青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2020.01.08
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お正月はお墓参りや誰も住んでいない家と庭の手入れのため
実家で過ごしました。

お雑煮だけ作って
あとは特にお正月らしいことはせずに
知人や友人と会ったりしてのんびりと過ごしました。

実家のあちこちで母を思い出します。
台所や物干し場や仏間をかいがいしく行き来して
家の事を全部しているまだ若く頼りになる母です。

懐かしいと言うよりも、


当時は母が元気でいる事に
何も不安がなかった日々だったせいか
実家にいると何となく安心感がありました。

ところが実家から私の家に帰ってきたら、
介護をしていた頃の要介護5の母を
心の片隅でずっと探している気がつきました。

デイサービスからもうすぐ戻る頃だと思ったり、
母の介助をしなければと思ったり
母がいない事が不安な気持ちが
心の片隅をちらちらと行き来しています。

気がつかなかったけど未だに介護中の母との生活が

何を見ても思い出すのかもしれません。

介護していた時は、
とにかく母のためにと無我夢中で
いつも心配して出来る事を考えていたので
不安な気持ちがついて回るのだと思います。


とりあえず簡単な食事をしようと
母のお供えはあとまわしにして
冷凍してあったミニ肉まんを解凍し
先に食べてしまいました。

すると、急に悲しくなって、母を呼びながら
わんわん泣き続けてしまいました。

実家でも泣いていた事はありますが
それよりもずっと悲しくて不安な気持ちでした。

なかなか悲しさがとまらず
1時間位もずっと泣き続けていたので
これではいけないと思って
母が喜びそうな事=ちゃんと食事をする事をしようと、
泣きながらキッチンに立ちました。

でも調理をする気にはならず、
もう一度冷凍庫を見たら
実家に行く前に作って冷凍しておいた
ミニホットケーキを見つけました。

お供えにも出来るように
小っちゃなサイズも作っていたので
そうだ、母にお供えしなくちゃと思い出し
温めてお供え用の小さなお皿に載せて
母の写真の前に、ごめんね、お供え忘れてて、
美味しいから、お父さんと食べてねと
声をかけながらお供えしたら
すっと笑顔が出て落ち着けました。

ごめんね~、お供え忘れちゃって~と言うと
いいえ~って母は笑ったでしょう。

脳梗塞で失語症になった母は、
文になった会話はほぼ話せず、
何か考えて言おうとすると意味不明の言葉になったのですが、
ぱっと単語で答える事はできたし
笑う事もできました。

相手を思いやったり、冗談を理解したりも
母は文章では言えないけど、単語や笑顔で表してくれたので
介護中とても救われました。

母との会話を思い出し、笑って泣き止む事ができました。

お供えして声をかける事で
今でも出来る事があると思えるかもしれないし、
話しかける事で、母と会話している気持ちになれて
落ち着けるのかもしれません。

泣き止んで、ほっとしてすぐに叔母から電話があり
ちょっと不思議な感じがしましたし、
気のせいか、何かの音かもしれませんが
その夜、布団に入ったあとに、普段はしないはっきりした
まろやかなバンという音が
枕元の上のほうから何度かしたのも不思議でした。

悲しくて大泣きした事で
まだ母がいない事がよくわかっていないんだな、
つらいんだなって気がつきましたが
少しづつ前に進もうと思っています。

翌日はご飯も炊いて、野菜たっぷりのおかずを作って
久々にネットの求人も見て、競争率高そうな正社員求人に
とりあえず申込みしましたが
年齢が理由だと思うお断りのメールが来てました。

でも転職サイトを見ようという気持ちになれたのは
良かったです。
気楽に応募してみようと思います。



画像をクリックしてすると詳細が見られます。





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Last updated  2025.07.15 23:47:32
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