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先日、成田市のお客様のところに、玄関ドアの修理メンテナンスにお伺いしたという記事を書かせて頂きました。その際、ドアハンドルのラッチを受ける側のラッチ・ストライクも交換したという話を書きましたが、これがそのストライクです。ドア枠とブリックモールディングとがほぼ同じ面に取り付けられていると、普通のストライクでは短すぎてブリックモールディングの先まで届きません。そうなると、ラッチがストライクに当たる前に木で出来たブリックモールディングの方に当たってしまいます。これを避ける為にほんの少しブリックモールディングの取付け位置をずらしてやればいいのですが、そういう考えが大工さんになかったのだと思います。ラッチがブリックモールディングに当たって、どんどん木が傷んできますから、何か方法を考えなければなりません。そこで私たちがアメリカから輸入したのが、「奥行きのあるストライク」です。これなら、ブリックモールディングの先までストライク・プレートが延びていますから、ラッチの頭がモールディングに当たることなく、ストライクの穴に滑り込みます。この問題で長く困っているお客様は多いと思いますので、取付けを希望される方はご相談下さいませ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月30日
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玄関ドアがドア枠に当たってきて、ドアが開けられないというトラブルの相談を頂き、遠く千葉の成田市まで行ってきました。千葉と言っても都市部ではなく、森や田んぼが広がるコロナとは無縁の場所にある輸入住宅でした。以前にも記事に書かせて頂きましたが、ピーチツリー(PeachTree)のスチールドアは、ドアやドア枠の形状やサイズが特殊ですし、そこに付いているドアヒンジも互換性のないものです。今回、その特殊なドアヒンジを調達することが出来ましたので、それを使ってドアの調整を行うというものでした。で、実際に現場に伺ってドアの状況を確認すると、3つあるヒンジのうち2つがドアから外れ掛かっていました。それが原因でドアが倒れ込んで、ドア枠に当たってきているというのが分かりましたから、まずは取付けビスを緩めてヒンジを外したのですが、ビス穴から延びた大きな亀裂がいくつも走っているではないですか。この状況では、いくらビスを締めようとしても空回りして抜けてきてしまいます。また、ドアの両面にはスチールのパネルが張ってあって、その中に木で出来た下地があるという構造なんですが、ヒンジを留める部分の下地が少しずつ外に出てきている感じでした。つまり、ドアヒンジを下地にしっかり留めても、ドア自体は徐々に倒れ込むといった状況となっているということです。何故そんな状況になったのかは、推測する以外にありませんが、恐らくドアを取り付ける際に、大工さんが下穴を明けずにいきなり太めのビスを木下地に電動ドリルで揉み込んだことで、下地が割れてしまったのではないかと思います。そうなってしまうと修理は不能となってしまいますから、ヒンジを適当に取り付けて見えなくして施工を完了したのでしょう。でも、ビスは一部しか留まっていませんし、割れもどんどん広がっていきますから、ドア自体が徐々に壊れていって開閉にも支障が出てきたのだと思います。こうなってしまうと、普通はドア交換以外に直す方法はありません。でも、成田まで行ってすごすご帰ってくるという訳にはいきませんから、お客様に状況を説明して、ヒンジの取付け位置を割れの出ていない部分に変更してドアを調整・メンテナンスするという方法を取りました。勿論、本来の位置と違う場所にヒンジを取り付ける訳ですから、バランスが十分という状況ではありません。また、取付け位置の下地も加工しなければヒンジを取り付けることが出来ませんから、作業は困難で時間も掛かります。試行錯誤を繰り返しながら、5時間掛けてドアの位置を納得出来る状況に納めることが出来ました。最後に、無理やり取り付けてあったドアクローザーを外し、開閉を更にスムースにすると共に、気密パッキンのウェザーストリップを交換し、ステンドグラスの周囲の防水処理を実施しました。そうそう、ドアラッチがドア枠に当たって枠が傷ついていましたから、ラッチ・ストライク(ラッチ受け)も幅広の特殊なものに付け替えました。こうしたメンテナンスは、どこのビルダーでも出来るということではありませんし、こうしたからといって今後のメンテナンスが要らないという状況でもありません。あくまで、今出来る最大限の調整・補修であるということを覚えておいて欲しいと思います。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月29日
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こちらは、先日アメリカから届いたマーヴィン(Marvin)のケースメントサッシの交換用建具に防水処理を施している様子です。ペアガラスとアルミ枠との接点やアルミ枠同士のつなぎ目部分に、クリアの防水材を入れて将来木部が腐らないようにしています。こうすることでペアガラスの内部結露も防止出来ますし、防カビ対策にもなるという仕事です。処理材がガラスやアルミにはみ出てしまうと、見た目にも美しくありません。ですから、防水材を入れる部分を数ミリ明けてマスキングテープを張っていきます。でも、このまま防水材が乾いて固まってしまうと、マスキングテープを外す際に一緒に防水材が取れてしまいますから、処理したらすぐにテープを外すことが大切です。そうそう、マスキングテープも接着剤が残らないくらいの軽い粘着性が求められますから、安くて塗装用でないテープは使用禁止です。勿論、剥がれやすいものやテープの下に防水材が潜り込んでしまうものもダメですから、どのテープが最適かを自分で探すことも大切です。どんなことでもそうですが、人から聞いたことはすぐに忘れてしまいます。まずは、実際にやってみて、そこでの失敗や納まり具合を経験してこそ、どんな道具や材料が一番いいのか分かるのです。窓ガラスの防水処理をするという住宅メーカーは殆どいませんが、この記事を見て必要性を感じる人はたくさんいると思います。梅雨が来る前に、是非皆さんの輸入住宅でもサッシの防水処理をやってみて下さいね。ただ、水抜き穴まで塞いではいけませんよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月28日
