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「今回の依頼人はクイーンとエリザベス。フーティックアイドルという視聴者参戦の歌謡番組があるんだけど、三週連続勝ち抜けすると無条件でCDデビューできるんだって」
「いや三週連続って……短すぎるでしょ。そんなのやろうと思えばポンポンデビューできますよ。静馬の地元のカラオケ番組だって十週勝ち抜けしてもそんな特典ありませんて。しかし二人は元々AKB48。歌はなかなかのもんです。三週勝ち抜けか……と思われましたが審査員からはボロクソにけなされ敗北。まあそれは別におかしくないんですが……」
「問題は、勝ったジミー中田という奴が超絶ヘタクソということ。もはやジャイアンすら超越したその酷さは破壊兵器レベル。こりゃ番組の不正を疑いたくもなる。ちなみに、審査員は兄貴こと水木一郎。なんでこんなところで兄貴出すんだよ。製作費持つのか?」
「話が逸れてるぞ。それでいてジミー自体は自分を天才だと思ってるからタチが悪い。周り全然見えてないな。ん? なんだこの女、こいつのファンか? こんな奴でもファンがいるんだなあ」
「しかしこいつ、翔太郎にどこか似てないか? 半端者のくせに自分では気取っているところとか」
「で、フーティックアイドル二週目。やっぱりドヘタなジミーが絶賛されてるよ。客は正気だから、不正があるとすれば審査員なんだけど……あれ、飛び入り参加にスタジオへ訪れてた翔太郎とフィリップの二人が決まっちゃったよ!?」
「フィリップがノリノリで参加しちゃって翔太郎巻き添え。てなわけで二人で一人の仮面シンガー、結構歌上手いです。曲がルナ×トリガーだし。ちなみに、その時若菜さんがフーティックアイドル見ていました。フィリップは顔隠してましたが、いや気付きなさいよ弟なんだから」
「でもやっぱり勝ったのはジミー。自分でもおかしいとは思ってるようだがな。一方その頃、同じテレビ局で照井がドーパントと激突していた。なんかよくわからん相手だが、メモリブレイクしたから大丈夫……か?」
「なんでもそのドーパントは、『電波塔の道化師』と呼ばれる有名な詐欺師らしい。あちこちで被害に遭っている人間がいるから調査していたんだ。そいつが審査員を操っていたのは間違いないな。しかし、どうやったんだ? ま、犯人は逃したがメモリは破壊したから問題ないだろ」
「……ん!? なんだこれは、酢昆布じゃないか!」
「どうも暗示を掛けられてメモリと誤認させられてたみたいだね。これが審査員を騙したトリックかな。何のメモリなんだろ? とりあえず検索するとして、こっちはジミーを探すとしよう」
「でもいませんねえジミー。沢田とかいう路上詩人にきつい一言言われただけで終わっちゃいました。それじゃ、あのファンのアラサー女探しましょうか」
「そのゆきほとか言う女、過労でぶっ倒れたぞ。無茶苦茶なシフトで働いてるらしいのに、医者に休めと言われても薬も拒絶して。なんでそんな金が必要なんだ?」
「で、やっぱ関与してたぜこいつ。ジミーを日の当る所に出したいのかと思ったが違う、こいつは自分のつまらん人生の救いとしてジミーを求めている。ジミー個人の意志など考えずに」
「なんて身勝手な女だ。ゆきほはその稼いだ金を持って電波塔の道化師の元へとやってきた。あいつがドーパントではなく、ジミーを勝たせるよう金で雇った依頼人に過ぎなかったのか。しかし倒れても作ったその金は全然足らず、契約を破棄されてしまう。普通なら哀れに思うところだが、まったく同情できんな」
「で、そのドーパントのメモリは『ライアー(嘘』嘘を針にして相手に刺すことでその嘘を信じ込ませる能力。なるほどこうやって刺して操ってたのか。まあそれなら針に気をつけていれば問題ないね。戦闘能力は大してないし、これで勝て……あ、ゆきほさん割り込んできた。あれだけやられたのにまだジミー勝たせたいんだ」
「んなことしたって意味ないだろ。ジミーには自分の力で挑戦させればいい。……ま、無理だろうけどな。あいつは信じられないくらい才能ないし」
「と、ゆきほが言ったらなんとその場にジミーが。道化師が呼んでいたのだ。じ分の勝利が偽り、理解者と思っていたゆきほすら自分を馬鹿にしていたことがわかってしまい絶望する。ジミー自体はただの被害者だよなあ」
「一方その頃、冴子は例の“Wのメモリの持ち主”のところへ行っていた。ってあれ? これさっきゆきほさんが運ばれた病院じゃない」
「そう。ここの内科医である伊坂こそがW、ウェザーメモリの持ち主だ。ちなみにこの人、Vガンダムでクロノクル・アシャーやった声優さん。ムスカといい、色んな人連れてくるなあおい」
「ところで、電波塔の道化師はいったい誰なんだろうな?」
「ま、だいたい予想はついてるけどね……しかし、せっかく兄貴出したんだからドーパントかライダーに変身してほしかった」
「ライダーは無理でしょ、ライダーは」
現実VS虚構(ニッポンVSゴジラ) 2016.08.31
レビュー企画 相棒Legend12 2015.09.20
レビュー企画 相棒Legend11 2015.07.28
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