全29件 (29件中 1-29件目)
1

一昨日、柏市内の駐車場で毎年コチドリが繁殖している件を報告させてもらいました。2羽のコチドリが動き回り、羽毛を膨らませて鳴きながら移動したり、地面に腰をおろし、ピッピッと鳴き声を出して雄が雌への雌へのアピールをしていました。これからコチドリのペアは、体を水平にして互いに並走したり、胸を張って相対したりする場面が見られるものと思います。目撃できるかどうかはわかりませんが、巣の場所を決めるときには雄が胸を地面に押しつけて土を後ろにけとばし、くるっと体をまわして窪みを造ってから鳴き声をあげて雌を呼ぶ行動が見られる時期となります。雌が近くに来ると、くぼんだ縁に立って体を水平にして尾羽を扇のように窪みの上に開き、雌はその尾羽の傘の下に入って窪みに座るか掘る動きをしたら営巣場所が決定したと見てよいようです。写真は、柏市内の別の場所で営巣場所を決定したコチドリペアの様子です。(写真)2009年5月31日撮影
2022.05.31
コメント(0)

鳥友K-tsuminetさんの街のツミが飛来している林にでかけました。毎週月曜日午前は、林のある町会のグランドゴルフクラブの例会、保育園の子たちが散歩、小学生の野外教室で訪ねてきますので観察にはとても気を使います。今朝はK-tsuminetさんが設置していらっしゃるブラインドに入って観察をスタート。頭上にツミの巣があるとは知らないものだから子どもたちが平気で最接近。こちらがはらはらとしていまうのですが、ツミのほうは案外気にしていないようで鳴き声もあげずに雄が帰還。その後、何度か移動し、移動した枝でようやく鳴き声をあげ雌に帰ったぞとばかりの印象でした。到着したばかりは、この林でツミの抱卵しているのかと思うほど静か。しかし、巣の方向から頭上をすーとツミが通過し、行方を注視していると細い枝のある木に移動しました。動きを見ていると、枝を折ってから巣の方向に渡去。何度か繰り返していました。移動を繰り返している間に足の餌はいつの間にかなくなっており、巣の様子をみると巣の左端に尾が出ているのがわかりました。でも、その後は巣の中にすぽっと入り、外から見ると存在がわからない状態となりました。(写真)2022年5月30日撮影
2022.05.30
コメント(0)

中核都市でありながら、手賀沼とその沿岸には水田地帯、谷津田や畑地、林が残されているのが柏市の特徴です。Jリーグの柏レイソルのスタジアム近郊のある駐車場では毎年コチドリが繁殖しています。鳥友nankashibirdさんに教えてもらった場所を訪ねました。駐車場に到着すると2羽のコチドリが動き回り、羽毛を膨らませて鳴きながらこちらに接近してきました。しかし、何もしないとわかると、地面に腰をおろし、ピッピッと鳴き声を出していました。おそらく雌へのアピールだと思われます。これから今シーズンもここで繁殖してくれるのではないかと楽しみです。(写真)2022年5月29日撮影
2022.05.29
コメント(0)

夏鳥のヨシゴイ、サンカノゴイと出会える時期となりましたので、印旛沼沿岸を訪ねました。葦原のあちこちからオーオーとヨシゴイの声、葦原の一箇所でボーウとサンカノゴイの声が聞こえました。また、印旛沼の水面をコアジサシと思われる個体が34羽飛翔する姿がありました。また、道路工事の残土の一時保管場所でコチドリが子育てをしているのを目撃。親鳥が7羽、ヒナが3羽。親鳥が餌をとりに巣を留守にすると、上空にトビが登場しヒナたちは大慌てで移動していました。(写真)2022年5月28日撮影
2022.05.28
コメント(0)

