本日は、若草読書会のメンバーの小万知さんと「ひろみの郎女」ことひろみちゃん8021さんと3人で法隆寺など斑鳩の里へ出掛けて参りました。
ひろみちゃんのマイカーに同乗してのもので、銀輪ではないのですが、わがブログのカテゴリーには、ドライブというのがありませんので、「銀輪万葉」のカテゴリーで記事アップすることと致します。
午前9時待ち合わせで、ひろみちゃんと合流。彼女の車で、外環状道路を南へ。錦織公園近くで午前10時待ち合わせで、小万知さんと合流。沢田交差点を右折、東へ。石川橋で石川を渡り、近鉄大阪線河内国分駅前からR25に入り、大和川沿いに走り、JR三郷駅手前の橋を渡って、先ず訪ねたのが「磐瀬の杜」。鏡王女の歌碑を見るためです。
この磐瀬の杜や鏡王女の歌碑は 2009年9月6日の日記 にも採り上げているので、記事や写真は重複する部分もありますが、再度掲載して置きます。
神奈備の 磐瀬の杜の 呼子鳥
いたくな鳴きそ
我
が恋益さる
(鏡王女 万葉集巻8ー1419)
(神なびの磐瀬の社の呼子鳥よ。そんなにひどくは鳴かないでおくれ。わたしの恋の思いがつのるから。)
(注)神なび=神のおいでになるところ。
呼子鳥=カッコウのことと思われる
鏡王女は額田王の姉ともされる女性であるが、天智天皇に寵愛された後、藤原鎌足に下賜されるという現代風には悲しい運命の女性。この歌の「あが恋まさる」の相手は、鎌足では勿論なく、天智天皇のこととする方がしっくりするが、夫鎌足の死後に作った歌であり、鎌足を偲んでの歌であろうとする説が有力のようです。
ひろみちゃんも小万知さんも天智さんの仕打ちには「怪しからん」という反応でありましたので、深くは立ち入らぬが無難と男の本能が働きました(笑)。
もう1首、磐瀬の杜を詠った歌が万葉にはある。
志貴皇子の歌である。こちらは、無難な歌であります。
なお、「磐瀬の杜」の所在については諸説あって何処とも定まっていない。
神奈備の 磐瀬の杜の ほととぎす
毛無
の岡に いつか来鳴かむ
(志貴皇子 万葉集巻 8
ー 1466
)
(神奈備の磐瀬の杜のほととぎすは、毛無の岡には、いつになったら来て鳴くのだろうか。)
(注)毛無の岡=法隆寺北方の毛無池の辺りの岡とする説もあるが不明。
磐瀬の杜を出て、龍田大社に向かう。小万知さんが龍田大社には行ったことがないとのことなので、ついでに立ち寄ることとしたもの。
ひろみちゃんと小生は先月1日に此処に来ているのであるが、その折の記事では、この神社などはひろみちゃんにブログ記事アップを譲り、小生ブログ記事では割愛しました。で、今度は小生の方でアップせよ、というのが彼女の意向。
しかし、小生も過去に何度も訪問して居り、記事にもアップしているので、それらに譲ることとします。
<参考> 見まくの欲しき瓊花そして墓参
2016.5.2.
平群ー竜田川ー大和川ー龍田大社ー竜田越え(その2)
2009.9.4.
上の歌碑の歌は高橋虫麻呂の長歌であるが、上記<参考>の2009年9月4日の記事に、その全文と現代語訳を掲載していますので、それをご参照下さい。
で、ついでにと、これまた5月1日に見た沈下橋を小万知さんにもご覧戴こうと明治橋を渡って大和川左岸の道を行くが、途中から自転車・歩行者専用道にて車は進入禁止。運転席隣の偐家持さんは銀輪専門なので、車のナビをするのは時に不適な場合があります。今回は、その例で、大和川沿いの自転車道を離れて迂回コースに入った途端に方向感覚が狂ったようで、ちと方向違いの迷路に陥るというハプニングもありました。しかし、途中2回、郵便配達の男性とガソリン・スタンドの女性社員とに道を尋ねるなどして、何とか迷路を脱出。沈下橋に無事到着しました。
目的地は法隆寺、法輪寺、法起寺の斑鳩三塔なのであるが、その前に上宮遺跡公園に立ち寄ろうと、御幸大橋で大和川を渡り、富雄川右岸の堤防上の道を北上する。
これまた自転車道にて、本来は車が走るべき道ではなかったよう。しかし、何とか走り抜けることが出来て、上宮遺跡公園に辿り着くことができました。
上宮遺跡公園や手前の成福寺跡の一帯は、聖徳太子が晩年を過ごした飽波葦垣宮のあった場所ではないかとも言われている。
(成福寺跡)
<参考> 飽波葦垣宮跡
奈良の寺社・成福寺
飽波葦垣宮
2009年5月に中学時代の恩師井〇先生の墓参をした帰りに自転車で富雄川を下って来て、たまたま目に入って立ち寄ったのが、この公園を知った最初であるが、その時と少し様子が変わっていました。
<参考> 墓参と銀輪行
2009.5.24.
この聖徳太子像は当時はなかったかと。また、会津八一の歌碑の歌も別の歌に碑板が変わっていました。
犬養万葉歌碑の歌、聖徳太子の歌、その返歌、在原業平の歌などは以前のままなので、上記<参考>の2009年5月24日の記事をご参照下さい。
いかるがの さとのをとめは よもすがら
きぬはたをれり あきちかみかも (会津八一)
本日はここまでとします。続きは明日に。 ( つづく )
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