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「――だから、無理があるだろ」
「そうかなあ……」
「そうに決まってるだろ、ド素人」
「何の話をしてるんだ?」
「あ、ヘレナ。いや別に大したことじゃないんだけど」
「なんですか、私にも聞かせてくださいよ」
「どうかしたの?」
「ちょっ、なんでみんな集まって来るんだよ」
「こいつが落研いるのは知ってるだろ」
「前にガッツリやったじゃないですかそれは」
「それでな、ある恐ろしい試みをしようとしてるんだ」
「試み? 何を?」
「……誰もやったことがない噺に挑戦しようと思って」
「は?」
「誰も……って、部の人がですか?」
「いや、この世界が始まって以来誰も演じたことがない噺」
「……へ?」
「完全新作だよ。去年の暮れには存在してなかった噺だ」
「……ド素人のあなたが? ていうか、どうしてそんなもの持ってるんですか?」
「いやあ、ちょっとしたルートで手に入れてね」
「それさあ、台詞は全部できてるだろうけど、所作とかは?」
「無論全部自分で作るんだよ」
「いや……無理だろ。お前素人じゃないか」
「素人素人うるさいな! もう遅いわい!」
「だいたいお前んとこって古典以外禁止じゃなかったか? いいのか新作ってレベルじゃないだろこれ」
「大丈夫、埋もれた古典ってことにしたから」
「ええー……」
「ただ……その後で先輩が「新作やる」って言ったときには泣きたくなったがね。もう引っ込みつかねえ」
「馬鹿が……」
できればここにぅpしたいくらいだが、技術にも無いしさすがにそれはまずいw
明日実家に帰るので、まあその前に自虐的笑い話でもと。御免
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