2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全16件 (16件中 1-16件目)
1
![]()
「テラビシアにかける橋」を見てきました。この映画、知り合いの方何人かのブログで、感動したという紹介があったことと、家の近くの映画館では来週からはもう朝の時間帯はやらなくなってしまうので、急いで見に行きました。ネタバレしないように感想を書きます。主人公の小学5年生(11歳)のジェスは家では姉2人妹2人、両親はお金のやりくりや子育てが大変でいつもイライラしている、学校やスクールバスでは上級生やクラスメートにいじめられるという感じで鬱屈した毎日を送っていました。彼は絵が好きでかなり上手なのですが誰も認めてはくれません。そんなジェスは隣家に引っ越してきた転校生の女の子レスリーと親しくなり、2人で空想の国、テラビシアを作り出していきます。レスリーもまた作家の両親に育てられた子で風変わりなところがあり、クラスでは浮いてしまうのですが、そんな2人だからこそ空想の世界で生き生きと遊ぶことができ、ジェスは少しずつ現実の世界でも自信を持って行動できるようになります。正直言って、最初のうちはなかなか映画の世界にすんなりとは入れませんでした。ジェスの家や学校などがアメリカ映画などで普通イメージするような雰囲気ではなく、なんかゴチャゴチャしていてぼろっちい(実際はこういう家や学校が多いのでしょうけど)先生やスクールバスの運転手は生徒のいじめや横暴を黙認しているようだしと細かなことが気になってしまいます。もちろんこれは主人公の少年が空想の国を作り出すには現実があまりよくない方がいいのでしょうけど、その作った空想の国もどうも指輪物語やナルニアの映画に比べるとスケールが小さいなあ、などと思ってしまいました。でもこの映画の目的は壮大なファンタジー映画を作るということではなかったようです。物語の後半、思いがけない不幸な出来事があってジェスは悲しみのどん底に突き落とされ固く心を閉ざしてしまいます。その彼にあれほど現実をいやがって空想の世界へ逃げたがっていたジェスにとって現実そのものである家族や学校の先生、苛めっ子達がどう接するか、その場面でやっぱり号泣してしまいました。特に仕事が忙しいお父さんは普段、夢みたいなことばかり言ってないでもっと家の仕事をして早くお金を稼ぐようになれと、息子を潰して萎縮させるようなことばかり言っています。そのお父さんが見せるうまく言葉では表わせないけど子供を思う気持ち、息子の深い悲しみをなんとか分かち合おうと抱きしめて語りかける姿に涙が止まらなくなりました。見る前はもっとファンタジーの部分に重点を置いた映画だと思っていたのですが、彼が逃げ出したいと思っていた家族や先生、友達関係の中に、彼らは大きく変わって苛めっ子が急にいい子になったり、理解あるお父さんに変わったわけではないけど、そうした人間関係の現実の中に深い感動がある映画でした。
2008年01月31日
コメント(2)
![]()
受験料の振込みをするために銀行に行き、その金額を1つ1つじっくり見て驚きました。私立の場合はなんと受験料だけで2万円以上するのです。まあ自分が受験した20年以上昔と同じ金額とは思っていませんでしたが、いくつか受けると受験料だけでもけっこうな金額になります。家に帰って長男にもしっかり受験料について話、覚悟を決めて受験するように言いました。そして何気なく質問しました。「ある高校の受験料が1人2万円として、千人受けたらいくらになる?」「2千万円!」「まさか、2千万円なんてそんな大金になるわけないじゃない。2百万円の間違いじゃない?アンタこんな単純な計算もできなくて大丈夫?・・・2万×千でしょ」 「あ・・・違う、やっぱり2千万円で正しかった。」自分が計算できなかったことでちょっとショックでした。でも今はかなり少子化が進んでいて、私の住んでいる郊外で新しい家がどんどんできているような地域でさえ小学3年生の次男の学年の人数、長男の時の三分の二しかいません。千人受験している私立の学校、6年後に受験者数が千人から700人に減ってしまったら600万円の収入減だとここだけはすぐに計算できて学校も大変だろうと思ってしまいました。6年後の次男はともかく、長男はまだ学年の人数が多くて競争が激しい年に生まれています。なんとか頑張って欲しいものです。
2008年01月29日
コメント(2)
![]()
