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地球連邦ビルの正面入口から賑やかな二人の客を乗せた。自動翻訳音声装置を身につけた生き物が私の肩に手を置いて叫ぶ。「運ちゃん オレ明日の夜にケラケラ星に帰るんだわーどっか綺麗なねちゃんと陽気に騒げる場所に いってケロケロ」後ろを振り返り観察すると頭が人の股ぐらにあり、卑猥なものが体のてっぺんについている。肌の色は緑色で手足は長く顔には小さな目と口があった。しかしふくよかな身体と丸い顔は愛嬌がある。もう一人の客は首が異常に長く爬虫類の顔と短い手足が特徴のヒヨロ星の知的生物であった。「そうですね ケッタマ街のビヨタレ専門店カッテレドボンチョが面白いという噂ですよ 行きますか」「いいね その響きが ビヨタレ専門って なんだべさ」「36種類の宇宙人ホステスがオールナイトで飲めや歌えの大騒ぎ最後は客もみんな酔い潰れ 楽しく昇天するという 今はやりの店ですよ どうしますか」「よし そこに行くべ ヒヨロ星の旦那もいいすね」「ぼくは静かで暗いところがいいけど 今日は貴方に任せますよ」「そうこなくちゃあ そんじゃ レッツ ゴオーゴオー」店に向かう20分間、車内はケラケラ星人の一人舞台だ。口がとまらず、しゃべりまくりヒヨロ星人はほとんどうなずくだけ。私が聞いて思わず吹き出したのは次の話だ。地球には4年に1回やってくるけれど困るのは挨拶する時、人間はみんな顔を見ないように目を伏せるかそっぽを向いて無視するらしい。それは当然だろう、本来隠す部分が表に出ているのでなんとなく薄気味悪い。ある時、異星人たちの深刻な会議で会場が静まり返っていたら一匹の蜂が彼に近づき、頭の中心部を刺して逃げ去った。すぐに異変を起こし慌てて大きなタオルを被せるが巨大なものに変身し会場内は水を打った静けさ。そこで彼はリズムをつけ前後左右に揺らし始めた。その動きがコミカルで350人の異星人たちはクスクス笑いだし最後には涙を流し大笑い。深刻な議題も円満に解決したそうだ。後に議長のガッテン星人から連邦友好推進賞までも貰い彼は人気者になった。この話を最初静かに聞いていたヒヨロ星人もたまらず笑い出し1mある舌をペロペロ出したり引っ込め体をゆすっていた。私が地球に居る時はターバンを巻くか長い帽子で隠せばよいのにとアドバイスしたら、そんなことをしたら蒸れて痒くなるし母星では異常者か変質者扱いで検挙されると応える。逆に体にあるものをなぜ隠す必要があるのかと説教をされ慌てて宙を走る運転に専念した。たしかに身体がネバネバ状のギトギト星人が相手の体に触ると重罪になるし足指を隠すだけでわいせつ罪で逮捕される星もあるから羞恥心は星によりかなり違いがあるようだ。二人が降り去った後にはヒヨロ星人が脱皮した薄い皮が座席にこびりつき後始末に苦労する。私も頭の上にある三つ目の眼をタオルで拭き、次の客探しに出かけよう。ワタクシ デメタン星のギンジイと申します、安全運転を心掛けますのでよろしゅう お頼み申しあげます。 おしまい 異星人が私たちの想像しているものとは全く異なる場合が あります。それでも会いたいですか? 向こうは言っています、人類のような下等動物とは会いたく ないってね。 (2005年の作品を加筆したものです)
2008/08/17
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ジロザエモンは前夜の酒で二日酔いになり、浜辺によろよろと歩いていったそうな。空の色と海は透き通るような青、すがすがしい一日の始まりでそよそよと松林を揺らす風さえも心地よくジロザエモンはそのまま松の根元に横たわりぐっすりと寝込んでしまったそうな。しばらく経ち若い女性の華やかな声がしているので、頭を持ち上げると三人の女たちが浜辺で楽しそうに手を取り合い優美に踊り歌ってはしゃいでいました。 それよりも彼の目ん玉が飛び出したのは彼女達がなにも身に着けず、素っ裸でいることでした。いずれもアヤメかカキツバタなんと美しいおなごたちでしょう。