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4月23日に島根県と鳥取県の境にある中海に架かる堤防道路ツーリングを行う予定であったが、前日の雨が長引き日本海側は天気の回復が遅れそうだったので、ディアベルさんの提案で前日になり急遽雨雲を避け、高知方面へのツーリングに変更したのだが、県北からの参加者も同意という事で決行と相成った。今回の参加車は県北からCB750ボルドール、Z2、県南からはディアベル、ルマンⅡ、V7が参戦、計5台での出陣だ。午前7時30分、GSにてV7の給油の帰りにどんより曇った空から雨が降り出し、折角磨いたバイクを濡らしてしまった。天気予報では曇りだった筈なのに何てこった。県北からの2台が気になる。LINEを見ても中止したとの連絡が無いので、きっと雨の中を走っているのだろうと気を揉む。集合場所は8時40分瀬戸中央道の鴻ノ池SAなので、少し早いが8時10分出発。10分前なので一番かと思いきや、全員揃って待ってくれていた。気になっていた県北の雨の状態を聞いてみたら、小雨が少しだったようで安心した。5台揃ったところで、品川ナンバーのハーレー2台に手を振って見送られながら、瀬戸大橋に向けてバイクを走らすが、酷い濃霧で折角の眺望も橋脚しか見えない。雨こそ降らないが霧雨か霧かでヘルメットのシールドが曇る中、豊浜SAで休憩。空には黒雲が更に広がり、小雨も降って来る始末で「やっぱり止めときゃ良かったかなぁ」と後悔しつつ高知道に分岐し、奥深い四国山脈に分け入って行くが、幸いにも高知道は長いトンネルが多いので、雨が降っても大丈夫だ。大豊ICまで来ると、雨は上がり空が明るい。更に南下し南国ICまで走ると、何と青空が見えて晴れている。流石南国高知、ディアベルさんの天気の分析がズバリと当たった。土佐ICを降りる頃には気温もグングン上昇し、冬用装備では汗が出る。今日の昼食場所である新居海岸の海鮮BBQ土佐のかき小屋には開店前の11時前に到着。駐車場にはサーフィンを楽しむ者のクルマが数台止められていた。開店と同時に入店。客は我々5人だけだ。早速、、名物の貝セット(ヒオウギガイ、ハマグリ、カキ)を焼きながら、ビールや酒を飲み進めたい所だが、バイクの代行運転は無いので、フルーティーなノンアルビールで溜飲を下げる。初めて食べたヒオウギガイであったが、ホタテよりも味がシッカリしていて美味い。食事は、親子丼、シラス丼、アサリ丼などをてんでに食して腹一杯になり終了。後片付けは分別も含めてセルフで行うシステムだ。午後からは、宇佐大橋を渡って横浪黒潮ラインのコーナーを楽しみながら、帷子崎(かたびらざき)展望台でバイクを並べて記念撮影。この後も太平洋に迫り出す奇岩の絶景が連なるが、何時もの通り、先頭のディアベルは意に介せず止まってくれないので、絶景の写真が撮れない。R194沿いのあいの里仁淀川に到着した頃には暑さがピークに達し、メータ内の温度計は27度に達していた。朝の天気と気温が嘘のような陽気である。休憩の後、たまらずジャケットのインナーを外して、出発しようとしたら、ルマンⅡのエンジンが掛からないトラブルが発生。中途半端な時間エンジンを止めると時々このような症状が出るようだ。しかし、オーナーは慣れたもので慌てる事無く、プラグを外し、Z2のジッポーを借りて電極を炙る。こういう時はヘッドが外に向いて飛び出したグッチの縦置きエンジンは整備性がすこぶる良い。プラグを外すのに邪魔な物は何もないのでチャチャチャと外して付けて、エンジン一発始動。時間が掛かると思いきや拍子抜けである。R194の快走路からR439に分岐、これも信号の無い、追い越し可能な快走路が早明浦まで続く。道の駅土佐さめうらで休憩。ここでは前回食べた赤牛アイスなる物が売られているのだが、肉にアイスは全く合う訳が無く、どれほど不味かったかを力説したら、流石に手を出す物がいなかったと思ったら、ディアベルさんがこっそりと買っていたようだ。