この名前は、世界遺産についてのテレビ番組で紹介していたチェコにある都市の名前です。それが恐竜や昆虫から地名、人名まで一度見た名前を瞬時に覚えられるという特技を持った小学生の次男は簡単に覚えてしまいましたが、私にはかなり覚えにくい名前でした。たまたま借りていた中欧のガイドブック(マケドニアやブルガリアについて調べたくて借りていた)で確認するとカラー写真で紹介されていました。チェスキー・クルムロフはルネサンス時代の面影を残す世界でも最も美しい町の1つだそうです。テレビ番組でも川に囲まれた美しい町の様子を十分に紹介してくれました。この町は時代が変わっても前の建築物を壊すのではなくて増築し、新しく上から塗りなおすことで独特の美しい景観を作り上げたそうです。本当にカラフルでいて周りの自然にも溶け込んだ街並みは絵本から抜け出したようです。都市がこれだけ繁栄した理由の1つが人工池での鯉やマスなど魚の養殖に成功したからだということにも驚きました。ヨーロッパの国々は農業や牧畜が盛んで魚の養殖はあまりイメージになかったからです。でもガイドブックを見ると確かにマスのフライなどが名物料理と書いてありました。もしチェコなど中欧の国々を訪れる機会がありましたら、マスや鯉の料理は心して食べたいと思います。それだけ栄えて伝統が残ったこの町には悲しい歴史もありました。二度の世界大戦と社会の変化で、チェスキー・クロムロフもある時期にはほとんど人の住まない廃墟になってしまったことがあるそうです。そうした町を復元しまたもとの姿に戻すことは新しい町を作るよりはるかに困難なことでしょう。でもこの町は見事に復元されています。番組では昔と同じ舞台装置で行うオペラも紹介していました。その装置、舞台の下でたくさんの人が手動でハンドルなどを回して装置を動かすという大掛かりなもので、気の遠くなるような作業を思い、町の人々の熱意に感動しました。上演されたオペラはローマ神話の「セメレ」を題材にしたものでした。セメレといえばギリシャ神話では神ゼウスに愛され子供を宿すが神の本当の姿が見たいと願って焼け死んでしまった女性、ゼウスが助け出した子供がディオニュソスです。オペラがどのような結末になっているかはわかりませんが、こうしたギリシャ、ローマの神話が西欧では脈々と受け継がれていることを知ってうれしくなりました。
2008年01月28日
コメント(0)
![]()
今週も太ってしまって、「ダイエットやっています」と自慢できない体重になってしまったのですが、いちおう結果を書いておきます。朝53.6kg 昼52.9kg 夜53.4kg実は3日ほど前に夜の体重が54kgを超えてしまいました。さすがにヤバイと思って、2日ほどチョコレートなどの間食をやめたところ、やっとこの体重になりました。1週間、夕食はダイエットクッキーとサラダだけにしていたのですが、夕食のカロリーが少なくてもおやつにチョコレートなどを食べていたら全然効果がないということがよくわかりました。普段朝よりも夜計った体重の方が多いのですが、昨日は夜が減っていました。これはやっぱり夜きっちりダイエットクッキーだけにした成果だと思います。こうした食品、きちんと使えばそれなりに効果が出るのに、お菓子を食べて台無しにしてしまった、反省しています。チョコレートと並んでもう一つ最近はまってしまったものにアボガドがあります。スーパーで見つけて何気なく買ってサラダに入れたところ、これがものすごくおいしい!アボガドってあんまり果物らしくなくそのまま食べてもイマイチなんですが、野菜と組み合わせるとなんておいしいのだろうと感動してしまいました。その他に生ハムとの組み合わせも素晴らしい!どちらもそのまま食べると塩気が強すぎたり、ねっとりした口当たりであんまりおいしいと思えないのですが、一緒に食べると互いの欠点を補い、魅力を最大限に引き出すベストパートナーです。なんてことを言ってアボガドもたくさん食べていたら、サラダでもこういうものを入れるとカロリーはぐんと高くなってしまったようです。なんだかとっても栄養がありそうなアボガド、カロリーもかなりあるでしょう。ほどほどにしなければと思いました。
2008年01月27日
コメント(0)
![]()
いよいよ長男の受験直前となりました。カレンダーには○○高校願書提出、試験本番、願書提出といっぱい書き込みがあります。願書提出ぐらい時間内に書類を持って行けばいいんだろうと気楽に考えていた私、ところが変に几帳面なところがある長男は、願書のこの部分は親が書くところだとか、印鑑は認印ではなく正式のものを必ず真っ直ぐに捺印しろとか、かなりうるさいです。時間より早めに行きたいと願書提出や受験日はかなり早起きさせられそう、頭が痛いです。こう書くと凄くまじめに勉強している中学生のように思われるかもしれませんが、うちにいる時はテレビを見たり弟の漫画を奪って読んだりとちっとも勉強していません。いちおう塾にはまじめに行っていますが不安です。さらにはこんな発言も・・「ああ、ここへ来てなんだか俺も中学三年生だという実感が湧いてきた」(今更遅い!普通は三年生になった四月に実感するものです)「塾の先生が言っていたけど、そろそろ受験用に生活を朝型に切り替えた方がいいんだって。俺ももっと早く寝た方がいいのかな?」(それは夜中の二時、三時まで勉強している人に言った言葉です。アンタのように塾に行かない日は十時に寝ている人がそれ以上早く寝たら小学生と同じになるでしょ)ああ、合格発表があるまでは落ち着くことができません。そして気休めに受験応援グッズのお菓子を買ってはボリボリ食べています。これではダイエット、うまくいくはずがありません。
