳年長とする説と、17歳年長とする2説があります。源氏が22~23歳。17歳年長説によると彼女は40歳位です。 大臣の娘で、東宮(皇太子)の妻。夫とは20歳で死別。1人娘の”斎宮”がいました。年下の源氏(22~23歳?)と恋愛関係に。逢瀬が疎遠になるに従って、彼女のこころは源氏にのめりこんでいきました。ところが、年上だという引け目、身分高い貴婦人であるという誇り。素直な態度を源氏に見せることができませんでした。彼を独占したいと渇望しながらも、自分を傷つけまいと本心を押し殺してしまったのです。この自己抑圧が、彼女の「生霊、死霊」となりました。押し殺したこころが、何かの拍子で抑制を失う度に、生霊として彷徨いはじめました。源氏の愛する女たちに、死に至るまでの凶悪なあだを成すようになってしまったのです。ある時彼女は、自分の髪や衣服から、悪霊を退けるための芥子の匂いがすることに気づきます。ほかならない自分が、悪霊となっているのではないかと。「さてはわが身が生霊となって葵の上にあだをなしたか」と悟り、おののきました。六条御息所は、葵の上の急死で、源氏の愛を完全に失ったと察します。彼との関係を断ち切るため、彼女は斎宮になった娘に付き添い、野宮に入ります。京に戻ると出家しました。見舞いに訪れた源氏に、娘に手をつけぬよう釘を刺した後、将来を託し、病没しました。源氏は遺言を守り、斎宮を養女として冷泉帝に入内させ後見し続けたのです。けれども、六条御息所は死後も”紫の上”や”女三宮”などに取りつきました。源氏に恨み言を言いに出現することもあります。この話は、女の嫉妬の恐ろしさを強く示唆しています。また、自分の嫉妬心が重大な結果を招いてしまうことの怖さ。それによって、罪の意識を抱く複雑な女心を描こうとしているとも。何にしても、恋愛や女だけの話ではなく、何かに執着することの怖さ。それによって、どこかに自分の”生霊”が彷徨い歩いているかもしれないのです。naive婆
2010/03/30
コメント(0)
同じの木に 薄紅 濃紅 二色の花
2010/03/29
コメント(0)
一説によると ゛それ゛を意識しなければ 存在しなかったことに 出来てしまうと 無意識下には 織り込まれるんじゃ?
2010/03/29
コメント(0)
天井がまわる 立ち上がれない ひどい貧血
2010/03/29
コメント(0)
・門までたどり着いた時 なぜ皆が迎えに出てきていたのでしょう? ※姫さまの方からは、連絡を入れていません
2010/03/28
コメント(0)
「繭の中の姫さま」1「繭の中の姫さま」2そのうち、姫さまは体を起こせるようになっていきました。窓辺に置いた椅子に座る楽しみができたからです。ある日のことです。いつものように全力で走ってきたうさぎは、勢いあまって庭の木に衝突して倒れてしまいました。姫さまは助けようと、思わず身を乗り出しました。その時です。ふだんは、少ししか開かないようになっている窓が大きく開いたのです。姫さまは部屋着のまま庭に出ると、額から血を流して倒れているうさぎを助けに行きました。正気にかえったうさぎは姫さまに強くせがまれ、外の世界を案内することになってしまいました。頭の中のすべてが城の中の頭になっている姫さまを現実へ導こうと、うさぎは苦労しました。一方で、見るものすべてが新鮮で輝いていた姫さまは、あっちそっちへ行き。うさぎは息を切らしながら、必死で彼女を守って歩きました。姫さまの努力で保たれているのに、打ち捨てられていた領土。馬にムチ打って、手つかずのままの聖なる地に10数年ぶりに訪れてみたりもしました。うさぎは、へとへとになって、クラにしがみついているのがやっとでした。姫さまは自分が生まれ変わったように思えたのです。エネルギーが体に満ちるのを感じていました。「ねえ、ちょっと見て。あのオバさん…」「あの若作りのオバさんさあ…」ある時、ふと姫さまの耳に入った言葉。あわてて鏡をのぞきこみました。自分の全身をよくよく眺めました。城の中で眠っていた間に、何年たっていたのでしょう。そこには若々しいころの姫さまの姿はありませんでした。目の下にはクマ。たるんだ肌。しみ。シワ。白髪。……わたしはババアだ……見回すと、街には若若しい”姫さま”たちがたくさん。彼女は自分がもう、”姫さま”でないことを悟りました。羞恥心でいっぱいになり、いたたまれなくなっていきました。姫さまは「現実」に目覚めていったのです。楽しい日々は、長くは続きませんでした。実年齢を知ること。彼女にとって現実の認識は厳しかったのでしょう。