ここからはクルマや信号も増えるので、先導をV7に替わり大豊ICから高知道に復帰し、豊浜SAで最後の休憩。ここで話しているとルマンはインテグラルブレーキシステムなる物が採用されていて、リアブレーキを掛けると後輪と、前輪左側のブレーキが作動し、フロントブレーキを掛けると前輪の左右のブレーキが作動するとの事だ。こんなシステムは初めて知った。安全なのか危険なのか良く分からないシステムだ。ここで、今回のツーリングは流れ解散とする事にして、県北組は先に出発。少し遅れて県南組出発。あれほど暑かった気温がグングン下がり、瀬戸大橋を渡る頃には空も曇り、震えるような寒さが襲って来た。インナーはリアバッグの中だしもうどうする事も出来ない。本土に渡ると寒さも和らぎ、一安心したが、今度はガソリン残量の不安が出て来た。V7は一度ガス欠になるまで走った事があるが、その時の経験から400キロは何とか走れるという事だ。降りるICまで数キロで400キロに達してしまうので、オドメーターとの睨めっこが続く。結局残り3キロでICを降りる事が出来、何とかドンキーベースに辿り着く事が出来た。今回のツーリングでの収穫は何時も愛用しているB+COM SB6Xの通話が高速道路でもディアベルさんとの会話が何の問題も無く出来た事だ。以前は高速で走ると風切り音が酷くて、音声がハッキリと聞き取れず使い物にならなかったので、高速道路では使用していなかったのだが、今回は嘘のようにハッキリと聞こえた。ディアベルさんがヘルメットを新調したからだろうか?謎は深まるばかりである。大豊までは雨模様だったので、ドンキーベースに格納したV7は泥まみれだ。雨が降ると仕事が増える。近々洗車をしてやらねばならない。小雨の降る豊浜SAに佇むルマンⅡ海鮮BBQ土佐のかき小屋の駐車場に到着した一行名物の貝セット生きている貝を焼くのは残酷な気もするが新鮮なので美味い帷子崎展望台にて記念撮影帷子崎看板とディアベルバイクの後は太平洋Z2とV7のツーショットルマンのプラグを炙る参加者修理が完了したルマンⅡ道の駅土佐さめうらにてドンキーベースに格納した泥に汚れたV7
2025.04.25
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フレームの塗装剥離を終えて暫く経つが雨が降ったり、風が出たりで中々プラサフが吹けないでいたが、このままだと折角塗装を剥離したフレームに錆が出てしまうので、昨日の夕方になって重い腰を上げプラサフを吹く事にした。使用するプラサフは今回もロックペイントのロックラッカープラサフライトグレーだ。もうかれこれ15年程前に写真屋から貰った自動車用のプラサフで何台ものバイクに使用している。缶の蓋を開けてみると、経年により流石に粘っていたのでラッカーシンナーで程良い状態まで希釈して使用した。塗装ブースが無いので、建物がコの字になった場所に物干し台を設置して針金で吊って吹いてみたら、風当たりが無く良好であったので、これからはこの場所を塗装ブースとする事にする。フレーム、スイングアームと小物を1通り吹いた所で、フレームをひっくり返そうとして、ガンを物干しの針金に引っ掛けて作業していると突然ガシャンと音がした。振り返って見ると、ガンが落下して残ったプラサフが全てコンクリの上にぶちまけられていた。あ~ぁ。やっちまった。やっぱりスンナリとは終わらない。残りのサフで何とか塗装は終えたが、前途多難である。15年物のプラサフスプレーガン用に希釈したプラサフプラサフ塗装を終えたフレームプラサフ塗装を終えたスイングアーム、スタンド、エンジンハンガー
2025.04.19