2008年01月24日
コメント(0)
![]()
楽天のページで何気なくバレンタインディー用のチョコレートを見ていたら「レオニダス」という名前のチョコレート店を見つけてしまいました。映画「300」で見たスパルタ王レオニダス、今まで私は髭が濃く、筋肉ムキムキの男性は苦手だったのですが、それを見事覆してくれた映画だったので、レオニダスと名前がつくものはかなり気になってしまいます。「レオニダス」という名前のお店はチョコレートで有名なベルギーの中でも行列のできる店ということで評判だそうです。そうなるとぜひとも食べてみたいと思ったのですが、あいにくチョコレートだけのものは1月31日~2月7日までの期間限定販売と出ていました。うちの夫、全然レオニダスには似ていないのですが(笑)とりあえず映画「300」のことは伏せてベルギーの有名店ということでプレゼント(もちろん食べるのはほとんど自分)してみようかなと思っています。レオニダスという名前他にバラの花などもあって、やっぱり言葉の響きがいいからいろいろに使われているのだなと思いました。
2008年01月21日
コメント(0)
![]()
ダイエット37週目の記録です。37週目といえば妊娠、出産の時に37週に入ればいつ生まれても大丈夫と言われた週です。次男が生まれる時に切迫早産になって入院、点滴の薬でなんとか早産になるのを防いで1週間あまり、37週に入って点滴をはずしたらその日のうちにすぐ生まれてしまいました。そんな人間の妊娠期間と同じ37週間もダイエットをやっているなんてかなりダラダラと長くやっていますね(笑)まあ途中でサボったりいい加減にやったりしていますが・・・今週は太ってしまったのですが、いちおう正直に結果だけは書いておきます。朝52.9kg 昼52.5kg 夜53.9kg1週間、夕食はダイエットクッキーとサラダだけにしていたのですが、間食がけっこう多かったようです。長男の受験、仕事のことなどでイライラしてついチョコレートなどを食べてしまいました。ストレスといえば長男もかなりたまっているようで、お菓子を食べる量がかなり増えています。いまだに夜はテレビを見るか10時には寝るという受験生らしからぬ生活をしているのですが、それでもストレスはあるようです。また最近はバレンタインデーも近く、スーパーには珍しいチョコレートがたくさん、ついついいろいろな種類を買って家においてしまうのでいけません。受験が終わった頃、二人そろってすっかり太ってしまったということがないように気をつけなければと思いました。
2008年01月20日
コメント(0)
![]()
楽天での買い物は本やDVD、生活雑貨などがほとんどだったのですが、このトルコのブドウ濃縮液はすっかり気に入って何度も注文してしまいました。 これはけっこう在庫なしと出ていることが多く、しかも残り後何個なんて表示されるので慌てて買い物かごに入れてしまいました。ダイエット効果はあまり期待できそうもないけど、ヨーグルトにかけた時に病みつきになる味で、また豚肉のしょうが焼き、ブリの照り焼きなど和風料理で醤油と混ぜても、ほどよいこくと甘みが出てさらに少したれを焦がした時のにおいがなんとも食欲をそそります。一緒にトルコのバラのジャムとアップルティー、甘いお菓子ヴァクラバも注文しました。 トルコ、ギリシャの食べ物に魅かれるというのは一度行ったことがあるからだけでなく、もう一度行ってみたいと思っているからでしょう。次はトロイの遺跡を訪れ、アキレウスとパトロクロスのお墓参りをしたいです。
2008年01月17日
コメント(0)
![]()
