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二週間ぶりに柏の葉公園と近郊の調整池を訪ねました。県民プラザの前に広がる調整池ではカモの数がぐんと増えてきました。なかでも、ヨシガモは、雌雄、エクリプス羽などのいろいろを観察できました。一枚目はヨシガモ雄生殖羽です。鎌状に下垂した三列風切はまだ見えていないものの、赤紫と緑色の頭部、うろこ根模様の胸が目立ちました。二枚目はヨシガモ雄幼羽が第一回生殖羽に換羽中の個体です。肩羽の縦斑の傾向のある模様、雨覆が灰褐色の斑と灰白色の羽縁があること、脇の羽が小さく尖り気味なのが幼羽の特徴です。三枚目は、雄エクリプスと雄生殖羽がほぼ同じスタイルで並んだ光景です。写真の左側がエクリプス、右側が生殖羽です。エクリプス個体では鎌状に下垂した三列風切が見られました。四枚目は、雄生殖羽を後ろ方向から見たもの、五枚目は正面から見たところです。胸のうろこ模様がよくわかります。そのほかは、オカヨシガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、カルガモが羽を休めていました。また、柏の葉キャンパス駅近郊の調整池ではヒドリガモ、バンを観察できました。(写真)2022年10月31日撮影
2022.10.31
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茨城県南西部にある菅生沼にでかけました。面積85ha、水深 1 mに満たない沼で、ヨシ ・マコモ が 生い 茂っていて水鳥に採食 可能 な 環境が残っている環境です。ここに今シーズンもコハクチョウ、オオハクチョウが渡来しました。渡来したばかりで蝋膜を閉じてうとうとしている個体、羽づくろいをしている個体といろいろ。このほか、コガモ、ハイイロガンから家禽化したものではないかと思われるガチョウの姿を見つけました。また、いろいろな小鳥の鳴き声を次から次に真似をしていたセグロセキレイ、産廃物を捨てる方がふえているので農道が通行禁止となっている看板の上にモズが止まり、見張っているような印象でしたので記録として一枚。なお、昨年、この時期に飛来していたシギ類は、水位が高かったので姿を見つけることができず残念。これから冬が到来すると、ハクチョウの数が増えるのはもちろん、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ノスリ、オオタカといった猛禽が登場しますので楽しみです。(写真)2022年10月30日撮影(ハイイロガンから家禽化したものではないかと思われる個体)近くにシナガチョウ似の個体が水面を移動しており、その大きさとほぼ同じでした。ただし、ハイイロガン似の個体の嘴は、ピンク色で形状はヒシクイに似た印象でした。下面の色は水面に隠れていて灰色味かどうかは確認できず。
2022.10.30
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二週間ぶりに都内水元公園に出かけました。小合溜の水面にヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ユリカモメが羽を休める姿、あちこちにオオバンが水面を移動する姿が増えてきました。キンクロハジロの嘴先端の黒斑をよく観察するチャンスですのでじっくりと観察しました。というのもコスズガモのように嘴先端の黒斑が狭い個体を見かけることがあるからです。また、嘴基部周辺が白い雌冬羽もじっくり観察できました。あわせて、ホシハジロ雄のおむすび型の頭、雌の涙流模様も観察。水鳥たちを一通り観察した後、林に移動し、渡りの途中の小鳥を注視。すると、マミチャジナイ、アカハラ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ジヨウビタキと出会えました。マミチャジナイは、ツィーと鳴き声を出しながら出現してくれました。しかし、マミチャジナイは、記録しようとすると枝と枝の中に隠れてしまってなかなかこちらの希望通りには撮影できませんでした。しかし、撮影画像を見返すと、頭に灰色味があり、眉斑が明瞭で下面の不明瞭なオレンジ色がかろうじてわかりました。また、エナガとシジュウカラ、メジロの混群が移動をしている姿を目撃。その折、眉斑のないエナガを発見しました。顔は、汚白色で亜種シマエナガとは異なっていました。帰路につこうと思ったら水路ぞいの野バラの実の近くにジョウビタキが登場。カッカッカッともっと見てよとばかりでした。(写真)2022年10月29日撮影
2022.10.29