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先日、福岡県久留米市のお客様からバランサーが外れてしまったので、修理出来ないかという問い合わせを頂きました。地元の業者さんは、輸入サッシ・メーカーが日本から撤退しているので、修理は不可能だと言っているとのこと。だから、国産サッシに交換を勧められたそうですが、デザインや性能が気に入っているこのサッシをどうしても使いたいと考えているようです。このサッシは、サミット(Summit)社の樹脂製シングルハングで、建具(障子)内に内蔵されたチャネルバランサーのバネの力を利用して重い建具を簡単に上げ下げ出来るようにしています。本来中に隠れているバランサーが、建具の下から飛び出してきていますから、恐らくバネが錆びてうまく吊り紐を巻き上げることが出来なくなったのではないかと思います。その為、吊り紐も窓枠から脱落して、それも下から飛び出してしまったという感じでしょう。こういう場合、不具合のあるチャネルバランサーだけを交換すれば直ると思いますが、建具に装着されているトップガイドというパーツも悪くなっている可能性もあります。これが不具合を起していると、今度はバランサーが建具の上から飛び出してきますので、修理は完了出来ません。トップガイドという小さな部品は、樹脂で出来ていますから、長年使っているとバランサーと同様に交換すべきタイミングが来ますかので、15年程度で一度交換しておきたいものですね。また、サッシ自体もホコリや汚れが溜まって、建具の動きを阻害するかも知れませんので、掃除や潤滑剤の塗布も必要です。どこのメーカーの上げ下げ窓でも、バランサーによって開閉操作をスムースにしていますから、将来必ずメンテナンスが要ることをお忘れなく。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月25日
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こちらは、浴室に取り付けられたサーティンティード(Certainteed)社製オーニングサッシのオペレーターです。サッシ枠には泥のような汚れと共にカビも見受けられますし、オペレーターも錆び付いてしまっています。今回ご相談頂いたのは、このオペレーターが固くなって窓が開いたまま閉められないというトラブルです。浴室の窓ですから、いくら樹脂で出来たサッシと云えども、水分や湯気によって汚れやカビが付着します。同様に、開閉の為の金物も錆びてきてしまうのは自明の理でしょう。特に可動部にゴミや錆びが付いてしまえば、自ずと動きは悪くなります。このオペレーターは、そういった状況が重なって、ギアの部分も空回りしている状況のようですから、新しいものと交換しなければなりません。恐らく、サッシの両サイドに付いているウィンドウヒンジも動きが悪いでしょうから、オペレーターを交換する際に掃除や調整をしなければなりませんね。浴室などの湿気が多い場所は特にですが、サッシはゴミや錆びが付着すると操作がしづらくなってきます。日頃から雑巾で枠や金物類を拭いてやったり、ダスター(ハケ)で砂や汚れを払ってやることで、簡単にトラブルを回避出来るはずです。そして、たまにはシリコン潤滑剤で可動部がスムースに動くようにしてやれば、長くお使い頂けるように思います。常にきれいに掃除することが、おうちの一番のメンテナンスです。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月24日
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昨日、強い雨風の日に雨漏れが発生したという津島市の輸入住宅に伺ってきました。こちらの家では、以前屋根裏部分の妻壁に換気用のかまぼこ型のルーバーが取り付けられていたのですが、そこからの雨漏れを発見して、そこに窓を設置したという経緯がありました。窓は周囲を十分防水したので、そこからの雨漏れは考えられませんが、上枠から雨漏れした1階の掃出しサッシは、丁度そこの真下でした。ただ、屋根裏から1階までの間には、2階にアルミクラッドのダブルハング・サッシが付いていましたので、もしかしたらそこからの雨漏れもあるのではないかと、念の為窓をチェックすることとしました。クレストライン(Crestline)社のダブルハングもそうなんですが、上・下に付いている建具(障子)を窓枠から外すのは結構厄介です。まあ、それでも何とか建具を外すことは出来ました。建具自体は先日ガラスの周囲を防水処理もしましたし、特に雨漏れしているということはありません。次に、両サイドの窓枠に装着されている樹脂製のサイドジャムを外してみました。すると、ジャムで隠れていたサッシの中の木枠が、写真のように腐っているではありませんか。その腐りは相当ひどく、木が脱落してなくなっている部分もあるくらいでした。通常であれば、腐った木の部分を切り取って、そこに新しい木片を入れてやるということが必要ですが、念の為にチェックしてみようということで開けただけですから、特にそんな準備もありません。恐らく、屋根裏の換気ガラリから入った雨が長い期間に亘って下に落ちてきて、それが窓枠の下端に溜まって木を腐らせたように思います。また、強い雨風の時には、サイドジャムの下の隙間から雨が侵入して腐っている部分から更に下にある掃出しサッシの方に水が落ちたというのがトラブルの本質だろうと思います。サイドジャムの下端は、万一の水抜き用に隙間が明いているのが普通です。ですから、安直にそこを塞いでしまうことはよくありません。今回は、木の腐った部分を出来るだけきれいに除去して、そこに防水コーキングを目一杯注入すると共に、サッシのアルミ製下枠と木製の側枠とが接する部分の表面に、やはりコーキングを塗ってやりました。恐らく上からの雨水は既に入ってきていない状況でしょうから、ジャムの隙間から水が侵入してきても、防水コーキングでそれ以上中に入っていかない状況にしてやれば、これ以上雨漏れが発生することはないと考えられます。(将来、腐った部分は新しい木に交換すべきですが・・・)このように家のトラブルは、1つの原因だけで起きているのではなく、もしかしたら複数の原因が複合的に作用しているのかも知れません。また、根本原因を早く解決していれば、それ以外の原因は発生しなかったかも知れません。おうちの不具合を修理するのは、早ければ早い方がいいというのはこんなことからも分かりますよね。見て見ぬふりをして、放置しておくことがどれ程家を悪くするか、そしてその修理費用をどれ程大きくするか、考えなければいけません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月23日
