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「岳」の予告でみた「127時間」気になっていたがすっかり忘れていたところへちょうど近所の知人から招待券をいただいた。この機を逃すまいと夕食後に女房と2人で観てきた。ストーリーは実話をもとにしたもので、若き登山家アーロンが思わぬアクシデントで落石に腕を挟まれ身動きできなくなり生きるために究極の選択を迫られるというものだ。まず、冒頭の荒野をMTBで疾走するシーンがすばらしい。ボクは子供の頃、父に連れられてよく西部劇を観に行った。いま同じロケーションをアイアイホースが颯爽と快走している。自分が乗っているかのようでそこからまず引き込まれた。飲料水が底をついて自分の小便を貯めて喉の渇きをいやすシーンや、予期しない落石で生きるために右腕を自身で切断する場面は壮絶!年のせいか直視できず目をそむけてしまった。自分との闘いのあと127時間ぶりに生還、結婚し再び好きな山へ通うようになったが以前と違って必ず「行先をメモして出かけている」という最後のコメントが象徴的でいいメッセージだった。
Jun 30, 2011
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誰かさんの日頃の行いが良かったのか予報に反して願ってもないすばらしい朝を迎えた。朝食を早々に済ませ沢に向かう。今日は本流狙いで行く。山道から下れそうなルンゼを30mほど落石に注意しながら慎重に下降し本流に出た。。ここ数年来、岩場の上から眺めていた憧れの滝が目の前にある。いかにも大物が潜んでいそうな滝の落ち込みだったがアタリはなかった。しかし、これで気が済んだのだ。憧れの場所にいるだけで満足だった。その後は何度か渡渉と高巻をくりかえしながらの遡行が続く。久しぶりの尺イワナにご満悦のHくん岩場や草付には山の花々が今を盛りと咲きボクらの目を楽しませてくれる。オサバグサ、シナノコザクラ、コイワカガミなど。河原の草原にはミヤマキンポウゲ、シロバナノヘビイチゴ、キバナノコマノツメなどがびっしりだ。3000mの稜線を間近かに眺めながらの釣り歩きはボクの理想郷、今そこにいる幸せを感じている。 オサバグサ シナノコザクラ コイワカガミ身を潜めて大物を狙うHクンだが横にいるTクンは身を隠す気はないようだ?本流を釣りあがり12時に納竿。釣果はまあまあというところだ。30cm前後サイズは燻製用にキープし以外はリリースした。 35cmを筆頭に各メンバーのビッグ1が揃った。ちなみに真ん中の35cmはボクが岩の下のエゴで20分ねばってゲットした愛すべき奴だ大自然に囲まれてたっぷりとイワナ釣行を堪能した2日間。あっという間に時間が過ぎてしまった感が強い。山に入っている時間にストレスや心配事など思い出すことはなかった。心身共にリフレッシュして明日からまた頑張ろう。心地よい余韻にひたりながらまた大汗をかいて山を下った。下山後の温泉でゆっくりし過ぎたか家に着いたのは夜中の12時30分であった。さすが疲れたけれど満足度300%!明日あたり同行した二人は極度の筋肉痛で会社の階段を上り下りするのにきっとヒーヒーいいながら手すりにつかまっていることだろう
Jun 26, 2011
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今シーズン3度目のイワナ釣行。今回は1泊2日の小屋泊り。メンバーはいつもの会社の釣り仲間だ。梅雨のさなかなので好天は望まないがなんとか雨はなさそう。登山口を6時に出発。雨あがりの山道は湿気充分ですぐに山ヒルの歓迎を受ける。歩き始めは足取りも軽いが、たっぷり用意した飲料アルコール類と釣り装備を含めて20kg近いザックが次第に肩に食い込む。苔むした樹林を抜けシラビソの目立つ亜高山帯を越えて4時間30分で山小屋へ着いた。とりあえずよく冷えた缶ビールで乾杯!価値あるビールも焼け石に水でいっきに飲み干しもう1本も瞬く間だ。はやる気持ちを抑えられず昼食もさっと済ませて少しだけほろ酔い気分で沢へ直行する。降り立った沢は水量充分でいい感じである。いつもの滝の落ち込みはジャンケンで勝ったT君が一投目を打つ、息をひそめながら見守ったがアタリなし。しかし続く別の淵から飛び出た大物をゲットだ!30CMはあるぞ!!やったぜBABY好きなことに熱中できればと登りの苦労はいとわない。最高の時間を楽しむ。大自然に囲まれていれば釣れなくてもそこに居られるだけでいいのだ!たっぷり遊んだあとは山小屋で宴会が始まる。今夜の泊り客は7~8人。ボクらは、焼き肉メインにメザシの焼き魚その他諸々で話も弾む。外は一面ガスのなかで視界はないが小屋の中は暖かく賑やかだ。疲れた体にアルコールが効いて酔いが回る。夜中にトイレに立ったら相変わらず霧が濃い。外の寒暖計は14℃を指していた。さほど寒くはない。明日の天気を期待して再び眠りについた。