時々、心臓がどどどっと鳴るようになりました。耳元で脈がドクンドクン…ドドドと響きます。「これはおかしい」「ただごとではない」と彼女は思うようになりました。このままうさぎのもとで倒れるわけにはいきません。身の始末ができない故の迷惑はかけられないのです。姫さまは、泣きながらうさぎに体の不調を訴えました。もう、戻って来られないかもしれない覚悟を胸に秘めて。姫さまの体は、もともとの回復が十分ではありませんでした。弱っていたので、途中で負った傷も膿んで悪化してしまったのです。その頃には、すでに歩けなくなっていた姫さま。うさぎは傷だらけになり、大切な彼女を守りながら。ぽろぽろと大粒の涙をこぼして。たった一人で全力を尽くして城へ送りました。もっと一緒にいたかったけれど、けれど。門では長老をはじめ、家臣や親族がそろって彼女を迎えに出てきていました。姫さまは、うさぎの手を離れ、そのままそっと運ばれていきました。<続>
2010/03/28
コメント(0)
こころが 閉ざされる音
2010/03/28
コメント(0)
「繭の中の姫さま」1姫さまの部屋の窓辺をぴょんぴょんと横切るもの。忙しそうに、しょちゅう行ったり来たり。よぎる影に、犬が吠えても反応しません。”それ”は、誰かがが見ているかもしれない、なんて考えていないようです。そこに窓があることなど、まったく気にしていない様子。ばたばたしている、あまりの不思議な生き物の様子に驚いた姫さま。窓辺に鏡を置いて、”それ”が一体何であるのか調べることにしました。息をひそめてそーっと。わんわんと言う愛犬は、介助の人に預けました。はじめのうちは、動きが速すぎて見えません。ある日の昼すぎ、その生き物は、のどに何かがつかえたらしく。たまたま窓の下でウエっと吐き出したのです。「大丈夫?」と思いながらも、ようやく視界にとらえることが。それは1匹のウサギでした。とにかくせかせかと忙しそう。吐いたあとも、さささっと始末すると、すぐに飛びはねていってしまいました。疲れている姫さまは、その姿を好ましく思いました。けれども、見ているだけで、逆にぐったりとしてしまったのです。そのようなある日。<続>
2010/03/27
コメント(0)
0.01が 10000を呼ぶ
2010/03/27
コメント(0)
小学校時代の再来 ふつうのことを みんなと同じように 淡々と 果てしなく 我慢するまでもなく 凡庸に 過ぎる日々のみ
2010/03/27
コメント(0)
昔むかしあるところに、姫さまがおりました。亡き祖父、父王にかわり、母である妃の幸せを一心に。城を守り、領土を拡張して、必死でやってきました。ところが、親族・家臣たちは”姫さまならば、何でも出来ても当たり前”。懸命にがんばっても、姫さまには何もかえらず。見て見ぬふりをされて、搾取されていくだけ。身を削って書いた作品も、親族や家臣たちはまったくの無関心。姫さまは制限され、外に出る活動を邪魔されていました。けれども、家臣の猛反対と闘いながら、個人としての自分の仕事の動きを試みました。家臣たちはようやく折れ、「協力」を打ち出してくれました。けれども、裏で徹底的に妨害をしていたのです。彼らの執着は、”姫さま自身”のことにしか無かった。彼女がどう思うのか、ということについては、どうでもいい。姫さまには、そのことがわからなかったのです。必死でもがきました。ある大仕事を経たあとに、姫さまは、とうとうすべてが空しくなってしまいました。何もかもやる気が失せてしまったのです。愛犬をひざに乗せ、来る日も来る日も、死ぬことを考える日が続きました。困り果てた人々は、世界中から名医を集め、姫さまの回復を願いました。気分が悪くなってからの姫さまは、めったに部屋から出なくなっていきました。手厚いケアを受け、身の回りのことには何ひとつ困らない生活。ただ、体力が落ちたのでしょう。運ばれる食事を食べると、ストンと寝込んでしまうようになりました。悪循環は続き、姫様はどんどん動けなくなっていったのです。ベットに横になっている彼女の唯一の楽しみは、小さな窓から見える庭の景色。陽光にあふれ、数本の細い木が。地には芝。四角の世界は、まるで季節を語る1枚の絵だったのです。姫さまは、朝日を眺め、星と数え、日々をすごしていました。ある日のこと、姫さまは、窓を横切る何かがいることに気付きました。
2010/03/26
コメント(0)
一進五退
2010/03/26
コメント(0)
外見など いよいよどうでもいい 服を着ている程度で
2010/03/26
コメント(0)
