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こちらは、マーヴィン社のアルミクラッド・サッシを用いて建てられた「Batts Hall」と呼ばれるアメリカの新築住宅です。住宅と言っても500坪を超えるような建物ですから、日本の住宅では想像もつかない大きさです。1900年代初頭のアーツ&クラフツのムーブメントを意識したデザインですが、レンガ積み外壁といった伝統的な建築技術と最新の省エネ技術を融合させることが、建築家の意図であったということです。また、お客様の要望に応じたオーダーメイドの住宅ですから、その人に合った特別な注文で施工されていることは、想像に難くありません。建物中央のテラスには、アウトドア用のテーブル・セットが置かれ、時には屋外で食事をすることもあるのでしょう。シンメトリーな外観やイギリスの片田舎にあるお屋敷風のデザインは、何故か安心感を与えてくれているような気がします。こんな美しいレンガ積みの家をどなたか日本でも建てませんか?気合いを入れて造らせて頂きますよ。だって、ワクワクするじゃないですか。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年06月30日
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日本で避暑というと軽井沢とかひるがの高原とかいった涼しい山あいの別荘地が思い浮かぶ。確かに欧米でもそういった涼しい処に行く選択肢もあるんだけど、地中海とかカリブ海とかいった海岸沿いも結構あるんですよね。でも、こうした海沿いに別荘地というものを日本では、あまり見かけません。平屋の小さなコテージでもいいから、海の見える場所にウッドデッキを広々取って、朝日と共に朝食を頂き、水平線に沈む夕暮れにボーッと外を眺めるなんて贅沢ですよね。それって、夏だけでなく冬の海でも感動的だと思いませんか。都会の高層マンションが最近流行っていますが、その余裕を海の小さな家に少し使ってみては如何でしょうか?きっと素敵なことが待っていると思いますよ。私たちは、家だけでなく皆さんのライフ・デザインも考えます。こうしたデザインの輸入住宅をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年06月29日
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昨日、アメリカの建材セミナーに参加したという記事を書きましたが、そこで紹介された輸入建材を紹介しましょう。写真は、マーヴィン社製パティオ・バイフォールド・ドア。外開きの折れ戸を掃出しサッシのように利用して、大きな開口部を実現します。こうすることで、屋外のデッキと室内の床とが連続した景色を生み出すことが出来ますから、その解放感はたまらないでしょう。屋根付きのルーフ・デッキやオーニング・テントで強い日差しを遮れば、たくさんの友だちを呼んでデイ・パーティも楽しいですね。遠くに海岸線や川岸が見える場所で、のんびり過ごす休日。皆さんでもここにどんな家が建っているか、想像出来ますよね?家づくりを始める時、多くのお客様やビルダーさんは、どんな箱もの(ハード)を造るかという処から入るのが一般的ですが、どんな生活、どんな休日を送りたいかからデザインやイメージをスタートさせることの方が、より楽しい家づくりが出来ると思います。こうしたデザインの輸入住宅や資材をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年06月28日
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昨日、大阪のアメリカ総領事館からご案内を頂いたセミナーに参加してきました。(セミナー会場は、名古屋です)それは、ワシントン州政府商務局が主催するアメリカ住宅建材セミナーと呼ばれる北米の建築資材を紹介するイベントなんですが、定員70名でほぼ満員といった状況でした。名古屋ではこうしたセミナーがあまり開催されませんから、岐阜県や三重県からもたくさんの人が来ているようでした。さて、今回のメインの講演テーマは、「リモデリング」。全米屈指のリフォーム業界誌である「REMODELING」誌の編集長、クレイグ・ウェブ氏のお話を伺いました。リモデリングとは、日本で言う修理・修繕という類いのものではなく、家のデザインを再生してその価値を高めるリノベーション(改修)を意味します。リフォームという言葉もありますが、これには修理の意味合いも含まれるような気がしますので、今回は使わないようにしたいと思います。日本で住宅は、古くなるとその価値はなくなり、解体されるしかありませんが、北米では洗練されたデザインの家はリモデリングすればその価値が新築よりも高くなるものもあります。そう、全てが全て高くなる訳ではありません。人気のない地域であれば、お金を掛けて美しく再生しても費用以上の価値が生まれないこともあるそうです。ただ、それでもリモデリングしたいという人もたくさんいます。それは売却することを前提に考えないで、終の棲家として心豊かに暮らせる住まいを実現したいという人たちです。住宅を投資として考えれば、費用対価値が大きくなければ損をしますが、自身の満足を考えれば、費用対効果はきっと大きくなるはずです。現在、米国の中古住宅流通量は日本の5倍。新築よりも将来のリモデリングを前提に取引きされます。ですから、根本的なデザインが悪いと買い手も見つからないということになります。意匠や機能・性能は新しくすることが可能ですが、建物の形や位置は変えることが出来ませんからね。私としては、10年も経たないうちにデザインを変えてしまう国産住宅がある限り、こうした中古住宅の流通か活性化することは期待できないようにも思いますが、伝統的なデザインで建築された家が残っていけば、中古をリモデリングするトレンドが生まれる素地は日本にもあると思います。それは、新築出来るだけの所得がない家族が、自分の暮らしをよりよくする為にリモデリング市場に向いていくことは自然な流れだと感じるからです。ただ、日本の住宅メーカーは、新築は出来ても美しく改修する為のデザイン・センスや経験が乏しいのが実態です。ここを磨かない限り、クロスの張替えやただの修理程度しか出来ないリフォーム屋となってしまうビルダーが増えるかも知れませんね。デザインされた新築や輸入住宅のリモデリングでご相談のある方は、お問い合わせ下さい。