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昨年の年末に全バラしておいたTLM50(2号機)であるが、暖かくなって塗装に良い季節となったので、そろそろ作業を進めて行く事にした。先ずは純正色の赤に塗られたフレーム、スイングアーム、サイドスタンド、エンジンハンガーから始めて行く。塗装の剥離方法は色々あるが、今回はディスクグラインダーにカップブラシを付けてガシガシ落として行く方式をとった。使用したカップブラシは「ひねり剛腕」なので純正の硬い塗膜でも簡単に剥離できるが、大きなフレームでも意外と複雑であり、カップが届かない箇所はインパクトドライバーに小サイズのホイールワイヤブラシを取り付けての剥離となる。それでも届かない箇所は、剥離剤を塗ってワイヤブラシで擦っての剥離となる。一見、簡単そうだが、やってみるとこれがなかなか時間が掛かる。剥離をしていてフレームの上部右側中央辺りに、腐食と思われる穴が開いている事に気づいた。長さ1.5cm程度の穴なので、強度的には問題ないと思われるが、折角塗装するので直して置くことにした。見た目より強度を重視して、昨年amazonプライムデーで購入した半自動溶接機MIG120Lにてアーク溶接を行う事にした。溶接と言えば最初に買ったスズキッドは溶接棒を使用するタイプであったので、アークを出すのにコツがいる事と、薄物には使用出来ない事と、溶接面が見にくいし片手が塞がるので使用出来るパーツが限られていた。MIG120Lは横浜のイーノウなる会社が販売する半自動溶接機でTIG溶接も出来る優れ物であり、ワイヤが自動で出て来るので、溶接棒より遙かに簡単である。今年の正月に近所の写真屋が明るさに応じて自動で色が変わる遮光ガラスが付いた溶接ヘルメットを購入したと言うので、セール期間中に同じ物を購入して貰っていた事もあり、それも試す機会でもあった。フレームの穴の箇所に直接溶接しても穴が広がるだけなので、鉄の端材を切って穴にあてがい溶け込ますようにして溶接したが、部材が少し大きすぎて余った部分を削り落とすのに時間が掛かった。穴が塞がったので強度も出たし良しとしよう。サイドスタンドの剥離を行うべく、分解していたら取り付け部分に近い箇所が曲がっている事に気づいたので、ガスバナーで炙ってハンマーで叩いて修正の上、塗装剥離を行った。フレーム他全てのパーツの剥離作業が終わったので、錆があった箇所に赤サビ転換剤を塗って、シンナーでクリーニングしてプラサフを吹こうとして、水を掛けてみたら弾いてしまう。油分があるようなのでパーツクリーナーを吹いてみるが油膜を落とし切れない。どうも剥離剤が悪さをしているようなので、余りやりたくないが丸ごと中性洗剤で洗った。念のためにパーツクリーナーを吹いてやっとプラサフ塗装の準備が出来た。TLM50のフレーム錆が出て汚れたスイングアームグランインダーに取り付けたひねり剛腕カップブラシ穴が開いたフレーム半自動溶接機MIG120Lハイガー産業株式会社の自動液晶溶接面HGーLY300A溶接修理したフレーム塗装剥離を終えたフレーム類
2025.04.14
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虫明から岡山いこいの村に繋がる「虫明林道」なるものがYouTubeやブログで紹介されているのを見て、天気も良いし急に走ってみたくなった。虫明は近いので、午後から出発しても十分楽しめると判断して、昼近くになって準備に取り掛かった。今回の出番はセローである。フレンディーも丁度トランポ仕様のレイアウトにしているので、後はシンクと折り畳み長椅子を乗せるだけで、車中泊トランポ仕様となる。シンクを乗せたまま、バイクを積載するのは始めてなので、ドンキーベースの横スロープは利用せず、平坦地で両ミラーを外したセローのエンジンを掛けて積載してみる。シンクの出っ張りが邪魔だが、一人でも簡単に積載する事ができた。やはりゼファーと違ってセローは軽い。