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みなさんから、なぐさめの言葉をいただいて、諦めもついていた月曜日。それでも、なんだか予感がして、仕事の帰りに自転車置き場へ探しに行きました。止めていた場所から、Sの字を描きながら一台ずつ見て回って一番端まで来たとき、、発見しました!なぜだろう。鍵はついているし、壊された形跡はありません。広い自転車置き場の、端から端まで、なぜに移動?これはイタズラだったのかもしれません。警備員さんが移動したのかもしれません。なぜなぜ、どうしてかは、わからないけれど、とにかく戻ってきた!予感がなければ、そのまま諦めてしまっていました。良かったぁ。わたしの愛車さんざんお騒がして、ごめんなさい。これでまた、爽やかな足が戻ってきます。喜んでいるのもつかの間。今日は休日でしたが、また家人が虚血性大腸炎で入院しました。ちょうど3年前、このブログにも当時の記事が、ちょこっと残っています。便秘は敵! とあれほど身をもって経験したはずなのに。今回は腹が立って、あまり労わってやりません。やれません。いい歳の大人なんですからね、自分の体は自分で管理してほしいです。そんなわけで、わたしの休日は、病院と家を5度も往復して過ぎていきました。小一時間寝ようと思ったら、二度の電話と二度のメールに起こされてサイアク、、。電話は大キライじゃー。
2009.06.29
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春から秋にかけて、わたしの足になる愛用の自転車が、盗まれました。金曜日のこと。地下鉄降りたらすぐの置き場にない。一番取り出しやすい場所に、簡単なチェーンキーをつけて止めておいた自分が悪いのか、、、。いやいや、盗む人が悪い!!5年も乗ってずいぶん錆が目立っていたけど、ボロくなっていたけど、人には愛着ってもんがあります。ボロくても好きだった私の自転車。折りたたみで小回りがきいた、わたしのパートナー・・・。いずこに・・・(涙)誰かに勝手に乗られたと考えるだけで、腹立つなぁ。せめて同じ場所に戻しておきなさい!ふんっ。在りし日のおもかげ
2009.06.28
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マイケル・ジャyクソン死去。今朝の訃報に驚いてしまいました。数日かけてこの映画を観ていた矢先です。『ガンモ』で一躍有名になったハーモニー・コリン監督による、久しぶりの新作。マイケルのダンスや仕草、そういったものを思い出しながら観ていたぶん、よけいにショックでした。 《あらすじ》 幼い頃から自分に対する違和感を抱え、いつしかマイケル・ジャクソンを演じることで、ようやく生きていられる、不器用な青年マイケル(ルナ)。仕事のモノマネ以外でも、常にマイケル・ジャクソンになりきりパリに暮らす彼は、ある時、老人ホームでの仕事で、マリリン・モンローとして生きる美女(モ-トン)と出会い、恋に落ちる。彼女は夫のチャップリン(ドニ・ラヴァン)と7歳の娘シャーリー・テンプルと一緒に、スコットランドの古城でモノマネ芸人たちと共同生活を送っていた。マリリンに誘われるまま、スコットランドへと向かったマイケルは、仲間とともに地上最大のショーの上演を目標に暮らし始めるのだが―――。色んな切なさや悲しさを内包している作品でした。映画のなかのどもかしこにも、悲しさは潜んでいて、ともすると切なくて蹲ってしまいそうな、そんな作品。自分が何者かわからず、他人になりきってでないと生きていけない主人公は、たくさん不器用で、優しくて純粋。弱いのじゃなく、人一倍繊細なのでした。白くて線の細い、憂いだ瞳のマイケルが恋したマリリンは人妻。しかし互いの孤独を理解しあって、濃密な素敵な時間が流れていきます。スコットランドの古城には、マドンナ、ヨハネ=パウロ二世、ジェームス・ディーン、エリザベス女王、赤ずきんちゃん・・・などなど名だたる有名人?(のニセモノ)が、地上最大のショーを夢見て暮らしています。小さな村でひっそりと、自分を理解してくれる楽園で。しかし、穏やかな日々はいつまでも続きませんでした。羊に伝染病が発生して、全頭を処分することになり、人一倍感じやすいマリリンは、それが原因で落ち込みがちになってしまうのです。