25日から26日にかけて夜行バスを使って長野県戸隠高原に出かけました。お目当ては野鳥はもちろんですが、ミズバショウの花です。5月上旬から中旬にかけて開花したそうで既に見頃はすぎている模様ですが、しっかり見られて満足。森林植物園71ha内の夏鳥たちの鳴き声を堪能して歩きました。園内では木道が車いすでも散策できるようにとリニューアルされていました。さて、夏鳥は、まだ外気温が低くすこし時期が早かったこともあり、最盛期は少しあとの時期となる印象でした。それでもノジコとアオジの囀りの違い、園内のあちこちでミソサザイ、キビタキの囀りと遭遇できました。あわせて、サンショウクイが何度も八十ニ森のまなびや付近からカラマツのこみちにかけて鳴きながら移動していきました。あたらしい発見だったのが、ミソサザイの囀る姿勢についてです。ソングポストはたいてい水平方向の枝や切り株がほとんどですが、今回発見したのが30メートルほどの木の幹にゴジュウカラのように止まって囀っていたことです。(観察できた鳥類)カイツブリ、カルガモ、ホトトギス、ツツドリ、カッコウ、コゲラ、アカゲラ、カケス、コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、センダイムシクイ、メジロ、ミソサザイ、クロツグミ、アカハラ、コルリ、キビタキ、ニュウナイスズメ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ、アオジ(備考)今回はツキノワグマとは遭遇しませんでした。しかし、森林植物園内では複数箇所に足跡が認められました。特にカラマツ園地、高台園地付近の細い沢周辺は出現の確率が高いので単独では入らないことをおすすめします。(写真)アカゲラ雄、アオジ以外は2022年5月26日撮影
2022.05.27
コメント(0)

千葉県の鳥友nankashibirdさんが住む街のチョウゲンボウの様子を見に立ち寄りました。到着し商業施設の換気口をみると、雌が周囲を見渡している姿がありました。羽づくろいすると、対角線上にあるビルのてっぺんに移動し、細いアンテナにとまり巣を監視。その後、姿がなくなったと思ったら上空に雄が登場。足にぶら下げていた獲物を持って換気口の中へ。すると、少なくても2羽以上のヒナの声が聞こえました。その後、雄は施設の壁面に移動し、市街地に飛翔し渡去。しばらくして雌が帰還し、再び巣の監視を担当していました。今日は、成鳥雌をじっくり観察でき、目の後方と目の下から顎にかけて黒い筋があり眼線と頬ひげ模様になっていること、尾は若鳥に比べると淡い褐色味がベースで灰色がかった印象があり、全体に黒い斑があるなどの特徴もよく学べました。(写真)2022年5月25日撮影
2022.05.25
コメント(0)

鳥友K-tsuminetさんの街のツミが飛来している林にでかけました。到着したばかりは、この林でツミの抱卵しているのかと思うほど静か。しかし、巣の方向から頭上をすーとツミが通過し、行方を注視していると細い枝のある木に移動しました。動きを見ていると、枝を折ってから巣の方向に渡去。何度か繰り返していました。抱卵中の雌にかわって巣の補強用として運搬しているようでした。その後、一時間は何も変化がないので帰路にと思ったら、雄の鳴き声。足にスズメと思われる獲物をぶらさげているのがわかりました。ハシブトガラスが何度も近くを飛翔している関係で餌を足にぶら下げたまま、林の中を移動。何度かの移動を繰り返している間に足の餌はいつの間にかなくなっているのに気が付き、巣の様子を見ると、雌が巣の中で餌ほついばんでいるような動きでした。食べ終わると、巣の中にすぽっと入り、外から見るとツミの存在がわからない状態に。(写真)2022年5月24日撮影
2022.05.24
コメント(0)

鳥友K-tsuminetさんの街のツミが飛来している林にでかけました。今朝は、林の中でグランドゴルフのみなさん、保育園児の散歩などで使われており、到着してから小一時間はツミの鳴き声も、巣の中の雌の動きも変化なしでした。雄の鳴き声が聞こえたのは到着後1時間20分程度した時でした。鳴き声の方向を見ると、足に捕獲したスズメをぶらさげていました。過去、林で繁殖しているツミたちが獲物として持ち帰ったものを整理してみると、産卵・抱卵中はスズメが圧倒的に多く、ついでシジュウカラ、ムクドリ、オナガといったところです。また、育雛の時期になると、シジュウカラ、オナガなども与えているのを目撃しています。(何羽の獲物が必要か)繁殖期にツミが捕獲する獲物の数については、植田(1992)が営巣地に運んできた獲物の記録から推定し、1日3羽の獲物を運んできていると記しています。ヒナの成長につれて獲物の必要量は増加するので、育雛期間23日間で174羽と算出できるとしています。また、繁殖地定着からヒナ孵化までの2ヶ月間で捕獲合計数は180羽と計算でき、1番のツミがヒナを巣立ちさせるまで354羽ものの獲物が必要と述べています。(引用)植田睦之.1992.ツミが繁殖期に捕獲する獲物数の推定.trix.p131-136.日本野鳥の会.(写真)2022年5月23日撮影
2022.05.23
コメント(0)

