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「タケノコ掘りの人たちが埋められた死体を発見、所持品もないので身元が分からないと思いましたが、意外と早く判明。前日にマンションの大家さんが捜索願いを出していました。この西島さんは窃盗の前科がある無職のおじいさんで、ハローワーク通いしてるだけの方した。あれ、なんですかこの軍手。油性ペンで裏に点がついてますよ。……あら、杉下さん風邪ですか?」
「この西島さん、家族も親類もいなかったみたいだね。こりゃ難しいよ……あれ、なにこのお隣さん。動揺しすぎてない? 樫山さんに捜一も疑惑を抱いて、その夜行ってみると……あれ、簡単に自白しちゃった」
「共犯も逮捕し、たった一日への解決に調子づく二人に何故かニヤケ顔の特命二人。そして時間は前日へと遡る……今回は時間軸をずらした特殊な演出のミステリーだな。これは新しいぞ」
「前日、昔世話になった大家の遠山さんから連絡を受けた杉下さん。しかし風邪をひいているため神戸が代理として来た。宮村さんという住人が男に二股かけられて自殺未遂をしたそうだ。しかし結婚詐欺というわけではなく、民事不介入で警察はどうにもできんなあ……まあしょうがないから、相手に直談判するくらいは付き合ってやれ」
「としたら、宮村さんブチ切れて隠し持ってたナイフで刺そうとします。神戸が助けてくれましたが、男が高そうなネックレスお詫びにくれました。……はて、この男さっきの共犯じゃ……?」
「そしたら、ネックレスを後で奪い返してきたそうで。翌日、神戸が行ってみると戸倉という男は旅行だと。そう、その日の夜戸倉は逮捕される。結婚詐欺でも強盗でもなく、殺人で。数日前、彼女がネックレスを落としたら、ちょうどそこにネックレスを持った西島さんが通りかかり、盗んだと激昂して襲いかかったら死んじまったそうだ。ちなみにそれは樫山のネックレスじゃなかった――そして時間はまた遡り二日前、課長の頼みで杉下さんがあるお宅へ訪れた」
「なんでも、そこのお宅の家宝のネックレスが無くなったみたい。泥棒かとも思うんだけど、娘のこずえちゃんが言ってる通り単に落としただけじゃないの? 不審な老人が目撃されてるらしいけど……あれ、このネックレスさっきのじゃ……」
「同日、ネックレスを鑑定してもらった老人がいたそうだ。その値段にビビって持ち帰ったそうだが……ってこれ西島さんじゃねえか! でも値段知らなかったみたいだし、返さなきゃと語ってたそうだ……盗んだんじゃないのか? で、西島さんを探すがその時もう死んでるのでいない。ああ、杉下さんが訪れたから大家捜索願出したのか。あ、樫山ともここで会ってやがる。この時ちょうど戸倉は直談判されネックレスをあげてたのか……」
「縁としか言いようがない事件ですね確かに。タケノコ掘りもあのネックレスの家のお父さんが企画したテレビが原因だし。うん、お嬢ちゃん何か用ですか?」
「そして西島さんの死体が発見され、戸倉は外国へ逃亡するためホテルを待ち合わせにして逃げる。と、ここで特命二人の情報が集約される。戸倉は逃げ出した後、樫山さんの家へ向かおう」
「あんな男を庇うかねえ……他の女と別れることを条件に死体隠すの提案したのこいつだし」
「いんや、誰でもよかったんだよ。樫山も家族も親族もいない、西島さんのように孤独のまま老いて死ぬと思ったら怖くて嫌だったから、戸倉に依存してたんだ。天涯孤独の人間が死んで誰が困る、そんな奴の殺人を暴いてどうなるとさ。……でも、それは違うんだよ」
「家の中で静養していたこずえちゃんに、窓の外から不憫に思った西島さんが、軍手でウサギの芸を披露したんだ。それの感謝の印にあのネックレスをくれたんだ。それを奪い返してほしくないから黙ってたんだね。そんなつながりを持ってたんだね、西島さん」
「だから取られようとしたあの時、必死に取り返そうとしたんですね。誰とも繋がっていない人間なんて本当にいるんですかねえ。こずえちゃんには遠くに行ったと言っておきますか。……繋がりか。なんか考えさせられますね」
「次回は最終回……ん、なんだ、何が起こるんだ?」
「やはり神戸が特命係へ来たのは裏があったのか……どうなるかまるでわからんな」
現実VS虚構(ニッポンVSゴジラ) 2016.08.31
レビュー企画 相棒Legend12 2015.09.20
レビュー企画 相棒Legend11 2015.07.28
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