羊の一件や、物語に直接かんけいのない、ある修道女に起こった奇蹟は、まるで信仰を嘲笑するよう。まっさらな心で生きても、未来が明るいとはいえません。マリリンのように純粋に生きても、この世は厳しくて過酷で、失望したり傷つかずには暮らしていけません。奇蹟は絵空事―――。ショーは成功するけれど、それを楽しみ理解してくれる人は、古城に閉じこもった今のみんなのままでは、現れるはずないのです。マリリンの弱さが悲しい。夫のチャップリンが、時々ヒトラーになろうとも、彼女は従うし流されるだけだった。弱さで命まで縮めてしまって、、、。同じく純粋でも、彼女よりずっと強かったマイケルは、辛さを乗り越え本当の自分自身を見つけられたのでしょう。パリに戻ったマイケルが、街を歩くラスト近くのシーンが好きです。たとえ不安げであっても、自分を取り戻した彼からは、新しいなにかが始まるはず。冒頭から流れるボビー・ヴィントンの「ミスター・ロンリー」がいい。もともと好きな曲でしたが、歌詞や物語と合わさってさらに切なく、本作にぴったりです。懐かしい感じのドニ・ラヴァンや、豊満になった?サマンサ・モートンの好演が光ります。もちろんディエゴ・ルナも。ヘルツォーク、レオス・カラックスといった監督陣を起用したのも面白いところ。ぬいぐるみと一緒のマイケルが、ちっちゃなバイクでサーキットを疾走するオープニングとエンディングが最高にシュールです。監督 ハーモニー・コリン 脚本 ハーモニー・コリン アヴィ・コーリン 音楽 ジェイソン・スペースマン ザ・サン・シティ・ガールズ 出演 ディエゴ・ルナ サマンサ・モートン ドニ・ラヴァン ヴェルナー・ヘルツォーク レオス・カラックス(カラー/111分/イギリス=フランス合作)
2009.06.26
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すこし前になるけれど、面白かったので書きのこしておきたいと思う『賃貸宇宙』。今月はじめの雑貨日記にも、チラリ「おもしろい」と書き挿んでいた本です。もとの写真集で800頁、文庫になって、私はそちらを借りたのですが上下巻で、900頁ありました。混沌とした室内宇宙。インテリア雑誌よりも、ずっとおもしろい世界です。長年に渡り、知り合った人々のプライベート空間(家)を撮り溜め、一冊の本にまとめた写真集。部屋は相当個性を表現するけれど、カッコ良くキマった部屋より、混沌とした散らかって足の踏み場のないようなほうが、ずっと興味津々なのはなぜでしょう。この本のおかげで、自分の部屋をどうしていきたいか分かった気が。まずは引っ越すこと前提のすっきりした我が家を、もっと混沌と・・・!それはやめておけ! と言われそうですが、そうしたいです。 ちなみに、都築氏は、先日読んだヘンリー・ダーガーの部屋を撮影した方でした。創作に関するモノで溢れかえった、たった6畳のダーガーの部屋が、とてもステキに写っていたのは都築氏の腕でもあったのでしょう。「写真は実際よりも広く写る」のだそうな。混沌ならぬ混迷する我が家のパソコンまわり。
2009.06.20
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小津安二郎や溝口健二が“天才”とよんだ清水宏(1903~1966)監督の作品。観るのは初めてです。最近、DVD BOX化されたらしく、オンラインでレンタルしました。製作年1936年にして、ロードムービーですよ!たまらな~く爽やかな、古き良き時代の日本の原風景が広がっています。伊豆の村落を抜けて、峠道を走る乗り合いバスには、今日も道中さまざまな人が、乗っては降り、すれ違い通り過ぎていく―――。原作は川端康成氏の原稿用紙5枚ほどの掌編だそう。道を譲ってくれる人々に、爽やか~に「有りがとぉ~さ~ん」と優しく声を掛けるところから、その愛称がついた運転手さん。彼は道行く人から言伝を頼まれたり、買い物を言い使ったり、村落で暮らす人々にとっては欠かせない存在となっているのでした。今日も彼のバスには、様々な人が乗り込んできます。口減らしのため東京へ売られていく17になる若い娘と、その母親。つけ髭で威張りくさる偽紳士。そして黒襟のワケあり美女など、、、。娼妓として売られることを悲しむ娘と、彼女が不憫でならない“有りがたうさん”とのやりとりを軸に、ときにユーモアを交えつつ、今でこそ郷愁豊かに綴られた古典の名作。桑野通子演じる、蓮っ葉な毒舌黒襟女が、姐御肌で好きでした。煙草スパスパやりつつ、皆に酒を振る舞い、売られる娘を密かに心配している女。それから、“有りがたうさん”のそうとう爽やかな存在がピカイチです。「街道渡世の仁義ですよ」そう、さらりと言ってのける彼のカッコ良さといったら! これは一見の価値ありでしょう。監督・脚色 清水宏 原作 川端康成 撮影 青木勇 出演 上原謙 桑野通子 築地まゆみ (モノクロ/78分)