毎年、生態観察を続けているフクロウ、アオバズクに会いに出かけました。フクロウは、巣からジュニアが巣立ち、巣から離れた林の一角に移動。親鳥の目の届く範囲にジュニアの姿はありました。ただし、ジュニアの姿は飛翔しているものが瞬間に目撃できたのみでした。フクロウの親子を観察してから、アオバズクが今年も渡来しているかと別の林に立ち寄りました。姿はいつもの木の枝にありました。地元の方によると、5日前に飛来した由。眼下で物音がしたときだけびっくりしたような顔をしましたが、それ以外はウトウト。まん丸の頭とくりくりした黄色の目、愛らしかったです。(写真)2022年5月22日撮影
2022.05.22
コメント(0)

5月も終盤に入っていますが、手賀沼沿岸では水鳥、山野の鳥共に繁殖期に入っており、いろいろな姿を見かけます。複数の水田で、田んぼの中を鳴きながら餌の水生昆虫などを探すコチドリとハクセキレイ、葦原のてっぺんで行々子と大きな声で縄張りを宣言しているオオヨシキリ、沼の遊歩道脇の植え込みの中に巣があると思われるホオジロの雌が嘴に餌をくわえて何度も運ぶ光景、沼では浮巣をつくり産卵したカイツブリが子連れで水面を移動する姿などが見られます。このほか、水田と林の境目にある電柱にはサシバが田んぼの中の獲物を狙っている姿があったりまさに子育てパークとなっています。(写真)2022年5月20日撮影
2022.05.20
コメント(0)

鳥友K-tsuminetさんの街のツミが飛来している林にでかけました。今朝は、到着時に雌雄ペアの鳴き声がしたと思ったら、雄が足に獲物をぶらさげていて雌にプレゼントしているところでした。雌は受領後、獲物を平らげているようでした。その間、雄はかわって抱卵。餌を食べ終わった雌が巣に帰還すると、雄が見張り台の枝に移動して羽づくろいをはじめました。腹部からスタートし、足の付け根付近のダニなどを除去し、尾羽を整えていました。この間、羽根のいろいろな部分の模様などを披露してくれたのでこんなふうになっていたんだと学ばせてもらいました。(写真)2022年5月19日撮影
2022.05.19
コメント(0)

かつて水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁で長年チョウゲンボウが営巣・子育てをしています。4週間ぶりに現地を訪ねました。本日出会ったのは、6ペアでした。巣の中からはジュニアの鳴き声が聞こえきていました。食欲旺盛のようで雌雄で餌を交互に持ち帰り、与えていました。餌をジュニアに与えた後は、雌は爪に付着した獲物に肉片が気になるらしく入念なお手入れ。その後、巣の入り口で雄の不在の間は、カラスが侵入しないようにガード。その後は、鳥友から案内されていた守谷市郊外の谷津田に立ち寄りました。利根川、鬼怒川、小貝川に囲まれた大地の上の自然林、昔は海だったという湿地、谷津田と里山を探索して歩きました。サシバと畦を移動するキジ、見事な鳴き声を披露してくれたキビタキなどを堪能し、楽しい時間を過ごしました。(写真)2022年5月18日撮影
2022.05.18
コメント(0)