2015年06月27日
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こちらは、高品質なダグラスファー(ベイマツ)が使われているカナダ ローウェン(Loewen)社製掃出しサッシに取付けられたロック用金物部品です。モーティシー・ロックというのは、カギ型のラッチが飛び出してきて窓枠側のストライク(受け金物)にガッチリ引っ掛かるというもので非常に防犯性が高いと言われるロック部品です。輸入サッシの掃出し窓(スライディング・パティオ・ドア)には、このモーティシー・ロックが必ずと言っていい程付いていますし、ガラスもペアの強化ガラスが使われていますから、泥棒さんもなかなか侵入することが難しいと思います。ただ、このモーティシー・ロックのラッチは、小さなバネで動く為このバネが劣化して破損してしまうと、ロックが全く出来ません。こちらのお客様は、以前にもモーティシー・ロックを交換したことがあるそうで、部品の品番も記録に残してありました。それが間違いなければ、ローエンも部品の特定や在庫の確認もしやすいように思います。輸入住宅をこれから建てる方や建ててしまった方は、工務店さんに必ず詳細設計図や仕様書、寸法図、打合せ記録等を頂いて、どこにどういった輸入資材が使われているかを分かるようにしておくことが10年後、20年後のメンテナンスでは重要となります。新築した時のビルダーさんとの付き合いが、既にもうないというお客様が非常に多いですから、最後は自分で情報管理するという姿勢を忘れないで下さいね。そうすれば、私たちがその糸をたどって修理・メンテナンスをすることが可能となります。私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2015年06月26日
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八角形に出っ張った塔屋を造ることが、輸入住宅ではよくあります。こうしたデザインは、輸入住宅ならではの趣きを作り出すのに一役買っていると言えますね。通常のコンクリート・サイディングでも外壁の防水を考えると結構施工が大変なんですが、私たちのように本物の赤レンガを積んで外壁を造る時には、このようにレンガを正しい角度でカットしなければなりません。それも2階建ての建物だと膨大な数をカットする必要がありますから、堅いカナダ製のレンガでは大変な労力が掛かります。また、レンガのカットだけでなく、1軒当たり10,000個以上の本物のレンガを外装材として積むのですから、その手間・暇は他の追随を許しません。これらの点からもレンガ積みの輸入住宅は、一生ものと言えるのです。レンガ積みデザインの輸入住宅をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年06月25日
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ドアが壁に当たらないようにする為のドア・ストッパー。普通は壁際の床の上に取り付けますが、ひょんなことでつま先をぶつけてしまったり、床のお掃除の際に邪魔だったりしますよね。特にルンバのようなロボット掃除機にとっては、難敵と言っても過言ではありません。そこで登場するのが、北米製のドア・ヒンジ取り付け型のドア・ストッパー。ヒンジ(蝶番)の心棒をドア・ストッパーの穴に通して取り付けます。ドアの開き具合(角度)は、ネジで調整。2つの白いゴムの頭は、一方がドアに当たり、もう一方はドア枠側に当たるように取り付けます。狭い廊下で足元をすっきりさせたい方には、お勧めですよ。ほんと、欧米の人って面白いものを考えますね。こうしたデザインの資材や建築をご希望の方は、ご相談下さい。<関連記事>:ドアストップ(戸当り)~ヒンジ取付タイプ~ (2010年1月22日)<関連記事>:ドアストップ(戸当り)~幅木取付タイプ~ (2010年1月24日)
2015年06月24日
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輸入の樹脂製サッシ、ミルガード社の掃出しサッシに付いている網戸の取っ手が破損しているので、新しいものが欲しいという相談を頂いた。ビスで固定された部分が割れて、取っ手が脱落しかかっています。これでは、網戸の開け閉めにも支障がありますね。国産サッシと違いご覧のように網戸にもロック機能が付いていますから、泥棒さんもやりにくいでしょうが、この状態ではやはり機能しないと思います。(尚、網戸のスクリーンも国産サッシではプラスチック製ですが、輸入サッシはグラスファイバー製で破れにくいのです)古いものですから、同じものが在庫であるかどうか分かりませんが、万一の場合でも何某かの代替部品はあると思います。輸入サッシのメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年06月23日