2009.06.19
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もっとも敬愛する監督のひとり、トム・ティクヴァによる初期の長編。キェシロフスキの遺稿『ヘヴン』では、運命を感じさせる演出が見事だったけれど、本作でもキーワードとなるのは、やはり運命でした。 祖母からの遺産である広い家に、友人のレベッカと暮らすローラ。ある夜、レベッカに会いに来ていた恋人マルコの車を、通りがかりの記憶障害の男レネが、酔ったうえの遊び心で乗り逃げしてしまう。しかし、途中で小型トラックと衝突事故を起こしてしまい、やがて意識を取り戻したレネは、事故の記憶を忘れてそのまま帰宅してしまうのだった……。 酔いと出来心から自動車を盗んで、レネはローラたちと繋がり、たまたま父親の運転する小型トラックにこっそり乗り込んでいた娘は、事故で昏睡状態になる。昏睡状態の少女は、看護師であるローラと繋がり、偶然がいくつも重なって、関係は生まれ運命は回り出す。 映画の中心となるのは、対照的なローラとレベッカの恋愛。中盤で結ばれるローラとレネは、理性的でなんでも語りあうカップル。一方、レベッカとマルコは、感情的で喧嘩が絶えず、肉体的結びつきの強いカップル。かたや精神、かたや肉体で繋がっている、二組の相反する男女の運命は、自然の働きによって自ずと幸不幸が導き出されていくのだからおもしろい。事故で娘が昏睡状態となった家族も、もうひとつの運命の物語をもつ。父親は、現場から消えた男を執念深く探すけれど、警察は単独事故だと信じて疑わない。それもそのはず、レネが運転していた車は路肩の雪に隠されていた。気が狂ったと囁かれ、事故のせいで破産してなにもかも失っても、父親は執念の捜索を続けて、ついに探し当てた事故車の持ち主は、もちろんマルコ...復讐は、当然マルコの元に下されてしまう...!少女の命が決定させられる終盤。希望どおりの未来へと真実は捻じ曲げられて物語は幕を閉じた。それは予想だにしていなかった、後味の良さで。「ヘヴン」の究極の愛を希薄したようなローラとレネの愛に注目。ふたりの間で交わされる、連想ゲームのような理知的会話が魅力的。人物ごとにはイメージカラーがあって、ローラの緑、レベッカの赤、マルコの青、レネの黒と、クリスマス時期の舞台はさらにカラフル。 すでに、のちのティクヴァ作品の片鱗は窺えるものの、やや長く無駄がないとはいえないけれど、見応えのあるサスペンスの小品でした。恋愛もの、人間ドラマとして観るとより楽しめそう。 (122min /出演 ウルリッヒ・マティス、マリー・ルー・セレン、フロリアン・ダニエル、ハイノ・フェルヒ、他)
2009.06.18
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世紀末。政府は反乱軍との戦いで壊滅寸前だった。秘密の地下シェルター“バンカー・パレス・ホテル”へ集まった実業家、政治高官、各界のエリートたち、そして女スパイは、やがて破滅が近いのを知るが―――。 ド派手に降り注ぐ白い酸性雨で、シュールな物語が幕を開ける。原作者であるエンキ・ビラルが自らメガフォンをとり、イメージした世界を造り上げていく。ダークなトーンの退廃した世紀末。雰囲気はいい。若干の緩さも、微妙にちゃちい半端さも、このグダグダ感の前では、ありだと思えてしまう。気味の悪いアンドロイドたちは誤作動を起こし始め、シェルターは外の世界と完全に隔離されてしまった。彼らを呼び出したはずの大統領は一向に現れず、人々は不安に支配されはじめる。そんな非常事態の“バンカー・パレス・ホテル”に潜入した女スパイ・クララ(キャロル・ブーケが魅力的)の目的とは、、、? コミックの世界でいかにも造り物なのだけれど、不気味な登場人物たちが織りなす政府軍破滅のシナリオは、味わい深い個性的SFという趣。最近のではロイ・アンダーソンの『散歩する惑星』に似た匂いを感じます。ヨーロッパらしいSF映画。なかなか現れない大統領の憶測と、女スパイの運命はご覧になってのお楽しみ。いつの日もアンドロイドの運命は哀しく、エリート連の自我が痛い。雰囲気のある小品だった。● ● ● ●監督 エンキ・ビラル 製作 モーリス・ベルナール 脚本 エンキ・ビラル ピエール・クリスティン 音楽 フィリップ・エデルアルトー・ドゥヴォ 出演 ジャン=ルイ・トランティニャン キャロル・ブーケ ハンス・メイヤー (カラー/95分)