ハマシギは、10月から4月にかけて本州以南で越冬するシギ・チドリの仲間です。越冬する個体数は30000羽と越冬するシギ・チドリ類の60~70%程度を占めると言われます。しかし、近年は原因もわからないまま減少しており、環境省レッドリストで準絶滅危惧種に指定されていている点を考えると、ハマシギの降り立つ環境での観察記録の積み重ねが重要です。ハマシギで日本に渡ってくる亜種は主に亜種ハマシギ( Calidris alpina sakhalina )とされ、その他にもいくつかの亜種が少数渡来していると言われています。羽模様だけでなく、嘴も長いものから短いものまで様々なものがいると言われています。夏羽、第一回冬羽、冬羽などの写真をアップし、特徴を簡潔に整理してみました。なお、第一回夏羽を疑う個体を2015年5月に観察したのでこれも一緒にアップします。(1)夏羽一枚目は、2014年5月4日に谷津干潟で記録した夏羽です。ハマシギ成鳥夏羽は腹部に大きな黒斑が出ます。光線の関係で上面の色がミユビシギのように見える時もありますが、嘴の長さ、腹部の黒斑の有無などのポイントで識別します。(2)第一回冬羽2010年2月6日に千葉県片貝海岸で記録した個体です。写真ではわかりにくいと思いますが、雨覆と三列風切に幼羽が残っていたのを観察しており、冬羽にある灰褐色で細い淡色の羽縁がないので、第一回冬羽と思われます。(3)冬羽2021年2月17日に谷津干潟で記録した個体です。上面は一様に灰褐色で、下面は白くて斑はありません。(4)第一回夏羽が疑われる個体写真は、2015年5月10日印西市で記録した個体です。ハマシギの夏羽換羽は雨覆・三列風切は基本的に換羽せず擦れた冬羽が残ります。写真の個体は、雨覆の擦れが見られるものの第一回夏羽の羽色の資料を探すことができないので成鳥夏羽と当時のノートに記しています。
2022.05.17
コメント(0)

これから関東近郊ではサギの集団繁殖地(コロニー)が形成され、子育てとジュニア誕生の時期を迎えます。毎年、ホシゴイはゴイサギですか?と質問をもらうことがあります。結論を申し上げると、ホシゴイもゴイサギで、写真で示した二枚目のものまでを私はそう呼んでいます。(ホシゴイについていろいろな記述)1年目の若鳥、成鳥になる前のゴイサギの俗称、幼鳥がホシゴイと呼ばれるなどなどとホームページやブログによってホシゴイの範囲もじつに様々です。その背景は、幼鳥の定義はあるものの、若鳥の定義が定まっていないことによります。(ゴイサギの羽毛などの変化)生まれた年のゴイサギの幼鳥は、羽の模様が星に見え、頭はボサボサで冠羽は無く、虹彩は黄色です。2年目に入ると、羽の星模様は消え、冠羽はありませんが、羽毛はかなり整い虹彩は橙色に変化します。その後、3年目になると、上面は紺色、下面は白色で3本の冠羽が出て、虹彩は真っ赤になります。(写真)一枚目:羽の星模様がありますが頭がボサボサのゴイサギ、2014年7月越谷市で撮影二枚目:羽が整ってきて羽の模様が星模様にみえるゴイサギ、2018年7月22日都内で撮影三枚目:第二回目夏羽に換羽しはじまったゴイサギ、2020年6月茨城県土浦市で撮影四枚目:成鳥と若鳥の中間的な個体、2020年6月茨城県土浦市で撮影五枚目:ゴイサギ成鳥、2017年8月茨城県土浦市で撮影(幼鳥と若鳥について)ヒナに最初に生えそろう羽が「幼羽」で、幼羽をまとっている鳥を「幼鳥」と呼びます。たとえば、スズメでは顔の黒い斑が薄い、カワラヒワでは腹に濃い斑点があるといった点で成鳥と異なっていますが、秋までに羽が抜け替わる(第1回冬羽)と成鳥とよく似た姿に変化し、翌年春には繁殖できるようになります。これに対して、繁殖できるまで2年以上かかるツル、サギ、カモメ、タカなどの仲間で、幼羽から成鳥の羽になる途中段階などを「若鳥」と記載している図鑑もありますが、若鳥の定義は定まっていません。(ホシゴイの名前の経緯)平家物語巻第五朝敵揃に記述がある内容は、つぎのとおりです。醍醐天皇が京都二条城近くにある庭園神泉苑での宴の折、池の水際にサギがいたので、六位の者に「あのサギを捕らえよ!」と命じたそうです。命令を受けた人は天皇の命令なのでサギに歩み寄り、天皇のの意向である旨を伝えたところひれ伏して飛び去りませんでした。早速捕らえてくると天皇に献上すると「命令に従ってくるとは、けなげなやつ。すぐに五位の位にせよ」と指示をし、「今日からサギの王」という札を天皇が作りサギの首につけて放鳥したとのことでした。なお、三省堂(1988)には、五位という名は醍醐天皇が神泉苑の宴の折、空を飛んでいたサギが勅命に従って舞い降りたのをたたえ正五位に叙したところ嬉しげに舞った故事にもとづくと記されています。平家物語の訳者によっての解釈が複数あり、記述に違いがあるようです。(引用文献:三省堂コンサイス鳥名事典.p214.1988年刊)
2022.05.16
コメント(0)