プロポーションだけでなく顔立ちもこの世のものとは思えないほどの、そりゃあ 例えようのないくらいの超美人ぞろい。都合のよいことに向こうからは松の木が邪魔になり彼が覗いているのは分かりません。胸まで届く長い髪が風でたなびき生き物みたく踊っていたそうな。こんなひなびた小さな漁村で育ったジロザエモンには初めて見る若いおなごの裸体。 これはもう奇跡という言葉しか当てはまりません。目ん玉だけでなく別のところも飛び出し目を皿のように見つめるのも無理はありません。30分いや1時間も経ったころ白い砂浜から一枚の薄い羽衣が風であおられ彼の鼻ずらに舞い降ります。思わず手に取り匂いを嗅ぐと、なんともいえないイイ匂い、バラの花と蜂蜜、レモンの香りをミックスした(?)脳神経をとろけさせる香りがしましたとさ。鼻の穴をおっぴろげ吸い込むと夢心地になりそのまま放心状態で倒れ込みます。しばらく横になっていると浜辺にひとりの女性が座り込み顔を手で覆い泣いていたそうじゃ。彼は恐る恐る近くに寄ります。「どうすた なんで泣いてるの オラでなんか役に立つか」綺麗なおなごは顔を上げ憂いを含んだ瞳をパッチリと開けました。「ワタシ困りましたー 羽衣失くしたので天に戻れません とても悲しいです どうかお願いします 探してください ヘルプ ミーー」なまめかしい肌と形のよい鼻筋、髪の毛は燃えるような赤、もちろん下の方も赤、裸でいるのは恥ずかしくないのか大げさなジェスチャーで助けを求める。「アナタ知らない わたしの羽衣見ていない」「し、知らねえよ オラは見てないけんね それより寒いだべーオラの着物をはおりな」 穴だらけの小汚いものを脱ぎおなごの華奢な肩にそっとかけてやっただ。染みだらけのフンドシひとつになった男はこんなイイ女を逃してなるものかと必死になり取り繕う。「こんなとこにいたら風邪ひくべ オラの家さ来な あっちい鍋でも食いなよ ほな一緒にいくべ」おなごの手を握り立たせた時にフンドシの中に隠した羽衣がのぞいてしもうた。「アイヤーーわたしの大事な羽衣をそんな汚いとこに隠してアンタ超スケベで超変態、許さない 仲間を呼んで海の中で溺れ殺す、覚悟しいや」こうなると言い逃れできないジロザエモン砂浜に頭をこすりつけた。「勘弁してけろ オラ お前さんのようなべっぴん初めてで帰って欲しくなかっただ 許してけろ」涙を流して謝る若い男にさすがの天女も呆れはて薄い羽衣身に着けると「もーう しょうがないね ここには二度と来ないから アンタも見てくれほど悪い人ではなさそうだ、だから許すよ その上素晴らしいものアゲルヨ」と優しく微笑んだ。長い髪に手を伸ばし一本の毛を引き抜くと男に差し出したそうな。「これわたしの毛 大事にするね それじゃ さようなら」片手を空にかざし、ややひねりを入れながら回転し、ファーーと体を宙に浮かとスロモーションで天に舞い上がる。他の天女もゆっくりゆっくり青い空に吸い込まれていった。残されたジロザエモン口を開けボケーっと見つめていたが渡された一本の毛を指でつまみ匂いを嗅いだ。ほのかに柑橘系の香りがし指に巻きつけると、あ~ら不思議 クイクイと引き締める。指が千切れるまではいかないが強弱のリズムが気持ち良くジロザエモンとんでもないことを、おっぱじめただ。フンドシからおのれのものを引出してその毛を巻きつける。天にも昇る心地とは、これだっぺ。これはスゴイ、空に向かって大声を張り上げた。「天女さまあ ありがとう また コイヨ~~~」天から カミナリのような声が響き渡る。「アホーーー アンタそれ違うよ ヌカ漬けに入れて置くといつまでもヌカが軟らかく腐らないんだよ、これがヌカ喜びなんて言っている場合じゃないよ このアホ、ボ毛ーそこが腐って取れちゃうよ、大事な時にそれヌカないと困るのあんただよーーわたし知らないよーホナ さいなら」 おしまい わたし下ネタは嫌いです、もうカキません。 ゴメンなさい(ペコッ) 2005年10月22日の作品を加筆修正して掲載し ました。・・・書いていてあきれたそうな。
2008/08/04
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