2009.06.16
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ガンジー (1869~1948)、本名モハンダス・カラムチャンド・ガンジーは、宗教家・政治指導者で、インド独立の父。愛称の“マハトマ”は“偉大なる魂”という意味なのだそうです。ガンジーについて知りたいと思っていたところに、彼の言葉を引用した作品に出会ったりなどして、ついに尻込みしていた3時間の本編を観ました。憧れの地インドの独立に纏わる歴史も同時に知ることができてうれしい。インドは広い。その厖大な国土と人口を持つ多宗教国家を動かした、ガンジーと彼を取り巻く人々を描く一大スペクタクル。非暴力を説き、禁欲主義を貫いたガンジーは、やはり立派な人でした。度々行った断食のシーンなど観ていると、どうしようもない頑固なお爺さんにみえてしまう・・・というのは本当。きっと家族や彼の近しい友人たちは気が気じゃなかっただろうし、イギリス側にとっては、いかにも手を焼く相手だったことでしょう。本作だけで偉人ガンジーを知りきれるはずもなく、つぎは自伝を手にとってみようと思います。私の中で勝手に膨らませていた人物像と違ってみえた部分は、そこで修正されてゆくのでしょうね。● ● ● ● 製作・監督 リチャード・アッテンボロー 脚本 ジョン・ブライリー 撮影 ビリー・ウィリアムズ ロニー・テイラー 音楽 ラヴィ・シャンカール ジョージ・フェントン 出演 ベン・キングズレー キャンディス・バーゲン ジョン・ギールグッド マーティン・シーン (カラー/188分/イギリス=インド合作)
2009.06.13
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最近DVDが発売になって、誰かにおススメされていたことを思い出しレンタルしてみた。監督は『スティング』『ガープの世界』のジョージ・ロイ・ヒル。目まぐるしく主人公のいる時代・環境が変化するので、わかりにくくはあるけれど、主人公はトラルファマドール星人のなぐさめのために、過去・現在・未来を痙攣的にタイムトラベルさせられている―――とさえ知っていれば、手放しで楽しめる、絶妙なテンポのある快作。主人公である実業家ビリー・ピリグリムは、自らの数奇な人生を回想録として記す。現代の家庭から、異星、そして繰り返し戦場を行き来したことを―――。回想という形で描かれる数奇としか言いようのない人生。タイムスリップの数々が、目まぐるしいドラマを、いろんな角度から楽しませてくれる。なかでもドレスデンの捕虜収容所“屠殺場5号”時代のシーンは、無差別爆撃の悲惨さを含めてかなり印象的。こんな形で戦争の残虐性という観点から反戦を匂わせるというのもありなのだ。 『ガープの世界』を思い出すと、ロイ・ヒル監督は人の一生というものに特別興味があるのかもしれない。登場人物たちの多くに人生を感じられるのがいい。たとえば自動車事故で死んだ妻だって、その終わり方がすごくドラマチックなのだ。映画を観るうえで浪漫は魅力に感じる大きな要素のひとつで、ロイ・ヒル作品にはかなりロマンを感じる。先日べた褒めした作家の伊坂幸太郎作品にも、浪漫があるから好きなのだ。SF映画としてかなりおもしろくて、異色で、目立たないけれど良い映画だった。ピリグリムを演じたマイケル・サックスは、なかなかいい顔立ちで、老メイクですべてのピリグリムを演じていたけれど、ほかにはあまり目立った出演作はないみたい。本作の音楽はなんと、先日ドキュメンタリー映画を観たばかりのピアニストグレン・グールド。偶然の繋がりが嬉しかった。冒頭の音楽からたしかにグールドでした。監督 ジョージ・ロイ・ヒル 製作 ポール・モナシュ 原作 カート・ヴォネガット・Jr 脚本 スティーヴン・ゲラー 音楽 グレン・グールド 出演 マイケル・サックス ユージン・ロッシュ ロン・リーブマン (カラー/103分)
