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2018年04月06日
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カテゴリ: アメリカ
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 あのレミントンが経営不振で倒産。
 理由は銃規制に寛容なトランプ大統領の予想外の誕生
で、駆込み需要がなかったからだという。
 銃乱射事件続発で銃社会への反発も強まっている。
 トランプ大統領の次の施策は、学校の教員の武装化
だったりして。
     ​
 トランプ政権下で財務悪化
 2018年3月26日 AFPBBニュース
 200年以上の歴史を誇る米老舗銃器メーカー、レミン
トン(Remington)が25日、連邦破産法11条(日本の民
事再生法に相当)の適用を申請した。多額の負債を抱
え、経営難に陥っていた。

     ​

 レミントンによると、破産法の適用により約7億ドル
(約730億円)の連結債務の圧縮に加え、関連子会社の
運営資金として新たに1億4500万ドル(約150億円)の
資本投入が可能となる。
 同社は2月、南部フロリダ州パークランド(Parkland)
の高校で生徒・職員17人が死亡した銃乱射事件が起きる
2日前に破産法適用を申請する方針を明らかにしていた。
 経営再建中も事業は通常通り継続するとしている。
 レミントンの経営不振の背景には、ドナルド・トラン
プ(Donald Trump)大統領の就任に伴う皮肉な米国情勢
がある。

     ​

 米銃器各社は大統領選に先立ち、ヒラリー・クリント
ン(Hillary Clinton)氏の当選を見越して増産に踏み
切った。
 銃規制強化を予見した銃器の駆け込み需要を狙ったの
だ。
 ところが、共和党がホワイトハウス(White House)
と議会の両方を支配する結果となり、全米ライフル協会
(NRA)の政治的影響力は増大。
 銃器各社の財務状況は弱体化した。
 …(略)…

     ​
 「銃で襲われたら銃で反撃すればよい」と大統領は
学校での乱射事件に対する明解な回答を示した。
 地球上の大半の社会がそうなっていない。
 銃器の所持、使用は限定されるのが文明社会。
 したがって、米国は文明社会から後退しようとし
ている、と考えると合点がいく。
 全く、気分はスッキリしないが。

     ​
 レミントン・アームズは1816年、創業。
 創設者のエリファレット・レミントンが自分用の
ライフルを作り、それを見た射撃仲間が彼に同様の
ライフルを作るように依頼したことが始まりとされ
る。
 レミントンはM700、コルトはガバメント、など
有名商品があるが、そこに安住してしまったのが経
営的には敗因。
 コルトは2015年に経営破済み。
 アーマライト、ウインチェスターは大丈夫だろう
か。
 政治力に頼っているとろくなことにならない。

     ​

 レミントンの主要株主はサーベラス・キャピタル
・マネジメン
ト。
 いわゆる「ハゲタカファンド」。
 「サーベラス」は、ギリシア神話の「地獄の番犬
ケルベロス」。
 破産法の適用で債務を片付けて再スタート。
 米国の経営者にとっては、たいしたことではない。
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最終更新日  2018年04月06日 06時00分13秒
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