一年☆貧乏イギリス生活

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イギリス18日目

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January 14, 2006

雨降りの後のせいか、
すっごい雨のニオイが心地良かった。

雨のニオイって、なんか好き。
なんでだろう。
小さい頃から。

よく、雨降りの日に、
窓辺で雨のニオイを嗅いでたなぁ。

あと、今日は気温がちょっと高くて、
初春くらいの寒さだった。

風のニオイで、思い出すことがある。
それは、8年前の初春。
ちょうど、Kと付き合い始めた頃のこと。

そんな初々しい記憶、
Kと一緒に手をつないで歩いた夜の公園通り。
ふたりで、一緒にいた時間。

全て、
全てが、懐かしい記憶として、
今日の雨と風のニオイから、
呼び起こされた。

最近、部屋を清掃してて、
いろんなものが出てくる。

もちろん、Kやその他の人との写真や手紙。
全て、大事にしまってある。

プレゼントよりも何よりも、
言葉が書いてあるもの、写真は、
やっぱり捨てられない。
大事なもの。

部屋の清掃は、
これからロンドンへ移る私の荷造りと平行に、
何年も、本格的な大掃除をしてなかったせいで、
今までの過去を、
再び呼び起こすような作業でもある。

全てが懐かしく、
物哀しくもあり、
それでいて、忘れたくない記憶でもある。

一番は、ふたりでよく聴いてた音楽。
ふたりして、メイクごてごての、
ゴス系バンド好きだったので、
今でも、ライブで会うんじゃ・・・
とどきどきする。

そんな曲を聴きながらも、
当時の記憶が蘇る。

ロンドンへの出発が近づくにつれて思うのは、
私をロンドンへ導いてくれたのは、
他でもないKの気がする。
遠ざけてたようで、
近づけてくれたんじゃないかな。

最後は、すごいひどい事しちゃったけど、
それでも懲りずに、
あれからもバースデーカードをくれたり、
メールをくれて、ありがとう。

だけど、私はもうあなたには戻れない。
戻りたくもなる時もあるけど、
やっぱり戻ることはできない。

初めて一緒に行ったロンドンに、
また私はひとりで行きます。

この雨のニオイに、
戸惑わされながらも・・・。

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