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「はあ......今日も一日よく働いたなあ。と言っても別に大したことしてないんだけど、はは」
「しっかし腹減った。晩飯どうするかな」
「おやフォルトいいところに。カレー食べます?」
「カレーって......え?」
数時間前
「ふう、やっと土砂降りから解放されましたね。ジメジメして嫌だったんですよねえ」
「--はて、なんですかあれは。畑に何か生えてますね」
「............」
「ほほう?」
「さ、遠慮せず一口。あーんしてください」
「い、いや、ちょっと待て、なんだこれは!」
「何って、見りゃわかるでしょ。カレーですよカレー」
「カレーなのはわかるよ! 俺が言ってるのは具材だ具材!」
「具材? そうですねえ......豚肉とニンニクやジャガイモなど野菜類etc」
「そのetcを詳しく話しやがれ! なんか蠢いてるじゃねえか!」
「何言ってるんですか。カレーが蠢くわけないでしょ。気のせい気のせい。もしくは目の錯覚です」
「絶対違う! ほら今キシャーって言ったぞキシャーって! なんか往年のRPGに出てくる食虫植物みたいなのが触手ウネウネしてるだろうが! ってうわっ! 皿が溶けだしたぞ!」
「あら、またですか? 電子レンジに何度もかけるとホント皿って脆くなりますよねえ」
「確かになー。簡単にパリンってなるよな」
「ってなわけあるかぁ! 明らかにヤバ気の生命体だろうが! こんなもん喰わせるな」
「ノリツッコミしといて酷い言い草。せっかく人がこしらえたカレー食べないなんて貴方鬼畜かお子ちゃまですか」
「んだと? 人をガキ扱いすんじゃねえ。見てろ、こんなもん世界一の速度で喰い尽して......」
「そんなもんに引っかかるか馬鹿! 俺に二度もノリツッコミさせんな!」
「大丈夫ですよ、じっくりコトコト十分くらい煮込んだんですから危険なものでも熱消毒されてますって」
「少なっ! 普通のカレーでも足りないじゃねーか! でも十分高温に晒されて生きてるこいつもすげえな!」
「まあいいから、とっとと食べてくれません? こちとらどんなことになるのか見たくてしょうがないんですから」
「それが目的か! 冗談じゃねえ誰がそんなもん喰うか、いくぞ神そ......」
「グフッ! ゲフッ! ゴフッ!」
「ほらほら、虚弱体質なんだから暴れちゃダメですよ。はーい、お口あけましょうね。あーん」
「うわああああっ! よせえ!! ......」
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