2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全6件 (6件中 1-6件目)
1
年末も近づいてきたので、今年1年をふりかえってみたいと思います。2012年、自分にとってどんな1年だったか、漢字1文字で表わせば 「遭」ですね。「遭遇」「遭難」などの意味が込められています。漫画の監修をしている先生の講演や小説の原作者の来日講演(実現されなかったけど)がきっかけでネットで知り合った方と実際に会って話をする機会があり、とても貴重な出会いがありました。映画に関しては、今年は見た本数は少ないのですが、マイケル・ファスベンダー出演の「シェイム」「ジェーン・エア」「プロメテウス」の3作品はしっかり見ました。この人が出なかったらおそらく見なかっただろうという作品もあって、ショックや驚きもありましたが「未知との遭遇」新鮮さがありました。同じように出演者に魅かれたと言う理由で「オレンジと太陽」「スカイフォール」も見て、やっぱり新鮮な驚きがありました。「遭」は「遭難」という言葉もあり、いいことだけではなく悪いこともありました。6月に坐骨神経痛になって夏の間病院通いが続いたし、仕事を続けられないかもと精神的にも非常に不安定になりました。いろいろな治療法を試したりセラピーに行ったりとぐるぐる迷ってまさに遭難者でした。そんな中カラーセラピーの講習会に参加して、瞑想を体験し、自分の子供の頃や過去世(しっかり映像として見えたわけではなく、迫害され旅を続けているといった感情が出てきたので、本や映画からの影響かもしれないが)が浮かんで、自分が本当にやりたかったことは何だろうかと迷い続けた1年でもありました。秋になって坐骨神経痛の方はほとんど治ったのですが、クリスマスの頃には歯の痛みに悩まされ、何かと災難の多い1年でもありました。ちょうどカラーセラピーの講習会など行って色に対して敏感になっていたためか今年の11月には1枚の絵との運命的な出会いがありました。何気なく寄った「英国水彩画展」でターナーの「月明かりのルツェルン湖~」という絵にまさに一目ぼれ、そこからしばらく動けなくなりました。それまで美術展に行って感動することはあったけど、この絵を見て思ったのは「自分もこういう絵を描きたい。この場所に行きたい、いやこの景色は見たことある」という感情でした。私、子供の頃から美術では普通以上の評価もらったことなくて学校を出てからは絵を描くことなんてほとんどなかった、スイスにも行ったことないのですが、心の奥に眠っていたものが呼び醒まされた感じでした。それからターナーに関する本や美術全集を片っ端から見て、すっかり自分も画家になった気分(見ただけで実際に絵を描いたわけではないけど)その後に行った「メトロポリタン美術館展」ではターナーより前の時代の絵だと「これはお手本にするのにちょうどいい」同時代のライバルは「悔しいけどなかなかうまいじゃないか」と偉そうに上から目線で見ていました(笑)このように今年は本当にいろいろな出会いと迷いがありました。出会ったすべての方と会うことはなくてもこのプログを読んでくださった方に感謝して、今年最後の記事を締めくくります。みなさん、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
2012年12月27日
コメント(6)
何の因果かクリスマスイブの今日、というか昨日の夜から激しい歯の痛みに悩まされました。2人の子供が成長した今、クリスマスツリーを飾ったりプレゼントを用意するということもなくなりました。それでも振り替え休日で24日が休みになる今年は家族でレストランへ行くことくらいは予定していました。ところが昨日の夜から猛烈な歯の痛みに悩まされ、夕食後に1回市販の痛み止め薬を飲み、しばらくして治まったのでやれやれと思ったら夜中に激痛で目が覚め、もう1回痛みどめ、その後ほとんど眠れませんでした。そして今日、幸い近所の歯医者が開いていたので、予約してなくても飛び込み診てもらいました。かなり前に治療したところに細菌が入りはれ上がっていたみたいです。腫れて痛い場所を削ってかぶせてあったものをはずすのでその痛さは半端じゃない、痛みに強いはずの私も涙ぐんでしまい、何度も途中で手をあげて中断してもらいました。治療が終わった後もかぶせたところはしばらくそのままにして乾かすということで放置されたまま、とてもごちそうやケーキを食べる気分ではありません。レストランに行ってもお粥のような噛まなくていいものを食べるだけです。次男にはこれはクリスマスや年末に食べ過ぎて太らないようにするための天の恵みだと言われました(笑)突然歯が痛くなってさんざんだった今年のクリスマス、考えてみれば私はキリスト教の聖人よりも異端者として処刑されたり聖職者の地位を捨てた人に共感して魅かれることが多いので、やっぱり前世はそちら側の人間だったのだろうと自分を慰めました。
