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石ノ森BS2のを最終日。仮面ライダー特集の後半だけ見た。平成ライダー。すごいことになってるのはわかっていましたが、やっぱ筋はわかりにくい。龍騎はwiki見ながらテレビ見てもついていけず。オダギリジョーのデビュー作2本が丸々見られたのが収穫。
March 30, 2008
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花見日暮里 谷中墓地。ウクレレ花見。天気予報より3時間ほど早く雨降り。寒いし、微妙に消化不良気味に。毎年、桜の満開の時期って寒いってことが全然学習できてないというかわかっちゃいるのにやりたくなるってことなんですが。
March 30, 2008
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ちりとてちん 最終週最終回前日の金曜日、ちりとて終わりの朝8時30分、ニュースの森本アナが「明日の最終回もお楽しみに」と一言。非日常的できごと。半年間、いろんなところで予想を裏切る藤本さんの本は面白かった。だいたいの朝ドラが前半でネタを使い果たして、最後の1か月はヘロヘロになるのに、最後まで筋が通ってた。朝ドラ括りの中でも、いい作品だったと思う。ヒロインが実家を出て修行をつむ、失敗して故郷に帰る、また戻って頑張る、師匠が死んでまた頑張るという流れは「どんど晴れ」とまったく同じ朝ドラ王道パターンですが、中身はだいぶちがってた。●最大の驚きは、主人公が落語より家庭を選んでしまうところ。10年くらいかけて女性たちが「社会進出」を認めさせてさせてきたのに、最終週では「女は家庭を守るのが一番」ってところに着地させてしまってた。時代を逆行するというかぐるっと一周してしまう選択。私ならこっちのオチは選ばないけど、裏切り方としてはスゴイ。振り返ると、師匠の草若(渡瀬恒彦)が死んじゃった後、喜代美の「落語家」としての成長は全く描いておらず、「おかみさん」としての確立がメインだったので、それも狙いだったのかもしれませんね。草若の生前までやっていた落語ネタ盛り込みもなくなって、伏線回収のソフトランディングに向かってたし、「新作落語家」になったのに、最後の高座で選んだのは「愛宕山」ってのも変。●「研いで出てくるのは塗り重ねたものだけ」「落語ゆうもんは人から人へ伝わってきたもんや、これからもそうや。お前もその流れの中にある」の2つが全編に貫かれたテーマで、ドラマの中でも何度も何度もくどいように繰り返し使われてた。「どんど晴れ」では「あの子は座敷童しだ」とオカルトちっくな台詞を何度も何度も繰り返していましたが、「どんど晴れ」のテーマは「おもてなしの心」か。●数ヶ月前の仕込みを後半でどんどんオチに持っていくところが秀逸。一番は「肉じゃが女」の肉じゃがオチ。このオチは本当に「やられた」と脱帽ものの大拍手。高校時代のスポットライトの仕込みも、最後の重要シーンで使われるし、ずっと見てきた人にはたまらないシーンの連続。●年間MVPあわれの田中(徳井優)伝説の借金取りが草若の借金を取りにくるとあおっておいて登場したあわれの田中。スーツ姿の小柄で気弱そうな男。あまりに哀れでついつい借金を返してしまうという吉本チックなキャラ。そんなあわれの田中に勝ってしまう「あわれのチャンピオン」の喜代美。●その他・結婚しても「草々兄さん」「若狭」の呼び方が変わらず。夫婦としてはありえないことなのですが、このあたりもわかりやすさ重視と、夫婦愛をあえて排除した構成の作り。・吉弥さんが最後に受賞した大阪文化に貢献した賞は「さくやこの花賞」。・他の仕事(舞台の稽古?)で抜けました感がありありの松尾キッチュ。・最終回の修行中は、2代目露の五郎兵衛と孫弟子の女流落語家・團姫(まるこ)●貫地谷「スウィングガールズ」や「夜のピクニック」(後藤梨香役)のコメディぶりから、ドコモの店員や東京三菱の店員よりは、この路線はぴったりだと思ってましたが、ここまで評価されるとは。次クールで連ドラ決まるあたりとか。体型的に佐藤仁美路線に行きそうなのですが。●a子「花男」の桜子なみの変身を期待してたのですが、さすがにそこまで行きませんでした。もっと後半目立って欲しいくらいの消化不良。●佐橋俊彦佐橋さんの劇伴がなければ始まらなかったかもしれないというくらいの功労者。「鹿男」のとも「仮面ライダー電王」のとも違う落ち着いた統一感。不吉なことが起こる時の必殺仕事人みたいな音楽がいい。●藤本さん「ギャルサー」で藤本さんのメインライターの回だけ面白かったので、かなり期待していたのですがその通りでした。遠藤P、佐橋、藤本トリオのミニモニブレーメンの音楽隊も見てみたくなった。