午後1時頃になって来客や小さな仕事が入り手間取ったが午後2時過ぎにやっと解放され、予定より遅めの出発となったが、虫明は近いので焦る必要はない。道中で食材調達に一番近いのはブルーラインの瀬戸内ICだ。降りる時から目の前にスーパー「わたなべ生鮮館」が見える。夕食と朝食の食材を物色して車内の発泡ケースに収納。総支払額1,287円ナリ。目的地の虫明辺りはキャンプ場が無いので、今回は車中泊とし、トイレが完備されている道の駅黒井山グリーンパークの駐車場を宿泊地とした。道の駅の駐車場はブルーラインを挟んで左右にあり、歩行者用トンネルで繋がっているので、駐車はどちらでも良いのだが、営業施設やトイレのある駐車場は深夜大型トラックが駐車し、夜通しエンジンを掛けたまま過ごす事が予想されたので、クルマが殆ど駐まっていない反対側の駐車場の道路よりの一番端に駐めた。これが後で大失敗だったと思い知らされる事になるとはこの時点では予想もしなかった。駐車場所も決まった所でいよいよセローをクルマから降ろすのであるが、この駐車場は両方共殆どの場所が傾斜しているので、バイクを降ろす時と寝る時はクルマを上る側にして、バイクを積載する時は下る側にした方が楽である。セローの燃料コックをONにしてエンジンを掛ける。虫明林道は虫明から入って行くのが順当のようだが、林道入口が分かりにくいので、いこいの村から入る事にした。スマホのカーナビでは林道はおろか細い山道は表示されないので、国土地理院の地図ソフトでいこいの村までの最短ルートを探す。道の駅の回りを徘徊していると山を降りて行けそうな道を発見。地理院地図にも載っているので間違いない。予想通り、いこいの村に繋がる道路に出たので、一安心。曲がりくねった舗装路を登って行くと、いこいの村に到着。更に登ると野鳥の森があるとの事で行ってみると、芝生の広場に出た。そこには何と親子の野生の鹿が2頭こちらを向いて佇んでいる。セローを低速にしてゆっくり近づくも逃げようとしないので、更に近づき写真をゲット。4サイクルの大人しいエンジン音のセローならではの芸当である。虫明林道の入口を地理院地図で調べると、いこいの村の入口から100メートルほど下った所から分岐線が見える。入口に迫門の曙案内看板が設置してあるので間違いないであろう。林道は荒れたコンクリート舗装ではあるが幅員は狭く軽四ならやっとと言った所である。クネクネした稜線を通り、山を下って行くと道路はオフロードに変わり幅員は更に狭くなる。途中で何匹もの鹿に遭遇。下り坂でセローのエンジン音や排気音が抑えられているのでバイクに気づくのが遅れるようである。林道は軈て牡蠣筏が浮かぶ虫明湾を一望できる絶景ポイントに差し掛かる。山桜やミツバツツジが満開の海の見えるオフロードは実に気持ちが良い。林道も終盤になって来ると、海岸付近を通る事になる。海岸の広場には何十頭もの鹿が群れていて驚いた。備前では鹿が多く繁殖してクルマにぶつかる交通事故が多発していると聞くが、虫明けにも勢力を延ばして来ているのだろう。その内、奈良公園に行かなくてもここで鹿と触れ合う事が出来る日が遠からず来るような気がした。林道の最後には牡蠣殻を大量に積み上げた処理場があった。幾つもの大きな山はブルドーザーで作業していたが、餌になる物でもあるのだろうか、ブルの回りを夥しいカモメが飛び回り何かをついばんでいるようだ。しかし、本場とは言え、何年もの間これほどの牡蠣を食べた人間には呆れる。林道の終点の分岐を山に向かって登って行けば、道の駅から降りて来た道に合流する筈であるが、虫明林道には支線が1本あって、虫明湾に突き出た半島まで行けるそうなので、日もまだ高いし、探索してみる事にして地理院地図で探してみると、いこいの村に近い所から分岐している事が分かったので、走って来た林道を引き返し、山を登って行く。支線の分岐は直ぐ分かり、突入する。この支線は視界が開け、これから走る山腹の道路や虫明湾が一望出来るのがよろしい。