中学3年生の長男、高校受験まであと何日というカウントダウンが始まっています。試験を受けるのはもちろん本人なんだけど、その前後に受験料を払い込んだり合格発表後に入学手続きをするのは親の役目、私立の挑戦校や滑り止めを含めると何校にもなってしまい、それぞれの願書提出日や受験日、合格発表日を書き出してみると1月下旬から3月上旬までカレンダーはスケジュールがいっぱい、油断ができません。そしてこの時期、塾は最後の追い込み直前講習をやったり、模擬試験を受けるよう塾生に言っているのでそのスケジュール管理も母の役目、頭が痛いです。受験生にしては家ではのんびりとテレビを見たり弟のゲームを奪ってやっていますが、それでも時々「関係代名詞のWhoとWhomはどう使い分ける?」などという質問をしてきますので油断ができません。特に英語はいつ質問されてもいいようにこちらも昼間こっそり塾のテキストを見て準備しておきます。そして自分の家に受験生がいると、とにかく目につくのがスーパーでこの時期売られている合格グッズ。きっと毎年売られているのが今までは特に気にもとめてなかったのですが、お菓子やカップ麺はもちろんのこと、こんなものにまでというくらい合格祈願の言葉やおまじないがついています。ついつい買って長男に見せれば「こんなものいらねえ!俺は実力で受かる」逆に気分を害してしまい、なかなか難しいものです。
2008年01月15日
コメント(2)
![]()
ダイエットを始めて36週目の結果です。体重 朝52.8kg 昼52.1kg 夜53.4kg先週よりは1キロ近く体重が減っていて、これでなんとか正月太りは解消できたとほっとしました。1週間、夜だけダイエットクッキーとサラダを食べるというやり方でした。トルコのブドウ濃縮液、ダイエットの効果については?ですが夜お風呂に入る前に水で薄めて飲むとすごく汗をかき、寝る時も体が温まっているので毎晩飲んでいました。それにヨーグルトにかけるとメチャメチャおいしく、飽きずに食べられます。 先週、1週間の間に2つの映画を見て、どうも映画の中にはそれを見て太りやすいものと痩せやすいものがあるのではないかと感じました。これは別に主人公が太っているかどうかという問題ではないのですが、主人公が社会や特定の人物に強い怒りや苛立ちを感じているような場合、映画を見てそうした感情を受け止めてしまい、それをなんとか誤魔化そうと無意識のうちに甘いもの、脂っこいものを食べてしまうことがあります。逆に主人公や自分が注目して見ている人物が非常にストイックで、体を鍛えたり肉体を削ぎ落として内面に向かっているようなシーンを見ていると、こっちも食欲は落ち、体を鍛えなければという気分になってきます。前者が「チャプター27」のチャップマン、後者が「300」のステリオス、「エンジェル」のエスメなどでしょうか? でも逆に「チャプター27」はどういう心理状態の時に食べ過ぎてしまうか、太っていることで周りの人間がどう反応するかということを研究するにはとても役に立つ映画かもしれません。ニューヨークでうろうろする3日間、チャップマンはいろいろな人に出会って話をします。同じスターのファンだった女の子、もしチャップマンが素顔のジャレッドのようにスリムでハンサムな男性だったら、絶対に好意を持ったでしょう。でも第一印象で判断して、暇つぶしのおしゃべり相手ぐらいはしてもあんまり熱心に話しかけられるとひいてしまいます。しつこいパパラッチの男だって、もっとしつこいチャップマンにあきれて距離を置こうとしますが、見た目がよければこれは将来大スターになるかもしれないともっと熱心につきあったでしょう。チャップマンはけっして日常生活にさしさわりがあるというほど太っているわけではありません。それでも人は見た目で判断してしまいます。こういう現実があるから、日本でもこれほどたくさんダイエット関係の本や食品が売れているんだろうと納得しました。見た直後はどうしても食べてしまいますが、食べたくなる心理や周りの反響がよくわかる、「チャプター27」はダイエットにお勧めの映画です(笑)
2008年01月14日
コメント(0)

お気に入りブログのshimikotoshioriさまの日記で紹介してあった「チミの適正職業」というものをやってみました。こちらです→http://timinot.net/保育士、警備員、神様、わわっ、神様なんて出ていました。気をよくして恋愛傾向も占ってみると・・・何も言えません。さらに2008年を占ってみるときゃー・・・どうしてこんな結果になるの・・・当たってない・・・当たってないハズです。
2008年01月13日
コメント(4)
![]()
