おしゃれ手紙

2019.02.23
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テーマ: 読書(8636)
カテゴリ: 読書
あさきゆめみし(4)

謹慎生活に入った源氏の君は、京都に紫の上を置いたまま、わずかな家来を連れて須磨へと旅立ちました。
そこでは明石の姫君と出会い、3年間をともに過ごします。

都へ戻るように連絡がきた時、明石の姫君は妊娠していました。
彼女には変わらぬ愛を約束し、源氏の君は懐かしい都へと帰るのです。

そこで久々に再会した紫の上は、すっかり大人の女性になっていました。
これまで以上に仲睦まじく愛し合うようになります。

そんななか帝が元服した東宮に位を譲ることになり、源氏の君は太政大臣に昇格。
隠居先の伊勢で病死した六条御息所の娘・梅壺が、東宮の女御として迎えられました。

4巻でも相変わらず複数の女性を真剣に愛する源氏の君ですが、政治家として大人の対応も見せはじめます。
藤壺ともようやく落ち着いて話せる関係になりました。

内密ではありますが藤壺と自分の息子である東宮が帝に即位したため、彼を支えていくことが藤壺との愛の証になっていくのです。

一方で紫の上は、本当は源氏の君をひとりじめしたいと考えているものの、表立って怒ることのない健気で聡明な女性に成長しています。
幼いころから彼の恋愛好きを理解しているうえに、たくさんの女性がいても自分が1番愛されているという自信があったのです。

京からの追放を予知した源氏は、 ■最愛の妻・紫の上を京に残し、自ら須磨(現光寺付近)へ退去することになります。
源氏26歳、3月末のことでした。
須磨は、秋風が吹き、荒波が寝床までも打ち寄せる気配。
海を知らない源氏にとっては、憂愁の日々でありました。
翌3月、昨年手植した若木の桜(須磨寺境内)がちらほら咲くのを見て、都の桜を思い出す源氏でありました。
やがて源氏の存在を知った明石入道が出迎えに来て、舞台は明石へと移ります。
そこには、明石の君との出会いが待っていました。
明石の君は高貴な源氏との恋にとまどいながらもやがて、心を許していきます。



京の都から須磨まで一日かかった。

●童殿上(読み)ワラワテンジョウ
平安時代以降、宮中の作法の見習いのため、公卿の子弟が、元服以前に昇殿を許されて奉仕すること。
また、その子供。殿上わらわ。
あさきゆめみし(1)
あさきゆめみし(2) ■■ あさきゆめみし(3)
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Last updated  2019.02.23 00:03:13
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