偐万葉・松風篇(その7)
松風さんのお母様が昨日ご逝去されました。
松風さんのお悲しみ、いかばかりかとお察し申し上げます。
本日はその哀悼を表すため、
偐万葉・松風篇(その7)をアップさせて戴きます。
お母様のご冥福、心よりお祈り申し上げます(合掌)。
水仙の 眠れる 禁野 年 極 つや 真白き布の 風に揺れてし

鶴見野は 冬こそよけれ 寂しさの
色にぞかれぬ 木立も草も
見渡せば 花ももみぢも なかりけり
鶴見の丘の 冬の朝寒 (偐定家)

たれもなき 冬野の朝の 枯れ木立
これぞ松風の 景色なりけり (松風ファン)
うすべにの 咲きてつましき 薔薇の花
鶴見の丘に 逢へる兒やたれ (偐
海石榴市
)
人知れず 咲ける薔薇にも 名はあれど
問ふ人誰や 風には
告
らじ (偐
海石榴市
)
をのこやは 悲しかるべき ながらへば
鶴見の池の 身のつれもなき

冬枯れの 白き
曲道
日の照れば
今朝はも少し 先まで行かむ
散りのこる 葉の少しあり つるばみは
むらさきだちて 朝の気に立つ


水仙の 花も咲くらむ 春さらば 鶴見の苑の 風は寒くも
白き 標 結 ひて春待つ 鶴見野の 丘にぞ芽吹く 春の水仙
をとめらの 声のこだまし 鶴見野の 空高々に 日も昇るらし

あづま屋の 柱に映る 木の影も 近付く春の 色やあるらむ
動かざる 母の左手 掻き撫でつ 余りの細きに 言の葉もなき
手の皺の 問はず語りや 吾が母の
大和をみなの 凛と来し道
動かざる 母の手に泣く 枯れ木立 (筆蕪蕉)
水仙の 春待つ丘の 道白く 犬と連れ行く をみなの一人

光澄む 朝にしあれば 木々もまた
影さし交はす 小春日の道
組み合へる 梢の影の 青めるは
晴れたる冬の 朝にしあれり
ひたすらに 来しやこの道 ひな菊の花 (筆蕪蕉)
若き日の 思ひは遠く 来し道に なほしぞ咲ける ひな菊の花

鈴懸けの 木のしゃんしゃんと 風ややに
お馬もしゃんしゃん 並の足なり
くらはんか 声の行き 来 の 古 も 思 へと 小舟 梶の 音 絶えて

たなぐもる 空串刺しに せむとかや
メタセコイアの 冬の並木は
水仙の 芽吹き濃くなり 春立てば
添ひてたぐひて ふたりし行かむ

霜ふりて
水面
の影も こほれるや
人目も
離
れぬ 枯れ草の池
春立てば 今は
火群
と 立つらむか
冬の枯れ草 日の照る丘に
白梅の ひとつ咲きたる 花ありて
余寒
の朝に 母は逝きける
<注>上の絵画は全て松風さんのブログからの転載です。
松風さんのブログ入口は コチラ
です。
過去の偐万葉・松風篇は以下をクリックしてご覧下さい。
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偐万葉・ひろみ篇(その18) 2025.10.03 コメント(6)
偐万葉・若草篇(その30) 2025.08.10 コメント(15)
偐万葉・龍の森篇(その6) 2025.07.15 コメント(4)
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