朝からの雨が昼前にあがったので鳥友K-tsuminetさんの街のツミが飛来している林にでかけました。まだ巣に産卵の兆しは確認できませんが、今日は雌雄ペアの動きがとても活発でした。ペアで鳴き声をあげる頻度も多く、雄が観察していた一時間程度の間、合計4回ほど餌を捕獲し林に帰還し雌にプレゼントしていました。また、雌が林に外にでかけている間、雄は巣に近づくキジバト、オナガをすべて追い払う行動を頻繁に行っていました。特に、キジバトに対しては、巣から半径30メートル内にある枝にとまろうとしているのを追尾していました。傑作だったのが、枝に止まって羽づくろいしているときでも、巣の方向にキジバトが飛ぶと一本足ながらその方向を注視していました。林でご一緒になったK-tsuminetさんのブラインドの中から巣の形状を記録し、今後その変化やペアの行動に注目していきます。(写真)2022年5月14日撮影
2022.05.14
コメント(0)

鳥友からオオヨシキリの嘴の中は赤色ですが、どんな意味があるのですかと質問をもらいました。なにかご覧なりましたかと尋ねると、ある方のホームページに「諸説ありますが、嘴の中の赤色が健康のバロメーターであり、鳴くときに雌にみせることで求愛の意味と他の雄の侵入を防ぐ意味がある」と記されていた由。口内の色は、種類によって違いがあることをまず申し上げ、赤色だから健康とする検証をしたような報告文献は見当たらないこと、第一回冬羽の口内の色はオレンジ色で、二年目の個体が繁殖に入ったようなケースを想定すると口内の色が赤色ではない可能性もあると考えられることを申し上げました。むしろ、同様の環境で存在しているコヨシキリの口内は黄色であることを考えると種類の識別に役立っていると考えたほうがよいのではとお話ししました。(写真)一枚目:オオヨシキリ 2022年5月12日水元公園で撮影二枚目:フクロウ:2022年5月11日栃木県で撮影三枚目:ビンズイ2019年6月1日栃木県戦場ヶ原で撮影四枚目:ミソサザイ2015年5月23日栃木県戦場ヶ原で撮影五枚目:ホオジロ2020年7月1日長野県戸隠で撮影六枚目:アオジ2020年7月2日長野県戸隠で撮影七枚目:コマドリ2021年6月29日長野県上高地で撮影(参考:山野の鳥の口内の色について)文献と過去撮影したライブラリーからおもな種類を列記するとつぎのようになります。(1)赤色ツツドリ、ホトトギス、カワセミ、アカショウビン、カヤクグリ、オオヨシキリ、キクイタダキ(2)ピンク色フクロウ、オオコノハズク、コミミズク、ヤマセミ、カワセミヤマショウビン、モズ、セッカ(♀、非繁殖期の♂)、シメ、コマドリ(3)黄色サンコウチョウ幼鳥、コヨシキリ、メボソムシクイ、シマセンニュウ(4)オレンジ色ヨタカ、ツツドリ、ビンズイ、ミソサザイ、カワガラス、ジョウビタキ、ウグイス、センダイムシクイホオアカ、ベニヒワ(5)青色サンコウチョウ雄(6)黄緑サンコウチョウ雌(7)黒色ツミ、セッカ(♂繁殖期)、オオルリ、ノゴマ(♂成鳥)、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス(8)炭色カワガラス
2022.05.13
コメント(0)

下総台地の一角にある街でフクロウの幼鳥が巣から出たとニュースをもらいました。おそらく日中は目を閉じて人形のように動かないのだろうと思っていたら、案外動きがあって楽しかったです。一枚目の写真は到着直後に大あくびをした時を記録したものです。野ネズミを頭から飲み込んであっと言う間の食事をするのが納得できます。その後、観察している面々にの方向に視線を向けてくれたり、またうとうとしたりといろいろな表情を見せてくれました。(写真)2022年5月11日撮影
2022.05.11
コメント(0)

