まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2023.07.22
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カテゴリ: 政治
昨日の続きです。

SNSの誹謗中傷を抑制するためなのかは不明ですが、
裁判所が「クソ野郎」という表現に罰金刑を課しました。

しかし、わたしは、
こうした司法の言葉狩りは無意味で逆効果だと思います。
もちろん憲法の「表現の自由」を脅かす危険もある。



TwitterやInstagramのユーザーが、
「いいね」や「フォロー」を増やそうとするのを見れば明瞭ですが、

言葉のひとつひとつの「表現」ではなく、むしろ「数字」なのです。

賛同者の数が多いことに喜び、
批判者の数が多いことに傷ついているにすぎない。

たとえばタレントのような有名人が、
数百・数千という批判を、
ひとつ残らず読んでいるわけでもなければ、
そのひとつひとつの表現を読み込んでいるわけでもない。

そこに「クソ野郎」と書いてあるか否かは、
実際のところ、さほど重要ではありません。



そもそも、SNSの世界では、


語彙は乏しく、文章は短く、論理性はないに等しい。
受け手の側にも読解力がなく、
ただ党派的な趨勢などを気にしているにすぎません。

言葉の「表現」は力を失なって、
たんに「数」だけが力をもっている状況なのです。



司法が些末な言葉狩りをおこなっても、
それはかえって表現を痩せ細らせ、言葉の力を失わせ、
安直かつ過激なフレーズばかりを横行させるだけです。

ほんとうに規制すべきなのは、
個々のユーザーの「表現」よりも、
SNSにおける言論の「数値化」のほうでしょう。

SNSの設計者が、
安易な数値化によって党派的な行動を煽るのは、
たんに経営的な動機からであって、公益上の意図からでありません。

本来、社会的な議論や対話を促すためには、
むしろ安易な「数値化」を慎むべきなのです。



公益上の観点からいえば、
言論の「数値化」には慎重であるべきです。

かりに企業側が自制できないのなら、
公的な規制をかけることも必要だろうと思います。

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最終更新日  2023.07.22 21:30:04


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