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名古屋でも最近、名古屋駅地区の再開発で高層ビルの建設ラッシュが続いている。大いなる田舎と称していたが、景気の上向きや2020年の東京オリンピック開催、外国人客の増加などがあってか、駅前の都市部だけは都会の様相を呈している。でも、名古屋って車で30分も走れば、田んぼが広がる田園地帯が至る処に存在する。(だから、田舎って言うのかも知れませんが・・)先日お休みの日に、ラムサール条約で有名になった藤前干潟に行ってきました。ここは、名古屋港に注ぐ河川が海へとつながる汽水域で、干潮ともなると餌を食べにたくさんの野鳥がやってくる。ここも名古屋の中心部から車で30分もあれば、来られる場所です。平日でしたからお客さんはまばらで、無料の望遠鏡も見放題。ゆったりと流れる時間を過ごしたのは、久しぶりです。また、防風林として植えられた松林を通る風も清々しい日でした。本当にこの干潟を埋め立てなくてよかったですね。建築もそうですが、やっぱり自然のものに囲まれて生活出来るのは、人間にとってかけがえのないもののような気がします。工業製品のように直線的で正確に造られる建物も否定はしませんが、自然素材で手づくりされた家は心も体も癒してくれると思います。こんな田舎の風景のような輸入住宅を造りたいものです。私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2015年06月22日
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よく、いいものは長く使えるという言葉を耳にする。確かに末長く使っていきたいと考えたら、本物でなきゃいけないと思うのだけれど、そうするには条件があるのです。いいものという意味は、何もメンテナンスをしなくても悪くならないものという間違った考えの人もいるようですが、決してそういう意味ではありません。いいものとは、愛着を持って手を掛ければ、長く使えるばかりかその価値も増していくというものなのです。私たちが手掛ける輸入住宅を含めて、高級住宅を謳う日本の住宅メーカーは、自然素材を多用するから長寿命であるかのように宣伝するところもある。でも、実際のところ自然素材というものは、人に癒しや豊かさを与えてくれる反面、繊細で壊れやすく手を掛けなければすぐに傷んでくるものなのです。例えば、革張りのソファ。フェイクのビニール・レザーに比べて価格は5倍以上する高級品だが、それを長く使おうとすれば、定期的に革用の油を塗らなければなりません。それを怠ると、10年もしないうちに革の表面がひび割れてきて革を張り替えるか、ソファを買い替えるしかありません。でも油を塗って手を掛ければ、その寿命は長くなり、趣きも増してくるのです。写真の木製の玄関ドアも同じです。木の温もりや重厚感、豪華さの何れをとっても国産のアルミドアは太刀打ちが出来ません。また、定期的に塗装を塗り直し、風雨に曝されて歪んだ状態を修正し、すり減ったドア・ヒンジや気密パッキンを新しくすることで、その素晴らしさを維持していくことが可能となります。アルミドアなら、20年経とうが外観的にはそれ程手入れは必要ないように見えるかも知れません。でも、きっと100年経った時にアルミドアの付いた住宅は姿を消し、手入れをした木製ドアの輸入住宅は生き残っていると確信しています。そこには、素材のよさと優れたデザインがあるからです。古いロレックスやフェラーリが、部品を交換し、修理を何度もされて大切に長く使われることをよく考えてみて下さい。本物であることと、それを維持していこうという愛着や覚悟の両方があってこそ、価値あるものが次の世代の日本に残るのです。そういうものを私たちは造っていきたいと思います。私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
2015年06月21日
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漏水した2階の給水管を、1階の天井を剥がして調査しました。この輸入住宅は、ホームメイドを設立する前に勤めていた工務店が施工したものですから、もう築20年近くが経ちますが、細かなメンテナンスを含めてずっとお付き合いを頂いています。今回は、床下から2階へとつながる給水配管が、どこかで緩んで水が漏れ出したというものでした。私たちが施工する最近のおうちは、架橋ポリエチレン管を使った配管ユニットが用いられます。これは、管を接続するジョイント部分もワンタッチで差し込んで抜けなくなるという密閉性の強い配管になっていますから、水漏れすることはあまりありません。それでも配管ユニットの前後の部分(屋外の水道管との接続や末端の水栓金具への接続)では弱点が残ります。蛇口をひねれば給水管内の圧力が急に下がります。そして、使い終わって蛇口を閉めると給水管内に強い圧力が掛かります。それもキッチンと洗面、浴室と複数同時に水やお湯を使ったりすれば、その変動は非常に大きくなる訳です。そういうことを繰り返すのが日常生活ですから、そのうち給水管の接続のどこかが緩んで水漏れを起こすことは、よくあることです。ただ、こういうことは、水漏れを起こさない限り事前に見つけることは難しいのが現実です。日頃水道を使っていて、何かいつもと違う感じがしたら、早めに私たちのようなビルダーに相談して下さいね。そうそうこの輸入住宅は、塗装したドライウォールの天井ですから、石膏ボードで穴を塞いで再度塗料を塗れば比較的簡単に元通りになるのが不幸中の幸いでした。
2015年06月20日