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新型コロナの影響で、北米でもメーカーの工場が休止したり、運送会社の発送が滞ったりしています。輸入資材も例外ではなく、窓やドア等の納期がはっきり出ない状況です。そんな昨今ですが、アメリカのマーヴィン(Marvin)から、交換用のサッシ部品がまとめて届きました。写真は、そのうちの一つで、ケースメントサッシ用の建具(障子)です。雨漏れが原因で建具の木枠が腐ってしまった為、交換用として新しい建具を作ってもらいました。普通の住宅メーカーだったら、これをそのまま現場に持ち込んでサッシ枠の中に装着した後に木部塗装を行うといった段取りですが、私たち ホームメイドでは、木部を防水塗装しペアガラスには周囲に防水処理を施してから、現場で取付け作業を行います。他社とは作業手順が異なるのは、作業台の上で塗装や防水処理を行った方が、細かな部分にも気を遣って施工が出来るからなんです。現場でそういうことをする場合、ウェザーストリップや金物を外して塗装や防水処理を行うことはありません。外した状態で作業を行えば、ウェザーストリップや金物で隠れている部分にも塗装を行うことが可能です。また、時間を掛けてじっくり作業が出来ますので、施工精度が上がります。メーカーから送られてきたそのままでは、金物を留めるビスが緩かったりしていることもありますから、そういったことも予め対処を行えます。順番や場所を変えただけのことですが、その完成度は全く違います。勿論、木部の防水塗装はパラペイントのティンバーケアを使いますから、他社の塗装とは耐久性も防水性も違いますよ。安いから他社でリフォームするというお客様もいらっしゃいますが、こうしたことって、見積項目を見ただけで皆さんは分かりますか?将来また同じトラブルが発生したら、お金や精神的な不安は倍程度では利かないかも知れませんが、お金優先の人っているんです。(それで失敗したのに、今回は大丈夫だと思っているんでしょうね)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月22日
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今週末、千葉県にある輸入住宅にお住まいのお客様の処へ伺って、玄関ドアのメンテナンスをしに行きます。もうドアの開け閉めが難しくなっている状態で、ドアが下がり傾いている状況だと思います。その原因は、このドア・ヒンジ。随分、擦り減っているようで、ドア側の蝶番板がドア枠側の蝶番より5mm程度下がっています。また、取付けビスも一部抜けてきているようで、この状態ではドアが敷居に当たってきているでしょうし、ドアがドア枠に干渉していても不思議ではありません。当然、これだけ古いドアですから、ドア枠に装着されている気密パッキンのウェザーストリップもヘタってきていますから、交換が必要です。地元の建築会社にも相談されたようですが、不十分な調整しか出来ず、ドアの交換しかないといった状況だったようです。こちらの輸入ドアは、ピーチツリー(PeachTree)社のもので、分厚いドアヒンジが途中で折れ曲がった形状になっています。(同社のヒンジには、左右で蝶番の大きさや形状が違うというものも存在します)他のドアでは見られない特殊な形状のヒンジですが、ピーチツリーは何年も前になくなってしまっていますから、どこにも部品の在庫はありません。ただ、先日運よくこの特殊ヒンジを調達することが出来ましたので、今回それをお客様のおうちに使わせて頂くこととなりました。この在庫も数は何枚かしかありませんから、このお客様はラッキーだったかも知れません。私たちも何とか手に入る部材は、その時調達しておこうと考えていますが、それ程大量に購入も出来ませんから、そのうちなくなってしまったらそれで終了となります。ですから、不具合に気付いたら、すぐにメンテナンスをしておいた方が、安全かも知れませんよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月21日
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静岡県熱海市のお客様から、メーカー不明の輸入アルミクラッド・サッシの修理についてご相談を頂きました。ご相談の内容は、建具(障子)に入っているペアガラスが曇ってきているので、交換したいというものでしたが、ボウウィンドウの5枚とダブルハング(上げ下げ窓)の4枚(2ヶ所のサッシの上窓と下窓)で合計9枚のガラスを換えなければなりません。輸入窓メーカーが分からないとのことでしたので、木製サッシは一般的に建具そのものから交換しなければガラスを入れ替えることは出来ないと申し上げましたが、中にはガラスを外せる製品もあるので、一度調べてみることになりました。調べているうちに、この輸入サッシはトステム(Tostem、現リクシル)がアメリカから輸入して販売していたリッチモンド(Richmond)というサッシであることが判明しました。また、このサッシはガラスを交換するのが非常に大変ではありますが、ガラスのみの交換が可能で、建具の木枠や外装のアルミ板はそのまま使えることも分かりました。ただ、修理する為には、ほぼ建具そのものを分解してガラスを交換後に元の状態まで組み直すことをしなければなりませんから、部材が破損する危険性もあって、ちょっとやそっとのサッシ屋さんでは直せない代物です。当然、将来雨が構造内に入って曇らないように、建具に防水処理を行うことも忘れてはいけません。取り敢えず、外し方等は理解が出来ましたので、実際に現地へ行って建具を引き取ってきて、それから修理作業に掛かります。修理の間、窓は窓枠だけになりますから、建具と同じ大きさの板を窓の外側に張って、雨が入らないように養生しなければなりません。これも、現場で合わせて作らなければなりませんから、結構な手間と時間が掛かります。それにしても、ガラスを交換出来る輸入サッシで本当によかったです。尚、北米で同名の窓メーカーを探しても、サッシ修理の会社しかないようですから、元々の会社は既にないのかも知れません。建築したビルダーも施工された窓やドアのメーカーもない状況で、どうやって直したらいいのか途方に暮れるお客様がどのくらいいらっしゃるんでしょうね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月20日