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冬、小鳥たちが復数の種類で行動をともにし実のなる木にやってきて一緒に飛び立つ姿を見かけることがあります。これからの季節、身近な環境で混群の規模、構成している種類がどうなっているかを観察するのも観察の醍醐味です。(混群とは)混群の定義については、石塚(2016)に「違う種で構成される群れのことで、2種3羽以上、互いに25m以内、最短5分維持され同じ方向に30m以上移動する」と説明されています。(混群の構成)和田(2017)は、混群には複数種が混じっているが、そこには役割分担があると指摘し、混群の中核をなし他種を引き付ける中核種、中核種についていく随伴種が存在し、多くの場合はエナガが中核種で、エナガが不在の場合はヒガラなどが中核種となる。そこに随伴種として他のカラ類、キツツキ類が交じることを述べています。なお、なぜ、追従するのかについては、日野(2012)が北海道石狩町での調査した結果から餌の探索者と略奪者の関係であると考えられたと報告しています。(引用)日野輝明.2012.バードリサーチニュース.2012年10月号.p4-5.石塚 徹.2016.見る聞くわかる野鳥界識別編.p35.信濃毎日新聞社.和田 岳.2017.身近な鳥からの鳥類学.(35)カラ類の混群に交じる鳥.日本野鳥の会大阪支部会報.むくどり通信.第246号.2017年1月.p9
2022.10.28
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ホームグランド手賀沼を訪ねました。大津川河口付近からスタートし、東端まで約8キロを探索してみました。大津川河口付近に広がる干潟にはカルガモ、アオサギの姿、近くの葦原ではオオジュリンの鳴き声を今シーズン初めて耳にしました。その後、岩井新田先に移動し、目をやると、カンムリカイツブリ、マガモ、コガモ、ホシハジロ、ユリカモメの姿がありました。この後は片山新田先まで移動すると、マガモの群れ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ミサゴが上空を飛翔し水面に何度も飛び込む光景を目撃。あわせて、アワダチソウにホオジロのペアが飛来し、アツアツぶりを観察しました。片山新田周辺の水域では、カンムリカイツブリの髭のいろいろを観察しました。人間でいうと、頬骨あたりに髭を蓄えているような感じの個体、顎下で蝶ネクタイのように見える個体、人間でいえばモミアゲのような髭のように見える個体と実にいろいろでした。図鑑や文献には何も解説がないけれど、どのパターンがモテるのかなあと思いました。(写真)2022年10月27日撮影
2022.10.27
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柏市内に小さな谷津田があり、そこはカワセミがなわばりとしています。2009年にはペアと誕生した幼鳥たちの姿がみられ、2018年までは雄のほかに雌も姿を現し餌をとったりしていました。しかし、以降は秋口から繁殖期前まで雄のなわばりとなっているのみとなっています。昨年は10月18日の雄の姿を見かけ、翌2月まで滞在していました。今シーズンは、前年より少し遅い本日、雄が谷津田に姿を現しました。小さな水田で小魚を捕獲している光景を見かけました。この冬から翌年春までの間、観察した様子などをリポートします。(写真)2022年10月26日撮影
2022.10.26
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昨日谷津干潟でシギ・チドリを観察してきました。鳥友からイソシギの若鳥、夏羽、冬羽の見分けについて質問をもらいました。イソシギ冬羽は、雨覆の羽縁に白斑が入りますが、わかりにくい個体が存在します。(昨日観察した個体について)雨覆に細くて黒い縞模様があったことから若鳥だと思われました。二枚目の写真は、2022年9月に茨城県浮島で観察した個体です。昨日の個体と同様の若鳥と思われます。(冬羽)三枚目の写真は、2018年8月に谷津干潟で観察した個体です。雨覆の羽縁にまばらに白斑が見られるので冬羽と思われます。四枚目の写真は、2021年9月に谷津干潟で観察した個体です。雨覆の羽縁が白く見えるので冬羽と思われます。三枚目の個体とは違う印象があります。(冬羽から夏羽に換羽中と思われる個体)五枚目の写真は、2022年4月に谷津干潟で観察した個体です。上面が褐色で黒い軸斑がところどころに見えるので、冬羽から夏羽になりかけている個体ではないかと思います。
2022.10.25
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先週、谷津干潟にアカアシシギが飛来したと鳥友からニュースをもらったので一月半ぶりに訪ねました。朝から小雨がふり、北よりの風が吹き抜ける真冬並みの寒さとなりました。大潮で船橋港の干潮10時07分、潮位55cm、干潟では一時間半程度船橋港と干潮がずれますが、到着した10時半すぎには干潟がかなり出現していました。干潟中央部にダイゼン、メダイチドリ、トウネン、イソシギ、京成バラ園側の杭にミサゴがとまっていました。このほか、アオアシシギが鳴きながら通過していきました。南船橋駅への遊歩道から魚の通り道となっている水路で捕獲しようと真顔で水面を凝視するゴイサギを発見。魚の姿をみつけ思わず足を出したのにはびっくり。お目当てのアカアシシギの姿は見つけられなかったものの、楽しい時間を過ごしました。(シギ・チドリの観察メモ)・ダイゼンは、上面に全体的に白斑がある若鳥、上面の各羽の羽縁が白色の第一回冬羽・トウネンは13羽が11時30分頃、三番瀬方面から飛来し、ダイゼンと行動をしていました。・イソシギは、津田沼高校側の水路沿いを飛翔し、干潟に降り立ちました。・ミサゴは、胸の帯か太い成鳥雌個体でした。(写真)2022年10月24日撮影
2022.10.24