鳥友K-tsuminetさんの街のツミが飛来している林にでかけました。到着直後、ツミの鳴き声がしたと思ったら、雄がいつもの見張り台の枝に飛来。それと同時に別の枝に雌も登場しました。しかし、オナガに追尾されて雌は林の外に渡去。雌が渡去した後も雄は見張り台の枝と巣に敷く枝をゲットしたり、別の枝に止まり羽づくろいをしたり巣の監視を続けていました。巣が完成しているのに雌が巣に座ることはまだ確認できず、どうなるのかと気をもんでいます。(写真)2022年5月10日撮影
2022.05.10
コメント(0)

都内の公園に今年もササゴイが飛来し、巣作りのために枝を集める行動が見られていると鳥友から情報をもらいました。昨年7月に若鳥が水面に浮かんでいる葉を嘴でさらいとり、また水に戻す行動を自分よりも若く鳥に教えているような素振りを観察しました。今年も見られるのかどうか楽しみです。写真は昨年の観察した際に記録したものです。(写真)2021年7月5日撮影また、世界の文献と問い合わせをや行いササゴイの生態について整理している文献を紹介させてもらいます。参考となれば幸いです。黒澤・樋口(1993)は、ササゴイの撒き餌行動の観察例や撒き餌が見られた環境の特徴を整理し報告しています。(撒き餌の観察記録のはじまり)1957年にアメリカフロリダのエオラ湖でパンを水に浮かべて魚をおびき寄せたのが目撃されたのがその最初だったとあります。(日本での撒き餌が見られた場所)ササゴイのまき餌漁がみられた場所は、沼や池,あるいは川の流れの穏やかな場所などで日本では22か所中の15か所(68%)がそうした環境と述べています。また、その内訳は海外では川や運河などを含め、流れがあると思われる場所は19か所中の7か所(36%),その他は池や湖などのあまり流れのないと思われる場所と記されています。(撒き餌の種類)日本での報告例で最も多いのは植物質のもので、葉、小枝、草、コケなどが使われており、魚の餌になるものとしては,生き餌やパンなどが使われたと述べています。(撒き餌の扱い)国内で撒き餌の扱い方を大別するとつぎの3つの種類に整理できるとありました。(1)くちばしの先にくわえて落す型日本では東京の六義園で小枝や葉、熊本の五老ケ滝川で葉や土、熊本の御船川で枯葉を,熊本の井芹川で小枝や小石、熊本の水前寺公園と江津湖で小枝や葉、小石などをもちいていたのがその内訳と記されています。(2)くちばしの先にくわえた物を水面に放す,あるいはおく方法山梨県武田神社でセミをおいた例、兵庫姫路城でパンを使った例、北九州市の池で小枝や羽毛を使った例、熊本のハエなどの生き餌,小枝や小石,ゴミなどを使った例を紹介しています。(3)くちばしの先からとばす方法岩手の消養園、東京の六義園、山口の島田川、鹿児島の木之下川、熊本では球磨川、上江津湖,水前寺公園などでくちばしの先からとばす方法が観察されたとあります。なお、使われた餌は葉,小枝,コケ,ゴミ,ハエなどだったと記されています。(引用文献黒澤令子・樋口広芳.1993.ササゴイのまき餌漁の種類とみられる 地域の特性.Strix12巻.p1-21.日本野鳥の会.
2022.05.09
コメント(0)

2021年春、物流団地の一角に最後に残っていたエリアにコアジサシがコロニーを形成し、産卵・子育てを行いました。その後、鳥類の生息がどうかを確認するために訪ねました。昨年コロニーがあった場所は、もう物流施設の建設が進行していて面影もありません。一枚目の写真は本日のもの、二枚目は昨年7月に撮影のものです。建設がスタートしていた時点で予想できていたことですが、それでも、コチドリ4羽が建設中の施設内に鳴きながら降り立つ姿を見ていると、胸にこみ上げてくるものがあります。施設内に降り立ったコチドリは、そこは繁殖地には無理なのだと悟ったのでしょう、道路をはさんだ反対側の水田地帯に移動し、営巣場所探しをしているようでした。こちれの水田地帯では稲作のための耕起が行われ、ダイサギ、チュウサギがトラクターで耕したところから出てくる虫をゲットする光景がありました。(写真)コアジサシ、イソシギ、昨年同時期の湿地帯の写真は昨年7月撮影、それ以外は2022年5月8日撮影(参考:新川耕地について)流山市街地の北部上花輪から中野久木、深井新田に至るエリアは新川耕地と呼ばれる万葉集にも詠われたほどの歴史ある農地です。南北に緑の回廊が形成されていて繁殖期にはオオタカ、サシバ、コアジサシ、コチドリなどの姿を観察できました。第一種農地されていたこともあり、農地からの転用はできないエリアでした。ところが65%もの不耕作地が発生していたため、農林水産省 関東農政局より第1種農地として初めて農地転用許可が得られたことを受けて、2016年から物流団地の建設がスタートしています。
2022.05.08
コメント(0)