Jun 25, 2011
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今日は、先週雨天のため延期にした勤務先メンバー主体の蛾ケ岳ハイクだったが今回も雨予報のためやむなく再延期とした。10時近くなったら薄日も射してきたので急きょ我が相棒と近所のKu田さんを誘って雨マークのない櫛形山へ向かった。心配した雨もなく櫛形山林道の見晴し台を12時30分にスタート。途中2組の団体さんとすれ違う。あたりは霧が漂って幽玄の世界。晴れた日と違ってしっとりとした味があってまた別の良さがある。櫛形山はたとえ雨でも楽しめる山だ。登山道にはこの時期クサタチバナが多い。 クサタチバナ 花が橘に似ている。葉は対生。アヤメ平近くなるとやや平坦になりサルオガセのからんだ針葉樹が目立つ。アヤメ平で遅いランチ、良く冷えた定番の缶ビールが旨い!ここでも一人に出会っただけで静かな山を楽しむ。かってはここもアヤメの大群生地だったがニホンジカの食害で今では見る影もない。背丈の高かった植物が豊かに生い茂っていた草原は食べ尽くされてまるでゴルフ場みたいになってしまった。この現象は南アルプスの聖平や三伏峠でも起きていて、植生を復元するための作業を毎年行っており少しづつその成果が表れてきている。ランチ後、防鹿柵のなかをのぞくと柵外とは明らかに違っていた。植物が所狭しと生い茂りアヤメ、ヤナギラン、キンポウゲ、クガイソウなどが間もない開花を待っている。アヤメ平ももう少し早いうちから手を打っておけばと残念に思う。 ズミ 落葉小高木、美しい花ははじめはピンクがかっているが開くと白くなる。裸山への山道は緑いっぱいのコケやシダ類が多く太古の原生林をいまに残している。 マイズルソウ シロバナノヘビイチゴ 赤く熟した実は甘くておいしい裸山山頂から一瞬霧が晴れて櫛形山方向が見えた。裸山もかってはアヤメが咲き誇っていたが、今はかろうじて防鹿柵内で守られているのが現状。山中、ニホンジカの忌避植物であるマルバダケブキやバイケイソウだけが目立った。遅い出発だったので時間に追われるように早々中尾根登山道を下山。ほこら小屋で小休止。小屋前にラショウモンカズラの小群落があった。一走りで林道に出たあと2人を残して見晴らし台へクルマを回収に下る。4時40分着。今日の温泉は、市川三郷町のみたまの湯。露天風呂から暮れてゆく甲府盆地を見下ろしていると街の灯りがあちこちで灯っていく。適度に汗をかいたあとの至福の時間だった。
Jun 19, 2011
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今日は梅雨本番の一日。アウトドアは出来ないので暇にまかせてこのあいだ巣から落ちたツバメの雛を観察した。あれから1週間、その後順調にすくすくと育ち体もずいぶんと大きくなっている。常に三羽は体を寄せ合い吊るした籠の縁に止まりながら親ツバメがエサを運んでくるのを待っている。なかには羽を大きく拡げて羽ばたくのもいて巣立つのもそう遠い日ではなさそうだ。
Jun 18, 2011