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佐倉市にある川村美術館を訪ねました。もちろん、お目立ては毎年飛来しているオシドリです。水辺に近い岸辺で休んでいたオシドリの雌雄、暖かさに誘われてウトウトしている表情と時折目を開ける仕草の愛らしいこと。ペアになっているもの、雌をめぐって数羽の雄が囲んでいるもの、嘴がピンクで肩羽、雨覆にバフ色の羽縁のない雄エクリプス、成鳥なのにまだ銀杏羽が形成されていないもの、もうペアとなってペアリングを行っていた雌雄の姿と実にいろいろなオシドリを観察できました。(写真)2022年10月23日撮影
2022.10.23
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昨日、埼玉県川越市伊佐沼でハマシギを観察しました。上背と肩羽は冬羽に換羽していますが、羽縁の目立つ雨覆と風切羽は幼羽でした。幼鳥が最初に行う換羽は部分換羽で、全身がかわる完全換羽ではありません。幼羽の雨覆と風切羽は換羽しないので翌年の換羽を待つこととなります。なお、参考として2016年10月に浦安市で観察・撮影した個体の写真もアップします。(写真)1枚目~3枚目は2022年10月21日撮影、4枚目は2016年10月浦安市で撮影
2022.10.22
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シギ・チドリを観察できるのも終盤となり、埼玉県川越市の伊佐沼を訪ねました。国道に近いエリアの水面でアオアシシギとセイタカシギが休んでいる姿、北側のエリアでイカルチドリ、コチドリ、イソシギ、トウネン、オジロトウネン、ハマシギが餌探しに余念がない姿を観察できました。このほか、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモの群れが羽を休めていました。(写真)2022年10月21日撮影
2022.10.21
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久しぶりに朝から青空が広がりました。ホームグラウンド手賀沼とその沿岸を訪ねました。水禽の姿がだんだんふえてきました。沼の水面には、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、オオバン、ユリカモメ、セグロカモメといった鳥たちの姿がありました。このほか、水面の杭にはミサゴ、遊歩道脇の木にはモズの姿があり、夏に過ごしてきた高原の鳥たちの鳴き真似をいろいろ披露していました。アップした写真は、マガモ、オナガガモとヒドリガモの混群、オナガガモの幼羽、脇最上列の羽が幅広く丸みのあるマガモ雄エクリプス、腹部に褐色の羽が残るホシハジロ雄第一回冬羽、沼の水面の杭に止まり、遠方のカンムリカイツブリの動きを凝視していたミサゴ、夏羽が残っているのに色が淡いアマサギの姿です。(写真)2022年10月20日撮影
2022.10.20
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カモの仲間が飛来する時期となりましたが、大方がエクリプス羽となっているのでなかなか雄か雌か、幼羽とそれ以外を識別できないと鳥友からリクエストがあり、柏の葉キャンパス駅近郊の調整池に出かけて一緒に観察しました。ああでもない、こっちかなと図鑑と首っ引きで観察するの楽しい時間でした。(コガモについて)一枚目の写真は、嘴基部に黄色みを帯び、肩羽は横斑の傾向、脇の羽が尖っていないなどの特徴からコガモ雄エクリプスと思われました。二枚目の写真は、嘴は黒く、脇の羽はV字に尖っていること、上面は褐色などの特徴から雄幼羽と思われました。三枚目の写真は二枚目も個体とは別ですが、脇の羽が尖っている点がわかりやすいのでアップしました。(ヒドリガモ)四枚目、五枚目の写真はヒドリガモのペアです。四枚目は手前が雌、奥が雄個体です。雌は脇の羽が尖っておらず丸みがある点から幼羽ではなく、成鳥と思われました。五枚目は、寝入っていた雄が頭をあげた瞬間です。額のクリーム色が淡く、頭頂近くの黒い模様があるなどの点から雄若鳥が成鳥に換羽中のものと思われました。(モズ)過眼線が黒くなく褐色なので雌個体と思われます。(写真)2022年10月19日撮影
2022.10.19
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柏市と松戸市の境に小さな公園を訪ねました。前回、ブログを閲覧いただいた方からタコノアシの記したものが間違えていたことをご指摘をいただきました。図鑑類を復習、予習して現地に向かいました。茎や見が色づいていればわかるだろうと見てみたら、色づいていたタコノアシがようやくわかりました。確かにゆでダコのような茎と実となっていました。このほか、公園内では、何度も飛翔し移動していたカワセミ、猫が接近してきたそばのアオサギを観察しました。両眼視できる視野が170度あるとされるアオサギの目、前方から接近してくる猫をどんなふうに動かすだろうと注視していました。予想に反して目の動きはほとんどありませんでした。たぶん両眼視できる視野が170度ある言われていることによるのだろうなと思いました。(人間でしたら両眼視できる視野は120度ですから接近してくる猫のとらえるための目の動きは必要になると思います)猫が去った後、アオサギは今度は頭かきならぬ喉かきをはじめました。ゆっくりとソフトに、へえーと感心して見ていました。見慣れている頭かきは、直接あげた足で頭をかき、翼をさげない直接頭かきです。(これに対して下げた翼から足を出してかく間接頭かきがあります。たとえばカワセミは間接頭かきです)(写真)2022年10月18日撮影