鳥友K-tsuminetさんの街のツミが飛来している林にでかけました。到着してから30分以上、ツミの姿はなくメジロ、シジュウカラ、コゲラなどの声が聞こえてくるだけであきらめて退散しようとした時、複数のオナガが鳴き声をあげたと思ったらツミらしき鳥影。見張り台としている枝を見てみると、雄の姿。しばらく、じっと待機しこちらの存在に気がつかないようにしていました。そのおかげで30分以上枝に止まり続けてくれました。巣はほとんど完成しているのに雌は待機していても登場せず、今日の観察を終了しました。(写真)2022年5月7日撮影
2022.05.07
コメント(0)

昨日、渡良瀬でトラフズクを観察した旨の報告させてもらいました。過去の画像と一緒に復習をしていて気が付いたことがあのます。それは、トラフズク雛の虹彩は一体何色だろうということてです。一枚目は昨日観察した雛で虹彩は黄色です。ところが2018年4月に観察した雛の虹彩は橙色でした。三枚目、四枚目は成鳥の記録写真で、いずれも虹彩は橙色です。鳥類の目の色は、茶色、青色、グレーや緑色と多彩で、虹彩に含まれるメラニン色素の量によってかわり、太陽の光が強い暑い国ではメラニン色素が大量に蓄積されて黒や茶色などのひとみになり、逆に太陽光が弱い寒い国ではメラニン色素の量が少なく、グレーや青色のひとみになるといわれています。トラフズクの雛でメラミン色素の蓄積に違いがあり、虹彩の色に違いが出ると考えた方が一番納得できる理屈ではと思っています。(写真)一枚目:2022年5月5日、二枚目:2018年4月30日、三枚目:2021年7月10日、四枚目:2020年6月27日いずれも渡良瀬で撮影
2022.05.06
コメント(0)

栃木県南部に飛来しているフクロウと渡良瀬遊水池周辺のトラフズクと出会うのに現地を訪ねました。フクロウは先週終わり頃から親鳥が巣穴の外に出現することが多くなり、今日も枝にとまっている姿を目撃しました。ジュニアたちは来週姿を現してくれるのではと地元の方がおっしゃていました。その後、トラフズクと出会えるフィールドを訪ねました。親鳥が1羽、若鳥が2羽木の枝で休んでいました。若鳥の烏天狗のような風貌とぐるぐる顔を回す仕草、愛らしかったです。でもよく見ると、チンパンジーの顔のように見える感じもありました。(写真)2022年5月5日撮影
2022.05.05
コメント(0)

先月30日に印西市と成田市の水田地帯を訪ね、ハマシギ、ウズラシギ、キョウジョシギ、チュウシャクシギ、ムナグロと出会えたので、同じポイントを回ってみました。しかし、今日は全地域で田植えが行われていて、シギ・チドリが羽をやすめていたポイントもすでに消失していました。そのため、国道356号線を成田市手前の栄町まで探索の範囲を広げ、ようやくチュウシャクシギの姿を発見。しかし、水田の水位が高く、小型のシギ、ムナグロが降りられる環境ではありませんでした。そのため、帰路の途中に手賀沼沿岸の水田地帯を印西市から柏市までの間を探索。こちらも大方の水田は、稚苗植えで深水管理となっているので降り立つところがなく、諦めムード。そんな時、ある一角の水田にムナグロ46羽が鳴きながら動き回っている姿を発見。(写真)2022年5月4日撮影
2022.05.04
コメント(0)

