全4件 (4件中 1-4件目)
1
<全世界停戦>ついに人類は、地球外の平和的圧力によるものとは言え、史上初めて全世界が一斉に戦争行為を停止した。緊急に開かれた世界平和会議では、日本の前田首相が『世界を救った英雄』として脚光を浴びた。会議中、ほぼ全員一致で採決された『全世界平和条約』の草案は彼の手によるものとされているが、実はタカシ扮する弥勒の言葉なのだった。ではあるが、「宗教上のトラブルは避けたい」とのタカシの言葉に前田首相が従ったものである。一方、長年に亘って不仲であった国の中には、不満分子もいたが、彼らの存在もタカシは見抜いていた。彼は一通の声明文を書き、前田首相に代読を依頼した。『この度、我々は地球に平和的かつ大いなる力を提供した。だが、これでもなお不満を抑えきれず、戦争行為やテロ行為をやめない者がいたなら、地球をして”宇宙全体に対する脅威の星”と認定する。その時は、地球全体を包めるほどの”巨大な手”となって再来しよう。人類以外の生き物たちは有害なものを除き、すべて我々の知る安全な天体へ避難させてあげよう。・・・そして・・・全宇宙の善良なる生命たちに代わって、しかしながら共に涙を呑んで・・・地表を叩く・・・私たちはそうならないことを望む。最後に一言、あなたがたがテロや戦争行為を起こさない限り、我々は常に地球の友でいよう』一部の代表は、顔色を変えたが・・・しぶしぶ拍手し、賛同の意を示した。
2010.08.26
コメント(0)
「 歓迎すべき異変 」南太平洋では、歓迎すべき異変が起きていた。5個のとてつもなく巨大な氷山が、ゆっくりとは言え、海中から持ち上げられたのである。多少の波が立った。だが、それは当然予想できたことなので、近隣諸国には予め避難の要請をしてあった。 幸い、海岸線には人影は見られない。歓迎すべき異変は、その波が収まった時に生じた。南太平洋中部の海面が、ほんの僅かではあるけれど下降したのである!海に没しようとしていた、小さな島々から成る国の人々は狂喜した。大陸への移住計画が白紙に戻されることも時間の問題だろう。一方、当初は南極大陸に戻す予定だった巨大氷山の行く先だが、これが大きく変更されることになった。新たな目的地はアフリカ、サハラ砂漠である。乾いた大地に巨大なる水の塊(流氷は海水だが、氷山の氷は真水だ)を運び、潤いを与えようというのだ!現地では、巨大な氷山の到着を待ちきれず、植林用の苗木を運ぶ準備が開始された。こうして地球の歴史に大きな出来事として、刻まれるであろう壮大なプロジェクトが着々と進められてゆく。
2010.08.16
コメント(0)
< 首脳たちのため息 > 5本の巨大な手が動き始めた時、各国政府の首脳たちは一様にため息をつき、高価な椅子に深く腰を下ろした。それから軍部に対して警戒態勢を平常時に戻すよう命令した。「あんな得体の知れない化け物を相手にしたんじゃ勝ち目は無いな・・・」首脳たちがため息をついた、そのわけを代表した言葉だろう確かな情報を得た首脳たちは、そう認め、そうでない幾つかの好戦的な小国の指導者には、大国の首脳たちが直接電話で説得した。「やめておこう、世界中の軍隊が束になって攻撃しても到底勝ち目はない。日本の前田首相が予告したとおりに・・・いやそれ以上に相手は手ごわい。決った形を持たないのにあのような途方もない力を発揮する存在にどうやって立ち向かうというのだ!どうしても貴国が交戦の決意を翻さないのなら・・・今度こそ終わりだ!たとえ我々が許したとしても、あの巨大な手のひらは許すまい。おそらく一捻りでつぶされてしまうだろう。我々は、他の国連常任理事国と連絡を取り合い、すべての国連加入国に対して緊急会議開催に召集を促すことにした。あの巨大な手を凶暴にさせないためには、核兵器の廃絶が絶対条件らしい・・・事ここに至っては、自国の利益を優先させることより、まず生き残ることを第一に考えるべきだろう」電話の向こうで指導者たちは、言葉を失った。今まで協力的だった大国のあの傲慢なほどの首脳の声に明らかなる落胆を感じ取ったからだ。彼らは納得を通り越して恐怖を覚えた。それはこれまで目をつぶってきたテロ行為を即座に止めさせなければ・・・『自分たちが危ない』、そのことだった。
2010.08.05
コメント(2)
毎日、暑い日が続いていますねえ~ ぼくの脳は半分ほど茹で上がっているようです。ところで・・・今連載中の「大変更」、もう少しで完結する予定です。「お知らせ」はその後のことなんです。もう何年も前から投稿しようか・・・それとも・・・って迷ってる書き上げた短編小説があるんです。それは、ある小説へのオマージュを込めた短編なのですが、迷ってるぼくに数人の方が「あれは、原作のイメージをほとんど損なうことなく書かれていると思います。きっと原作を読まれたファンの方も納得されるはず、登場人物の名前を変えてみたりして公開してはいかがでしょうか。私は必ず読みます」と背中を押してくださったので・・・思い切って公開してみようと思います。現在連載中の「大変更」が完結したら、なるべく早くに公開することにします。ぜひ読んでみてくださいね。 その短編小説はぼくの好きな小説のその後をぼくなりに、というよりぼくの願望を満たす為のラスト、「こういうふうに完結して欲しい」という身勝手な作品になっています。それだと原作にたいするオマージュとは言えない?とにかく少なくとも、ぼくは大満足できたし、ひそかに読んでいただいた方には喜んでいただけたようなので・・・ 仮のタイトルは・・・「あれから二人は」 です。
2010.08.02
コメント(4)
全4件 (4件中 1-4件目)
1