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クランク・ハンドルをクルクル回すと、横に開くのがケースメント(縦すべり出し窓)、下側が開くのがオーニング(横すべり出し窓)です。こうしたサッシには、ギアやアームが付いたオペレーターと呼ばれる金物が取り付けられていますし、建具(サッシュ)の滑り出しをサポートする金属のヒンジやトラック・レールといった部品も必要です。今回ご相談頂いたのは、輸入のケースメント(ケースマスター)の金物が経年劣化を起して、錆び付いたり脱落したりして開閉に支障をきたすようになったので交換したいというものでした。写真は、サッシの下端に取り付けられているオペレーター類を写したものですが、随分錆が出ているのが分かりますね。建具の内側に緑色の藻のようなものも付着していますから、陽の当たらない室内の湿気が多い部屋の窓だったのかも知れません。こういう場所は、出来るだけ窓を開けて通気を促し乾燥させることが大切です。そうすれば、もっと寿命も長くなると思います。こうした部品は、どこの輸入サッシ・メーカーも共通したものを使っていますから、アメリカやカナダからこうした部品を調達するのは比較的簡単です。ただ、窓の大きさや種類によって、部品の大きさや形状もいろいろありますから、それらを特定する作業に時間が掛かります。面倒な作業ですが、それを怠っては正しい部品を手に入れられないですから、地道な努力と経験が必要です。輸入住宅のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年06月19日
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防火対応のアルミクラッド木製サッシで有名なペラ・ウインドウ。防火認定を受けたアルミクラッド・輸入サッシは、マーヴィン社のものもありますが、ペラ社はその先駆けと言えるかも知れません。写真は、Pellaの掃出しサッシのドアのロック部分。穴の中にある金属のラッチが飛び出してきて、ドア枠側のストライクに引っ掛かって鍵が掛かるという仕掛けですが、穴をカバーするプラスチック部品が外れてしまうというトラブルがありました。こうしてテープで仮に付けておけば使えますが、見栄えがどうも悪いですし、そのうちテープが外れてしまえば取れてしまうかも知れません。大した部品ではありませんが、おうちの愛着や寿命を考えれば早めに修理していつもきれいに保つことが大切です。輸入するには少々時間を頂きますが、どこの窓メーカーの部品でもちゃんと調達出来ますからどうぞお問い合わせ下さいね。尚、生産中止などで調達不可の場合もありますから、その点予めご諒解下さい。
2015年06月18日
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滋賀県にお住まいのお客様から輸入窓のバランサーが手に入らないかといった相談を頂きました。こちらのバランサーは、下の建具(サッシュ)だけが開閉するタイプの上げ下げ窓に使われるチャネル・バランサーと呼ばれるもので、私のところにもミルガードやインシュレート、ジェルド・ウェンといった樹脂(PVC)サッシ用に欲しいという問い合わせがございます。部品のデザインとしてはほぼ同じようなものですが、細かな部分で違いがありますから、そうした点も写真で確認しながらの手配となります。安易に同じだと思って、取付け出来ない商品を調達してしまったら大変なことになりますからね。でも、最近供給されている新しいバランサーが、古いバランサーとデザインが変わっていたりすることもあるんです。メーカー曰く互換性があるから大丈夫ということですが、それはこちらでは判断出来ませんから、北米にいちいち聞くしかありません。この不具合のあるバランサーは、外見上の問題はないようですが、糸が伸びたまま元に戻らないといった感じのようですね。錆び付いたバネが長年の使用でバカになってしまったのか、糸を巻き取る為の滑車がうまく回らなくなってしまったのかも知れません。何れにしてもこの状態では、バランサーの力を利用して窓を開けることは難しいので交換が必要です。私たちなら、どこのサッシ・メーカーか分からなくても部品の形状やバネ強度を確認出来れば、新しい部品は調達出来ます。輸入住宅を建てた建築屋さんに聞いてもどこのメーカーのどういった品番のものか分からないということは、よくあることです。こうしたきめ細かなサービスがあるから、多くのお客様が私たちの処で家づくりをして下さるのだとも思います。輸入住宅の新築やメンテナンスをお考えの方は、お問い合わせ下さい。
2015年06月17日
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昨日、キッチン・シンクや水栓金具で有名なKohler社の方に来社頂いた。コーラーと言えば、プレーリー・フラワー・デザインの花柄の洗面ボウルやベーカーズ・フィールドという名前のホーローのキッチン・シンクなんかが思い出されます。コーラーのこうした製品は、輸入住宅では一時期定番といった感じでしたね。今回、来社頂いた際にカタログも頂き、その中から写真のキッチンシンクをご紹介したいと思います。通常シンクは、カウンターの上から載せるオーバーカウンター型やカウンターに穴を明けて下から取り付けるアンダーシンクが一般的ですが、これはシンク・キャビネットのエプロン部分を切り取って、前面から差し込むというエプロンフロントシンクと呼ばれるタイプです。昔の理科室的な感じもしますし、フレンチ・カントリーなクラシック・キッチンにもピッタリです。シンクの開口に合せて、キッチン・カウンターを切り込まなければいけませんし、キャビネットにも細工を施さなければいけません。ですから、これをやるのは結構な手間が掛かりますが、国産のシステム・キッチンでは表現出来ないデザインが魅力です。大きな鶴首の輸入のキッチン水栓も、実験室っぽくていいですね。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。また、キッチン・シンクのプロモーション動画もご覧下さいね。コーラー社キッチン・シンクの動画:
