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2023年01月02日
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テーマ: 中東(61)
カテゴリ: 中国、台湾
 2022年12月9日、サウジアラビアを訪問中の中国の習近平国家主席は、中国・湾岸協力会議(GCC)首脳会議で演説を行い、石油・ガス貿易の人民元建て決済を推進する姿勢を表明した。
 サウジアラビアは伝統的に米国と親密だった。
 最近力技の目立つ習国家主席は、サウジの事実上の指導者である キラー ムハンマド・ビン・サルマン皇太子との新たなパートナーシップで、人民元を国際通貨として確立させ、世界貿易における米ドルの支配的地位に揺さぶりをかけた。
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 世界的に需要が減少するとみられている石油は、「中国が買いましょう」ということらしい。
 サウジアラビアが米国製の高価な兵器類を低価格低品質の中国製兵器に買換えると、サウジの軍関係者は魂消るにちがいない。
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[深層NEWS]
「サウジとうまくやる」意思
2022年12月21日 読売新聞
 明治大の近藤大介講師と三菱総合研究所の中川浩一主席研究員が20日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、中東への影響力拡大を図る中国について議論した。
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 中国の習近平シージンピン国家主席が今月、サウジアラビアを訪問したことについて、近藤氏は「アメリカを意識していたと思う。中東の中で大きな存在であるサウジとうまくやっていくんだという意思を感じた」と指摘。中川氏は「脱石油を図るサウジにとって、海外からの投資を(どう)呼び込むかが最大の焦点。今回、習氏から多数の投資を得ることができた」と分析した。
  ―  引用終り  ―
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 エネルギー資源を中心に据えて世界に影響を及ぼそうとする世界は終わりつつあるが、しがみつく既得権者はいる。
 中国・習国家主席は中東支配を「一帯一路」政策の総仕上げとするつもりだろう。
 サウジアラビアは、中東の盟主から、中国から多額の投資を得た末に返済不能となり、中華圏の軍門に下るつもりではないと思うが、今後の国内政策のかじ取り、勤労を避ける国民層をどうしていくのかが注目点となる。





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最終更新日  2023年01月02日 06時00分09秒
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