March 29, 2008
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白鳥アドベンチャー 三遊亭白鳥独演会銀座・銀座博品館劇場 19時~26日が「メルヘンの国」27日が「江戸時代」わたしは「メルヘンの国」を。映画終わりで有楽町から駆け込んでギリセーフ。(番組)「メルヘン子ほめ」白鳥「ある愛の詩」白鳥仲入り ゲスト ボカスカジャン(50音の歌、金八先生、どらえもんじゃねえ、キムスリー)「隣の町は戦場だった」白鳥大きな会場で広く笑いを取らなければいけなくなるほど、白鳥さんの落語は、古典の構造に近い新作になりますね。SWAのメンツの中で、プロットや話の構造が一番しっかりしているのは白鳥さん。でないと小説は書けないし。落語でも前半にきちんと伏線を張り、後半できちんと回収していくから、構造が古典っぽくなるんですよね。そのこじつけ方が白鳥さんのすごさで、「ある愛の詩」ではおでんのナベを凶器にしてしまうし、「隣の町は戦場だった」では矢沢永吉を本気で流してしまうし、その発想力の源はすごかったです。
March 26, 2008
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「プライスレス 素敵な恋の見つけ方」シネカノン有楽町2丁目浅草で取材、白鳥独演会までのつなぎ。「銀座近辺、時間、水曜1000円」で頭の中で検索したらこれが出てきた。オドレイ・トトゥが出てるからいいかと内容も知らずに見たら周囲は女性多めで、中身はラブコメだった。ホテルのウェイターを大富豪と勘違いするという出会い、などよくわからないところもあるが、よくできた小品という感じで楽しめた。たかりを専門とするオドレイ・トトゥの演じる女性がブランドものをいっぱい買って、男のお金がどんどんなくなっていくのだが、ユーロというお金の単位がよくわかってないのでどれだけのお金が吹っ飛んでいくかよくわからん。1ユーロコインが小道具として重要な役割を果たしてるのにそれもわからず。あー。
March 26, 2008
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1月期のドラマ今さらですが、最後まで見た中では「あしたの、喜多善男」が一番よかった。個人的にはそれしか面白いのはなかったような気がする。松田龍平、落ちぶれたアイドル演じた吉高由里子がよかったし、生瀬勝久さんのお笑いの間は絶妙ですね。久世さん演出を思い起こさせるような軽くユーモアがあって、毒もあったり。最終回に島田雅彦がちょっと映ってた。多部未華子だけのために見てた「鹿男あをによし」は前半多部ちゃんまったく目立たなかったけど、後半の3つはかなりいい感じだったので録画保存してたら最終回は衝撃のキスシーンでがっかりだよ。あー。エンディングの音楽はさすが佐橋俊彦、すごかった。「斎藤さん」最終話メタメタ。最後にMONOの土田英生ちら見出演。やっぱ目が怖い。「未来講師めぐる」は期待外れ。あと見たのは「薔薇のない」「金八先生」。これでも本数見過ぎなので4月からはもう2本くらい減らしたい。
March 25, 2008
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『恋と魔心眼』劇団玉の湯新宿・劇場バイタス 19時~小滝橋通り、通称ラーメン通り沿いのミニ劇場昨年、清麿師匠と健太郎さんで演じられた新作落語『恋と魔心眼(ましんがん)』(作・武田浩介氏)を原作とする演劇。脚本、演出、出演 石動三六ヒロイン 邑中みわ、相方 平田浩二(ゲスト)歌 中川コースケ1人コント 小町スタンダップコミック ナオユキと流れて演劇本編へ演者3名、セットなし。基本的に原作の落語と同じ登場人物。劇団玉の湯公演は初めて、テイストもわからかないので、仕方ないが、どうやら落語を使ったハートウォーミングな人情喜劇をやりたいのかもしれない。