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2025.07.30
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カテゴリ: 怠れば廃る塾
17 桜間青涯 素っ裸で絵筆をとる
江戸時代後期の画家桜間青涯(さくらま せいがい)は、山水画の名手だった。青涯は妻子なく江戸の粗末な家に住み、貧窮のうちに、酒杯を楽しみながら絵を描いていた。
雨が降るとひどい雨漏りがするので、片手に傘をさし、片手に筆を持って平気で絵を描き続けた。
 ある時、渡辺崋山の門人、椿椿山(つばき ちんざん)が青涯を訪ねて、声をかけたが返事がない。しかし家の中には確かに誰かいそうな物音がする。
「先生、ご在宅ですか、椿山でございます。」というと、「先生はお留守です」と答える。
「その声は、たしかに先生ではございませんか。なぜ居留守を使われますか?」
「物干しの洗濯物は乾いていますか?」
「ハイ、乾いています。」「洗濯物が乾いていれば、先生はご在宅でござる。お入りなされ。ついでに乾いた洗濯物を取り入れてくだされ。」
 椿山が言われたままに洗濯物を取って家に入ると、青涯は、素っ裸のまま、絵筆をとっていたということである。

※桜間青涯 1786-1851 江戸時代後期の画家。三河(愛知県)岡崎藩主本多忠顕の家臣。渡辺崋山の弟子で、花鳥山水画を得意とした。





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最終更新日  2025.07.30 23:24:36


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