2022.10.18
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午後から雨降りとなる予報でしたので、雨宿りできる条件のある都内水元公園にでかけました。しかし、朝の到着直後から小雨が降り出し、昼過ぎまで降り続きました。小合溜の水面にはカルガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロが羽をやすめていましたが撮影には不向きで限られた枚数を記録し、もっぱらヒドリガモの羽色のいろいろを観察するにの切り替えました。1枚目の写真は本日撮影したもので、最も個体数が多かった雄エクリプスが生殖羽に換羽している個体です。白い雨覆、脇が幅広で丸みが強いのが特徴です。2枚目の写真も本日撮影のもので、真ん中の個体は上面が黒っぽく、頭と脇の赤褐色が弱いことから雄若鳥ではないかと思われました。以下は、過去に撮影した画像をアップしたものです。(1)雌非生殖羽(2021年1月同地撮影)雌の幼羽に比べると雨覆に白い羽縁が目立ちます。脇の羽は幼羽より大きく丸みがあります。(2)雌若鳥幼羽(2013年10月茨城県土浦市で撮影)雌成鳥に比べると羽縁が目立たず一様に見えます。胸から脇に幼羽の小斑が並びます。(水辺の鳥以外の動向)バス停しばられ地蔵から徒歩で水元大橋、メタセコイヤの林を経由しサンクチュアリー、カワセミの里のコースを探索しました。サンクチュアリー近くの林でジッと比較的大きな声を出して移動していた小鳥の姿がありました。印象はムシクイといった感じでしたが林が暗く、撮影はおろか観察もままなりませんでした。現地の皆さんにはオオムシクイではないかとアドバイスをもらいましたが確証が持てないのでフィールドノートにはムシクイspと記しておきました。
2022.10.17
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10月11日に手賀沼沿岸にてヘラサギを観察しました。鳥友から過去の観察記録についてはどうなのかと質問をもらいました。過去の文献を紐解いてみた結果は次のとおりです。なお、昨年11月に永井真人さんが2021年11月6日に手賀沼で観察し撮影した旨が記事と画像がツイートがあります。我孫子市(1995)は、1993年と1994年に実施した鳥類の調査報告の結果を報告するともに過去の鳥類の生息状況について文献を調べた結果を整理し報告しています。それによると、昭和中期以降では1965年12月12日にヘラサギ、11月23日と12月29日にクロツラヘラサギ2羽が記録されていると報告しています。ただし、ヘラサギについては日本野鳥の会東京支部報(1966)にのみ記載されているもので、記録された時期・場所などからヘラサギの記録はクロツラヘラサギを誤認したものではないかと指摘しています。しかし、判断の方法がないので記載したとあります。(引用)我孫子市.1995.我孫子市自然環境調査 鳥類調査報告書.p63.(参照文献)斉藤吉永.1966.クロツラヘラサギ手賀沼にあらわる.野鳥.第31巻.235号.p57.日本野鳥の会.
2022.10.16
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二週間ぶりに印旛沼と房総のむらを探索しました。印旛沼では、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カンムリカイツブリの姿がありました。ただし、その群れは沼の中央部でしたのでスコープでようやく捕捉するのがやっとでした。なお、1994年に住み着いているモモイロペリカンのカンちゃんは健在でした。その後、近郊の房総のむらへ移動しました。先月30日に訪ねた際はエゾビタキ、キビタキ、マミチャジナイの姿がありましたが、エゾビタキが帰り間際に登場してくれたのみでした。鳥影がうすいのでエリア内の花の蜜を吸いに飛来している蝶の仲間の観察に切り替え。前翅の中央と外中央に白斑、後翅中央に白帯のあるタテハチョウ科のフタスジチヨウと同じ科のヒョウモンチョウの姿を見つけました。このうち、フタスジチョウは、本州の草原、湿原での生息環境が悪化しているので動向が注視されている種類です。房総のむらでははじめて観察しました。(訂正:フタスジチョウと記されてもらいましたが、ご覧になった方からメスグロヒョウモンとご指摘をいただきました。図鑑を復習してみると、白帯の部分がフタスジチョウのほうがくっきりしているのにメスグロヒョウモンではぼやけた感じがあるなどの点で違いがありました。お詫びし訂正させてもらいます)(写真)2022年10月15日撮影(オナガガモ、カンムリカイツブリは沼中央に姿があり2021年11月撮影のものをアップしています)
2022.10.15