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今日は、隔月で実施している勤務先関係メンバー主体のハイキングの予定だったが、曇り時々雨の天気予報で延期した。朝、起きてみたら曇り空ながらちょっと薄日も射してきた。こうなってくれば家にいることはない。いつもの、女房同伴でとりあえずMTBを積んで出発した。東に向かったが行先は未定、走りながら考えるのだ。現地までの時間を計算し、お昼頃山頂に着ける山、雲の流れを観察し、雨のなさそうな山でMTBが使える山、しばらくご無沙汰の山となると上九一色村の三方分山がいい、と言うワケでそこに決定。朝霧高原を走行中は霧がたちこめ富士山も雲のなか。本栖湖の橋を渡る頃からにわかに明るくなりパノラマ台や烏帽子岳もはっきり見えてきた。精進湖畔に着いたら高校生のカヌー合宿で賑やかだった。富士山も山頂部がぽっかりと浮いて見えている。あわただしく支度して11時の遅いスタートとなった。湖畔を数分歩いて登山口方向へ左折、精進の大杉を左手に見ながら居村最奥にある茅葺屋根の廃屋を通過する。屋根に苔や雑草が生い茂ってちょっといい風情。ヤマツツジが点在するなか比較的歩きやすい峠道を女坂峠まで1時間。霧が流れる。小休止後、いったん下り、登りかえして出る平らな笹原は乗って走れる。精進湖畔から出発して1時間30分で三方分山(1422m)着。相変わらず霧が深く視界はない。湿っぽいし少し風もあるのでランチは下山してから取ることにし、早々に下った。精進山を越し精進峠まではアップダウンが続くが、今日は路面が大変スリッピー、転倒はしたくないし山道を削ってもいけない。走行中はSAFETY FIRST&LOW IMPACTを心がけたので乗車率は高くない。途中、見上げたらサラサドウダンが咲いていた。気持ちのよい汗をかいて精進湖へ戻り遅い昼食をとる。今日は天気の悪さもあって山中で出会ったのは3人だけ。帰路、天母の湯へのんびり浸かって帰る。
Jun 12, 2011
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夕方、所用を済ませて家に戻ったら女房が飛んできて大変大変だという。ワケを聞いたらツバメの巣が落ちて中にいるヒナが道路に転がっているのをたまたま通りかかったご夫婦が教えてくれたらしい。「おたくのツバメだと思うんだけど道路に巣ごと落ちてますヨ」と、、そこでわが相棒は思わず「はい、私の家のツバメです」と答えたという。ボクはいつからウチの所有物になったのか知らないが、、、、。我が家の軒先には毎年ツバメが巣をかけていて、今年も数日まえから親ツバメが甲斐甲斐しくエサをはこんでいるのを確認していて朝な夕なに下から眺めてその成長を心待ちにしていた。まるで家族のようだったというのだ。そのヒナ2羽が巣ごとおちているのだからこれはもうただ事ではない。右往左往しながらとりあえず通行人に踏まれてはたまらないと家のなかに入れたところへボクが帰ってきたというわけだった。野鳥の場合、こういうケースでは人間が触れたりしないでそのまま置いておき親がエサを運ぶのを待つしかない、という話を聞いたことがある。でもツバメは人間社会の圏内で生活しているのだからその説はあまりあてはまらないかなと都合よく考えて、とにかく事態はもとに戻すしかないと判断、ちょうど良さそうな網かごに入れて吊るし固定した。それで、果たして親ツバメたちが中のヒナに同じように給餌ができるか心配した。初めは近くの電線に止まり警戒して様子を見ていたが、段々と近くに寄ってきてついに網かごの縁に止まってくれたのだ。こうなればしめたもの、我々は安心してその場を離れた。それで1件落着かと思ったら今度は別の通りかかったご夫婦がヒナが落ちていていてそばで親ツバメ2羽がついているというのだ。女房は、もう1羽いたのを見落としたようであわてて吊るした網かごに収めてこれで大丈夫。健気なツバメに心がなごんだ特筆したくなる1日であった。、
Jun 11, 2011
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横尾山は、ガイドブックを読んで知った山。山梨県・北杜市と長野県・川上村の県境にあり360度の展望となだらかなカヤトの草原歩きに加え、この時期、レンゲツツジやスズランが咲いているという記事を頼りに朝6時に静岡を出る。国道52号線を北上、増穂ICから中央横断自動車道に乗り双葉JCTから中央高速道へ合流したあと須玉ICで降りて右折、みずがき湖、増富鉱泉を過ぎてみずがき山公園へ寄り道してトイレ休憩後、さらに北上して黒森から信州峠に着いた。ここまで所要時間は3時間。ほぼ予定通りだ。山梨県側の駐車場は10台くらいでいっぱいなので長野県側の空き地に駐車する。あたりは、いま萌木色の新緑が美しい。そしてハルゼミとヒグラシの大合唱で賑やかだ。今日は、甲府盆地全体が霞空でまわりの景色がはっきりしないが柔らかでまばゆい日差しがなんとも嬉しい。