フランソワ・オゾン監督の映画「エンジェル」2回目の鑑賞をしました。前の日に「チャプター27」を見たばかり、しかもこちらもかなり印象の強い作品なのでできれば1週間ほど時間をあけて見に行きたかったのですが、どちらも来週からは上映時間が変わって見れなくなる心配があったので見に行きました。両方とも去年の12月に1度見ているのですがどうしてももう1度見たいと思わせる作品、そして去年見た映画のベスト5に入るだけでなく、生涯見た映画の中でもベスト5に入るのではないかと思われるほど印象が強い映画でした。なるべくネタバレをしないように前半だけを中心に感想を書きます。ただ私の場合は見方が特定の人物の視点に偏っていて、あまり公平に全体を語ってはいないので、それを考慮して読んでください。「エンジェル」、前回は「300」のステリオス役だったマイケル・ファスベンダーが主人公エンジェルの恋人役で出演するということで見に行きました。そしてもっぱら恋人で夫になるマイケル君演じる画家のエスメばかり見ていました。でも2回目の今回、エスメ以上に彼の姉でありエンジェルを崇拝して秘書になって生涯彼女を支えるノラの方に強く感情移入してしまって、彼女の視点で映画を見てしまいました。姉ノラから見れば、弟エスメはよくわからない絵を描いていて経済的に自立できない厄介者です。彼女自身は詩を書いていて、おそらく姉弟の伯父が絵画や詩を志しているのなら芸術の都へ行きなさいと資金を出してくれたのでしょう、2人でイタリアを旅行します。ところが弟のエスメはハンサムなのをいいことにイタリアで伯爵夫人に手を出し大変な騒ぎを起こしてしまい、宝石を売って帰りの旅費にあてたと後にノラはエンジェルに話しています。パーティーの会場でノラは前から憧れていた作家のエンジェルに紹介してもらえ、感激のあまり彼女の前で跪いて手に口付けをします。ところがそこにまた弟のエスメが現われ、エンジェルに皮肉たっぷりのことを言います。「せっかく私がこんな有名な作家と知り合えたのに、どーしてあなたは余計なこと言うの!いくらめかし込んだってどうせ売れない貧乏画家なんだから、わかったような顔をして芸術について語らないでよ。そうやって伯爵夫人を誘惑したんでしょうけど、これ以上私の邪魔しないで!」ノラの立場で見ると、前回あれほど夢中になって恋焦がれたエスメに対してかなり厳しい目で見ているので自分でも驚きました。本が売れて流行作家になり、昔憧れていた大きなお屋敷「パラダイス」を買い取ったエンジェルのところに、ノラは自分の書いた詩を持って訪ねていきます。もちろんエンジェルは他人の詩など興味を持つようなタイプではないのですが、それでもノラは必死の思いで精魂込めて書いた詩を彼女に見せます。この場面でまず涙が出ました。どれほどの覚悟で作品を見せてもエンジェルにそれが伝わるわけがない、興味なさそうな顔でペラペラめくっています。さらにノラはエンジェルの個人秘書になることを申し出ます。これだけの強烈な個性を持つ人間の側にいたら周りの人間の個性など簡単に潰されてしまう、秘書になどなったらもう詩人にはなれなくなるのにと叫びそうになりましたが、ノラは彼女に魅かれて恋焦がれるあまり自分の才能を殺す選択をしてしまいます。エンジェルはノラの思い入れよりもハンサムな弟のエスメの方に一目ぼれしていますから、とりあえずノラを秘書に雇ってさっそく理由をつけてはエスメに会いに行きます。彼の住んでいるオンボロアパートと乱雑な部屋、なんだやっぱり貧乏画家じゃないの、とノラに感情移入して見ているのでエスメへの評価は辛口になってしまいます(笑)でも彼はパーティーで着飾った時よりもボロの部屋で画家の質素な服を着ている時の方が魅力的で輝いて見えます。「300」のステリオスもパンツとマントだけという実にシンプルな服装だったけど、このマイケル君は着るものがシンプルであるほど素材のよさが最大限引き出されて魅力的に見えるんだな、と思ってしまいました。後の新婚旅行シーンで、エジプトやギリシャの遺跡の前でそれらしいコスチュームを身につけているときはどうも景色の一部に見えてしまってあまりパッとしなかったです。まあそのシーンはエンジェルが新婚旅行の時でさえ自分の世界に浸りきっていて夫のことなどろくに見ていないということを伝えたくて監督はわざとエスメを風景の一部に見える撮り方をしたのだとも思えますが・・・ボロい部屋と質素な服装という彼の魅力が最大限に引き出せるシチュエーションの中、あら、私の弟ってこんなにハンサムだったかしら(ノラに感情移入しているので)と段々心が揺れ動いてきます。もちろん映画での主人公エンジェルは最初に会った時からエスメに夢中ですのでもう彼のことしか見えていません。絵を見せてくれるのですが、いまいち暗い色調の絵ばかりでどうも彼女にはあまりいいとは思えない。でも伯爵夫人と浮気したイタリアで描いた絵は許せないからそれならば最初に見た踏切の絵の方がまだマシ・・・そう思ってそれがいいとエンジェルが言ったすぐ後で見せたエスメの笑顔、ここで私は弟だということも忘れて(ノラにとっては)完全に恋に落ちてしまいました。最初見た時はエンジェルと同じ一目ぼれ、そして2回目の今回はそう簡単に好きにはならないと決意して意地悪な目で見ていたのに、やっぱりここでやられました。