2015年06月16日
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写真では分かりにくいかも知れませんが、日進市のとあるお客様に大理石で出来たような壁の塗り替えがしたいので、同じ仕上げが出来るかという相談を頂きました。ご覧のように、大理石のような斑なテクスチャー模様が描かれている上に、表面がプラスチックのようにツルッとした感じで固くなっています。(壁のコーナー部分が、反射して光っているのが分かりますか?)恐らくイタリア製の輸入の左官材を塗った上にワックスのようなものを塗り重ねてコーティングがなされた内壁仕上げと思われます。こうした仕上げは、国内のご家庭では滅多に見られないですが、結婚式場やホテルのような施設や店舗で若干施工してある所があるくらいだと思います。このグラデーションにも似たデザインは、本物の大理石の粉を混ぜて作られているそうですから、凄いですよね。北米でもフォー・フィニッシュ(Faux Finish)と呼ばれるドライウォールの装飾壁を施工することがありますが、欧米の人たちは面白いことを考えますねぇ。ビニール・クロスはやりたくないというあなた、お金は掛かりますがこんなインテリアを1部屋だけでも施工してみませんか?こうしたデザインの輸入住宅をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年06月15日
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カントリーな雰囲気を出す為に、20年前には木製のラチスのフェンスがあちらこちらで採用されました。これは、輸入住宅に限ったことでなく、多くの国産住宅でもそうだったように思います。ラチスの多くは、レッド・シダー(米杉)で作られましたから、比較的劣化に強いと言われていましたが、何も手入れをせずに長持ちするなんてことはありません。でも、日本では家をケアする文化が根付いている訳ではありませんから、築10年を過ぎる頃くらいから、劣化が気になり始めるのです。このおうちの場合も同様で、既に塗装は剥げてしまい、ところどころ格子の脱落も始まっていたようです。そこで今回フェンスを樹脂製に交換することになりました。ツヤ消しのブラウン色のものにしましたから、従来のイメージを損なうことなく、耐久性のある状況が出来ました。こんなちょっとしたことでも、家の寿命というものは長くなると思います。それは、住み手の愛着が家の寿命そのものであるからです。家のメンテナンスをご計画の方は、お問い合わせ下さい。
2015年06月14日
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最近、輸入の掃出しサッシ(スライディング・パティオ・ドア)のロックが破損したという相談が増えています。これが破損すると内鍵が掛けられなくなりますから、防犯上問題ですね。原因としては2つあるのですが、一番多いのが内側の鍵を掛けるロック・レバーが折れてロックを回せなくなるというもの。この場合は、ロック金物(モーティシー・ロック)に適合するロック・レバーを調達しなければいけません。そしてもう1つは、ロック金物(モーティシー・ロック)自体が破損して、ロックする為のカギ型のラッチが飛び出さなくなったというものです。この場合もロック金物(モーティシー・ロック)を交換すれば、問題は解決するのですが、北米ではどちらの部品も種類が数多く存在します。ですから、サッシ・メーカーや品番が不明で、窓メーカーに交換部品を依頼出来ないケースでは、探す手間が大変です。例えば、写真のように大きさやデザインが全く同じ部品もあるのですが、これらの違いはロック・レバーを差し込む穴の角度が垂直か斜め45度かという点なんですねぇ。これは現状付いているロック・レバーの形状によって違いますからお客様にどちらか判断頂く他ありません。勿論、私共のお近くにお住まいでしたら、私たちがチェックしに行くことも可能ですが、遠くの場合に出張費を頂いてまでお伺いするかどうかはお客様次第ということになります。あと、カギ型のラッチが飛び出す位置も微妙に違っているようですが、飛び出し方やその位置をネジで調整出来たりもしますから、それを頼りに選択するというのも気を付けなければいけません。掃出しサッシのロックと言えども、輸入住宅って奥が深いですよねぇ。ただ、こうした知識や経験さえあれば、比較的簡単に対処出来るのも輸入サッシです。だって、こうして部品を供給するメーカーが北米にはずっと存在しているんですから。でも、お客様がご自身で探すのは、至難の業かも知れませんね。輸入住宅の新築をお考えの方やメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年06月13日
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以前、マーヴィン社製アルミクラッド・サッシの木部が、黒ずんで腐ってきたという相談を頂いたという記事を書きましたが、今回それの交換を行いました。問題のダブルハング・サッシは、上・下ある建具(サッシュ)の上側だったんですが、品番やサイズを確認して全く同じもので新しく作りました。新しくなった上側の建具は、元々白木の無塗装でしたが、お客様自身でパラペイントのティンバーケアを施工前に塗っておいて頂きました。少し黄色がかったナチュラルな木部は、新品ですから既存の古い下側の建具と色が異なっていますが、徐々にですが色も濃くなっていくでしょうから、その時間を楽しんで頂きたいと思います。既にメーカーがなくなってしまった窓は難しいかも知れませんが、アルミクラッドの輸入サッシでこうしたトラブルが発生しても、交換や補修で対処出来るケースも多いですから、お困りの方は是非ご相談下さい。<関連記事>:木製輸入サッシの腐れ