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そろそろ、カモ類が飛来する頃となり、雨のやみ間に松戸市の21世紀の森と広場に出かけました。千駄堀池、広場の林縁などを探索してみました。千駄堀池には、コガモ、カルガモの姿がありました。一枚目、二枚目の写真はコガモです。一枚目左側の個体は嘴が一様に黒く頭頂は一様な黒褐色で雄と思われます。ま、右側の個体は嘴基部に黄色みがあり雌と思われます。二枚目は、嘴基部に黄色みがないことから雄と思われます。頭頂は遠目では黒く見えますが、接近すると少し茶色がかっていました。三枚目から五枚目はハクセキレイです。三枚目の写真は、一見するとタイワンハクセキレイ似に見えます。しかし、過眼線がタイワンハクセキレイの場合はハクセキレイより細いのですが、普通のハクセキレイと同じ太さの過眼線で、頭上が一様に黒いので雄第一回冬羽ではと思います。四枚目は背に黒い羽がまじっていることから雌成鳥夏羽が冬羽に換羽中の個体、五枚目は頭上が灰色で上面は灰色で黒色部がないことから雌若鳥ではないかと思われました。このほか、カワセミが鳴きながら水面の上を飛翔していました。また、ハイタカと思われるタカが林上空を飛翔していました。これから、秋が深まっていくと、カモの数もふえ、ますます楽しみがふえます。(写真)2022年10月14日撮影
2022.10.14
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鳥友からカモの翼鏡と聞きましたが羽根のどの部分を指しますか、種類によって違うのですかと質問をもらいました。(1)翼鏡は次列風切翼鏡はカモ類の次列風切の部分を指します。カモが水面や地上にいるとき、体側中央の後寄りに青や緑に輝く光沢部分が見えることがあります。翼を畳んでいると隠れて見えない場合もありますが、飛翔中には後続からよく見え、群れで渡る際に目印となると言われています。種類ごとに特徴的な色彩と模様をしています。ばたいている鳥の翼の模様を確認するとなると大変と思うのは無理がありませんが、人の目の錯覚による残像現象で止まって見えることがあります。これは、カモ類は体の重さに比べて翼が小さく短く、いつも高速で羽ばたいているのを目の錯覚で止まっているように見えるからです。(2)淡水ガモの翼鏡水面や地上にいるカモの画像から翼鏡の様子を整理してみます。a.オシドリ雌の翼鏡は緑または群青色に見え、雌には白斑があります。白斑は雌のみです。写真は2017年11月に千葉県佐倉市で観察した個体です。b.ヨシガモ翼鏡は緑色です。写真は雄が2016年2月にさいたま市で観察した個体、雌は2018年12月に印旛沼で観察した個体です。c.ヒドリガモ翼鏡は緑色です。写真は2008年茨城県水戸市で観察した個体です。d.マガモ翼鏡は青く、はさむように二本の線があります。写真は2008年9月に手賀沼で観察した個体です。e.カルガモ翼鏡は群青色です。比較的観察しやすいと思います。写真は2022年9月手賀沼で観察した個体です。f.ハシビロガモ翼鏡は緑色です。写真は2009年12月に市川市で撮影した個体です。g.オナガガモ翼鏡は緑色です。写真は一枚目が2017年11月に千葉県旭市で観察したもの、二枚目の羽ばたきは2020年11月に印旛沼で観察したものです。h..トモエガモ翼鏡中央部の色は光沢のある緑色です。ただし、翼をたたんでいると見えないことも見えないケースが多いように思います。写真は2018年1月見沼自然公園で観察した個体です。i.コガモ一枚目の写真は、2020年10月に手賀沼で観察した個体です。翼鏡は光沢のある緑色で外側は黒いのが特徴です。ただし、2枚目の写真のように構造色で青くみえることもあります。写真は2018年12月に見沼自然公園で観察した個体です。
2022.10.13
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一週間ぶりにホームグランド手賀沼に出かけました。いつものようにいくつかの定点ポイントで水鳥の個体数を数えながら探索しました。少し距離のある水辺でカルガモの中に不明瞭な過眼線と青色の翼鏡のマガモを発見。その水面を見渡していた時のこと、ダイサギのそばに違う動きをしているヘラサギを見つけました。嘴を水の中に入れ、左右に動かしたり、時折上下に大きく開けたりして餌を物色していました。昨年も11月6日に飛来していますので二年連続の飛来です。このほか、あちこちの電線や電柱にモズの雄の姿があり、高鳴きして縄張り宣言をしている光景、農道の地面に近い草原にノビタキ、ヒバリの姿がありました。(写真)2022年10月11日撮影(備考)私が観察をはじめた時点で多くのカメラマンが殺到していました。手賀沼遊歩道は、平日とはいえ多くのスポーツサイクルが通過しています。一定程度の幅はありますが、道路をふさいでしまうと激突事故の危険もあります。ふさがないように、声をかけあっていただけますようお願いします。
2022.10.11