こうなるともう恋は盲目でまっしぐら、エスメは今までの自分が好きになる理想の男という部分ではかなりはずれていて、浮気もするしナルシストで誠実とは言いがたいのだけど、そんなことは忘れて以後のめり込んで見ることになりました。エンジェルは積極的に自分を売り込むことをしないエスメにイライラして自分を描いてもらった肖像画を持ち出しパーティーの会場でお披露目しようとして、彼のプライドを深く傷つけますが出て行く彼を追いかけて強引にプロポーズ、そして二人の新婚生活が始まります。新婚旅行から帰った後、彼は姉のノラがエンジェルに夢中でその二人の方がはるかに絆が深いことが気になってこう尋ねます。「僕と姉と二人が同時に君の心に住むことができるのか?」「大丈夫よ。パラダイス屋敷はとても広いんですもの」ああ・・・彼は部屋の広さを言っているわけではないのに、エンジェルはまるで気付いていません。こうして始まった2人の、いや姉のノラを入れての3人の生活、エンジェルは幸せいっぱいで満足していますが、ノラとエスメはかなり複雑な心境です。特にノラの気持ちを考えると切ないです。彼女はエンジェルの原稿を読んで昔の作風に戻ったと喜びそれをタイプで打って清書していくのですが、その姿を見て涙がボロボロこぼれました。彼女は自分の才能を殺し、報われることのない相手に愛を捧げているのだが、それでもタイプで打つ瞬間は至福の喜びに包まれていました。戦争が始まり、エスメは志願して戦地に行きます。エンジェルは戦争で二人は引き裂かれたと泣き喚きますが、エスメにとっては牢獄のように感じていたパラダイス屋敷から抜け出すいいチャンスだったのでしょう。自分はこの広い屋敷のどこにも居場所がない、ステリオスのように戦場での名誉ある美しい死を望んだかもしれません。けれど神はエスメには美しい死ではなく残酷な生を与えて彼をパラダイス屋敷に帰します。ここから先のストーリーを書くと完全にネタバレになってしまうので書かないようにしますが、この後の3人の残酷な生を全て描ききったところにこの映画の監督、フランソワ・オゾンのすごさを感じました。2回目を見て、この映画は自分が死ぬ時に生涯を振り返って思い出す映画ベスト5に入ると確信しました。できれば映画館の中という緊張感の中で、できるだけ多くの人に見て欲しい映画です。書き忘れましたが、この3人以外にも出版社のセオや妻のハーマオオニー、エンジェルの母や伯母、屋敷で働いている使用人にいたるまでみんな実にいい雰囲気を出していて、脇役から見ても完成度の高い映画でした。特にハーマイオニーのセリフは一言一言が皮肉に満ちています。監督は男の人なのに、よくぞまあここまで女性心理がわかっていると感心しました。
2008年01月11日
コメント(2)
![]()
「チャプター27」2回目を見てきました。今回は「ライ麦畑でつかまえて」も日本語訳ですがしっかり読んでいたので、本との比較もできてまた違った視点で見ることができたと思います。前回は映画館の場所がよくわからなくて(前に来たことがあったのに)時間ギリギリでしたが、今回は余裕があったのでロビーに貼ってある新聞や雑誌の批評などもじっくり読むことができました。結構有名な作家や批評家の方が、少し前に公開された「ロンリーハート」も含めてジャレッドの演技を高く評価していました(嬉!)でも、映画館に入っている人の数はあまり多くない、というかガラガラでした(涙)宣伝が少ないこと、殺人犯の心理に焦点をあてた映画で派手なアクションや美しいシーンがなく退屈しそう、というイメージが強いからでしょうか?私がジャレッドのファンということもありますが、この映画は確かに派手なアクションやわくわくするような展開、美しいロマンスなどいわゆる普通に映画に期待するような場面はあまりありません。結末だって最初からわかってしまうし、最後まで見てなぜ犯人があのような事件を起こしたかがわかってすっきりするというわけではありません。「ライ麦畑でつかまえて」が大きな事件やすっきりするようなラストがなく、淡々と3日間のできごとを主人公の僕が語っているのと同じように、この映画も3日間のできごとが主人公チャップマンの行動とセリフ、そして語りで淡々と綴られているだけです。でもそれでものすごく退屈かというとそうでもなく、主人公の心の動きや葛藤が鮮やかに写し出されるので、結末や途中の展開はわかっていてもドキドキして見入ってしまいます。映画は「ライ麦畑~」からの言葉をかなり取り入れているので、最初見た時には公園のアヒルの話などよくわからなかった部分がああそれは本のあの部分にあったとすごく納得できました。