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昨日、近くのお客様から掃出しサッシの鍵が掛からなくなったので、直して欲しいという連絡がありました。私が工務店に勤めていた、25年近く前に建てた2x4工法の国産住宅。構造はアメリカ式でも、それ以外は国産製品を使って建てましたから、サッシも国産の不二サッシを使っています。不二サッシ自体は、他のサッシ・メーカーに吸収されて今は存在しないメーカーですから、20年以上前のサッシの部品などほぼ手に入らないという状況かも知れません。取り敢えず、状況確認をして、近い部材を探した上で何とか修理を試みようと考えておりました。その不具合のある鍵が、この写真。回転してロックが掛かるクレセントの位置が、本来の位置より15mm程上になっていて、ロックを外すと外側(写真左側)のドアがずれて、下へ落ちて(下がって)しまうとのこと。そうなると鍵が掛けられなくなるので、ロックを外せず、ドアの開閉も出来ないので困っているとのことでした。つまり、一旦鍵を解除すると、鍵が明いたままになってしまうという状況でした。ただ、掃出しサッシの状況を細かく見ると、サッシの建具(障子)自体が傾いているし、ドアの高さのバランスも非常に悪い感じです。そこで、クレセントの位置を新築時の元の位置に下げて、ロック受けの金具の位置やビスの固定も正しい位置に戻しました。勿論、そんなことをしても、ドアの建て起こしが悪い訳ですから、このままでは鍵が掛かられるようにはなりません。そこでドアの左右のバランスを調整しながら、ドア自体の高さも変えてやりました。そうすると、見事ドアの状態は正常となり、スムースに開閉が出来るようになりました。掃出しサッシのような大きな開口部は、サッシの両サイドに柱材が入っている為、建物の重量がサッシの両サイドを下方向に押してしまいます。でも、サッシの中央付近は、窓上部にマグサと呼ばれる横木で支えている為、建物の重量は掛かりません。ですから、サッシ付近の床が弓なりに湾曲してきて、ドアの水平・垂直が取れなくなってきます。長く掃出しサッシを使ってきたことによるサッシ自体のアンバランスと、構造的な宿命とが相まってこうしたトラブルが発生します。これは、国産でも輸入でも住宅であれば同様に起り得る不具合ですから、自然の摂理や製品の調整方法を熟知していないと、正しくメンテナンスすることは出来ません。今の建築屋さんで、どれだけこういったことが出来る人間がいるのでしょうねぇ。きっと、無理くり鍵を交換して終わり、みたいな作業をするんでしょうね。ついでに、大きな網戸が引っ掛かって開閉出来ないというトラブルも直してあげました。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月19日
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静岡県浜松市のお客様からハード(Hurd)社のケースメント・サッシについて修理の相談を頂きました。ケースメントは、ハンドルを回すことで建具(障子)を開閉させるというサッシなんですが、ハンドルを回しても空回りをするだけで窓が開かなくなったとのこと。お客様はハンドルを交換すれば直るのではないかということで、ハンドルを交換したいというご希望でした。勿論、ハンドルをオペレーターに取り付ける為のネジ切りが舐めてしまって、ハンドルの回転がオペレーターに伝わらないということがたまにはあるかも知れませんが、通常はそうなる前にオペレーター自体に不具合が出ていることが殆どです。それは、ハンドルを接続する為の回転軸がオペレーターに付いているのですが、無理にハンドルを回すことでその軸が折れて、オペレーターがうまく作動しなくなるというものです。で、それならオペレーターを交換すれば、問題が解決するかというとそうではありません。どうしてハンドルを無理に回さなければ窓が開けられなくなったのか、という問題を解決しなければなりません。それは往々にして、建具又は窓枠自体の歪みや建具の水平・垂直が正しく取れておらず、斜めになったまま建具が窓枠に納まっているというのが原因かも知れません。これを解決するには、建具の上下に付いているウィンドウヒンジを調整したり、交換したりすることが必要かも知れませんし、それ以上にサッシの掃除やメンテナンスをすることが重要だったりします。壊れた場所を直してやれば元通りと思う浅はかな考えを持つ人が多くいますが、物事はそう単純ではありません。対処療法ではなく、原因究明をして根本治療をすることをしなければ、病気は完治しないということを忘れてはいけません。そういうことが出来る人は、たくさんの経験と知恵や道具を備えていますから、丸腰の素人が修理することは傷を深くするだけかも知れません。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月18日
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昨日、静岡県浜松市のお客様の処にお邪魔して、洗面の水栓金具を交換してきました。写真は、先日アメリカから取り寄せたキングストン・ブラスの水栓を取り付けた様子です。新型コロナの問題で、随分苦労して取り寄せた製品でしたが、こうやって取付け出来たことは何よりでした。お客様は、壊れて数か月間洗面のお湯や水が使えなかったという状態だったということでしたから、手も洗えなかったので嬉しいと言って頂けました。それも今では貴重になりつつある、ご希望だったゴールドの水栓金具ですので、お客様にとって満足度は100%なのだと思います。名古屋からは少々遠い場所ではありましたが、高速に乗れば1時間半程度ですから、まあこのくらいの距離でしたら全然平気です。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月16日