2012年12月24日
コメント(4)
メトロポリタン美術館展を見てきました。美術展を見たと言っても私の場合特定の画家や絵にだけスポットを当てて他はスローしていることが多く、特に今回はその傾向が著しいので、メトロポリタン美術館展の全体像とか見るべき作品は、ということは期待しないでください。全く個人的な偏った感想です。もともとメトロポリタン美術館展は始まってすぐ、もっと早い時期に見に行くつもりでいました。それがなぜか行こうと予定した日に別の用事が入ったりとなかなか行けない、それほど注目していたわけではなかった英国水彩画展の方を先に行き、その順番の違いでメトロポリタン美術館展は見方が大きく変わってしまいました。英国水彩画展でターナーの絵に一目ぼれしてどっぷりはまった後だったので、メトロポリタン美術館展はほとんどターナー、あるいはターナーより44歳年下でその魅力にどっぷりはまり生前も死後も褒め讃え続けたイギリスの批評家ジョン・ラスキンの目線で見ています。会場に入って、第1章のテーマが理想化された自然ということで、クロード・ロランの「日の出」が目に入りました。クロード・ロランは若き日のターナーがお手本にしてライバル意識を燃やし、このようにはとても描けないと絵の前で涙を流したエピソードのある画家、しかもお手本にうってつけの「日の出」というタイトルの絵、最初からキター!(笑)という感じで隅々までじっくり観察しました。このクロード・ロランの「日の出」や近くに並べてあった理想的な自然を描いた絵、どれも木が中心にあり、緑がとても多く使われています。黄色が好きで緑は嫌いだったというターナー、理想的な自然を描いた作品は緑が多く使われているのにそんな緑嫌いで大丈夫だったのかしらと気になりました。次に目についたのはターナーと同時代のイギリスの画家ジョン・コンスタブルの「主教の庭から見たソールズベリー大聖堂」という絵でした。ライバルがどのような絵を描いたのか(笑)これまたとっても気になるのでしつこくじっくり見ました。コンスタブルという画家は木や草の表現がとてもうまい、そしてやっぱり緑を多く使っています。その緑が多く使われている画面の中で女性のショールの赤が鮮やかで小さいながらもよい効かせ色になっている、うまいなあと感心しました。このショールの赤を見て、展覧会の手直しの日の時、ターナーがコンスタブルの絵を見た後に自分のほとんど色彩がなかった船の絵にどーんと赤い絵の具を置いて目立たせ、手直ししていい日が終わるギリギリにその赤い部分をブイの形にしたというエピソードを思い出しました。ライバル意識もすごいし、ほんの少し別の色を入れるだけで絵の印象が大きく変わるということを画家は本能的にわかっているのだなと思いました。そしていよいよお目当てのターナーの作品、「ヴェネツィア・サンタ・マリア・デッラサルーテ聖堂の前廊から望む」この絵の前には長い時間いました。全部で2時間ほど館内にいたのですが、そのうちの半分くらいはこの絵の前に立っていたと思います。水彩画展で見たヴェネツィアは黄金色に全体が染まっていましたが、この絵は油絵で空と運河の青が美しく、建物や人がかなり細かく丁寧に描かれていました。ヴェネツィアという街はどうも私にとって前世の因縁があるようで、行ったことないのに見たことがあるように感じる(絵やガイドブックをたくさん見ているから?)特別な場所です。細かく描かれた絵を見ているうちになぜか映画「アレキサンダー」のテーマ音楽と「港からたくさんの船が出て行き、またもどってくる」というセリフが聞こえてきました。アレキサンダー自身はヴェネツィアに行ってないけど作ろうとした街のイメージ、理想の都市はヴェネツィアと重なるところがあります。そしてターナーもヴェネツィアに魅せられて多くの作品を残しています。画家にとって探し求めた理想の街で長い旅の終着点でもあり、さらに新しい光を見出した出発点でもある街だと感じました。空の雲、水にうつる船の影、遠くに見える建物から近くのマスト、旗の色まで何もかもに画家の愛と喜びが感じられ、この絵を描いている時ターナーはとても幸せな気持ちだったと思いました。ターナーは母親が精神病院で亡くなり、生涯独身で孤独の影があったけど、それでも若くして認められて成功し、思う存分自分の才能を発揮して、さらに理想の場所を求めて出会うことができ、生涯理想の絵を求めて描き続けた、画家としてなんて豊かで幸せな人生だろうと絵を見ているだけでいろいろなことが想像でき、涙が出そうになりました。出る時にさまざまなパンフレットが置いてあって、来年の秋には大規模なターナー展があるそうで今からとても楽しみです。