2015年06月12日
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先日、基礎の上に載せる土台の木、ダッカーウッドのお話を書きましたが、今回その上に集成材の柱が立ちました。この他社の現場は在来工法ですので、私たちの2x4工法の輸入住宅のように土台の上に床組みを載せてから、柱や壁を立てるやり方ではありません。(2x4でも床高を抑える為に床組みをしないネタレス工法を使う場合もありますが・・・)さて、ご覧のように5つの材木ピースを接着して、1つの柱にしているのが分かりますね。集成材は、違う材木を少しずつ貼り合わせて作りますから、木の目が別々の方向を向いているので、1つの木片が湿気等で曲がろうとした場合、それに接する木片がその曲りを抑えます。そうしたことで、歪みが起りにくいという特性があるのが集成材です。ただ、若くて痩せた安い間伐材を利用して作られますから、白太と呼ばれる柔らかな辺材が多く、木目も詰っていないのです。(材木の固い赤身の中心は、心材と呼ばれます)つまり、シロアリにとっては食べやすいということでもあります。また、接着剤で1つの柱にしていますから、接着剤の強度が落ちてくれば、木片が剥がれるリスクが生じてしまいます。(実際に建ててすぐにそうした剥離が生じたケースもあるようです)確かに、無垢材でも木に割れが入るということが起りますが、自然な割れは全体の強度にあまり関係することはなく、部分的な割れに留まることが普通です。他人はどうか分かりませんが、どうしても使わざるを得ない場合を除いては、人工的なものを極力使わずに建築出来ることが、私は理想だと思っています。私たちの考えに共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。<関連記事>:土台の木の違い <関連記事>:危険な防蟻処理剤は、使わない!
2015年06月11日
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とあるお客様からドライウォールの塗り替えのご相談を頂きました。15年以上前の輸入住宅ですが、丁寧にお使い頂いているようできれいな状態の内装ですが、よく使う場所で細かな傷や汚れがあるようです。ドライウォールの仕事は、カナダの大工さんがやったということでしたが、何でもやれるマルチな人っているんですね。この洋ナシの木の絵もお客様の依頼で描いたようですが、ストライプの壁が剥がれて、そこから木が延びているというデザインは、遊び心が感じられますよね。塗装で仕上げるドライウォールは、何でも描けるキャンバスです。天井のように真っ白に仕上げれば、天井の高さや部屋の広さも実際より大きく感じられますし、様々な色を乗せることも可能です。欧米の人たちは、こうして自身のおうちのインテリアに絵を描くということをよくやります。是非日本の住宅でも壁にペイントして、素敵な絵を描く文化が根付いて欲しいものですね。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年06月10日
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8人掛けのイスとテーブルのあるダイニング。洗いざらしのオーガニック・コットンで作られたチェア・カバーが、クラシックな感じを感じさせます。こちらの写真は、アメリカのインテリア・サイトに掲載されたものですが、素朴で然程飾り立てていないのに洗練された美しさがありますね。全てをシンメトリーに配置した家具と間取りに、人は規則正しい美しさを感じるでしょう。また、色を薄い茶色と白に絞った演出もいいですね。シャンデリアは、ブロンズ・カラーを基本として、クリスタルガラスで装飾したものですが、少し両サイドに寄った感じになっています。これは、恐らくイスを2脚増やした際に、バランスが取れるようにデザインされているのでしょうね。こんな大きなテーブルを、部屋の短辺方向に置けると残りのスペースが広く感じられていいかも知れません。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年06月09日
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幅木や廻り子などの枠材が付いた状態で、壁をパラペイントなどの水性塗料で塗装する際、枠材に塗料が付かないようにマスキング・テープで養生します。面倒だからと言って養生を怠ると、塗料が枠材に付いて後から直すのに余計に手間が掛かります。ただ、塗装が終わってマスキング・テープを取ろうとする時、マスキング・テープに付いた塗料と壁や天井の塗料とがくっついた状態になっていますから、勢いよくテープを剥がすとせっかくの壁や天井の塗装も一緒に剥がれてしまうなんてことがよくあります。ですから、私たちは塗料が乾き切る少し手前の状態の時にテープを剥がすようにするのですが、なかなかそのタイミングが分からない場合もあるでしょう。そんな時は、幅木や廻り子と壁や天井とが接するラインにカッターナイフを入れて、乾いた塗料を切っていきます。そうするとマスキング・テープがきれいに剥がれて、素人の皆さんでも美しいドライウォールが施工出来ますよ。ビニール・クロスの壁を塗装してドライウォールにする場合でも同じですから、試して下さいね。新築やインテリアのリフォームをご計画の方は、お問い合わせ下さい。
2015年06月08日
