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金亀子(こがねむし)擲(なげう)つ闇の深さかな 高浜虚子(たかはまきょし)------------------------- こがねむしを「金亀子」とも書くのですね。 夏の灯火にに飛来して、こまがうなるような羽音をたてながら激しくぶつかるので「かなぶん」「ぶんぶん」の呼び名を持つ。室外に放り出してもまた飛んでくる。つかまえて床に投げつけると、死んだふりもする。(「新版・俳句歳時記」より) 死んだふりをする、というところがいいですね。------------------------- 当院は予約制です。現在「一週間待ち」ぐらいになっています。予約は電話でお願いします。たかたクリニック高田広之進
2015年06月29日
吉野川いはなみたかくゆく水のはやくぞ人を思ひそめし 古今集 紀貫之(きのつらゆき) ----------------- 久しぶりに恋の歌。 「吉野川」から「水の」までは「はやく」を導くための言葉。「吉野川の激流の水のように」。「はやく」は「昔から」の意。 「吉野川の激流の水のように、久しい以前からあなたを思いしたってきました」 ----------------- 当院は予約制です。現在「1週間待ち」ぐらいになっています。予約は電話でお願いします。たかたクリニック高田広之進
2015年06月23日
虹(にじ)立ちて忽(たちま)ち君の在る如し 高濱虚子------------------------- この句は虹をよんだものとして名作のようです。 高浜虚子(1874~1959)は松山市生まれ。正岡子規の弟子の一人です。俳誌「ホトトギス」を主宰。虹は美しいものですね。見るチャンスは一年に一回あるかないかという程度とは思いますが。句の「君」とは誰のことかと想像をめぐらします。------------------------- 当院は予約制です。現在「一週間待ち」くらいになっています。予約は電話でお願いします。たかたクリニック高田広之進
2015年06月16日
感覚が語る事は決して信頼できない ルネ・デカルト-----------------------------ギリシャ哲学の後、ヨーロッパの哲学の主流はプロティノス(204~269年)を中心とする「新プラトン学派」だったようです。これはまあ、プラトンの理性とキリスト教の癒合のようなものと思われます。神秘的体験(シャーマンなどの超能力者の体験)を受け入れていました。この時期は長く続きました。 ルネサンスの後近代思想がはじまります。デカルト(1596~1650)は近代科学思想の祖でもあり、私たちが勉強している近代哲学・心理学もこの延長線上にあります。 一口で言うと、感覚や感性を捨て、理性だけを信じよう、と。 現代人の多くはこの考えを基本にコミニュケーションをしているわけであり、デカルトはやはり偉大だと思います。---------------------------- 当院は予約制です。現在「1週間待ち」ぐらいになっています。予約は電話でお願いします。たかたクリニック高田広之進
2015年06月09日
隠れて生きよ(ラテ・ピオーサス) エピクロス------------------------- エピクロス(B.C.341~B.C.270)はヘレニズム時代の哲学者。「快楽主義」を主張しました。誤解も多いのですが、エピクロスの主張した快楽とは「チョコレートを食べたいだけ食べること」ではなくて、「適量のチョコレートを上手に味わう」というような、中庸の快楽です。 「快楽の庭園」というところに住んでいたとのことですが、それはたぶん、世間的な名誉や地位や金銭などの欲望(煩悩=ぼんのう)を捨てて、マイペースで人生を楽しむようなものだったろうと想像しています。 私自身も半ば世捨人のような生活だと思いますが、まあこれでいいかなと思っています。------------------------- 当院は予約制です。現在は2~3日待ちで診療できます。 予約は電話でお願いします。たかたクリニック高田広之進
2015年06月01日
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