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「えー、アンクは自分のメダルだけじゃなく他の四人のコアメダルも奪う気なの?」
「名の通り強欲な奴だ。しかし、これでウヴァのメダル三枚揃ったわけだな。クワガタ、カマキリ、バッタ……単色コンポができる。いったいどんな力が発揮されるのか……しかし、今回映司単体で狙われたことから、アンクは映司に変身用のメダルを持たせ、同時にやっぱ鴻上の装備の必要性も感じた。しかし70%というぼったくりに応じる気はまったくなく、タダで使えるようにする気だ。やベえなコイツ」
「話は変わって、お父さんの会社潰れちゃった山野さんはその現実を受け入れることができず、また浪費に走ろうとします。もう完全に馬鹿女。ヤミーが育っているというのにも聞く耳持たずでネットで買いまくる。ああ育ってく育ってく」
「ああもう、何が金だ何が服だ! そんな欲まみれだからグリードに目をつけられるというのが何故わからん!」
「いや――別に悪いことじゃないさ」
「なに?」
「欲のない人間なんかいるもんか。映司だってパンツに限った話だが、欲望自体を否定することはないんだ。だけど、あんまし欲に突っ張ってちゃダメってこと。付き合い方ってことだな。その点ではこの女は暴走してるが……果たして、それは山野だけの話かな? ん!?」
「げっ! とうとうヤミーが……何これ!? ちっちゃい魚みたいなのが山ほど出てきたよ!?」
「これがメズールのヤミーか……とにかく、オーズに変身しないと!」
「一方、アンクは鴻上会長の居場所を突き止め、なんとシステムを使うため会長を殺そうとします。しかし、会長は笑顔でオーズの戦闘を映した映像をアンクに見せつけます」
「……ん!? なんだ、メダルを入れてもライドベンダーが反応しないぞ!」
「実はメダルシステムは全て会長の意思によって制御されていて、死んだらシステム自体が使えなくなってします。てことはアンクは会長殺すことができない。仕方なく40%で受けるというが、なおも70と言い張る。迫るオーズのピンチ。50、60……お、60でいいんだ。おい、ところでそのケーキなんだ? 契約成立記念ケーキ?」
「ああっ!? ケーキに『60%』って書いてある!」
「なるほど、会長は最初から現実的な60%で契約するつもりだったが、あえて高めに言ってアンクの譲歩を引き出したんだな。交渉の基本テクニックだが、実際やられるとムカつくな」
「しかも、実は会長の遠隔操作なんて真っ赤な嘘で、影から後藤隊長が操作してただけでした。アンクは完全に駆け引きで負けたわけですが、自分の命を札にグリード相手にハッタリかますとは凄まじい根性ですねこの人。やっぱ只者じゃありません」
「聞けば、山野の家は確かに金持ちではあるがセレブとは言えないとんだ田舎者で、そんな劣等感から東京での生活は不安ばかりで、豪奢な服を着ることでそれを誤魔化していたのだそうだ」
「依存症の根幹はそれか……それで比奈さんだけど、ある意味彼女も依存していたんだよな。服じゃなくて、両親がいなくなって唯一の肉親になった兄に。兄がああなってしまったことによって塞ぎこんでしまっていたが、それじゃダメなんだと。いつまでも頼ってるだけじゃダメだと二人は強く生きることを誓い合うのだった」
「で、この数千匹いるかもしれないピラニアヤミーの大群どうするの? いちいち対処しきれないよ」
「こいつは……やるしかないな。例の単色コンボを」
「し、しかし、あれは相当危険なんだろう?」
「この際、四の五の言ってられませんよ。いきますよ、クワガタ、カマキリ、バッタ!」
「ガータガタガタキッリッバ! ガタキリバ! これがガタキリバコンボだ!」
「――ええええぇッ!? 雄たけびと共にオーズが三十人くらいに増殖したよ!?」
「分身じゃなくて完全な増殖かよ!? なんて奴だ、これがコンボの力か……大量のヤミーを次々と蹴散らしていくぜ」
「しかし、ヤミーもひと塊になって襲ってきたぞ!」
「させるか! スキャニングチャージ! 一斉に巨大ヤミーの体内に潜ってぶちのめしちまえ!」
「はあ、なんとか倒せましたが……映司も相当疲労しましたね。大増殖なんてやったから当然ですが。コンポはやはり危険なようですね」
「で、山野さんは心を入れ替えてパン屋でバイト。比奈さんも明るくなったね」
「まあ一応めでたしめでたしか……コンボはすげえけど、やっぱあんま使うもんじゃねえな」
現実VS虚構(ニッポンVSゴジラ) 2016.08.31
レビュー企画 相棒Legend12 2015.09.20
レビュー企画 相棒Legend11 2015.07.28
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