更に、この林道は半島の下まで続いているのだろうかと期待しながら走っていると、道が段々と怪しくなって来た。雨水が狭い道路を抉り、深い谷になっている箇所が出て来たのだ。半島に近づくにつれ、幾つもの溝は深くなり平坦な所は無くなって行った。更に追い打ちを掛けるように急勾配の下り坂や上り坂が現れ普通に走る事さえ不可能な状態となる。何時転倒してもおかしくない状況でふと我に返った。この急勾配を下ったのは良いが帰りに登り切る事が出来るのであろうか?という疑問である。もし、登れなかったら、今夜は1人でこの辺鄙な山中で夜明かしをしなければならない事になるのである。背中がゾッとした。しかし、もう遅い。ここまで来たら最終地点まで行かないと後悔しそうである。その後も深い溝が現れたが、あの急勾配以上酷い箇所はなく、半島の最先端まで何とか辿りついた。最先端は海から高い所にあり、小さな広場となっていた。景色は良いが帰りの事を思うと少し憂鬱だ。Uターンして心を落ち着かせ、帰路に着く。軈て最難関の急勾配まで帰って来たので、一旦バイクと止めて登りのルートをシュミレーションしてみる。一番怖いのは途中でエンストする事だ。坂の途中でストップしたら、支え切れずにバイクがずり落ちて仕舞うだろう。最悪はバイクが倒れバイク諸とも坂道を転がり落ちて大けがをする事だ。意を決してゆっくりと1速に入れてアクセルを煽る。スタンディングで前方向に体重を掛けながら出来るだけゆっくりと溝にタイヤを落としながら登って行く。走る前に前後のタイヤの空気圧を0.5気圧位まで落としていたのと、トライアルタイヤを装着している事と、ドライブスプロケットを小さくして低速仕様にいている事で、フロントタイヤが段差や石に当たっても跳ね返るような事も無く、ネットリとタイヤが吸い付くのが見える。リアタイヤのトラクションも良く、タイヤが空転したり滑ったりする事も無い。アクセルを開けてもスピードがあまり出ないので、走行ルートの見極めの時間が稼げるのはギヤ比の変更も大きく貢献している事が分かる。トライアル仕様に改造した事がここに来て生きて来たのだ。エンストを起こす事も、転倒する事も無く幾つかの難所を無事クリアして平坦な道に戻った時、前方からカップルが乗った黄土色のジムニーがやって来た。すれ違う時に「かなり荒れているのでジムニーでも無理かも」と声を掛けたら、「1度行ったことがあるから大丈夫」との返事だった。本当に大丈夫なのかい?知らんで。それにしてもあの急坂の途中でジムニーが降りて来たら万事急須だった。僅かの差で危機を免れた。支線を虫明林道の分岐点まで引き返し、いこいの村に戻って、道の駅まで無事帰還したが、道の駅の裏手に広がるミカン畑の中を通る林道があったので寄ってみる。ブルーラインを横切る橋を渡ると段々と山に入って行く。日も傾いており、道もオフロードに変わったので、余り深追いはしたく無いのだが、何処かに通じている予感がしたので、そのまま山深く分け入って行く。暫く進むと畑がが見えた。そのまま進むと前方にライトを点した軽トラがこっちを向いて止まっているので行ってみると、老父夫が乗っており、行き止まりとの事。主人が丁寧な言葉で道の駅に帰るルートを教えてくれた。有り難い事である。今度こそやっとフレンディーの元へ無事到着。エンジンを冷やすために暫く放置。エンジンが冷えたところで、車体カバーを掛けて置く。クルマのオートフリートップを上げて、中に常備しているマットとシュラフを確認し、サービスホールから引き入れた電源コードに繋がった電気毛布をシュラフの中にセットする。これで寝床の準備は整った。これからはお楽しみの酒宴が始まるのだ。シンクの窓の正面には寺の立派な桜の大木が満開である。取り敢えず喉の渇きを癒すため、キリンの一番絞りで花見酒と洒落込む。本日の食材調達は「わたなべ生鮮館」なので、海鮮がどうしても1品欲しかった。