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カテゴリ: 歴史箱
このカストロ新政権の誕生をめぐって、米国では意見が二つに割れます。
米国務省のラテンアメリカ担当者の多くはすぐに承認すべきだとする一方、CIAのダレス長官やニクソン副大統領はソ連の影がちらつくカストロ政権承認に反対でした。

当時のアイゼンハワー大統領は、翌60年にはダレスとニクソンの意見を聞き入れ、カストロ政権は米国にとって脅威となりうると判断。
キューバ国内外で反カストロ活動を支援することを容認します。

この方針に従って、ニクソンとダレス、それに反カストロの亡命キューバ人は急接近。
CIAはカストロ政権を打倒するためのキューバ侵攻に向けて、反カストロ亡命キューバ人に武器を支給したり、訓練を施したりするなど支援を開始します。
これがのちのピッグス湾事件につながります。

同時にCIAは、キューバにカジノ利権を持っていたマフィアに目を付けます。
したたかなマフィアは、カストロ革命軍がバティスタ政権軍と戦っている最中から、カストロ革命軍が勝っても利権を損なうことがないよう、カストロに武器を調達して恩を売り、いわば保険をかけていました。


カストロは武器調達などで革命戦争勝利に貢献したフランク・フィオリーニこと、後に改めフランク・スタージスを事実上の賭博大臣に指名しました。
このスタージスこそ、CIAの秘密工作員としてケネディ暗殺事件やウォーターゲート事件で暗躍する中心人物の一人です。
スタージスが「賭博大臣」をしていた時代のキューバの賭博場のマフィアの親分がサント・トラフィカンテらで、その関係者に後にオズワルドを射殺するジャック・ルビーがいるわけです。

CIA工作員でもあるスタージスは、カストロ政権が共産主義のほうに流れるのかどうかを探る役目を担っていました。
1959年8月には、ニクソン副大統領に邪見にされたカストロは次第に反米色を強め、ソ連寄りの路線を鮮明に打ち出します。
そして、腐敗した資本主義の象徴である賭博やマフィアを締め出し始めました。
スタージスや、トラフィカンテ、ジャック・ルビーらは、目の前で取り壊されていくカジノを見て、カストロを激しくののしったにちがいありませんね。

スタージスがカストロ政権を見限って、反カストロの亡命キューバ人側に乗り換えたのはこのころです。
スタージスは、「賭博大臣」のほかに、カストロの下で革命キューバ軍の諜報活動にもかかわっていましたから、いわば二重スパイであったことにもなります。

それにしても、カストロの反米路線が明確になったことにより、多大な打撃を受けたのは、トラフィカンテらのアメリカのマフィアでした。
ニューヨークタイムズ紙によると、当時マフィアがキューバの賭博場から得ていた収益は年間3億5000万~7億ドルだったと言います。


反カストロの亡命キューバ人、カストロと敵対するマフィア、それにカストロを安全保障上の敵とみなしたCIA――これで駒が出そろいました。
カストロ暗殺を含む、カストロ政権打倒作戦の火ぶたが切られました。

これを受けて、米大統領選のさなかの1960年10月中旬ごろ、次期大統領が確実視されていたニクソン副大統領とCIAのキャベル副長官、それに反カストロの亡命キューバ人の右派系リーダーであるマリオ・ガルシア・コーリーの三人は、ワシントンDC郊外のゴルフ場で密談、カストロ打倒のためのキューバ侵攻作戦とその後の政権について密約を交わします。
(続く)





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最終更新日  2025.01.12 12:19:41
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