チャップマンがどこまでその本の影響を受けてなぞるように行動していたかわかりませんが、映画では実にたくみに本の内容が入れられていて、主人公の行動というものに説得力を与えていました。この映画でジャレッドは製作の総指揮もしていますが、チャップマンの感覚までも再現しようとしていて、ハワイに住んでいた人間が感じるであろう冬のニューヨークの寒さや大都会の猥雑さ、ダゴタハウスを最初見た時におとぎの国の建物のようだと感じながら待つ時間が増えるにつれそれが当たり前のものに変わっていくあたりなど、本当に彼の目線になって景色が映し出されていることに驚きました。挿入される音楽、麦畑や公園のシーンなども無駄やチグハグなところがひとつもなく、ジャレッドの全体を見る目の確かさというものを強く感じました。この映画を見るまでは、本当にこうした犯人は狂信的な人間で自分とはまったくかけ離れていると思っていました。でも、計算されつくされた感覚や演技、太って肉体まで変えた存在感などで目の前に出されると、この犯人のしたことは確かに許せないけどこの感覚は自分にもわかるという場面がいくつもあります。彼は拳銃を最初から持っているので、おそらく始めからそのことを考えていたのでしょう。けれどもニューヨークで滞在する3日間の中で、ライ麦畑のホールデンの行動をなぞりながらも、どこかで自分を止めてくれる存在を求めていたように思えます。タクシーの運転手にアヒルのことを話したり、知り合ったファンの女の子に旅に出ようと誘ったり、カメラマンの男に一緒に待っていようと懸命に話しかけたり・・・どれか一つでもうまくいっていれば彼は犯罪など犯さずにすんだかもしれません。やめようと自分を抑える心と、何もかも放り出してどこかへ行くか全く違う自分に生まれ変わりたいと願う欲望のせめぎあいで、結局彼はとりかえしのつかない犯罪を犯してしまいます。彼が犯罪を犯す原因が結局なんだったのか、映画でははっきりとは語られていません。ただ観客に状況を示して、後は自分で想像し感情をつけて考えろと言っているようです。2回目に今度は本を読んでから見たのですが、それですべてがわかってすっきりしたかというとそうではなく、かえってやっぱりわからない、このチャップマンを犯罪に駆り立てたものはなんだったのかと頭を抱えてしまうことになりました。憧れが大きいほど失望したショックははかりしれない、チャップマンは心に大きな傷を抱えていてそれをふさぐ何かを必死に探していました。彼のハワイでの日常生活は愛する妻や母がいてものすごく不幸というわけではなかったと思います。それなのに日常を忘れさせる小説や音楽に夢中になって、その言葉が自分ひとりだけに語られているように思わずにはいられなかった、こういう感情は自分にも強くあり、それが高じるあまり犯罪を犯してしまうなら、他人事ではないと思いました。私もお気に入りの俳優があんまり好きでない映画に出ていたり、好きな小説家が、どうしてこの人がこんなこと書くの!なんていう文章を見るとかなり落ち込む方です。まあその場合しばらくその人から離れて自分をコントロールしますが、それができなくなるほどのめり込んだら怖いと思いました。2008年になって初めて見た映画「チャプター27」この映画はいろいろなことを考えさせられる、という点からもぜひ多くの人に見て欲しいです。
2008年01月09日
コメント(0)
![]()
今週は正月太りで恐ろしい結果が出てしまいましたが、いちおう記録しておきます。朝53.5kg 夜54.3kgお正月の間、実家や日帰り旅行に行ったりして食べ放題状態、しかも体重計には乗ってない、ということで54kgを越えてしまって真っ青です。これはまた今日からでもさっそくダイエットクッキーで体重を減らさないと・・・がんばります。 今週は映画「チャプター27」を見てどうしても読まなければと思った「ライ麦畑でつかまえて」を読んだら、途中で甘いコーヒーやクッキーなどが食べたくてやめられなくなり・・・けっこう食べてしまいました。本や映画などで、強く影響を受けるものほどそれを見て無性に何か食べたくなったり、あるいは逆に食べるのを忘れて没頭してしまう、なんてものがあるようです。自分が影響されやすい性質なのかもしれませんが、チャップマン(チャプター27の主人公)もこの本を読んでつい甘いもの食べ過ぎてしまったのかな、などと思ってしまいました。
2008年01月06日
コメント(0)
![]()