アサリを買おうとしたが、やけに小さかったので隣にあった「しおふき貝」に目が止まった。ぷっくら膨らんでいて美味しそうだ。始めて見る貝であったが、酒蒸しにすると美味いだろうと思い購入しておいた。先ずは、マルチグリドルに水を張って貝を入れ、塩を振り、念のための砂出しを行う。貝を取り出したグリドルにオリーブ油を投入し、貝を入れ、貝の口が開きかけたら酒を入れ蓋をする。蓋を取って醤油を少しと刻みネギを振ったら、しおふき貝の酒蒸しの出来上がりである。身はプルプルでアサリとは違う食感で、当然ながら酒に良く合った。次はメインディッシュの鶏のモモ肉を塩胡椒を振って焼く。厚みがあるので、蓋をして蒸し焼きにして中まで完全に火を通す。片面が焼けたらひっくり返してブナシメジと共に焼いて焦げ目を作ればチキンステーキの出来上がりである。これで用意した3本の酒が空になった。〆は定番のうどんを煮て、刻みネギを掛けて美味しく頂いた。今日も調理用具はマルチグリドルだけで完結した。料理の後はキッチンペーパーで拭くだけで次の料理に掛かれるので、洗う必要もなく、実に手軽で便利である。酒も飲んだし腹も膨れたので、オートフリートップに上がって、寝る事にした。日が落ちると急に寒くなって来たので、ポタ電に繋いだ電気毛布を12時間でセットして、温々のシュラフに潜り込む。道路脇に近い場所なので、道向かいの駐車場に駐めている大型トラックのアイドリング音が聞こえて来るが、眠れない程ではないのでそのまま寝ていたら深夜、もの凄い轟音で飛び起きた。近くにトラックが突っ込んで来たかと思えるような音だ。恐らく空荷のキャリアカーの音だろうが、深夜なので相当なスピードで走っているのだろう。この爆音が朝までに数回聞こえて来て、その度に目が覚める。せめてクルマを道路の反対側の桜の木の下に駐めれば良かったと後悔したが、移動させる元気も無く睡眠不足の朝を迎える事となったのである。朝食はグリドルで卵とハムを焼いて、葡萄パンとコーヒーで済ませ、クルマの向きを変えてセローを積み込み7時30分道の駅を後にした。丁度岡山市内通過が朝の渋滞時に重なり、どうなる事かと思ったが、西行きの渋滞は軽度であり、予定通りの帰着となった。今回の車中泊ツーリングは時期的にオートフリートップを使用してのトランポ仕様で行い、問題無く宿泊できたが、冬は車内泊となりそうなので、バイクの積載は難しいだろう。虫明林道は思いの外面白かった。県南でも探せばこんなエキサイティングな林道もある事が収穫であった。虫明林道支線から虫明湾の眺望車中泊トランポ仕様のフレンディーに積み込んだセロー食料調達を行った「わたなべ生鮮館」岡山いこいの村付近から虫明湾を望む岡山いこいの村で遭遇した鹿の親子岡山いこいの村からの虫明林道入口虫明林道のオフロードと桜虫明林道から望む虫明湾に浮かぶ牡蠣筏虫明林道終盤のオフロード牡蠣殻を山にするブルドーザーとウミネコ虫明林道支線の荒れた道路正面山腹に半島へと続く支線が見える支線の終点雨で抉れて大きな溝となった支線最難関だった登りの坂道満開のミツバツツジとセロー車内から眺める満開の桜しおふき貝の酒蒸し鶏モモ肉のステーキブナシメジ添え38円うどん朝食のハムエッグ
2025.04.09
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ゼファーの修理と車検が終ったので、休日に合わせて次男が引き取りに帰って来る事になったが、天気予報は雨。流石に雨の高速はキツイだろうと、後日新車のマツダCX5の納車に合わせて滋賀まで輸送する事になった。フレンディーの座席とシンクを外し、横向き座席を残したままゼファーを積み込む。ドンキーベースの横は丁度スロープになっているので、クルマにラダーを掛けると水平状態になり、重いバイクでもエンジンを掛けずに一人で楽々と積載出来るのである。このクルマを8ナンバーにするに当たって1台のクルマをフル活用すべく4つの用途を考えた。