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お客様からテイモア(Taymor)社製の玄関ドア用デッドロックを交換したいとの相談を頂きました。随分古いもののようで、何度か塗装された玄関ドアに取り付けられています。デッドロックも恐らく新品の時は、金色だったのではないかと思いますが、ステインのようなもので塗装されているかも知れません。現在も使用は可能とのことですから、何故交換が必要なのかは定かではありませんが、古い鍵やシリンダーは破損するリスクもありますから、操作や動きに不安を感じたら交換すべきかも知れません。テイモアのキーシリンダーは、アメリカでも単体で販売されていることはあまり見たことはないんですが、このデザインのデッドロック本体はハンドルセットと一緒であれば入手することは可能です。ただ、アメリカもカナダもこの新型コロナの影響で製造も出荷も出来ない状況になっていますから、テイモアの製品も注文不可になっています。それでも、このデザインのデッドロックやハンドルセットは、他のドアノブ・メーカーでも製造しているようですから、まだシャットダウンしていない処を見付けて注文することは出来ると思います。こんな大変な時代ですが、いろいろ探してみれば資材調達も何とかなるかも知れませんから、急ぎのトラブルで困っている方は相談して下さいね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月15日
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昨日、東京のお客様宛にペラ(Pella)社製ダブルハングの交換用建具(障子)を出荷させて頂いた処、本日無事窓に装着出来たという案内を頂きました。写真はその様子ですが、お送りしたアッパーサッシュ(上窓)が、窓枠に違和感なく入っています。防水塗装した木部の色がほんの少し薄い気もしますが、そのうち日焼けをしてくれば、窓枠の色に近くなって馴染んでくると思います。今回は、窓の建具に入っていたガラスが割れて困っていたとのことでしたので、新しい建具を調達した上で、木部の防水塗装と屋外側のガラスの防水処理を行ってお客様へ出荷しました。ペラのダブルハングは、建具を交換するのが結構面倒なんですが、お客様自身が慣れていらっしゃるとのことでしたので、材料の供給だけで済みました。でも、そういうお客様はなかなかいらっしゃらないので、DIYでやれるということは本当に驚きです。こういうお客様が日本でも増えてくれれば、もっと輸入住宅に対する考え方も変わるかも知れませんが、住宅メーカーや工務店自体が輸入住宅の修理やメンテナンスが出来ない状況ですから、道のりは長いです。輸入サッシの修理メンテナンスは、出来れば梅雨が来る前にやっておきたいものですね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月14日
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昨日、愛知県大府市で建てさせて頂いたレンガ積みのおうちへメンテナンスにお伺いしました。午前中、桑名市のお客様のおうちの調査をした帰り、ちょっとだけ大回りをして現場に到着。事前にお客様からハンドル内部のビスが1本外れているようだとのご案内を頂いておりましたので、在庫の新品から1本ビスを外して持っていきました。その玄関ハンドルは、クイックセット(Kwikset)社のシェルバーンというシリーズのもので、まだ然程年月が経っている訳ではありません。屋外側の開閉レバーが下がった状態で、作動はするものの十分にラッチを動かすことが難しくなってきたということでした。そこで、ハンドルを外して中を開けてみた処、ハンドルの裏側に取付けられていた2本のビスが外れて取付け穴の中に落ちていました。ハンドルをドアに施工する際にはあまり触らない場所のビスでしたから、何故外れてしまったのかはよく分かりませんが、普段の開け閉めによって徐々にビスが緩んでしまったのでしょうね。何れにしても、一旦ハンドルの内外をドアから外して、金物を組み直した上でビスを元の位置に戻してやりました。潤滑剤もサービスで塗布しておきましたから、動きはスムースになったと思いますが、あまり起きた記憶がないトラブルです。勿論、製品が古くなってきた時には、中の軸が折れてしまいレバーが利かなくなったとか、バネが欠損して戻らなくなったとかいった不具合はありました。劣化以外に単純にビスが外れていたというトラブルは、本当に珍しいことです。まあ、ちゃんと正常な状態となってくれましたので、いいんですが・・・。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月13日
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本日、三重県桑名市にある築21年の輸入住宅にお邪魔して、サッシ等の出張調査を行いました。サッシ・メーカーは、10年以上前になくなってしまったカナダのキャラドン(Caradon)社。このメーカーは、外側がアルミで室内側が木で作られたアルミクラッドという輸入サッシの他に、全て樹脂の素材のPVCサッシも手掛けていました。今回は、その樹脂製サッシに付いている網戸の様々な部材が劣化して、網戸が破損してきているので全てきれいに直したいというご相談でした。網戸のフレームの周囲には、フィンのようなものが付いていて、それによって窓枠部分に網戸が挿入出来るような構造になっています。ですから、網戸のコーナー材にもフィンが付けられているのですが、薄い樹脂で出来たフィンの為、劣化すると割れて破損してしまうようです。写真がその様子ですが、左側のコーナー材にはフィンの部分がなくなっていますし、右の正常なコーナー材にはフレームと連続するデザインのフィンが付いているのが分かりますね。そのうち、このコーナー材がもっと劣化してくると、フレームのコーナーが外れてきますから、網戸の形状が保持出来なくなります。そうなると、もう網戸としては使えません。調査後会社へ戻ってきていろいろ調べてみましたら、これと同じコーナー材や網戸の取っ手、網戸を固定する為のバネ部品など、全て見付けることが出来ました。その他にも、掃出しサッシのモーティス・ロック(ロック金物)やドアのラッチなどにも不具合が見受けられましたので、そちらについても同様にメンテナンスを行う予定です。やはり、長くメンテナンスが出来なかったおうちには、サッシ以外にもいろいろ補修すべき場所があるものですね。さあ、あとはお客様からオーダーを頂けるかどうかですが、その後新型コロナの影響で商品の出荷がスムースに行くかどうかも問題です。でも、お客様曰く、どこに相談しても誰もやれないという返事ばかりだったそうですから、私たちがすぐに材料の特定をして修理金額の提示をさせて頂いたことには、ビックリされているかも知れませんね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月12日