なぜ『恋と魔心眼』なのかがわからないまま。原作に忠実というか、原作を演劇に移植して、古典落語と落語家ギャグで味付けした感じ。例えば志の輔落語の「歓喜の歌」の映画版は、主人公の主任を掘り下げて、借金を背負い、奥さんからも見放されている背景を描いているし、ママさんコーラスのキャラも細かく作っているので、新しい発見がある。魔心眼は、まんま原作なので、なぜGIジョーなのか、萩原流行なのか、なぜこの男じゃなきゃダメなのかなど提出されず仕舞い。見せたいものと、見たいものが違ったのでそれはそれで仕方ないですね。面白かったし、演劇のサゲを「夢の酒」に持ってくるところも意味わからないながら渋い印象は持った。ゲストのナオユキさんの漫談はめちゃ良かった、面白かった。これだけで2500円の元は取れたかも。「出」の雰囲気作りが最高にうまい。機嫌悪そうに、悪人顔して出てくる。喜多八師匠の出と同じだ。漫談の運びも桃太郎師匠みたいで、いつの間にかお客さんの心を掴んで話さない寄席芸人としての力量は素晴らしかった。
March 20, 2008
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確定申告電子確定申告(e-TAX)でやろうと思ったのですが、やはりハードルが高すぎ。一度設定すれば次年度からは楽になると思うのですが。メリット●最高5000円分の税額が割引き(来年の申請まで)。「税額」そのものが割引なので、還付を受ける人なら、丸々5000円帰ってくる。●源泉徴収票などの添付書類を提出しなくていい。●税務署にいく必要がない。●還付金を受け取るまでが早くなる(通常6週間が3週間に)デメリット●最寄りの役所に行って住民基本台帳カード(ICカード)を発行してもらわないといけない。手数料は500円くらいかかる。次年以降も使えるので1回だけでいいのですが。●住民基本台帳カードを読み込むためのICカードリーダライタを買わないといけない(ヨドバシで3000円くらい。さらに、パソコンにソフトをインストールしてやっと準備完了。●次に、開始届けをメールで送って(これが結構面倒)、返信が来たら暗証番号を変えて、電子証明書を登録して、納税確認番号を登録。そこからが本当の書類作成作業。結局、カードリーダーを3000円、ICカードの発行に500円、役所に行くまでの交通費を考えると4000円くらいはかかりそう。パソコンが不慣れな人は設定に時間もかかるので、大変だと思う。一度やれば楽になるとはわかっていても微妙…といったところ。
March 17, 2008
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オンエアバトル 4月4日OA分久しぶり審査員でNHK。渋谷。オンバト審査も3年目。何度か書いてますが、ここは、落ちるネタも含めて全10本が見られる所が面白い。100人の投票で上位5組が決まるのですが、必ずしも、お笑い的にレベルが高いネタが残るわけではない。「一般人」が面白いと直感で思ったネタが素直に並ぶ。100人は少ないように思えますが、民意はかなり反映される。恐らく1万人でも100万人でも同じような結果でしょう。そうすると、自分のずれがどれくらいかがわかる。このあたりは、一般誌や一般向け媒体あるいは専門誌でもビギナー向けの原稿を書く機会が多い自分にとっていい訓練になりますね。演芸人は舞台上で常にその訓練を重ねていると思うのですが専門家はあまりそういう機会がないので。さて、今回は今期初めての収録。放送時間も、司会のアナウンサーも、セットも変わるんだとか。NHKに行ったら、4月スタートの番組ポスターも多数。「サラリーマンNEO3」も始まるみたいだ。日曜23時~ってことは、「ガキの使い」とかぶる。シュール系好きの視聴者層はどっち見ればいいんのか。(出番順)ニッケルバックジェニーゴーゴー鎌鼬銀しゃりU字工事ザ・ゴールデンゴールデンはんにゃシーランドバロントップリード一番知名度が高いのがU字工事といういかにも新年度らしい顔つけ。でも今日のMVPは初収録に挑んだ××アナウンサー。
March 15, 2008
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フォーク名曲事典300曲 「バラが咲いた」から「悪女」まで誕生秘話富沢一誠 分厚い本、大きい活字、内容的は平易。懐かしのフォーク世代向け。「フォーク検定」用のテキストみたい。主にレコーディングディレクターへの取材を基に書いた感じ。
