製品を作っても、売れなけば大損害
生産量に比例するコストなので 変動費と言います。
それに対して、製造設備の減価償却費や
工場の人件費などは、生産量に関係なく
一定額かかるコストなので 固定費と言います。
直感的に理解できると思いますが、
固定費部分が大きい場合、
ある程度の量の製品を作って売らないと、
固定費が回収できません。
つまり赤字です。
このことをもう少し倫理的に整理すると
固定費と変動費をあわせた費用と 売上高が
等しくなるポイントを 損益分岐点と言います。
固定費の割合が大きい場合、
固定費を回収するまで、
すなわち、損益分岐点を超えるまで赤字が続きますが、
いったん損益分岐点を超えてしまえば、
あとは売り上げ増加分の多くが利益になります。
したがって、利益を出そうと思ったら、
固定費の割合が大きい製造業などでは
操業度や稼動率を常に念頭に置く必要があるわけです。
ただし、このことが経営判断を狂わせる原因にもなります。
つまり、売れもしないのに、操業度や稼働率を
あげて固定費を回収したいという圧力が生まれ
時にはせっかっくの在庫削減努力を台無しにしてしまうからです。
作りすぎて売れなければ、製品は不良在庫となり、
結局は大損害だということを忘れてはいけません。
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