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横浜のお客様向けに網戸の補修・張替えをしておりましたものが、ようやく完成して出荷準備まで整いました。写真はその梱包の状況ですが、高さ1.3m、幅80cm、厚さ25cm、重さ14kgもあります。大きめの網戸ばかりですから、これだけのサイズになった訳ですが、サミット(Summit)サッシ用の輸入網戸23枚が入っています。これらの網戸は、アルミフレームが多少曲がったり塗装が剥げたりしているものの、曲がりの修正やタオルで汚れを拭いたりすれば十分使えます。ただ、網戸のスクリーンや樹脂製のコーナー部品、網戸固定用のスクリーン・ピン、網押さえのゴムといったものは劣化していますから全て新しいものに交換しました。海外からの大量の材料手配が必要でしたし、修理の作業にも手間取りましたので、予定よりも大幅に時間が掛かってしまいました。それでも、家一軒分を全てきれいに補修出来ましたので、きっとお客様にも喜んで頂けると思います。それにしても、今後コロナ肺炎の影響で商品の国内配送等に支障をきたしてこないか、少々心配になりますね。何れにしても、週末は集荷が限られていますから、週明け月曜の出荷を予定しています。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月11日
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角度45度の矩勾配(かねこうばい)に近い屋根に設置された天窓。屋根裏にある物入スペースの明かり取りとして設置されたもののようですが、網入りガラスにヒビが入っています。高い屋根にあるハメ殺しのFIX窓ですから、屋外側から確認することが出来ませんが、ガラスを交換するとなると屋外側からしかアクセス出来ないと思われます。どうしてガラスが割れてしまったのかは定かではありませんが、熱割れによるトラブルの可能性は否定出来ません。YKKが製造していた天窓のようですから、ガラスのみを外して交換することは出来るのだろうと思いますが、如何せん室内側からはどういう造りになっているか全く分かりません。将来屋根や外壁の塗り直し工事を行う時に足場を組むでしょうから、その時にでも外側からガラス交換を試みたいと思います。ただ、ガラス以外に何等かの不具合があった時、YKKを含めて国産のトップライトは部品を含めて調達不可ですから、窓ごとベルックス(Velux)の製品に交換する必要があります。(因みに、現在国内で天窓を供給しているのは、この1社だけです)そうなると、窓の周囲の屋根材を剥がすことになりますから、結構大掛かりな仕事となってしまいます。でも、割れたガラスの隙間から雨が侵入してきているようなので、早めに何とかしたいですねぇ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月10日
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最近、屋根付近から雨漏れしたというお客様の家が、立て続けに出てきました。雨漏れして室内へ水が入ってきたというお宅もあれば、屋根の破風板が剥がれて落ちてきたというお宅もありました。何度か業者さんにお願いして都度直してもらっているみたいですが、どうしても直らなかったそうです。いろいろ問題箇所があるのですが、今日はその代表的な施工ミスをご紹介しましょう。ミスですから、この不具合は人為的な問題によって起こります。決して悪い材料を使ったということではありません。つまり、使うべき場所を間違えているというものです。破風というのは、屋根が上って斜めになった部分を言うのですが、そこの軒天(軒裏)に有孔ボードと呼ばれるたくさんの穴が明いたケイ酸カルシウムやコンクリートで出来た板が部分的に張ってあります。実は、このボードは、屋根が一番下がった鼻隠しと呼ばれる軒先の軒天(下向き)に張るもので、斜めになっている場所に張るものではありません。恐らく、ここからも屋根内部の空気を抜いたり、外気を入れたり出来るようにと考えて張ったのでしょうが、ケラバと呼ばれるこの場所の構造から考えると、空気が流通することは全く出来ず、無意味としか言いようがありません。また、横殴りの雨の場合、下向きに穴が明いたボードであれば雨は入りませんが、少しでも上を向いた状態になっていれば、必ずそこの穴から雨がどんどん入り込むようになってしまいます。そこから入った水が屋根の中を伝って下へ下へ、中へ中へと侵入していきますから、それが構造材を腐食させたり、化粧ボードを剥がしたりします。こういうことって、自然の摂理を理解していれば分かるはずなんですが、それを知らない設計士や工務店はこんなところに有孔ボードを張ってしまったということです。素人のような酷い話ですが、こうした欠陥施工をしてある輸入住宅は、東海地方を中心に結構存在しているように思います。ただ、これを造った住宅メーカーは既に廃業していたり、事業を縮小していたりしますから、時間が経った状態ではクレームも言えないという状況です。名古屋だけでなく、全国の輸入住宅でも同様のトラブルや雨漏れが発生してるかも知れませんから、一度皆さんのおうちも点検してみては如何でしょうか。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月09日