1番目は仕事道具が積載できる事。2番目は5人乗車ができる事。3番目はキャンピングカーとして車中泊が出来る事。4番目はバイク用トランポとして使用出来る事だ。まさにマルチパーパスとしてのクルマを目指したのである。しかも模様替えは至って簡単に出来るように2つのナット留めだけにしている。今回はバイクの輸送なのでトランポ仕様のレイアウトにしたのだが、娘がCX5を運転して妻も一緒に行くと言うので、帰りのフレンディーは3人乗車となり、横向き座席がどうしても必要になったのである。4月2日、午前6時過ぎ出発。先行をゼファーを積載した重いフレンディーが許容速度を探りながら走り、全てにおいて性能が上回るCX5がついて来るという走法で高速をひた走る。早朝の出発となったのは、途中で高速を降りてクラブハリエのバームクーヘンを買いたいとの強力なリクエストと、午後6時から岡山市内で開催される歓送迎会に間に合う事が要求された為だ。心配された京都周辺の渋滞は京滋バイパスを迂回する事により概ね回避され、予定通り名神高速の竜王ICで高速を降りるも、CX5がついて来ない。ETCの不具合により料金所でトラブルがあったようである。クラブハリエで妻と娘は写真撮影と買い物。女子供が喜ぶようなバームクーヘンなど全く興味がない私はクルマの中で、ゆっくりと仮眠を取った。八日市ICから再び高速に乗って、湖東三山SAのスマートICで降りたが今度はCX5のETCは正常に作動したようだ。次男の寮の駐車場にクルマ2台を駐め、古いデミオで蕎麦屋に直行。腹ごしらえが終わった所で、CX5の納車に掛かる。最近の新車は至る所に保護材や保護シールが貼れており剥がすだけでも大変だ。オマケにスマホと車載ソフトの連動や各種の操作方法など、思いの外時間が掛かった。次男と娘が相談して買ったクルマなので納車まで知らされていなかったのだが、冬にスノボをするので、4WD車を購入したようだ。この4WDシステムは通常は2駆だが、トラクションが掛かると駆動輪が9対1まで変化するそうである。4WDを外観で見分けるには、ヘッドライトの下にある四角形の小さな蓋状のものが付いているかどうかだけである。スイッチを入れると電動でせり出して来るヘッドライトウォッシャーとなっている。そうこうしている内にウィーカーズ(旧ビッグモーター)がデミオを引き取りにやって来た。手続きを済ませ、やっとゼファーをフレンディーから降ろす事が出来た。ミラーを取り付けて、隣接した大きな倉庫に運び込む。この倉庫は現在は使用されていないので、電気、水道は切られているが、鍵付きで盗難対策もでき、風雨からも守られるので錆も出ないであろう。妻のマツダ2に装着すべく、デミオのスタドレスタイヤ4本をフレンディーに積み込み、予定の午後2時を少し回ってしまったが、岡山に向けて出発。名神高速の西行き方面は多賀SAスマートICが使えるので、湖東三山SAまで戻らなくても高速に乗れる。渋滞情報を確認するも、岡山まで渋滞は無いようなので安心して高速を飛ばす。山陽道の三木SAでスタバのフラッペが飲みたいという強力なリクエストがあり、休憩タイムに入る。この時点では6時の岡山着は余裕と思われたが、ドーナツでべとついた手を洗うために次の権現湖PAで止まり、スーツに着替えるために瀬戸PAで止まり、山陽ICで降りた時には5時30分近くなっていた。結局渋滞に巻き込まれ会場到着が午後6時5分。5分遅れになってしまった。心配して出迎えてくれていた人等に申し訳なく思いながら会場へ。結局その日は終電まで飲む嵌めになったが、輸送作戦のミッションは無事終了した。横向き座席の座板を外して積載したゼファー車内に収まったゼファー2人掛かりで慎重にクルマから降ろすゼファー寮の駐車場に駐めたCX5とデミオ
2025.04.06
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