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鳥友から8日に茨城県浮島で観察したエリマキシギについて、成鳥でしょうか、若鳥でしょうかと質問をもらいました。私の復習も兼ねて、当日の撮影画像をもう一度見返してみました。観察個体の特徴を記すと、・頭に眉斑、過眼線など目立つ斑はありませんでした。・足は黄緑がかったように見えました。・嘴基部には成鳥のような雄オレンジ色はありませんでした。・成鳥雌のような胸から腹に黒班はありませんでした。腹の部分が灰色がかった鱗状の模様がありました。・成鳥の見られる上下に切れたアイリングは認められず、上のみにアイリングが認められました。(1)眉斑、過眼線について観察した個体には眉斑、過眼線は認められないことから冬羽とわかります。(2)足の黄緑がかった色足が黄緑色だったことから若鳥、第一回冬羽のいずれかと思われます。成鳥は黄色、肉色、黄緑色とさまざまです。(3)嘴基部の色嘴基部にはオレンジ色はありませんから成鳥雄ではないことがわかります。(4)胸から腹成鳥雌では胸、頸に細かい横斑、脇に黒斑がありますが、観察した個体ではありませんでした。(5)上面について黒が目立ち淡色の羽縁が目立ちました。上記のことから第一回冬羽の可能性が高いものと思いました。性別については、上面に淡色の羽縁が認められたことから第一回冬羽の可能性が高いものと思います。また、観察個体のほかに2羽観察したのですが、比べると小さく感じましたので雌の可能性が高いものと思います。
2022.10.10
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約二週間ぶりに柏の葉公園を訪ねました。県民プラザ前の調整池とその沿岸、さくらの広場、日本庭園前の調整池を見て回りました。県民プラザ前の調整池とその沿岸では、茂みの中で初列風切が黒褐色キビタキ雌が虫を捕食している姿を発見しました。また、調整池ではコガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、カルガモの姿がありました。このうち、オナガガモは、幼羽から第一回冬羽に換羽中のものと思われました。なお、キビタキと遭遇した際、虫を捕食していたポイントの上には大きな蜂の巣が存在しており、観察には注意が必要でした。(写真)2022年10月09日撮影
2022.10.09
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10月に入りはじめて茨城県南部のシギ・チドリの様子を見に出かけました。蓮田エリアの東端からスタートしシギ・チドリの姿を探索しました。セイタカシギ、オグロシギ、オオソリハシシギ、ツルシギ、コアオアシシギ、タカブシギ、イソシギ、トウネン、ヒバリシギ、エリマキシギ、アマツバメ、ショウドウツバメの姿を観察できました。(撮影画像のコメント)・エリマキシギは上面と翼の黒味が強い個体でした。・オグロシギは、黒い尾羽をよく披瀝してくれました。・オオソリハシシギは、胸の部分が黒く見えていますが、水浴びした直後の姿です。・トウネンは肩羽にV字が見えましたが、嘴基部が太く、尾羽から初列風切が突出していませんでした。(写真)2022年10月8日撮影
2022.10.08
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小鳥のシジュウカラには二つの連続する鳴き声を一つのまとまりとして認識する能力があることを、京都大白眉センターの鈴木俊貴特定助教らの研究グループが発表した件を新聞で読んだが具体的にはどんなものかと鳥友から質問をもらいました。これまで、シジュウカラは「ピーツピ」に対しては警戒行動、「ヂヂヂヂ」に対しては集合、「ピーツピ・ヂヂヂヂ」に対しては警戒しながら集まることがわかっていました。しかし、聞き手のシジュウカラが「ピーツピ・ヂヂヂヂ」を1つのまとまりとして認識(併合)しているのか、2つの個別の音声の連なり(「ピーツピ」と「ヂヂヂヂ」)として認識しているのか、区別されていませんでした。検証では、シジュウカラに「ピーツピ」、「ヂヂヂヂ」の2つの音声を1つのスピーカーから連続させて聴かせる場合と同じタイミングで2つのスピーカーから分けて聴かせる場合とで、行動の比較が行われました。その結果、単に耳に入った「ピーツピ」、「ヂヂヂヂ」の2音に反応しているのではなく、「これら2つの音声が1羽(1つの音源)によって発せられた1つのまとまり(メッセージ)である」と認識して追い払い行動をとっていることが明らかになりました。このことからシジュウカラには「2つの音声が1個体によりまとめて発話されているか」を認識した上で、音列の意味を解読していることが判明したということです。ヒトの多彩な言語表現は、2つの要素を1つにまとめる力のもとに成り立ちます。例えば、「小さくて黒い犬」という表現は、「小さくて」と「黒い犬」が1つにまとまったもので、うち「黒い犬」は、「黒い」と「犬」が1つにまとまった表現です。このように、2語を1つのまとまりとして認識する能力は言語学では併合と呼ばれるものですが、人間以外の動物でその存在が確認されたのははじめてです。(参照文献)鈴木俊貴、松本結.2022.野鳥の音声コミュニケーションにおけるコア併合の実験的証拠.Nature Communications DOI: https://doi.org/10.1038/s41467-022-33360-3PDF: https://rdcu.be/cWgT0.(写真)上記研究報告とは直接の関係はありません。
2022.10.07