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仙台市のお客様からアルパイン/アルサイド(Alpine)社製の輸入樹脂サッシの不具合でご相談を頂きました。以前も名古屋市の不動産屋さんからアパートの掃出しサッシの網戸の調達をして欲しいということで、北米のこの窓メーカーの方に問い合わせしたことがありました。今回頂いた写真を見ると、粘着テープのようなもので網戸を固定しているらしく、網戸のフレームの破損が随分進んでいるように見受けられます。アルミの網戸フレームが劣化しているのか、網戸の四隅に入れてあるコーナー部品が劣化してこうなっているのかは分かりませんが、このままでは見栄えも含めてよくないですね。見た目というものは、家の寿命にも関係するものですし、防犯上もきちっとしていた方が隙を作らないという意味で、重要なことなんです。何れにしても、もう少し状況を詳しく教えて頂いてから網戸の調達を含めて検討したいと思います。輸入住宅の修理メンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年06月07日
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私のような人間は、仕事をしていた方が落ち着く性格ですから、仕事を家に持ち込むとメリハリが全く利かない生活になってしまい、家族にとってもよくないと思っています。でも、最近は、会社で仕事をしなくても、自分の好きな場所でそれも好きな時間に仕事をすればいいじゃないかというライフスタイルの人が出てきていますよね。例えば、デイトレーダーの皆さんやデザイナー・作家の方なんかもそういう仕事の仕方をしているかも知れません。自由な反面、自分自身で自分をコントロールしなければいけないですから、きっと違ったストレスも多いと思います。また、ご主人だけでなく、仕事をお持ちの奥様も増えていますから、ホームオフィスはどこのおうちにも必要な時代です。北米でもホームオフィスというのが一般化してきて、家具やインテリアのカテゴリーの一つにもなっています。写真もそうした家具サイトに掲載されたものですが、ストレスをなくし、自分が落ち着くインテリアにする為に、気に入った机や書棚で統一するなんて素敵ですよね。インテリアを選ぶ際は、昼間だけでなく、夜静かな時間に仕事に集中出来る雰囲気を考えることも大切です。新築で家づくりをする際にこうした家具類まで輸入することを私たちは提案していますが、リフォーム・リノベーションで書斎スペースをデザインすることも可能です。輸入資材の美しさを皆さんのおうちにも取り入れてみませんか。こうしたデザインの家具や建築をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年06月06日
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山梨県のお客様からAndersen社製ナローライン・シリーズのダブルハング窓についてご相談を頂きました。今回は、上げ下げの上窓と下窓とが重なる部分(召し合わせ部分)の中空パッキンと上下の窓枠に接するスポンジ状のパッキン材が手に入らないかということでした。アンダーセン社に限らず、マーヴィン、ハード、ペラなどのメジャーな輸入サッシ・メーカーの窓部品は、基本国内での在庫はそれ程多くありません。一昔前のように輸入サッシが大量に売れていた時ならまだしも、今はどこも体力温存の為に極力在庫をしない方向ですから、こうした消耗部品でも納期が2~3ヵ月は掛かります。そう、どこの窓メーカーもオーダーが入ったら北米から取り寄せているんです。これから秋に掛けて、梅雨や台風など風雨の強いシーズンとなりますが、築10年を超えるような輸入住宅の皆さんは、そろそろ交換時期かも知れませんので、早めにチェックして下さいね。ウェザーストリップが傷むと、室内への雨の侵入や窓枠等の劣化・腐食を招く場合もありますよ。輸入住宅の防水メンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
2015年06月05日
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6月2日に東京都渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスタワー38階の和食店でボヤ火災が発生した。この棟は、飲食店やオフィスが入っている建物みたいだから関係ないと思われる方も多いのでしょうが、近年このくらいの高さの高層マンションが飛ぶように売れているらしい。最近のこうしたマンションは、消火設備も完備されているのだろうが、大きな地震で建物が損傷した上に、電気や水道がストップした状態で火災が発生したら、どうするのだろう?当然そんな時は、至る処大混乱で消防車もはしご車も来てくれないと思います。来ても現場に届かないかも知れません。下層階で火災が発生して、エレベーターも使えない状況を住人の皆さんは想定しているのだろうか。それとも、東日本大震災の原発のように、想定外ということで仕方ないと諦められるのか?人間は、やっぱり地に足を付けて生活をするというのが、いいように思います。まあ、私がこう言うのは、高所恐怖症だからでもあるんですが・・。私たちの考えや建築に共感され施工を希望される方は、ご相談下さい。
2015年06月04日