March 12, 2008
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つくしの試食会シークレットだとか試食会だとか年末調整だとかよくわからない試演がいっぱいありますな。「松山鏡」古典の試演群馬みやげの試食(お客に毒味させる)「偽装王子」川柳川柳 喜寿の会用試演「来世頑張れ」日テレネタ出し用試演川柳師匠のネタをやると一品ですね。毒の盛り方がすごいので、当人の本質(Sキャラ)と合ってる。
March 11, 2008
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二人の語ルシス門仲天井ホール知人の主催する演劇(一人芝居)と落語のコラボライブにスタッフとしてお手伝い。舞台番などをあれこれ。予約だけで早々に札止めに。女優の玉木さんと「隅の演芸」の発行人さんが同級生。私に茶の湯を施してくださった大人のお友だちなのです。玉木文子サプライズ(踊りとご挨拶) 入船亭遊一「悋気の独楽」玉木文子 一人芝居「貨幣」(太宰 治 作・西方 亨 演出)入船亭遊一「幾夜餅」20分前後の一人芝居でしたが、演劇の作り方の一端が見えて勉強になりました。ライブとしても、いいお客さん、いいスタッフさんが作るあたたかい会で、よかったよかった。
March 9, 2008
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チェルフィッチュ「フリータイム」14:30 六本木スーパーデラックス康本さんのダンスのチケット探したら、チェルフィッチュのチケットがたまたま取れた。結局、康本さんのダンスは行けず。『三月の5日間』みたいにイランイラク戦争も、ラブホも渋谷も出てこない。ファミレスのバイトの人と仕事前にファミレスに立ち寄るお客さんの日記の話。面白かった。演劇ファンより、アート好きの人のほうが楽しめそう。戦争とかラブホとかアイコン消して、よりシンプルにしてるのも意図的だと思う。戯曲を読んだり、ビデオでみてはいたのですが生は初めて。日本語とか文法とかをより意識してる人(大人とか文筆関係)には、よりノイズが強いです。主語と述語位置、助詞の選び方、目的語、修飾語の使い方などに常に敏感になっているうちらみたいな職業は特に。コロコロ変わる助詞、1文が終わった後に追加されていく目的語。英語を日本語にするとき、先頭から日本語訳しながら読んでいく感覚。
March 8, 2008
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「玉川奈々福のおはようライブほとばしる浪花節!」浅草・木馬亭 11時~うちから浅草11時は日曜としては早起きなのですが浪曲強化月間なので。1席目「茶碗屋敷」講談では「細川茶碗屋敷の由来」、落語では「井戸の茶碗」。落語とは少し違うんですね。千代田卜斎と高木作左衛門の武士2人が中心で、屑やや脇の脇の役というところ。武士の意地と出世話がメインになっているところがいかにも浪曲らしい。2席目「前原伊助」途中まで。槍の話。
March 8, 2008
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三拍子 隔月単独ライブ「リハビリテーションvol.9」19:30~21:15野方区民ホール隔月開催のライブ。電車だとすごく行きにくい場所ですが私的には問題なし。CATVザッピングして見てたら、チケット招待のスポットが流れてて、メール送ったら当たった。「ビタミン寄席」も随時放送してるし、CTNは侮れない。高校、大学生、若いOLを中心とした女性が多めだが、男性も同業の芸人も結構いる感じ。落ち着いた客層。三拍子、サンミュージックの若手漫才。結成6年くらい26、7歳なんですが、漫才のスキルはかなり高く、すでに3、4年くらい前から完成されてる。「何で売れないんだろう」と思うくらい。ただ、ピンしか売れてないサンミュージックだし、漫才は今のTVでは出づらいので、仕方ないんですが。漫才3本は、1シッチュエーションで押し切る爆笑ネタ。ネタの構成、漫才のテンポ、勢いともに文句なし。3~5分の短距離走らせたら本当にうまい。関西みたく深追いしないし、わーっと笑いとってすぱっと終わるところも、東京の笑い好みにはフィットする。【番組】漫才「大家族密着テレビドキュメント」3男4女。父母1人。ドリフとあ~えがつく4つごの姉妹。8人目誕生の1日を。フリートーク「ここ2ヶ月の主なニュース」(ハンドボールを深く掘り下げ)漫才「銀行強盗」キーワードはおしり映像「クーボーマン」フリートーク「近況、体重測定」映像「若手芸人とお台場デート」クーボーズ(バンド)「お金の歌」ビデオ「メガネ」朝起きて眼鏡をかけようとして…。企画「即興演技力対決」漫才「三人漫才」腹話術人形が3人目の相方
