生産性を向上させたさまざまな工夫
約4万台から1913年には約50万台に増えました。
その大量生産を可能にしたのが
フォード・システムと呼ばれる大量生産方式
だったといわれています。
フォード・システムは、
コンベアによる 移動式組立ラインを
さすものと考えられがちですが、
そんな単純なお話ではありません。
まずは、その前提として
部品の加工精度を向上させる必要がありました。
実は、当時の部品の加工精度は低かった為に
フィッターと呼ばれる熟練した仕上げ工が、
組立現場で部品にやすりをかけて
調整する作業を行っていました。
この状況では生産性は向上しようがありませんでした。
そこで加工精度を向上させフィッターの仕事なく
組付けられるようにしたのです。
こうして作られた 互換性部品のおかげで、
生産性は大いに向上しました。
また、さらに移動式組立ラインの
導入も可能になりました。
移動式組立ライン導入後も、
人があまり動かなくてもいいように
作業を細分化したり、
腰の高さで作業できるように
背の高い人用と低い人用の別のラインを作ったり、
さらに、スピードを速くしたり遅くしたり、
人員を増やしたり、減らしたり、
部品の流れと組立ラインのスピード、
間隔が完全に同期化するまで、
タイミング合わせと再調整を繰り返したのです。
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