鳥友K-tsuminetさんの街のツミが飛来している林に立ち寄りました。林でブラインドの入っているところをお目にかかりました。巣に雌が座り込んでいるとのことで、雄が餌を持って林の帰還し呼び声を上げても雌は出現しないなどのお話を伺いました。私は、巣に座り込んでいる雌の姿は記録できなかったものの、K-tsuminetさんの記録なさった画像をその場で見せてもらいました。(写真)2022年5月4日撮影
2022.05.04
コメント(0)

買い物のついでに千葉県の鳥友nankashibirdさんが住む街のチョウゲンボウの様子を見に立ち寄りました。到着したばかりは、雌雄ともに姿がありませんでしたが、キッキッキッと雄の声が聞こえたと思ったら上空から商業施設の壁面に降り立ちました。足にネズミらしきものを持っていて、獲物の解体をはじめました。羽毛を嘴でむしり取り、まずは自分で食べ始めました。その後、キュリリー、キュリリーと雌が雄から餌を受け取るときに出す鳴き声がしたと思ったら残りの餌をプレゼント。雌は巣のある換気口に中に入っていきました。その後、巣から雌が登場した後雨樋の場所に移動し、キュリリー、キュリリーと声を出し低いポジションとなり雄のペアリングを受け入れる姿勢を取りました。ペアリング後は、雌は巣に帰還し、雄は巣の真上にある雨樋からビルの最上階に移動し羽づくろいをしながら30分程度巣にカラスが接近しないか監視を続け、その後は再び獲物探しに出かけていきました。(写真)2022年5月3日撮影
2022.05.03
コメント(0)

鳥友からコオバシギが見たいと連絡をもらったので、待ち合わせし合流して現地に向かいました。到着時、既に干潟が広がっていて、シギ・チドリが餌を探したり、鳴きながら移動したりする姿がわかりました。お目当てのコオバシギは、ハマシギ、オオソリハシシギの群れと一緒に南船橋方向から干潟に降り立ちました。体下面が下腹までオレンジ色で見事でした。鳥友もその姿に見惚れていました。このほか、ダイゼン、メダイチドリ、オオメダイチドリ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、キアシシギ、トウネン、ハマシギ、キリアイの姿がありました。キリアイは干潟の中央部で餌を物色していて撮影不能で未練が残りました。(写真)2022年5月2日撮影
2022.05.02
コメント(0)

鳥友K-tsuminetさんの街のツミが飛来している林に立ち寄りました。林で偶然にもお目にかかれました。林の一角で待機していると、雄の鳴き声がしたと思ったら足に獲物をぶら下げていました。しばらく、そのまま静止していましたが、移動。その後、今度は雌の鳴き声が聞こえてきました。その方向を見ると、雄が止まっていた枝の対角線上の木に営巣しているのを発見、その脇に雌の姿がありました。(写真)2022年5月2日撮影
2022.05.02
コメント(0)

昨日、印西市から成田市にかけての水田でウズラシギと出会えました。ウズラシギは、夏羽(初夏の頃)、夏羽(8月頃)、冬羽、幼羽で羽色に違いがあります。過去、観察できたウズラシギの画像をアップしてみました。参考となれば幸いです。(昨日の観察個体)夏羽に似ていますが、眉斑は夏羽より白く、脇に錨型の斑はありません。また、胸は明るい橙褐色でした。これらの特徴からウズラシギ幼羽と思われました。(写真)2022年4月30日撮影(夏羽から冬羽に換羽中の個体)夏羽の後期型は、背や翼の羽縁に赤褐色の羽が残っていますが、赤褐色味は弱くなっています。(写真)2018年9月8日茨城県浮島で撮影、2021年9月24日茨城県浮島で撮影(秋の幼羽個体)眉斑が白く、脇に錨型の斑はなく、胸の橙褐色味が少し残り、幼羽個体と思われます。(写真)2021年9月24日茨城県浮島で撮影(ウズラシギの胸の色と模様)ウズラシギの胸の色と縦斑も実にいろいろです。写真は2017年千葉県成田市で撮影した個体です。左の個体は胸に赤褐色がありますが、右側の個体は目立ちません。(ウズラシギとアメリカウズラシギ)ウズラシギと似ている種類としてアメリカウズラシギがいます。写真は2011年7月に茨城県利根町で記録した個体です。胸の縦斑が密で前方向から見ると白い腹との境がはっきりとしています。また、頭頂と胸の赤褐色が弱い感じがします。
2022.05.01
コメント(0)
全29件 (29件中 1-29件目)
1