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月日は無情に過ぎていくなと、ここ最近思う。ショベルを仕様変更したのがもう11年前・・・完成して10年が経過しておりました(汗)俺も間もなく40代に突入。立派なおっさんですね。今考えれば20代前半でショベルヘッドを購入すると言う気合い・意気込みは中々のもんだなと思います。当時の決断があって今があるので色々と軽いトラブルはあったものの、S&S(2000年式=高年式)故にデカいものは無く、購入して良かったなと。旧年式とか、年式に拘った考えも購入当初は正直ありましたが、何だかんだ色々と考えていくと『古ければ偉い』的な考えは単純に見栄なだけであって、結局のところメリット・デメリットというのは双方にあると思います。本物のショベルは、それこそフライホイールが重く鼓動感がより強いとされていますが年代によってはハーレーダビッドソンの経営が危ぶまれる時代の産物で、別メーカーのパーツが混在していたり当たりはずれもあり、製品上は年式が古くなるほどに金属疲労や経年劣化が進むのは致し方ないので所有された者の維持の仕方(され方)で現在のコンディションが異なってくる。そういう意味ではオイル漏れ対策や出力がやや向上した比較的 高年式のS&S製も悪くはない。特にオイルラインもそのままで外観もまんま同じ旧年式S&S SHOVE HEADは見た目にも同じで排ガス規制も触媒いらずの時代なので、良かったなと。(とは言え最高のコンディションで維持された本物のショベルモーターはより最高に違いないとは感じます)↑ 購入当時じゃ~そもそもショベルが良いかと言われれば、これまた長く所有していると良さも悪さもある。例えば皆が憧れる圧倒的な鼓動感はあれど、高回転域ではとても心地良い鼓動とは呼べない程に暴れ狂った猛烈な振動と化す。全身がバイブレーションされる乗り味は血行促進には最高かもしれませんが半端なく疲れる。ダイエットには良いかも(笑)対して今のミルウォーキーは圧倒的パワーでどのスピード域でも低回転で心地良く、大排気量の乗り味を堪能できる。ただ、どちらがマニアックで濃い走りかと言われればショベルモーターに軍配が上がるし、本物に乗っている方からすれば『長い歴史を生き抜いてきたバイクに俺は乗っている』という歴史や時代背景をも感じながら楽しむというマニアックな感覚がある。今は芸能人等 有名人のバイクブームもあってか、二輪に対しての見られ方が変わってきていて『危険な乗り物』から『オシャレな乗り物』『楽しい乗り物』と回復傾向に向かっている印象。それこそ俺がバイクに出会った20年前位は、皆がバイク好きでバイトの給料はカスタム代に消え『マフラーまた変えたぜ!』的な話が常に会話の中心でした。 そう考えると今は、その時代の残党である俺たち世代がまた復活しているのか、より需要のあった80年代レプリカのリターンなのかが大多数を占めるでしょうけど、バイクって楽しむには最高の乗り物だと思うので、色々な人に楽しんでもらいたいなとは思います。東京ではカーボンニュートラル等、ガソリン車廃止になったりとしていますけど、個人的に言えば完全電動化は災害時の不安もありますしガソリン車が無くなるのは反対ですね。もはや電動車は別に興味が無い。特にバイクが電動化したら爆発による鼓動感や排気音といった感覚的な楽しみ方とは無縁になることでしょうし。
June 25, 2021
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これはかなりマニアックな話になってしまいますが、つい最近 ピックアップのポールピースを調整しました。ポールピースって何ぞや? と言いますと、ハムバッキングピックアップのコイル片側にあるネジ部分のパーツで各弦の振動を拾う部分になります。 磁気を帯びたピックアップは高さを上げて弦に近づければ出力が高まりますがモコモコしてしまう傾向があり、下げて遠ざけるとゲインが減ってペケペケして分離感が上がる一方、粘りや解像度が下がります。厳密に言えば指板はアールがついていて6弦側が低く3~4弦が頂点となり1弦に向かって下がる山形形状となっています。それに対してピックアップは平面で装着されていますのでズレが生じるのは当たり前です。基本的にはこの特性に対しても考えてピックアップは調整されてはいるものの、全て個体差が在りますので調整してあげた方が高い精度を発揮することは言うまでもありません。今回、調整するピックアップはセイモアダンカンの APH-2 SLASH という名前の通りSLASHモデルの仕様。特徴としてはアルニコ2マグネットを採用し、ミドルの押し出し感がありフロント&リア共に個性的な粘りと歪みを生み 人気のあるピックアップです。とにかく太い出音で、クリーンサウンドでは揺らぎのある暖かさがあり、ディストーションをかければ独自の反応の遅れがあって個性的なSLASHの音。以前、Navigator680でも気に入って載せていましたが(今はカスタムバッカー)、良くも悪くも太すぎること。元々太い音を出す個体には太すぎて飽和するといった印象で、相性が大事なタイプになります。このGibson 1959の個体は元々かなり締まってレスポンスが良い反面、低域に不足を感じたのでAPH-2に変更したのが経緯。それが相性バッチリでアルニコ2の粘りやミドルの押し出し感、暖かさと抜けが調和して『良いじゃん!』と感じておりました。そんな中、Navigator680の仕様変更や、もう一本の珠玉の1959 Murphy Aged やCrewsのレスポールを手に入れ比べてしまうと、かつては良いと思っていた音の荒さ、特に分離感の悪さが気になってしまい『もう少し何とかしたいな』と不満を持つようになりました。Crewsに装着されたK&Tの高級ピックアップの解像度は最強なので、この際 勢いでピックアップを交換をしようかとも思いましたがそれも交換してみなければ相性が分からないので、まずは今のAPH-2 SLASHを再調整してみようと着手。出力自体は丁度良かったので、今の高さはそのままに音の分離感を上げる。つまりはポールピースで各弦の出力特性をイコライジングして不要な部分を削ぎ必要な部分を高め分離感を上げることになります。ピックアップの高さ自体は磁気調整による出力特性、ポールピースの高さは拾う信号の解像度・・・だと勝手に判断しています。どうであれ自分の耳頼りの調整となるのは間違いない作業であるとは感じています。感じたのはコードストロークした際の高域の不足。これは低域が主張し過ぎてかき消され弱く感じるように思いました。5~6弦をやや下げて、1~2弦を上げる方向で大まかにセット。 大分良くなりましたが全部の音量を合わせても綺麗には鳴りません。ここで指板のアールとポールピースの高さ、また弦の太さや音量の違いを考慮してセットアップ・・・良いじゃん!まずは合っているかは謎ですが各弦を一本ずつ鳴らして音量や解像度の違いを肌感覚で覚えます。何やらEコードを鳴らすと2弦だけ音が主張している・・・もう少し下げるか・・・今度は5弦弱い・・・と言う様な調整を数時間行って突き詰めた結果・・・長所はそのままにギャインギャイン鳴る仕様に変貌。同じ音質ではあるもののキレと倍音・分離感がかなり増したので、まさかここまで変わるとは思っていませんでした。特にこのAPH-2特有のハリのあるプリプリな倍音とハーモニクス具合が他のタイプともまた違っていて『ギャッィイン!』と出てワイルドの極み。この真空管特有のハリと言うか迫力が出やすく尖った音ですが、最終的に丸く締まるって感じで耳が痛くならないので素敵♪ 勿論、全体的な解像度やワイドレンジはカスタムバッカーやK&Tには劣りますが、アルニコ2の良さを生かした抜けと粘りのある音はある意味で最高です。
June 13, 2021
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