同年代の女性たち 突拍子もない若作り キャピキャピ 色気の露出 あふれるパワー 見ていると あまりにイタくて 泣けてくる どっと 老け込んだ ババアで 良かった
2010/03/25
コメント(0)
どこを探しても 君がいない
2010/03/25
コメント(0)
甘く やわらかで 優しい そして 惨いほどに残酷な 痛み
2010/03/25
コメント(0)
ああ もう 愛さなくて いいんだ
2010/03/25
コメント(0)
こころの 支えにするのは やめよう
2010/03/25
コメント(0)
年齢にあった 穏やかな 生き方がある
2010/03/25
コメント(0)
望んだのは 安寧なる日々 置き去りにされ 不安や孤独に さいなまれる地獄 もういらない だから これでいい
2010/03/25
コメント(0)
もはや 時は流れ あの頃は 終わっている 寂しく思うのを 終わりに もう 何も求めない
2010/03/24
コメント(0)
痛む古傷 枕に顔をあて 孤独に向け 悲鳴を
2010/03/24
コメント(0)
浅草橋で
2010/03/24
コメント(0)
ババアは婆らしく 未来や自由 若者に便乗した 夢などを見ず いずれは1人と 自覚の上 しっかりと 鏡を見据え 迷惑をかけない 末期のために ひっそりと
2010/03/24
コメント(0)
愛を前に 愛に焦がれる
2010/03/24
コメント(0)
涙して 目が覚める もう叶わない 夢を
2010/03/23
コメント(0)
感情と 身体の反応が 連動していない 苦しい症状の 意味する理由に 思い当たるのは いつも しばらく経ってから
2010/03/23
コメント(0)
何のために 生きるのか 知りたいのは いちごの想い
2010/03/23
コメント(0)
喜び 悲しみ 幸福 失望 すべてを抱えて 生きていく
2010/03/23
コメント(0)
恩師に言われたこと「形を成す”体”それを動かす”こころ”たしかにそれは……事実……あなたの存在を証す想念をいとわず書き続けるように」こころ引き裂かれるような痛みと悲しみをこえていつの日かぬくもりとあたたかさ安心感を誰よりもこころの広いあなたに届けられますようどうかわたしに勇気と力をnaive
2010/03/22
コメント(0)
2010/03/22
コメント(0)
2010/03/22
コメント(0)
目が覚める
2010/03/22
コメント(0)
犬を撫でる
2010/03/21
コメント(0)
君が 負い続けるであろう 罪悪の念 かたわらを 確かに わたしも刻みつける 愛する者の 安寧のために 想念を 散らさぬことを 以降は 身辺雑記として ここに約束する naive
2010/03/21
コメント(0)
おそらく 今が 一番 辛い時期 そう 思いたい
2010/03/21
コメント(0)
年を重ねて 病に打ち倒され ゛出来ない゛ことが どんどん増え 若いときには こわいものは無く なんでも゛可能゛と その場その時 「成す」ことに すべての重きを 先に続く長い道を 維持することなど 考えておらず 保守に転じた今 わたしは凋落す
2010/03/20
コメント(0)
自分で 考えなさい
2010/03/20
コメント(0)
君が居てくれる それだけで
2010/03/20
コメント(0)
出会ったこと それ自体が 贈り物
2010/03/20
コメント(0)
春の訪れが 間もない うららかな日 さみしい
2010/03/19
コメント(0)
想いを 綴るのではなく 文献研究をもとに 書くはずの原稿 一年前から ずっと先延ばしに その間 いろんなことがあって わたし自身が 人生にくじけて 幾度も 挫折を味わう 悲嘆と 自力では解決できない しがらみの間で もがき苦しんできた 編集者はじめ 親愛なる人たちの 励ましを受けながら それでもまだ 取り組むことが
2010/03/19
コメント(0)
お相撲さんの手形 感覚が ハリウッド的
2010/03/19
コメント(0)
わたしは 言葉によって 生かされ 言葉によって 殺されていく
2010/03/19
コメント(0)
人生の闇の中で ようやく見えた またたき散らばる いくつもの愛が
2010/03/19
コメント(0)
いつまでも 独占していられない 新しい出会い スキンシップ 命が生じるのだから 間もなく 我々の存在は 陰にかすみ 遠い記憶の底へ やがて きれいに滅す それでいい
2010/03/18
コメント(0)
全133件 (133件中 1-50件目)