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先日、輸入資材のアメリカからの調達がコロナ肺炎の影響で難しくなったという記事を書かせて頂きました。その一例として、ゴールド色の洗面水栓の写真をアップしていましたが、昨日その商品が入荷して参りました。だからと言って、資材の製造や物流が正常化したという訳ではありません。いつも購入していた調達ルートは、依然注文不可という状況が続いています。では、どうやってこの水栓金具を手配出来たかと言えば、他に同じ商品を販売してくれる業者がいないかを探した上で、尚且つ国際発送をしてくれるという会社を根気よく調べました。そして、とうとう条件に合致する処を探し当てて、注文を入れたのです。金額的には通常ルートよりも少々高く付きましたが、それでもこんな社会情勢の折に日本まで発送してくれるというのは、奇跡的とも言えるのです。勿論、全ての材料や部品類が100%手に入ることはありませんが、少しでもスムースに早く調達出来るように努力していかなければなりません。近いうちにコロナウィルスの問題が終息してくれることを願うばかりですが、根気よく粛々と自分で出来ることをやっていくだけです。輸入住宅の不具合やトラブルでお困りの皆さんも、こういう情勢だからと放っておかないで、手配だけは早めに行って納品を待つということだけはやっておいて頂きたいと思います。オーダーが入ってさえいれば、生産・物流が徐々に回復した段階で順番に発送が始まるはずですから・・・。当然の話ですが、コロナ不況が解消した段階で、必ず値段や物流コストが急上昇することを忘れてはいけません。だから、手配は今なんです。<関連記事>: アメリカ製品でもコロナの影響が・・・ (2020年3月23日)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月08日
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防犯性が高い輸入ケースメント・サッシには、マルチポイント・ロックと呼ばれる金物が使われています。1ヶ所のレバー操作で、2~4ヶ所のロックポイントで鍵が掛かるというスグレモノです。こちらの写真が、そのマルチポイント・ロックのレバー付近ですが、金属製の長いロックバーの各所にロックポイントがあります。そのバーを支え、固定しているのが、プラスチック製のガイドプレート。これがカバーすることで、ロックバーが垂直方向にのみ上下することが出来、ぶれることがありません。ただ、時間が経って樹脂が劣化してくると、プレートが割れてバーが左右に動く状態となることがあります。そうなると、鍵を掛けようとする力が左右にも分散して、バーの上下運動が固くなってきます。それをそのまま放置すれば、ロックレバーにも無理な力が掛かってしまい、そのうち鋳物で出来たレバーが破損して、ロック自体が出来なくなります。そうならない為に、ガイドプレートを新しいものに交換したり、バーの歪みを調整したり、潤滑剤を塗布して少しでも動きをスムースにするなどのメンテナンスが必要です。でも、殆どのお客様は、無理にでも鍵を掛けようとしたり、長くそのままの状態で使い続けたりしますから、思わぬタイミングで金物が破損して突然セキュリティの心配に発展するのです。いいものでも操作方法を間違えたり、手入れを怠ったりすれば、その代償は自身へと降り掛かってきますから、ご注意下さい。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月07日
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昨日、神戸のお客様のところに、入荷したドア金物を取付けに出張修理へお伺いしました。写真は、スウェーデンのミュレシェフェンスター(Myresjö Fönster)社製フレンチドアのマルチロック金物。随分苦労してスウェーデンから取り寄せた部材でしたから、コロナの影響も顧みず、はるばる愛知県から持参していきました。そして、ドアから古い金物を外して、新しいものを取り付けようとしたのですが、うまくドアに組み付けることが出来ません。何故かドアハンドルを取り付けるべき位置と新しいハンドル穴の位置とが、ずれています。傷んだ古い金物と新しい金物を並べてみたのですが、ハンドル穴の寸法が10mm丁度ずれていました。以前、こちらにドアロックが掛からないように金物を調整しに来た際に、金物の採寸調査も行ったのですが、その時実寸法に相違があったようです。当然、このままではドアに金物は取付け出来ませんから、ドアを加工するか、金物を調達し直すか、何れかしか方法はありません。ドアを加工するということは、ハンドル穴の位置を変えることになります。そうすれば金物を再調達する必要はありません。でも、それは費用負担を抑えることにメリットはありますが、ドアを傷付けることに他なりません。家づくりにとってどちらがいいか、それは冷静な目を持っている人間なら分かるはずです。私たちは潔く金物を再度調達し直すことを決めました。ただ、スウェーデンからの再調達にはお金だけでなく、時間も掛かります。お金は私たちが、時間はお客様にもご負担頂くことになりますが、今後長くお使い頂けるようにする為には、これが最善な方法だと思います。いや~、また神戸まで出張修理に行かなければなりませんが、意地でもきれいに納めてみせますよ。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月06日
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昨日、網戸の網を外す途中の様子をお見せしましたが、今日は網戸を再度組上げた様子をお見せします。写真は組上げる前の古いサミット(Summit)社の網戸と組上げた後の修理した網戸を並べたところです。傷んでいなければ、輸入網戸のアルミフレームはそのまま使います。勿論、極端に曲がっていたり折れたりしていれば、フレームも交換出来ますが、今後も使えそうなものは基本的に使うというのが私たちの方針です。(お客様によっては、フレームも全部新しくして作り直して欲しいという方もいます)両者共、グラスファイバー製のスクリーンを張る前ですから、部品類もよく見えると思います。まず、見て頂きたいのは、フレームのコーナーにあるプラスチック製のコーナー材。劣化したコーナー材は、既に油分が抜けて表面がガサガサになっているだけでなく、中まで劣化が進んでいますから、少しの衝撃でも割れてしまうかも知れません。これを新しくしておくと網戸の骨格がしっかりしますから、あと20年くらいは問題なく使えます。次に、網戸ピン。古いものは、つまみの部分は透明のプラスチックで出来ていますが、長いシャフトは亜鉛メッキの鉄鋳物になっています。私たちが使う新しい網戸ピンは、そのどちらも樹脂で出来ています。シャフトが樹脂と聞くと早く悪くなると思われるかも知れませんが、シャフト自体はフレームの中や窓枠内に隠れてしまう為、紫外線による劣化は殆どありません。つまみの部分が劣化して破損することがあるのですが、こちらはどちらも樹脂製ですから、寿命の違いは殆どないと思います。シャフトを金属にしないのは、表面に錆びが出てフレームに明けた穴を塞いでしまい、ピンの動きが悪くなるという欠点があるからです。その点、樹脂は錆が付きませんから、時間が経ってもピンの操作が比較的スムースなんですね。(そうは言っても、網戸ピンは消耗品です。15年くらいで定期的に交換して下さい)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月04日