2009.06.11
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以前、『真夏の夜の夢』を見たトルンカ監督。「人形劇 三国志」や最近は映画 『死者の書』 で知られる人形作家・川本喜八郎さんは、本作に衝撃を受けて、自費でチェコへ渡りトルンカ氏に師事したのだそう。それくらい当時としては、斬新な人形アニメーションだったのでしょう。実写とアニメーションを組み合わせ、少年の見る夢を人形で描く――というスタイル。やはり内容よりは映像と音楽のコラボレーションや、細部に凝らされた意匠の数々に目がいってしまいます。いや、ほとんど台詞があるわけではないから、内容は曖昧なのかも。原作はアンデルセン童話なのですけどね。アンデルセンといえば、どんな作品があったかとwikiで調べていたら、面白い事実を発見。アンデルセンは極度の心配性であったらしく、眠っている間に死んだと勘違いされて、埋葬されてしまった男の噂話を聞いて以来、眠るときは枕元に「死んでません」という書置きを残していた。マジですか。(笑)おもしろい人だったんですね。ところで映画の内容はというと、お邸に住む少年が見た夢のお話。部屋に転がっているおもちゃの中華人形を主人公にした夢。邸の外では愛らしい少女が一緒に遊びたそうにしているのに、彼は門から出られずに、拗ねたように不満そうに昼寝を始めて夢を見る―――。 若き皇帝(中華人形)ははじめて見る鶯の姿と声に魅了され、従僕や母君に頼んで鶯を捕らえようとするのでした。 この従僕たちがなんとも愛嬌があってかわいらしい!まるで『チャーリーとチョコレート工場』のウンパルンパです。同じ動きをする人形たちの表情はみんな同じじゃなくて、もちろんCGではなく少しずつ人形を動かして撮りあげた産物。半世紀早く生まれたウンパルンパと思えば、やはり斬新。お邸から出てはいけないと言われてるのか、不安そうで不満そうだった少年は、やがて長い夢の後で、ボール遊びに興じる少女の元へと門を開き飛び出していきます。自由になった少年の笑顔はじつに爽やか。幾度も寝てしまったにも関わらず、内容的にはまずまずでしたが興味深く見ました。人形アニメーションがお好きな方なら楽しめる作品だと思います。人形劇の歴史を感じました。● ● ● ● 監督 イジー・トルンカ ミロシュ・マコヴェツ 原作 アンデルセン 脚本 イジー・トルンカ イジー・ブルデチュカ 撮影 フェルディナンド・ペチェンカ 音楽 ヴァーツラフ・トロヤン 出演 ヤロミール・ソボトア ヘレナ・パトチュコーヴァ (カラー/73分)
2009.06.05
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ハンガリーののどかな農村の、ちょっと不思議な日常を、斬新なタッチで描いた独創性溢れる新感覚ムービー。ハンガリーのとある村。一人暮らしのチェクリックおじいさんは朝からしゃっくりが止まらない。村ではいつもと変わらない(?)一日が始まろうとしている―――。 『タクシデルミア』のパールフィ・ジョルジ監督デビュー作。たしかに新しい感覚。この村に息づく森羅万象が主人公で、ドキュメンタリータッチで描かれるのは、日常に潜むちょっとしたユーモアとのどかな情景。そこに顔を出すのは不穏な空気で、あらゆる目の付けどころがいい。CGを取り入れた手作り感溢れる作風は、「タクシデルミア」同様、魅力的。音楽はほとんどなく、台詞もなく、自然界の音がリズムを刻むように心地よく聴こえてくる。そこにおじいさんのしゃっくりが、いい感じで更なる効果音となり。 牧歌的な村は、静けさのなかなにも起こらないように見える。しかし、地味になにかが起こっていくので実にユーモラス。ただ身を委ねてことの次第を眺めているだけで楽しめる作品だと思います。グロテスクだったり、おぞましかったり、残酷だったりブラックだったりするのは、ジョルジ監督が審美眼に長けている証拠。ビジュアルや出来事の二面性によるギャップがとてもおもしろい。監督・脚本 パールフィ・ジョルジ 撮影 ポハールノク・ゲルゲイ 出演 バンディ・フェレンツ ラーツ・ヨージェフネー ファルカシュ・ヨーゼフ (カラー/76分)
2009.06.04
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