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昨日は、輸入住宅の窓やドアのメンテナンスの相談を10件近く頂きました。いつもは数件程度でしたから、個別にそれぞれ対応するのが大変でした。そうした相談のうちの一つをご紹介しましょう。この輸入の掃出しサッシのメーカーは、北米のHurd(ハード)社。屋外側がアルミで室内側が木製のアルミクラッド・サッシです。ご相談頂いた不具合の内容は、室内側のロックレバーが外れてロックが利かないということでした。確かにハンドル下に付いているロックレバーが、真下を向いてぶら下がった状態に見えますね。それにしても、このハンドルセットは豪華ですよね。金色が目を引くこともありますが、その形状の美しさや持ち手を敢えて木製にしてある点も手が込んでいます。10年以上前に施工されたスライディング・パティオ・ドアですが、この時代の輸入住宅へのこだわりはこうした部分からも垣間見えます。(尚、ハード社では、今でもこうした美しいハンドルをオプションで注文することが可能です)さて、このロックレバーの不具合についてですが、単にレバー自体が破損しただけか、それともモーティシー・ロックのロック金物が壊れているのかを確認する必要がありますね。また、不具合部分がモーティシー・ロックである場合は、内側のレバーだけでロックするタイプなのか、それとも屋外からもキーで鍵が掛けられるタイプなのかによって部品の種類が変わってきます。頂いた写真だけでは、どういった状況のハンドルセットなのかは分かりませんから、メールで状況確認しながら正しい部品を調達出来るようにしなければいけません。時間も手間も掛かりますが、それをするのがプロの輸入住宅ビルダーだと思います。こうした私たちの考えや建築に共感され、輸入住宅の施工・修理を希望される方は、ご相談下さい。追加情報:Hurd社は、Sierra Pacific Industries (SPI)という森林管理や木製品を製造する会社に買収され、その一部門となりました。今後もハードのサッシを製造・販売していくようですが、今夏にはシエラ・パシフィックという名称への統一が予定されているようです。メンテナンス・サービスの体制は、将来も維持されると思いますが、部品の修理・交換が必要な場合は早めに検討下さい。
2015年06月03日
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今日は、一般的な住宅会社の土台伏せの模様を書かせて頂きます。土台とは、立ち上がり基礎の上に載せる角材を言います。最近は、コンクリートの基礎の上に床下の通気を促す目的や直接土台を載せた時に起きる結露を防止する為に、基礎パッキンを間に入れる工法が取られています。こうすることで、シロアリが好むジメジメした床下環境を作らない工夫をしているのです。基礎パッキンは、黒い樹脂製のように見えますが、その材質の殆どは石の粉(炭酸カルシウム)で出来ているので、建物荷重による圧縮変形や経年劣化が殆どないという特徴を持っています。そして、写真の土台は、他社の現場で施工されたダッカーウッド。防腐防蟻剤(オレンジ色の薬剤)が加圧注入されたダッカーウッドの土台には、木の芯(中心)から外れた柔らかい辺材を使用しています。また薬剤を染み込ませる為に、表面にクサビ形の傷がたくさん付けられているのが分かりますか。材種は、恐らくベイマツではないでしょうか。ベイマツにはシロアリのような虫が嫌がる匂いはありませんから、薬剤でのシロアリ対策をするしかありません。(メーカーによっては、更に柔らかいベイツガを使うところもあります)そして、高温で加圧注入の処理を行った木材は、強度的に少し脆くなっているような気がします。逆に、私たちが土台に使う木は、ヒノキやヒバの芯(心)持ち材。ヒノキやヒバは、あのいい香りの元となるヒノキチオールという物質を含んでいますから、他の樹種よりシロアリは好まないと言われています。芯とは木の堅い中心部分ですから、シロアリが比較的食べやすい柔らかな辺材よりも食害のリスクが少し下がります。但し、食べるものがなければ、シロアリは何でも食べるので油断は禁物。私たちは、こうした工夫やベタ基礎などにして、出来るだけシロアリが侵入したがらない状況を作っているに過ぎません。それも、環境や人体に有害な防蟻処理剤などを使用しないで、自然の素材や摂理によってシロアリの侵入を防ぎ、こうした虫とも共存していく方策を選択しています。自然の生態系に於いては、シロアリも大切な役者の一人です。だから、建物に被害が及ばない限りは、私たちがシロアリ駆除用の防蟻処理剤を使うことはありません。これは、シックハウス・アレルギー対策としても有効です。こうした考えや建築に共感し施工を希望される方は、ご相談下さい。<関連記事>: ホームメイドが使う土台の木は? (2013年3月20日)
2015年06月02日
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床と壁とが接する部屋の周囲には、幅木(巾木)と呼ばれる化粧枠がグルッと回される。幅木は通常直線の板状のもので作られているから、部屋の入り隅や出隅は全て直角に納めないと幅木を付けることは難しい。でも、私たちの輸入住宅では、出隅となった壁のコーナーをブルノーズと呼ばれる丸い壁コーナーを使ってドライウォールを仕上げることをするから、そのままでは幅木を納めることは出来ません。そこで登場するのが、この白いプラスチックで出来たブルアダプタ。この部品の上の部分は、丸いブルノーズにうまく接するように作られていますが、下の部分は直角コーナーになっていて幅木を直角に施工出来るようになっています。こうした部材は、幅木を施工して壁をパラペイントで仕上げてしまえば、全く見えなくなってしまいますが、こうした部材があるのとないのとでは仕上がりの美しさは全然違います。本物の輸入住宅というものは、こういう見えない部分が大切です。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。
2015年06月01日
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