さまざまなリスクを抑えられる
といったように相手先ブランドによる
製品供給を目的とすることを
OEM(Original Equipment Manufacturing)といいます。
もちろん三菱自動車は三菱ブランドの自動車も販売していました。
ところが、1990年代以降、自社ブランドを持たない会社が、
製造受託専業で事業を拡大していきました。
特にエレクトロニクス産業では顕著で、
複数の電機メーカーから、同種の電子機器などの
製造を一括して受託するビジネスが伸び始めます。
EMS(Electronics Manufacturing Service)です。
エレクトロニクス産業では、
製品アーキテクチャがより モジュラー型のなったことで、
主要部品に特化した専業部品メーカーが技術革新をしやすくなり、
陳腐化が早まりました。
そのため、なるべく市販の共通品を使ことにすれば、
部品の大量受注・大量購買で、
最先端の部品を安く調達することができるわけです。
しかも供給先同士がライバル関係にあり、
勝った負けたを繰り返していても、
供給量全体が安定していれば工場の稼働率を維持できます。
アメリカでは、製造部門を持たないベンチャーの起業は、
初めからEMSへの製造のアウトソーシングが前提になっていました。
つまり起業のインフラだったのです。
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