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連日の雨でフィールドに出かけられないので鳥類の文献を読み漁っています。たまたま、図書館で借りてきた書籍「日本野鳥の会のとっておきの野鳥の授業」の中にモズのはやにえの不思議と題する章がありました。2019年に大阪市立大学の西田特任講師と北海道大学の高木教授の共同研究で発表した「はやにえを食べたオスがモテる」との論文を日本野鳥の会会報誌野鳥向けに書かれたものでした。モズのはやにえといえば、鳥見をはじめた頃に探鳥会リーダーからは縄張りを主張するマーキング説、冬の保存食説、縄張りの餌の豊富さを誇示するものなどの意味があると説明を受けたものです。このうち、一番人気のある冬の保存食説について検証を行ったのが西田講師でした。検証の結果は、はやにえの消費数は気温が低くなるにしたがい増えていき、最も寒い1月にピークに達したと報告されています。ところが保存食であるならば、1月と同様に寒い2月にはやにえが多く消費されるはずがそうではない結果であり、別の役割があるのではないかの仮説を立てて新たな検証が行われました。はやにえの消費量が多かった1月はモズの繁殖シーズン直前にあたり、なわばりの中で活発に歌い始る時期にあたります。新たな検証は、はやにえのモニタリングと並行しオスの歌声の録音を行いはやにえの消費量と歌唱速度の関係を調べるものでした。この結果、オスがプロポーズを成功させるための栄養補給食の役割を持つことが判明しました。(引用文献)西田有祐.2021.モズのはやにえの不思議.日本野鳥の会のとっておきの野鳥の授業. p78-91.山と渓谷社.大阪市立大学プレスリリース.2019.モズの『はやにえ 』の機能をついに解明 ―はやにえを食べたモズの雄は歌が上手になり雌にモテる―.このリリースは、国 際学術誌『Animal Behaviour』のオンライン版に掲載されたものを発信するものでした。(写真)文書とは直接関係はありません。2022年1月、2016年9月、2013年9月に手賀沼で撮影
2022.10.06
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柏市と松戸市の境に小さな公園があり、古文書によると1500年前後に築城された跡地とあります。常緑広葉樹を中心とした樹林地や川の氾濫原である湿地があるなど公園です。たまたま、鳥友に連れられて昨年来通っています。ここで観察・記録した鳥類、植物などを紹介して参ります。昨日、現地を訪ねました。園内には、湿地で餌を探すアオサギ、鳴きながら通過していったカワセミ、林の上をハイタカと思われる姿、はさがけしてある稲のそばに飛来したノシメトンボ、散歩道の手すりに飛来した蝶ルリタテハ、白い吸盤のような独特の形で咲いていたタコノアシ、紫色がかった実をつけていたヤブショウガなどを観察しました。(訂正:5日にアップした記事の植物について、ご指摘をいただき図鑑・文献で復習しました。その結果、1枚目はシロバナサクラタデ、2枚目はミゾソバ、3枚目はヤブミョウガと訂正させてもらいます。ご指摘を下さったHal-co YOさん、ありがとうございました。1枚目、2枚目は現地に看板があり、そのそばにあったので記してました。確認に不十分さがありました。(写真)2022年10月4日撮影
2022.10.05
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秋が深まると、夜間に上空をオオジュリンなどの冬鳥が鳴きながら通過していきます。秋冬期に青森県や宮城県などの東北地方から関東や中部地方、新潟県から愛知県、あるいは中部地方から中国地方などへの移動していきます。夜、耳を澄ませてみてはいかがでしょうか。さて、そのオオジュリンの尾羽について異常が観察された年がありました。内容については、富田ほか(2013)を参照してください、当時、富田ほか(2013)が要因としていくつかを上げていますが、甲状腺異常、放射性物質による突然変異といった点について鳥友の中で話題となりました。(尾羽異常について)富田ほか(2013)によると、尾羽異常は、つぎの3つのタイプが認められたと述べています。(1)虫食い状欠損型(約1 mmの穴が数ヶ所開いている状態や羽枝が途中で溶けたようになりその先が欠損している)(2)成長異常型(正常羽と比較し長いもの、あるいは短いもの)(3)成長異常型の長ものと短いものが同時に観察されるもの尾羽異常が一過性の現象なのか、それとも同様の現象がその後の見られているのか、我々ウオッチャーが野外で注視する必要があります。ただし、野外では尾羽を観察できる時間が限られることから前記状態を確認できるかは困難さがあるものと思います。そのためには、画像で撮影して後から確認するしかありません。なお、吉安ほか(2020)が述べているように、自然の条件下で生存している小鳥たちの寿命は短く、小鳥の中ではヒヨドリが10年4ヶ月、ホオジロが8年10ヶ月、アオジが14年3ヶ月といったところです。したがって、当時観察された個体がその後も生存している可能性は低く、世代がかわっているものと思います。(引用文献)吉安京子・森本元・千田万里子・仲村昇(2020). 鳥類標識調査より得られた種別の生存期間一覧.山階鳥類学雑誌.52(1): 21-48.富田直樹・仲村 昇・岩見恭子・尾崎清明.2013.2011/2012 年に日本全国で観察されたオオジュリンを主としたホオジロ科鳥類の尾羽の異常.日本鳥学会誌.第62巻.第2号.p143-152.