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春に突入して、輸入サッシの網戸の張替えをご依頼頂くケースが増えてきました。こちらは、サミット(Summit)社のダブルハングに付いていた網戸の張替えをするに当たり、網押えの黒いゴムを外している途中の様子です。20年以上経つと太めの糸のようなゴムも劣化して、外そうとしてもご覧のようにブツブツ切れたり、粉々に細かく砕けたりして、溝から外すのも結構厄介です。また、当然の如くグラスファイバー製のスクリーン(網)も白化してもろくなっていますから、簡単に千切れてしまうといった状況です。通常であれば、網と網押さえのゴムを交換すればOKというものなんですが、20年以上使い続けた網戸の場合は、網戸のアルミフレームをつなぐ樹脂製のコーナー部品や網戸を窓枠に固定する為のスクリーンピンも劣化しています。これらも交換しておかないと、フレーム同士の接続が外れたり、網戸をうまく窓枠に固定出来なかったりしますから、一緒に交換する必要があります。そして、アルミフレームについては、20年くらいでは使うのに支障はないと思いますが、ホコリや汚れが付着しているでしょうし、中には少し曲がってしまっているものがあるかも知れません。ですから、網戸を組み直す前には、フレームを雑巾等で拭いてあげて、曲がってしまったところは木槌等で叩いて戻すか、新しいフレームに交換してあげるといいですね。ただ、こうした部材はサイズや形状の違うものがいろいろ存在しますから、ご自宅の網戸を細かくチェックして同じ材料を揃えることが大切です。適当に国産サッシの網戸を流用するなんてことを考える人もいるようですが、絶対にうまくいきませんから、ちゃんと専門家に相談して下さいね。輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月03日
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愛知県豊明市のお客様からのご依頼で、サミット(Summit)社のスライディング・パティオドアの鍵交換及びドアの調整をしてきました。14年くらい前に新築した輸入住宅ですから、そろそろ鍵の交換時期かも知れません。ロックから飛び出すラッチ・フック(鍵爪)が、ラッチ・ストライクに掛からなくなってということで、ロックケースの交換をしたのですが、ドア自体も最低ラインまで下がった状態でした。この状態ではドア下がスライドレールに当たってきますから、このままにしておくとレール自体が損傷したり曲がったりします。ですから、鍵の交換だけでなく、ドアの高さも上げてやることをしたのですが、ドアの垂直も出ていなかったので、左右のバランス調整も行いました。あと、長年ロックレバーを上げ下げしてきたせいか、テイルピースと呼ばれる操作バーが曲がっていましたので、レバーも新しいものに交換しました。この金属製のテイルピースが結構折れて、鍵の操作が出来なくなるというトラブルも多いですから、ここで新しくしておくことは安心かも知れません。最後に、少し緩んでいたドアハンドルのネジをしっかり留めて、掃出しサッシのメンテナンスは完了です。(このネジが原因でハンドル自体が破損することも多いですから、注意して下さいね)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月02日
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地元日進市のお客様から、マーヴィン(Marvin)の掃出しサッシのロックが壊れたとの相談を頂き、この写真をお送り頂きました。通常マーヴィンは、アルミクラッド・サッシですから、外側はアルミですが、室内側は木製となっているはずですが、ちょっと様子が違います。お客様曰く、マーヴィンの木製サッシではない、樹脂製のシリーズのものだということでしたが、ファイバーグラスを樹脂で固めたアルトレックスのサッシとはロック形状も違う気がします。そこで、お客様にマーヴィンであるという根拠となる設計図面や資料、見積書などがないかお伺いしました。そして、サッシの品番らしきものが記載された資料をお送り頂きましたが、やはりマーヴィンとは違う感じの番号でした。その後、お客様から家を建てた時の古い担当者に連絡を取って当時の状況を確認したら、その方曰くIMS(アイエムエス)カナダ製のサッシを使ったのではないかということでした。アイエムエス・カナダは、カナダの輸入サッシ・メーカーではなく、カナダの技術を導入して国内でOEM生産したメーカーでした。アイエムエス・カナダがどういった仕様で掃出しサッシを作っていたかは定かではありませんが、ロックケースの上下から2つのロックラッチが飛び出してくるデザインの鍵金物のようです。ダブルロックの金物は、北米でもいくつか種類がありますから、一度ドアからロックケースを外して形状や詳細寸法を確認しないと交換部材を調達することは出来ません。(お客様から頂いた情報だけでは部材を調達するには不十分ですし、万一間違いがあっても私たちが調達に責任を負うことは出来ません)現地調査には費用が掛かりますので、その点ご諒解頂けるかどうかはお客様のご判断です。(勿論、お客様自身が金物を外して詳細確認して頂けるのであれば、その費用は掛かりません)輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方は、お問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。
2020年04月01日
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