青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2021.01.28
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テーマ: 在宅介護(1612)
母が脳梗塞になった時、
高齢者の脳梗塞のリハビリや予後についての情報は
皆無に近く、これからどうしたらいいのか
途方にくれました。

本来は病院側で大まかな情報や
方向性を示すものだと思うのですが、
朦朧としている高齢の母に
担当医達は匙を投げていて
回復へのサポートがほとんどなく

同じ状況の方のために
母の状況を少しづつ書いています。

母は脳梗塞で大きな急性期病院に入院しました。
入院前は意識がありましたが
鼻から入れた栄養チューブで誤嚥性肺炎を起こし
意識が朦朧としてしまい
しかも当時大腿骨を骨折したばかりの
絶対安静中で
リハビリができない状態でした。

本来なら急性期病院は
7年前の当時は

回復が見込めなさそうな母を見た医師は
入院2週間目になってようやく行われた
最初の面談時に
退院の日程を決めるように伝えてきました。

転院ではありません、退院です。

2週間後で
骨折の手術をするのかも決まっていないし
誤嚥性肺炎を起こして
熱も下がってない患者にです。

朦朧として発語も動くことも出来ない
母の病状説明も今後の展望も
リハビリや介護についての説明も全くなく、
自宅介護するならこういう形になりますよとか
それができなければこういう施設があり
詳しくはソーシャルワーカーが説明しますとか
そんな話は一切抜かして
退院日を決めるように、です。

これは、回復が難しそうな高齢者に対しては
よくある対応らしいです。

医療システムの事など何も知らなそうな
一般患者と家族には
威圧的に接すれば黙ってしたがうだろう、という
医師が少なからずいるんですね。

言われているのは、
患者入院後、一定期間を過ぎると
国からの病院への報酬が減額されるので
病院側の利益率を高めるために
その期間をすぎないように
半強制的に退院を迫るということらしいです。

他の理由としては、
たぶん病院として厚労省等の機関に
患者の回復度をデータで示さなければならず
その成績を良くするために
回復が期待できない患者は
長期入院患者としてお荷物になるので
さっさと退院させる方向なのだと思います。

回復が期待できない患者を
さっさと退院させた場合、
国も病院も長期入院患者をかかえないので
一見良いように思えますが、
何のサポートもなく、
意識不明のまま退院させられた患者と家族側に
肉体的・精神的・金銭的負担が押し寄せて
結果、社会的問題に発展してしまいます。

このサポートを埋める部分として
近年、ソーシャルワーカーという
転院や退院のサポートをする職種が作られましたが、
6年半前の当時は新しいシステムだったせいか
基本的な事も出来ない担当者が
かなり多いように
急性期病院とリハビリ病院の
ソーシャルワーカー達について感じました。

経験もあまりなく、試験で資格をとっただけの
ソーシャルワーカーが多いからなのだと思います。

母が入院していた急性期病院では
看護師達は素晴らしく
唯一の希望になってくださっていましたが、
医師もソーシャルワーカーも
患者側へのサポートが
何もできない人達だったので
このままだと大変なことになると思い、
自力で母の為にベストな方法を模索しました。

しかし、同じ時期に入院していた
高齢患者の家族達は
医師に言われるがままに
不安な気持ちのまま短期で退院し
リハビリの機会もなく
施設に入居しているので
同様な状況の方は多いと思います。

誰だって通常は
医師の薦めが最良だと思いますし
それに従いたいわけですが、
何の改善もないまま、外に放り出される状況を
平然と強要する医師が
少なからずいる事は驚きでした。

同じような状況で心細く思っている方の
参考になればと、
リハビリ病院の選び方等を
少しづつ書いておきます。

私は医師や病院側と喧嘩する気は
毛頭ありませんでしたし、
プロとして仕事をきちんとしてくださる方達、
良くしてくださる方達に
感謝の気持ちはいつも伝えていたので、
早期退院ばかり威圧的に促す病院と
角を立てずに話し合い、
少なくとも骨折の治療を
整形外科で検討してもらう事をお願いしながら
リハビリ病院への転院を希望することを
理解してもらい、
自力で母にベストな方法と
母に向いているリハビリ病院を探しました。

病院からの説明が一切ないので、
こちらから病状説明をお願いしたり
理解するために沢山の調べものをしたり
同時にリハビリやリハビリ病院について調べたり
親戚達やケアマネさんに
状況を説明したりするのは、
非常に大変な作業でした。

しかし、努力した結果、
急性期病院で1か月半と
リハビリ病院で5か月近くの治療を受ける事ができ、
家族側の自己リハビリ努力もあって
母は意識も取戻し、嚥下食の食事も出来、
抱えれば(支えるでは不十分)少し歩けるようになり
とても幸せに介護できたので、
専門医療を受けながら
諦めずにリハビリをする事は大切だと思います。

最近は、高齢者が医療を受けるのは無駄だとか
国に負担がかかるとか、
高齢だからリハビリしたってしょうがないとか
声高に叫ぶ人が時々いますが、
退職するまでフルタイムで社会のために尽くし
税金も亡くなるまでずっと収め続け
周囲の人に良くして真面目に生きてきたのだから
重病になった時に医療を受けたって
良くなろうと頑張ったって、長生きしたって
何の文句を言われる筋合いはないと思いますよ。

ちなみに、本当の先進国で幸せな国というのは
弱者に優しい国だそうですので、
もし働けなくても
努力しても税金を納められる状況でなくても
人様や国に故意に迷惑をかけていないのなら
高齢で医療を受けても、長生きしても
何の文句を言われる筋合いはないと思います。

文句をつける人は
本当に豊かな先進国の感覚の人ではない
ということなのでしょうね。

(現在の新型コロナの影響など、緊急事態の時は
また違った状況ですが、
一般的な話として書いています。

又、私が言っているのは、
「長期入院させろ、医療を圧迫して何が悪い」ではなく
「重病患者の退院にはサポートが必要」
という話ですので
取り違えのないようお読み下さい。)

長くなりましたが
急性期病院で高齢者が直面しがちな
問題点について書きました。

次回はソーシャルワーカーについてや
リハビリ病院の選び方を書いていきます。

書くのが結構大変な内容なので
ゆっくりになると思います。



介護状態になったばかりの方は、
わけもわからず、不快な状況から出ようと
オムツを触ろうとしたり
パジャマを脱ごうとして
オムツ漏れを起こしてしまいがちです。

それを防ぐために
脱げない一体型のパジャマが有効ですが
選ばないと着ていて不快感が強いと思います。

こちらは綿100%で肌に優しく
洗いやすく、乾きやすく、色柄もサイズも豊富
介護メーカー品で、価格は定価の半額以下。

私は最初デパートの介護コーナーや介護カタログで
倍以上の価格で買っていたので大変でした。
また、こういったパジャマは種類が少なく、
綿100%のものは
意外と少なくて色柄が選べなかったので
これはおすすめです。

洗い替え用に4~5枚用意して
リハビリ病院退院後大活躍しました。

お勧めは明るい色と
窮屈感がないように1~2サイズ大き目です。



画像はメーカーさんのもので
青色系も何種類かあります。
画像をクリックすると色柄サイズなどの詳細が見られます。





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Last updated  2023.05.03 11:29:14
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