March 6, 2008
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第16回 小権太・遊一の会~入船さん、こんにちは 柳家さん、こんばんは日暮里サニーホール 19:00三遊亭歌五「金明竹」遊一「宮戸川」小権太「長屋の花見」仲入り小権太「時そば」遊一「猫の皿」遊一さんの枕によると歌五さんという前座さんも高齢入門なんだそうです。出演者ではキャリア7年目の小権太さんが一番年下。ネタ下ろしならではの緊張感は相変わらず。益々上がる前座平均年齢。「猫の皿」は4代目圓喬バージョンだそうです。シュッと入ってシュッと終わる。
March 2, 2008
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歓喜の歌 映画うかうかしてたら、上映が終わってしまう。都内だと新宿の初回と、有楽町のビックカメラ上の終日上映だけだった。あわてて1日の日に。大では落語と同じですが、映画独自のエピソードがいろいろ加わり、ドラマに厚みが増していました。落語原作らしい、大衆喜劇で面白かった。とことんまでそぎ落とした落語で聞いてしまっている分だけ、多少まどろっこしくもありですが、初めて見るお客さんや年配層にはこのくらいのゆっくりめがいいのかも。※以下、ネタバレあり落語の原作との最大の違いであり、映画のキモになっているのが、主任の奥さん(浅田美代子)と娘の存在。主任のダメブリが仕事プラス奥さんからの冷たい目線で増幅される。最初はあまり重要じゃないポジションかな? と思ってみていくと、落語でいうところの「サゲ(オチ)」の部分でハートウォーミング的な役どころで使われてました。(本当のオチらしきものはエンドロールで出るけど)仕立屋さんにクレーム(真っ当なクレーム)をいいにくるあんちゃんも「バタアシ金魚」の筒井道隆だったりで、嫌みのないいい人になってた。でんでんの借金取りと金魚(らんちう)が映画ならではの味付けで、このエピソードは映画全体を貫く笑いの要素。「金魚を軸に映画独自の笑いを作ろう」という意思が明確に表れてる。大型のらんちうが、ラストでは小さな出目金に。いちからやり直しますという暗喩もあるんでしょうか。映画的ではないけど、落語的な笑いの要素(特に志の輔落語)でいうと「予約したときはガールズで、だんだん歳をとってレディースになっちゃったんじゃないの」、「ダブルブッキングって響きは陽気ですが、大変なことなんですよ。3分クッキングとは訳がちがんですよ」の台詞に代表されるクスグリ。結局落語は話術なので、そういうささいな言葉のマジックで笑いをつないでいくんですよね。藤田弓子以外のママさんのエピソード作りは苦労したみたいで、子供をなくした夫婦、引きこもりの息子あたりは、さほど効いてない感じ。談志師匠演じるお寺の住職、お寺をコーラスの練習会場として貸していることに対する「ただで貸しているんですか」の問いに「いや、1人100円取ってる」の台詞がいい。藤田弓子の娘が高校1年生くらいなのですが、いくら何でも年齢差ありすぎ。しかも、キーとなる「餃子」を持ってきて説明する下りを高校生役の娘(東宝芸能のど新人)がしてて、あぶなっかしかった。思わず「頑張れ」と応援してしまう。コーラスグループで出てくる役者さん、江本純子、猫背椿、吉本菜穂子、峯村リエ、萩原利映など小劇場でおなじみの人多数。吉本菜穂子さん、かなり目立つ役。しかもわりとシュッとした普通の人で。ミュージカル女優の平澤由美さんもいい声を聞かせてくれる。安田祥子もコーラスに溶け込んでいた。
March 1, 2008
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