支度をしていると遠くからカッコウやホトトギス、ウグイスの鳴く声が聞こえてくる。コンクリートの階段の登山口から山に入ると低い笹原と雑木林のなかの緩やかな登りが続く。林床に咲く小さな花が結構多い。マイズルソウ、キンポウゲ、キジムシロなど、この山全体では特にスミレ類が多かった。サクラスミレダケカンバの林が目立ち始めると、岩交じりの急登があってカヤトの原に出た。お目当てのレンゲツツジはまだ開花には早すぎたが展望は素晴らしい!あいにく霞空で遠望は利かなかったものの瑞牆山の岩峰群、その右手に 五丈岩の乗った金峰山、じっくりと目を凝らせば残雪がまだらに残った八ヶ岳がかろうじて見える。眼下には川上村のレタス畑とその先に男山~天狗山も確認できた。明るいカヤトの原は、ゆっくり時間をとってのんびりしたくなるところだ。足元に咲くのはフデリンドウ、うっかりすると踏み潰してしまいそうだ。開花前のレンゲツツジに混じってミヤマツツジが咲き始めていた。山頂まで、岩場を交えた小さな登り返しは変化があって面白い。草原にアズマギクが数株咲いていた。スズランは多かったがまだ開花にはほど遠い感じであった。登山口から山頂まで1時間30分、さほど広くない頂上で小休止したあと下りにかかる。カヤトの原でゆっくりとランチタイム。薄日の射すなか缶ビールとワインでいい気持ちになる。トカゲを決め込んでいい夢を見たあと下山。快調に下り着いたら、スタートする時あんなに騒がしく鳴いていたセミたちの鳴き声がピタリと止んでいた。帰路は、先日に寄った甲斐市のかまなしの湯で汗を流す。
Jun 5, 2011
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山サイ仲間のK岱さんから奥秩父の雁峠~雁坂峠山サイのお誘いをいただいたがいまいち体調が良くないので残念ながら今回はパスすることにした。かといって家で悶々と過ごすのももったいない。天気はいいし、近場で軽く歩いてこようと安倍奥へシロヤシオの花見にでかけることにした。すっかりメジャーになってしまった下十枚山を避けてワサビ沢の頭からバラの段方面を歩こうとあまり人の入らないサカサ川支流のワサビ沢から入山した。つい竿を出したくなるようなイイ渓相の続くワサビ沢新緑の美しい沢沿いの登山道は何度か渡渉を繰り返しながら高度を上げる。ツツドリやホトトギスがさかんに鳴いていた。ブナの木が目立ち始めるとテン場にもってこいの緩やかな斜面に出る。直進すればワサビ沢の頭に直接出るルート、今回は左方向へ折れて小沢沿いのガラ場を詰めて主稜線へ出た。付近は早くもシロヤシオの花の競演である。いまが盛りと誇らしげに咲いていた。出た主稜線を南下してワサビ沢の頭までピストンして途中の気持ちの良いところでランチをとる。ここ数年、ハードな山行でない限り携帯ラジオを持参、缶ビールを飲みながらNHK・FMで12時15分から始まる「昼のいこい」を聞くのが楽しみとなっている。ボクが子供の頃から続いている番組だと思うのだがあのバックに流れるメロディーが何とも言えずいいのである。これを聴いているとほっとして幸せ気分になれるのだ。音楽について言えばJAZZもROCKも好きだし民謡も大好きだ。若い頃、鳳凰三山の南御室小屋で酒盛りしながら聴いた生の民謡は朗々として山に自然に溶け込んでいたことを今でも忘れない。「昼のいこい」を聴き、お腹も気分も満足してバラの段に向かう。アップダウンを繰り返しながら相変わらずシロヤシオとトウゴクミツバツツジのトンネルは続く。今日は富士山が雲の中で見えず残念、バラの段から安倍峠に向かって下る途中で、登ってきた4~5人のグループとすれ違う。時間的にも遅いので聞いたら今日は大光山あたりで幕営とのことであった。ボクは静岡市内なので安倍奥の山は日帰りの範ちゅうであるがたまにはのんびりとあえて幕営も悪くないなあと思ったりした。そんなことを思いながら安倍峠に下りてサカサ川沿いの山道を歩いたあと林道豊岡梅ケ島線に出て車道歩きを20分でスタート地点に戻った。初夏の強い陽を浴びていい汗をかいたし、いっとき体調不良を忘れた楽しい一人歩きの山行だった。車道沿いに咲く清楚なウツギの白い花が印象的だった。
Jun 4, 2011
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