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2023年09月18日
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テーマ: ロシア(99)
カテゴリ: 中国、台湾
 コロナ禍で動きを潜めた金正恩総書記がロシア・プーチン大統領と懇談するためロシアのウラジオストックを訪問。
 相互の軍事協力の強化を図るとみられる。北朝鮮はロシアに砲弾などを提供、ロシアから先端技術の移転を要求するとの観測がある。北朝鮮には、連携を強化する日米韓に対抗し、ロシアとの結束を誇示する狙いもありそうだ。
 17日、北朝鮮メディアは、金総書記が16日、ウラジオストクでロシア軍の戦略爆撃機や太平洋艦隊のフリゲート艦を視察した様子を伝えた。
 金総書記は、視察に同行したロシア・ショイグ国防相と会談し、軍事協力の強化に向けた実務的な意見を交わしたと報じた。
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「プーチン同志と再会し会談する」
…首脳会談で軍事協力を強化か
2023年9月11日 読売新聞 
 ロシアと北朝鮮は11日、プーチン露大統領の招きにより、金正恩キムジョンウン朝鮮労働党総書記がロシアを訪問すると同時発表した。韓国政府は正恩氏の専用列車がロシア方向に向かうのを確認した。露極東ウラジオストクで会談が行われる可能性がある。
 北朝鮮は朝鮮中央通信を通じ、正恩氏が近く訪露し、「プーチン同志と再会して会談する」と伝えた。両氏の会談は、正恩氏が専用列車でウラジオストクを訪問した2019年4月以来、4年5か月ぶりとなる。
  ―  引用終わり  ―
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 2023年5月15日、香港明報など中国メディアは、中国東北部の吉林省と黒竜江省が来月1日からウラジオストク港を中国国内の港と同じように使用することが可能になったと報じた。中国は165年ぶりにロシアのウラジオストク港の使用権を取り戻した。
 中国とロシアの関係がこれまで以上に強固になるのはもちろん、中国東北部の物流網の改善により経済成長の効果も期待できそうだ。
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ウラジオストク港の使用権を165年ぶりに回復
岡田 充 : ジャーナリスト
2023/06/20  東洋経済オンライン
 中国は2023年6月1日から、ロシア極東の最大都市ウラジオストクの港の使用権を165年ぶりに回復した。さらに西部国境では、中国とキルギス、ウズベクの横断鉄道計画にゴーサインを出し、ロシアの権益を次々と侵食している。
 ウクライナ侵攻で衰退が加速するロシアの弱みを突いて「兄弟関係」を逆転しただけではない。ウクライナ危機の最大の受益者は中国かもしれない。
中国「祖国の懐に」と興奮
 「ロシアによって165年間使用された後、港はついに祖国の懐に戻った」
 中国東北部の吉林省と黒竜江省が、省産品を浙江省など沿海地域に出荷する際、ウラジオストク港を使用する特例措置が6月1日から認められた ニュースを伝える報道だ。
 かつて中国領だったウラジオストクが、帝政ロシアとの不平等条約によって奪われた「屈辱の歴史」をそそいだかのような興奮ぶりだ。ロシアはもちろん太平洋艦隊の基地がある極東最大の軍事拠点の同港を中国に「返還」するわけではない。順序を追って説明しよう。
 中国税関総署は2023年5月4日、中国東北部の老朽化した工業基地を活性化するため、同年6月1日から国内貿易品を国境越えの通過港としてウラジオストク港を使用できるようになると公告した。
 ロシア政府がこれを認めたのは、習近平が2023年3月の全国人民代表大会(全人代=国会)で3期目の国家主席入りを果たした後、3月20〜22日に初の外遊先としてロシア訪問した時だ。プーチン大統領との10時間以上におよぶ首脳会談での、最大のテーマはウクライナ問題だった。
 首脳会談後に2人は、「2030年までの経済協力の大枠に関する共同声明」に署名した。この中で、「両国の鉄道、道路、河川、海運など輸送迅速化を含む物流面での協力」をうたい、ウラジオストク港使用でプーチンの「ダー(イエス)」を勝ち取ったのだった。
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 沿海州は清朝時代には「外満州」(Outer Manchuria)と呼ばれる中国領だった。しかしアヘン戦争で清朝が弱体化、帝政ロシアは1858年のアイグン(璦琿)条約と、1860年の北京条約でアムール川左岸を獲得、ウスリー川以東の外満洲を両国の共同管理地として「割譲」した。
 中国側は帝政ロシアに奪われた国土の総面積を外満州にモンゴルと西域を合わせ約500万平方キロメートルと、現在の中国領土の半分強に相当すると主張、中国にとって屈辱的割譲だった。
  ―  引用終わり  ―
     ​
 中国は、金正恩が列車で通った戦略的に重要な土地をめぐって不満を抱えている。国境地帯の中国側には、中国の領土喪失を図版や映像で伝える博物館まである。つまり、今回北朝鮮の金正恩総書記の訪問した一帯は、中ロ関係において非常にセンシティブな地域。
 9月17日、ロシア極東を訪問していた北朝鮮・金正恩総書記を乗せた列車がウラジオストクの駅を出発した。
 ロシア、中国、北朝鮮の関係は新たな段階に移行しつつある。
     ​
ロシアに対する「塩対応」からも見える
2023年9月15日 ニッポン放送 NEWS ONLINE
  …  (略)  …
ロシアに「塩対応」する中国 ~「中国・中央アジアサミット」によってロシアの庭に手を入れ、ロシアの外交力の低下を宣言
中川)そういった意味では、プーチンさんに対して「塩対応をしている」というところは大前提にあるのです。
飯田)ロシアに対して。
中川)なおかつ、ロシアの外交力が減ったため、より一層塩対応になっている。日本でG7広島サミットを開催した際、中国が「中国・中央アジアサミット」を仕掛けたように、ロシアの庭に手を突っ込んで、あからさまに「ロシアの外交力の低下」を宣言しているわけです。その辺りを見ると、「ロシアと中国の関係が変わってきたな」と思います。
飯田)がっちり組んでいるイメージもあるけれど、むしろ他人の庭に手を突っ込むくらいのことを平気でするのですね。
中川)相当にロシアの外交力、また中国に対する交渉力が弱まっているところはあると思います。
     ​
中央アジア、中東、アフリカなど、ロシアの影響力があった地域に手を突っ込む中国
飯田)中国は中東に関しても、イランとサウジの仲介を行いましたが、あの地域も、もともとロシアのプレゼンスがあったところに手を突っ込んでいるのですか?
中川)そうですね。中央アジア、中東、アフリカなどでもロシアの影響力が多少あったところが減っているので、より一層中国が元気になっているのです。
  ―  引用終わり  ―





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最終更新日  2023年09月18日 06時00分08秒
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