「ローマ人の物語」このシリーズはまだ全然読んでいないけど2日前テレビで見て、ぜひ原作の本も読んでみたいと思いました。私が特に興味深く見たのはポエニ戦争、カルタゴのハンニバル対ローマのスキピオの戦いの再現ドラマでした。古代ローマについては今まで特に興味を持った人物などいなくて、歴史の授業で習った知識とテレビ番組などで有名な人物についてのドラマを見るくらいだったのですが、この番組でかなりこの2人に興味を持つようになりました。カルタゴのハンニバルは、登場した時に片目に眼帯をしており、ディリオス(300の登場人物)と同じだ!とそこでもう心を奪われてしまいました(笑)カルタゴの将軍であるハンニバルは、海からではローマは守りが固くて攻められないだろうとスペイン、南フランスの方をまわりイタリア北部のアルプスを越えてローマに向かおうとします。その時なんと像も37頭連れていたそうです。像なんてあんな大きな熱帯の動物を連れて山を越えたらエサをさがすだけでも大変だと思うのに、そんな苦労をしてまでアルプスを越えます。連れていた兵士も途中で倒れ、半数ぐらいになったそうですがそれも計算済み強い意志を持って山を越える場面に感動してジーンとしました。(その頃はまだ眼帯してないけど、精悍な顔立ちで目の美しい俳優さんが演じていました)そしてローマ軍との戦いでカルタゴが圧倒的な勝利に終わります。その時はまだ十代の若者だったスキピオは父や叔父などと一緒にこの戦いに加わり、ハンニバルの戦術を目に焼き付けて命からがら逃げ出します。この時ローマ軍で生き残ったのは極わずかで父などは戦死しています。ハンニバルとの戦いで散々な目にあったスキピオですが、そこで負けてはいなくて数年後、今度は自分が将軍となってカルタゴに直接攻め入りたいと元老院に要請します。彼の希望はかない、そして今度はスキピオのローマ軍が圧倒的な強さを見せて勝利を掴みます。テレビ番組を見た後で、歴史に詳しい人のブログを見て知ったのですが、なんでもスキピオは古代三大美形の一人だったそうで(後の二人はアテネのアルキビアディスとマケドニアのアレクサンドロスだそうです)家柄がよく顔もいい、頭もよくて強いという何もかも兼ね備えた完璧な英雄です。ローマ軍を勝利へと導き、最大の危機を救ったスキピオですが、晩年は収賄の疑いで隠居し、失意のうちに病死しました。奇しくもそれは最大の敵であったハンニバルがローマ軍に追われて自害したすぐ後だったそうです。もしかしたらハンニバルがスキピオを呼んだのかもしれない、敵でありながらも死後一番理解しあえて天国で茶飲み友達になれるのは互いにこの相手なのかもしれない、などと勝手な想像をしてしまいました。原作の本、この二人の部分だけでもぜひ読んでみたいです。
2008年01月05日
コメント(2)
![]()
みなさま、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年のお正月は長男が受験生なので、遠くへの旅行はできず1日は近くの実家へ行き、2日の今日は鎌倉まで行ってきました。鎌倉駅周辺は車が通行止めになっているだろうと予想して、近くの駅まで車で行き、駐車場にとめてそこからは電車に乗り換えました。ドライブ中のBGMはコブクロ、年末に何度も流れていたのでパパがけっこう気に入ってCDを買いました。中学生の長男は、もう親と一緒に日帰り旅行なんか行けるか、ということで、次男だけ連れて行きました。渋滞に巻き込まれず割とスムーズに鎌倉近くの駅まで行きましたがそこからが大変、駅から小町通り、八幡宮まですごい人でした。数年前にお正月に来た時は駅前の店とかけっこう閉まっていて、そんなに人も多くなかった記憶があるのですが、今はほとんどの店がやっていて大変な賑わいでした。初詣をする人がとにかく多いので、階段の前などは警官が立ち、ロープを使って入場制限をしていました。人が少なくなってから次のひとかたまりの人を入れるというわけです。「長くはお待たせしませんと言っているけど、けっこう待っているよ」と次男が文句言ってましたが、これだけの人数だと危険なのでそのような方法を使ってくれてありがたいと思いました。願い事を済ませ、合格祈願のお守りを買ってから江ノ電に乗って海の方へ向かいました。この電車がまたものすごく込んでいてギューギュー詰めでしたが、江ノ島まで行かずに途中の海岸で降りたのでその駅は降りる人も少なく、海岸も人はまばらでした。次男は海岸を歩いて貝殻を拾ったりと喜んでいました。思ったとおり新品の靴とズボンを海水で濡らしてしまいましたが・・・その後海岸沿いのカフェレストランでランチとデザートを食べました。海がよく見えてとても気持ちよく、おしゃれな雰囲気でした。でもデザートまでおいしく食べてしまったので体重計に乗るのが少し怖いのですが・・・鎌倉はかなり人が多いですが、きちんと初詣をしておいしいものも食べられ、そしてパパや次男も海を見て喜んでいましたので満足な日帰り旅行ができました。
2008年01月02日
コメント(2)
全16件 (16件中 1-16件目)
1