2022.10.05
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昨日、手賀沼沿岸でノビタキを観察した折、黒いはずの嘴の一部が肉色をしている個体を観察しました。嘴以外は一般的なノビタキと差異はありませんが、帰宅後、拙宅の亭主に聞いてみました。鳥類の嘴は、組織にある色素細胞が、さやに色素を送るので色がつくんだ。色素が送り込まれなければベースの色が見えることになる。そうした原因なのか、他の要因によるものなのか観察と学びを続けたいと思います。写真は昨日の撮影のもの、先月同地でシーズンはじめて撮影した個体のものをアップします。(年齢による嘴基部に色の変化)玉田・池田(2019)は、スズメの標識調査の結果を整理したものを報告しています。復数の研究者がスズメ成鳥の嘴の色は真っ黒になるのに対して幼鳥は暗褐色で基部は淡いことを指摘しています。さらに、三上(2013)に成鳥の嘴は秋になると根元が黄色になることの記述があると紹介しています。ノビタキについては、嘴のさやに色素を送り込まなかったから肉色なのか、スズメのような要因があるのかは不明です。(写真)2022年10月3日手賀沼沿岸で撮影、2022年9月17日手賀沼沿岸で撮影(引用文献)三上 修.2013.スズメ一つかず・はなれず・二千年.岩波書店.玉田克己・池田徹也.2019.北海道のスズメにおける嘴基部の色の季節変化と 外部計測値による性判定の可能性.日本鳥学会誌.第68巻.第2号.p349-355.
2022.10.04
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あっという間に10月になり、ホームグランド手賀沼とその沿岸を訪ねました。もちろん、この時期のお目立てはノビタキ。稲刈が終了後の耕起作業がスタートしており、大型のトラクターが何台も田んぼに。このため、ノビタキは耕起作業をしていない圃場と畦に姿がありました。下面の橙色が強い成鳥の冬羽個体、頭と背に縦斑がある個体とその羽色はいろいろ。でも、ノビタキだと思って捕捉すると、上面の模様が違うスズメだったり。失敗も。田んぼのノビタキを堪能した後は、沼の水面に目をやると杭にミサゴの姿を発見。キャッチした後、ダイナミックに飛び出し。このほか、ススガモ、カイツブリの親子連れの姿を観察できました。(写真)2022年10月3日撮影
2022.10.03
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鳥友から柏の葉公園でトモエガモの雌と思われる個体を観察したが、シマアジ、コガモの雌と識別するにはどんなところをポイントにしたらよいかと問い合わせをもらいました。(トモエガモ)1枚目の写真は、2020年11月印西市で観察した個体です。過眼線と眉斑は不明瞭で眼先には及びません。嘴付け根に白い丸斑が目立ちます。肩羽の先端が尖っており、コガモとの識別のポイントです。二枚目の写真は2018年1月に手賀沼で観察した個体です。奥がトモエガモ、手前がコガモです。(シマアジ)三枚目の写真は、2019年10月に都内水元公園で観察した個体です。過眼線と眉斑が明瞭で眉斑はコガモと比べると白っぽい印象です。四枚目の写真は、2000年4月に我孫子市北新田で観察したペアです。右側の個体の雨覆に淡灰色は認められず、雄のエクリプスではないと思います。(コガモ)五枚目の写真は2019年11月に手賀沼が観察した雌個体です。嘴は黒色で嘴基部側面は黒です。(秋に渡来したばかりは黄色味があります)眉斑、過眼線はシマアジと比べると目立ちません。六枚目の写真は、2016年9月に手賀沼で観察した雌個体です。嘴は黒色で、嘴基部側面に黄色味があります。
2022.10.02
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流山市下花輪の流山クリーンセンターから同市西深井までの水田地帯には、秋から冬、小鳥、カモ、猛禽類が飛来し羽を休めています。ハイキングを兼ねて水田地帯を探索してみました。スタートした地点の下花輪周辺では、水田の二番穂の間にタシギが休んでいました。前回はなんと17羽ものの個体が羽をやすめていましたので、こちらの気配を察知されないように忍び足で歩行。離れたところにいた方々からは不審者にも見えたに違いありません。でも、その甲斐あって飛び出されたタシギはゼロ。その近くには、アオサギ、ダイサギ、チュウサギが餌探しに余念がなく、私の方には全く関心なし。チュウサギがイモムシをゲットする光景を目撃。さらに北方向にむけて散策していくと、モズがトカゲのようなものを捕獲し、解体中。くわえて、そばではシオカラトンボがキチョウを捕獲し、嘴でくわえている光景も発見。生き物たちの食欲の秋を実感。帰り道には、クリーンセンター近くにある小さな池でカルガモ、コガモ、カイツブリの姿。コガモは上面が黒っぽい若鳥が大半を占めていました。あわせて、池の縁にあるエゴの実にはヤマガラがひっきりなしに飛来。(流山クリーンセンターへのアクセス)東武バス:休日は20分に1本程度で運行。行き:流山おおたかの森駅西口からクリーンセンター帰り:クリーンセンターから南流山駅・流山おおたかの森駅西口(写真)2022年10月1日撮影
2022.10.01
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