2012年12月19日
コメント(0)
![]()
「007 スカイフォール」を見ました。正直私がこの映画を見た目的は「007」シリーズのファンだからというのではなく、1、イスタンブール、ロンドン、スコットランドなどのロケ地に魅かれて2、敵役の俳優が見たい3、ターナーの絵が出てくるという書き込みを見ての3つでした。この先ストーリーの内容に大きくは触れていませんが、多少のネタバレがあります。まずロケ地はイスタンブール、上海、ロンドン、スコットランドなどさまざまな国が出てきて楽しめました。ただ、建物の上をオートバイで走ったり、ビルを爆破させたりと派手な演出が多く、これ実際にやっているわけではなくCGよね、と思いつつもハラハラしました。敵役に関しては、悪役ではこの人の右に出る人はいないと評判で、前に「風の影」コミュニティで知り合った人とこの作品を映画化するなら出演者は誰がいいという話をした時、悪役のフメロ刑事は絶対この人!と盛り上がったので、今回はどんな演技をするのか楽しみにしていました(笑)この俳優さんに関してはイメージはできているのに実際の顔がイマイチ思い浮かばなくて、最初はこの人かなあと別の人を見ていたらあっさり死んでしまって、ラスボスは後から出てきました(笑)さすが悪役で評判が高い俳優さんそれまで登場していた悪役の小者など吹き飛んでしまう存在感と怖さ、もうすごいです。その悪役が悪くなったきっかけが母のように思っていた人に裏切られたということでした。フメロ刑事も上流階級に入りたいと願う母親に滑稽な格好をさせられ仲間にからかわれて自尊心を酷く傷つけられたことがきっかけで性格が歪んでいて、人が残忍になるきっかけは父や母、あるいはそう慕う人の裏切りや自尊心を傷つけられたということがとても多いと思いました。そうしたきっかけでモンスターとなった人間の怖さ!この俳優さんはやっぱりただものでないと思いました。ターナーの絵は「戦艦テメレール号」が出てきました。この絵の前で007と若いコンピューターの達人が話をしていて、自分ならパソコンさえあれば家を一歩も出ることなくどんなこともできると自慢していました。コンピューターが得意な若い世代の登場が絵のテーマと重なっていて、うまい演出でした。ただターナー自身もとても気に入っているこの「戦艦テメレール号」の絵は色がとてもきれいで詩情あふれる作品なのでもっとゆっくり見せてほしかったです。最後はスコットランドの荒野に建つ大きな屋敷が決戦の舞台となっていました。イギリス北部は本当に何もない荒野にポツンと大きなお屋敷やお城があるという感じで、だからこそ「嵐が丘」や「ジェーン・エア」のような小説が生まれたのかとあらためて感じました。【送料無料】絵画:ウィリアム・ターナー「解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テ...価格:34,800円(税込、送料込)
2012年12月17日
コメント(0)
「ターナー、色と光の錬金術」という本を読みました。「巨匠たちの英国水彩画展」は2回見に行きました。1回目はほとんど予備知識もなく、ローストビーフとヨークシャープディングにつられて見にいったのですが(笑)「ルツェルン湖の月明かり、彼方にリギ山を望む」で一目ぼれ、衝動的に複製画も買ってしまいました。2回目はもう完全にターナー中心、若い頃の精密な建物の絵から晩年の抽象的な絵までをストーカーのようなしつこさで食い入るように何度も見ました。最初に感動した「ルツェルン湖~」の絵はもちろんのこと、2回目ではヴェネツィアを描いた絵の前で涙ぐんでしまいました。ヴェネツィアを含めイタリアにはぜひ行ってみたいと思っていたのですが、これはもう先にイギリスに行ってターナーの絵やイギリスの風景を充分見た後でイタリアには行った方がいいかもしれない、逆にスペインはターナーが行ったことないからいつ行っても大丈夫(笑)、将来の旅行先まで影響されてしまいました。もともと私は美術展に行った時、画家の人生や描かれたギリシャ神話や聖書の物語、肖像画に描かれた歴史上の人物をよく知っていてそこに感動するというパターンがほとんどでした。特にカラヴァッジョなどは先にデレクジャーマン監督の映画(古い作品なのでDVDで)を若き日のボロミア(ショーン・ビーン)が見たいという動機で何度も見ていたので、そのイメージで「ボルゲーゼ美術館展」の「洗礼者ヨハネ」の絵を見てとても感動しました。まったく予備知識がなく絵を見ただけでこれだけ影響を受けたターナーが実際どういう人だったのか、あらためて知りたくなり本を購入したわけです。まずあの有名な肖像画を見て「わーい、すごいイケメンだ、うれしい!」とうれしくなりました(笑)。絵を見て感動したのだから本人がイケメンかどうかはどうでもいいことのようだけどやっぱり気になります。まああの自画像はかなり美化して描いたようで他の人が描いた肖像画とは印象がだいぶ違いますが、あの自画像でイメージすることにします。雨の降る中走る蒸気機関車の窓から顔を出した、嵐の中船の柱に自分の体を縛り付けて観察した、などなどエピソードには事欠かないターナーですが、そうしたエピソードの1つ1つが芸術というものに真剣に向き合った結果なのだろうと思うと感動しました。ターナーの場合若い頃から晩年まで全くブレたり横道にそれることなく芸術に人生を捧げ、成功しながらも常に努力を怠ってない、人生が芸術そのものだと思いました。そしてきっかけは絵だったのにもかかわらず、ターナーの人生は自分が今まで好きになった歴史上の人物や哲学者、芸術家、物語の登場人物と共通点があるということに驚きました。ターナーは少年時代妹を亡くし、母親は精神病院に入るなど孤独を感じ、アカデミーで教育を受けて芸術の古典はもちろん詩や物語も愛した、若い頃博士の家で模写を繰り返し同じ年の画家トマス・ガーティンと出会って親友になるが彼は27歳の若さで夭折する、そして何より絵の題材を求めてイギリス国内はもとよりヨーロッパ大陸、フランス、スイス、イタリア、ドイツ、オーストラリアと何度も旅している、などというところを読んで大きな感銘を受けました。今まで名前は知っていたけどまったく眼中になかったターナー、1枚の絵で虜になり、生涯を調べてみたら自分が好きになる人物のツボを見事におさえたストライクゾーンに入っている人だったと知って驚きました。やっぱり一目ぼれというのも偶然ではなく何か出会うべくして出会う運命的なものがあるのでしょう。ターナーには彼に心酔して熱狂的に褒め称えたジョン・ラスキンというイギリスの批評家がいます。自分もすっかり心酔しているので、その人の文章を見るだけでもうれしくなりました。まあ、ラスキンがターナーの裸体画を見てショックを受け、イメージが壊されないようにとそれを世間から隠した(燃やした?)というのはやり過ぎだと思いますが、やっぱりこうした心酔者、熱狂的なファンという人にも心魅かれます。1枚の絵で思いがけない出会いがたくさんありました。
2012年12月12日
コメント(0)
スペイン語の勉強というタイトルなのになぜかテーマは読書を選んでます(笑)スペイン語に関してはかなり前から勉強してみたいという気持ちはあってCD付きの入門書も購入していました。でも結局何もしないまま数年たったところで大好きな小説の著者(スペイン人)の来日講演があるという話を聞き、重要な単語1つでも聞きとれるようになればとあわてて数日続けてCDを聞いてみました。もちろんそれだけでスペイン語がわかるようになるわけありませんが、印象的な単語をいくつか覚えました。そして講演会の日を楽しみにしていたのですが、その著者は直前に急病で入院してしまい、キャンセルとなってしまいました。すごいショック!でもその日その著者のコミュで知り合った人と会う約束をしていたので予定どおりその人と会って楽しい時間を過ごしました。予定通り会えなかったということで、逆に次の来日講演までに少し話せるようになろうとスペイン語の勉強に関してはスイッチが入りました。と言っても同じ入門書のCDの最初の方を1日30分くらい聞くだけですが・・・あんまり長く張り切ってやろうとすると挫折しそうなので、30分と決めて少しずつやるようにしました。スペイン語を勉強しようと私に決意させた運命の本、スペイン語での題名は「La Sombra del Viente」といいます。スペイン語だと音の響きがすごくよくてイメージをかきたてられる、いつか原書で読み、舞台となった街バルセロナを訪れたいです。
2012年12月10日
コメント(2)
全6件 (6件中 1-6件目)
1


![]()